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戸建ての引き渡しには意外とトラブルがある

引き渡しとは、工事が終わった新築住宅を購入者(施主)が確認し、問題がなければ「これで完成とします」と認めて、売り主(施工者)から受け渡すことです。これにより、物件は正式に購入者のものとなり、代金の支払いが行われます。

つまり、引き渡しを受けるということは、「この家はこれで問題ありません」と購入者が認めたということになります。その後何か問題が見つかったとしても、「引き渡しを受けた」=「問題がないと表明したでしょう」と判断されてしまうのです。

ここで遠慮したり、言った言わないで揉めると、せっかくの住宅にスムーズに引っ越しができないばかりか、後々までトラブルを引きずることになりかねません。そうした事態を避けるためには、どうしたらいいのでしょうか。

引き渡し時のトラブルを避けるための5つのポイント

未完成の住宅は絶対に引き渡しを受けない

実際には未完成なのに「書面上だけ、引き渡しを受けたことにしてもらえませんか。あとでちゃんと完成させますから」などと言われることがあります。報告をとりつくろったり、年度中に納品したいといった理由で、形だけ完成したことにするという狙いがあります。もちろん、これは絶対に承諾してはいけません。

引き渡しを受けるということは、契約上は「完成品を受け取りました」という表明と扱われてしまいます。口頭で「ちゃんと完成させます」と言われたとしても、後日「書類では“完成品”を受け取ったはずです」と返されてしまうと、その後の対応がとても難しくなります。

すべて解決してからお金を払う

一般的に残金の支払いは、引き渡しと同時に行うことが多いです。未完成の部分が残っているにも関わらず残金を支払った結果、施工会社の態度が急に悪くなったというケースも、残念ながら少なくないようです。

また、倒産で工事が中断してしまうリスクもあります。お金を払っていた場合、残念ながら返金は期待できません。

気になるところは遠慮せず伝える

建物の内外をチェックして傷や不具合があれば、その場で伝えて修繕を求めてください。「このくらいなら大丈夫かな」と遠慮せず、すべて申し出ることが大事です。

引き渡しを受けたあとは、物件は購入者の管理下に置かれることになります。たとえ引き渡し前についていた傷でも、申し出るのが引き渡し後になれば、「施工中についた傷とは限らない」と言われてしまう可能性があるためです。

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引き渡し前にすべて修繕や追加工事を終えてもらう

「入居後に修繕させてください。1日で終わります」と言われることがあります。購入者としては1日も早く入居したいところですが、これもOKせず、引き渡し前までにすべてを完成してもらえるように話をつけてください。

入居すれば家具も入り、人もいます。そこでの工事はいろいろと気を遣いますし、音やにおいが気になる可能性もあります。また、1日といったはずなのに1日では終わらず、工事期間が見積もりより長くかかることもあります。

修繕や追加工事の必要がある場合、無理に引き渡しを急がないほうが安全です。そのために引っ越しを延期して引っ越し費用などが追加で発生する場合は、施工会社と交渉します。

やりとりは書面で確認する

物件を見ながらのやりとりはどうしても口頭ですることが多くなりますが、「言った言わない」はトラブルのもとです。

修繕箇所や施工会社の発言は、メモをとったり写真を撮って残しておいてください。帰宅後に書面にまとめてメールなどで担当者に送り、認識に違いがないか確認しておきましょう。

トラブルにあってしまった際の対処法

どんなに心づもりをして臨んでも、結果的にトラブルが起きてしまうことはあります。その場合は、第三者に相談しましょう。

住宅リフォーム・紛争処理支援センターという公益財団法人では、「住まいるダイヤル」という電話相談窓口を設けており、住宅関連の相談を受け付けています。トラブルの調停や仲裁の依頼を行うことも可能です。ぜひ、覚えておいてください。

まとめ

引き渡し・支払いの前には、必ず「実際に完成した」住宅を確認することです。何か問題があればすべて解決してから引き渡しを受け、代金の支払いを行うようにしましょう。また、無用な遠慮は、かえってトラブルのもとになります。不安なことは必ず質問し、小さなものでも気づいたことはしっかり伝えましょう。

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