阿倍野エリアがロケ地となった場所を紹介します。
いつものNHKの朝ドラとは一風異なり、本作のヒロインは心配性でコンプレックスだらけ。そんな等身大のヒロインが、故郷の福井県小浜市から大阪に飛び出し、落語家を志すことに……。恋あり涙あり、上方落語をテーマにした笑いがいっぱいの人情エンターテイメント。 若狭塗箸職人の娘、和田喜代美(貫地谷しほり)は卒業を間近に控えた高校生。同姓同名の同級生、和田清海(佐藤めぐみ)が容姿端麗の人気者なのに、自分に自信のない喜代美はいつも焦りを感じていたが、そんな脇役人生を変えるべく一大決心、大阪へと旅立つ。そこで出会ったのは、子どもの頃に慕った祖父のような温かさを漂わせる男。彼の名は天才として名を馳せた廃業中の落語家、徒然亭草若(渡瀬恒彦)、連れの男は弟子の草々(青木崇高)だった。彼らの力になりたいとさまざまに奔走する喜代美は、ついに自ら草若に弟子入りし、落語家を目指すことになる。
脚本:藤本有紀
制作:NHK大阪放送局
出演:貫地谷しほり、和久井映見、松重豊、渡瀬恒彦、青木崇高、佐藤めぐみ
放送期間:2007年10月1日〜2008年3月29日
NHK連続テレビ小説 月〜土曜:8時15分〜30分
南北にまっすぐ続くアーケードは全長約2.6km。天神橋一丁目から七丁目まで約800軒ものお店が軒を連ねる日本一長い商店街。それが天神橋筋商店街です。ドラマではこの商店街がたびたび登場しました。和田喜代美が住み込む徒然亭草若の自宅が、大阪天満宮に近いこのあたりにある、という設定です。
大阪天満宮が創祀されたのは949年。その頃から物々交換の市が立ち、門前市として栄えました。太閤秀吉の時代になると、近くを流れる大川沿いに天満青物市場が作られ、官許の市場として青果物の扱いを独占。堂島の米市場、雑喉場(ざこば)の魚市場と並んで大坂の三大市場とされました。江戸時代、日本全国の物資が集中する経済・商業の中心地だった大坂が「天下の台所」と呼ばれた所以です。
江戸時代の物流に、川は欠かせない交通手段。近江や山城、紀伊、摂津など近畿一円から、とれたての野菜が大川を使って船で運ばれました。青物を卸しに来た人々は、その足で現在の天神橋筋商店街あたりに行き、買い物をするのを楽しみにしていたそうです。
「南から北へ、一丁目、二丁目、三丁目……となります。大阪城を中心にして数えているからですね」と教えてくれたのは、天神橋筋商店連合会の副会長を務める重矢錐宏さん。日本一長い天神橋筋商店街のなかでも一番長いのが天神橋筋三丁目の商店街。その振興組合副理事長も務めます。
「キタ」「ミナミ」とは大阪のエリアを指して使う言葉ですが、このあたりは「天満(てんま)」と呼ばれます。重矢さんによれば、その昔、近郊に住む人々が大阪に出て来る場合「てんまに行く」と言っていたそうです。都会の代名詞、といった感じでしょうか。「キタ」とも「ミナミ」とも違う、はんなりとしたイメージです。
「街は土地の人間が守り育てていくもの。その意識がないと、さびれてしまいます」と語る重矢さんは、天神橋筋商店街の魅力を「かやくごはん」に例えます。「ごった煮ですね。おもろいなと思います」。天神橋筋商店街では、七丁目から一丁目までを完歩した人にもれなく「満歩状」を授与してくれます。ちなみに、約1万歩。
老舗からモダンなカフェまで、天神橋筋商店街には、人情味あふれるお店がいっぱいです。歩けば、何かきっと、おもしろいものに出会える。人々の生活があって、ぬくもりを感じる。長い長い商店街には、街を愛する人々の心意気があふれていました。

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大阪天満宮に一番近いのが天神橋筋一丁目商店街、通称「てんいち」。飾られている巨大なお箸は、ドラマ「ちりとてちん」が縁となって交流が始まった福井県若狭の塗箸(製作・若狭塗り箸・兵左衛門)。商店街の新しいシンボルです。長さは、商店街の長さの1000分の1という2.6m。螺鈿も施され、色違いで6膳あります。

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天神橋筋3丁目商店街は「てんさん」とも呼ばれます。天神梅と鳥居をモチーフにしたアーケードになっています。

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天神橋筋二丁目商店街は「てんに」。アーケードのシンボルは、大阪三大祭りのひとつ、大阪天満宮の「天神祭」(7/24・25)で行われる「船渡御(ふなとぎょ)」のお迎え人形。本物は天満宮に納められています。御神霊をお迎えするため舳先に豪奢な人形をつけた船を町人たちが仕立てたというから、往時の繁栄がうかがえます。

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天神橋筋商店連合会副会長、重矢錐宏さん。てんまの歴史をいろいろと教えてくださいました。好きな落語家は、米朝師匠や枝雀師匠だそう。「現在、天満天神繁昌亭のある天満宮周辺は、明治時代には吉本興業発祥の地といわれる小屋など、芝居小屋が数軒並ぶ繁華街だったんですよ」
天神橋筋商店街/天三おかげ館
住所:大阪市北区天神橋3-5-15 地図を見る
電話:06-6352-6164
交通アクセス:天神橋筋商店街:JR環状線天満駅、JR東西線大阪天満宮駅、市営地下鉄谷町線・堺筋線天神橋筋六丁目駅、南森町駅、堺筋線扇町駅の5駅が最寄り駅。
URL:http://tenjin123.com/
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