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二世帯同居を賃貸で済ませようとすると……

もともと夫婦2人や、子どもと3人で住もうと入居した賃貸住宅は、すでに家族のものでいっぱいのはずです。親がこれまで宿泊したときのことを思い出し、「一部屋空ければ大丈夫だろう」などと考えていませんか。

「宿泊」と「生活」では、荷物の量がまるで違います。思っていたよりも手狭になるのは間違いありません。

また、たとえ親とはいっても、人を呼び寄せて一緒に住むことは賃貸借契約に違反している可能性があります。事前に管理会社へ申告しておかなければ、のちのち面倒なことになりかねません。

「黙っていればバレないだろう」と思うでしょうが、人の口に戸は立てられないもので、将来、両親のいずれかが認知症になって、隣室に迷惑をかけるようなことがあったらと想像してください。隣室の人間が管理会社に相談を入れるだろうことは、想像に難くありません。

このように、二世帯同居を賃貸で済ませようとすると、物理的にも手続き的にも無理が生じます。対して一戸建てなら、さまざまなメリットがあるのです。

一戸建てを買うべき5つの理由

1.二世帯住宅化やバリアフリーなど仕様を整えられる

賃貸であれば、用意された部屋に入るしかありませんが、一戸建てなら家族の事情に合わせたカスタマイズができます。新築はもちろん、中古の一軒家を購入する場合でも、二世帯住宅やバリアフリーへとリフォームすることが可能です。

2.近隣への騒音を気にしなくてもよい

両親が不在の間は大人しく遊んでいた子どもたちも、おじいちゃんやおばあちゃんが日中家にいて遊んでくれるとあれば、やんちゃが止まらないでしょう。賃貸住宅の中で鬼ごっこやかくれんぼをすると両隣や下階に足音が響くため、近所からクレームが来ないとも限りません。

その点、一戸建てならどれだけ騒いでも、余程騒がないかぎりは安心です。

3.住居をととのえる費用を抑えることができる

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子が親を呼び寄せるのではなく、思い切って親の元へ子ども一家が移っていくことも選択肢としては考えられるでしょう。親の持ち家や土地を有効活用するということです。

二世帯住宅にリフォームしたり、思い切って新築したりしたとしても、土地代がかからないぶん費用はぐっと抑えられます。ずっと賃貸だったという人は、これを機に持ち家を考えてもよいのではないでしょうか。

4.相続税対策になる

親が自宅として使っている家の土地を、同居の子どもが相続した場合は、相続税が減額される可能性が高まります。

「小規模宅地等の特例」が適用され、相続税の評価額が最大で80%も減額になることがあるのです。一定要件を満たせば、二世帯住宅であっても「同居」とみなされます。

ただ、完全分離型二世帯で、2つの家を区分登記してしまうと適用外になる危険があるため、注意しましょう。

5.補助金が出る可能性がある

国土交通省の主導で行われている「地域型住宅グリーン化事業」では、長寿命型、高度省エネ型、優良建築物型の建築物を施工するグループ業者に補助金が出ます。平成27年度からは、三世代が同居する住宅についてもさらに支援金が出ることになりました。

この補助金を活用できる施工会社に新築を依頼すれば、環境に優しい二世帯住宅を手に入れられるうえ、間接的に補助金を受けることができます。二世帯住宅は孫の世代まで住まう家です。ぜひ、長寿命型の住宅にしておきたいですね。

おわりに

二世帯住同居考えているなら、賃貸よりも一戸建てのほうが断然お得です。孫世代が大きくなるまでと考えればなおさら、自分たちで使い勝手を考えて生活できる一戸建てのほうが、よい暮らしを叶えられるでしょう。

専門家からのアドバイス

二世帯同居(三世代同居)の場合は、賃貸や購入といった選択よりも建てる方が多いと思います。理由は単純明快で、自分達にあった二世代住宅が少ないからです。
しかしながら費用はかかりますので、なるべく抑えたいなら一戸建てを買って、二世帯向けに改修するのが適しているのかもしれません。概ね新築の二世帯住宅なら建てるだけで総額4,000~5,000万円ほどかけられる方が多いのですが(規模によりますが)、中古ならリフォームすることにより、その半分ほどで済むことが多いようです。
一度は検討されてみてはいかがでしょうか。

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監修:

畑中 学(はたなか おさむ)

Profile
不動産コンサルタント・武蔵野不動産相談室株式会社 代表 1974年東京都生まれ。設計事務所にて一戸建てや公団分譲地を手掛けた後、不動産会社へ移り最年少で店長になる等、7年間にわたり不動産の販売・企画・仲介を責任者として携わる。2008年に創業。家に関する相談を約800組受け、お金の面から多くの方に満足のいく家づくりと家の買い方をサポートしている。 「不動産の基本を学ぶ(かんき出版)」「不動産の落とし穴にハマるな(同)」「マンション・戸建 中古の選び方(日経ビジネス)」「お金持ち入門(実業之日本社 不動産編)」など著書は多数。