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40歳を超えてからマイホームを買うのは遅すぎる?

住宅の購入は、平成25年3月の国土交通省の調査では30代で戸建て住宅を購入する人が最も多く、「分譲住宅」では5割を超えています。これは「結婚や出産を機に」「収入も安定してきたので」などの理由が考えられます。

一般的な住宅購入では住宅ローンを借り入れることになりますが、この返済の面で、若いときの住宅購入にはメリットがあります。例えば30代で購入すれば、住宅ローンを35年返済で借り入れても定年前にほとんど返済できると見込めます。多少残っても、定年時の退職金も返済に充てられます。

そう考えると、40歳を超えてからの住宅購入はもう遅いと思う方もおられるかもしれませんが、40代には40代の購入メリットがあるのです。

40歳からの住宅購入を考えるメリット

ライフプランがほぼ定まっている

20代や30代のうちは、転職や引っ越しを重ねたり、家族構成が変わったりと、生活する環境もなかなか定まらないものです。結婚を機に住宅を購入しても、その後お子さんが生まれたり転勤になってしまったりすると、せっかくの住宅がライフスタイルと合わなくなってしまうこともあります。

とくにご夫婦の場合は、お子さんが生まれれば必要な部屋が増えますし、環境のよさを求めるようにもなるでしょう。また、金銭面でも共働きのご夫婦だった場合、お子さんの出産を機に奥さんのフルタイム就業が難しくなり世帯収入が減る場合もあります。さらにお子さんの教育費も発生するため、住宅ローンの返済負担に直結することになります。

しかし、40代であれば、おおよそのライフプランも定まりつつあり、将来の見通しも立てやすくなりますから、短期的な環境の変動にあわてることなく、長期的に腰を落ち着けられる住まいを探しやすくなるというわけです。

頭金の用意でローン返済期間を圧縮できる

とはいえ、年を重ねてからの住宅購入で気になるのは住宅ローンの返済期間でしょう。40代で住宅ローンを組んで長期にわたって返済できるのだろうか、定年後もローン返済を続けなければいけないのか――とお悩みになることと思いますが、その懸念は頭金を多くすることで小さくすることができます。

若いころに貯めた貯金や年を重ねて増えてきた収入を元手に、頭金を多めに用意することができれば、住宅ローンの借り入れ金額を減らすことができます。そうすれば、それだけ返済期間を短縮できるというわけです。借り入れ金額と返済期間を圧縮できれば、金利として支払う額も減らせることになります。

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身の丈に合ったローンを組むことができる

40代を超えると収入水準の高さも期待できるようになりますし、ライフプランを見通して、いつどのぐらいの支出がありそうかといった計画も立てられるでしょう。そうした状況を踏まえて、無理のない返済計画を立てることができます。

近年では、頭金がなくても全額住宅ローンで住宅を購入することも可能ですが、頭金がないということはそれだけ借り入れるということですから、返済期間も長くなりますし、毎月の支払い額も金利負担も増えることになります。

若くして住宅を購入すると老後に建て替えが必要になることも

住宅には寿命があります。大事に使えば長持ちしますが、それでも限度があります。ご自身が年を重ねることで、階段や段差などを住みづらく感じることもあるでしょう。

つまり、あまり若いころに住宅を購入すると、定年や老後を迎える時期に家の建て替えや住み替えが必要になる時期がちょうど重なることがあるということです。出費も増えますし、住み替えの労力も小さくありません。

その点、40代であれば、老後のことを見越した家を購入することができるので、安心だといえます。

おわりに

若いころには若いころのメリットがあるように、40歳を超えてからの住宅購入にもメリットがあるのです。どちらがいいかは購入する方や環境によって異なります。いずれにしても大きく左右するのは、住宅ローンの返済でしょう。

専門家からのアドバイス

40代で家を買うメリットは、ライフプランや家族構成がほぼ見えている状況で家を買ったり建てられることです。
その一方で、デメリットとして住宅ローンの問題があります。大きくは2点。
1点目は、定年退職後など仕事をリタイアされたときに、どう支払っていくかということ。
2点目は、住宅ローンの審査自体が厳しくなり易いことです。

2点目は記事でふれていませんが、意外によくあるケースで、定年退職後の支払いがどうなるのかを聞かれたり、中には退職金の額を聞かれることがあります。

また、一般的に80歳前後までが住宅ローンの完済期限ですので、同じ40代でも後半にはるほど融資期間が短くなり、その結果、月の支払額の増加、そして審査が厳しくなっていくのです。できれば40代前半にはいろいろと決断する方が良さそうです。

「@nifty不動産」には、収入や返済期間などを入力することで住宅ローンの返済をシミュレーションできる「住宅ローンシミュレーション」機能があります。いくらぐらいの物件を購入できるのか、返済金額と期間は具体的にどのようになるのかといったことがすぐに算出でき、実際のイメージを具体的にするのに役立ちます。

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監修:

畑中 学(はたなか おさむ)

Profile
不動産コンサルタント・武蔵野不動産相談室株式会社 代表 1974年東京都生まれ。設計事務所にて一戸建てや公団分譲地を手掛けた後、不動産会社へ移り最年少で店長になる等、7年間にわたり不動産の販売・企画・仲介を責任者として携わる。2008年に創業。家に関する相談を約800組受け、お金の面から多くの方に満足のいく家づくりと家の買い方をサポートしている。 「不動産の基本を学ぶ(かんき出版)」「不動産の落とし穴にハマるな(同)」「マンション・戸建 中古の選び方(日経ビジネス)」「お金持ち入門(実業之日本社 不動産編)」など著書は多数。