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マンションの価格は上昇傾向にある

不動産経済研究所発表の「首都圏・近畿圏マンション市場予測―2017年の供給予測―」によれば、2016年(1月~11月)のマンション平均価格は、首都圏で5,590万円、近畿圏3,872万円でした。2009年には首都圏で4,535万円、近畿圏で3,411万円であったのに比べると大きく上昇しています。

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新築マンションの価格上昇傾向を受けて、中古マンションの価格も上がっています。
東京カンテイ発表の「三大都市圏・主要都市別/中古マンション70平米価格年別推移」では、2016年年間の中古マンション平均価格は、2007年に比べ首都圏で19.9%増の3,476万円、なんと前年比で13.2%増にもなりました、近畿圏では12.0%増の2,037万円、中部圏でも10.7%増の1,627万円と上昇拡大を続けているのです。

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市場の動向から考えるマンション売買のタイミング

このように、マンションの価格は近年値上がりが続いています。郊外では横ばいのところもありますが、特に東京都心や人気エリア、駅前などの便利な立地を中心に高値が続いている状況です。

仮にこの傾向が当面続くと考えると、購入を先延ばしにするほど住宅価格は高くなるということになるでしょう。加えて、マイナス金利の影響を受けて住宅ローンの金利が低水準であること、2019年10月まで延期するとされている消費増税の前であることを踏まえると、今を買い時と考える見方もあります。

他方、2020年開催の東京五輪終了後であれば建設需要が落ち着くため、マンション価格も下落するという予測に基づき、それ以降が買い時であるとする考え方もあるようです。ただし、その場合は購入までの住まいに家賃を支払い続けることになりますし、数年後の金利状況もいまのような低水準とは限りません。

また、マンションの売り時を考えるならばできれば価格のピークを迎えた段階で売りたいところですが、その予測はなかなか難しいものがあります。ニッセイ基礎研究所が不動産分野の実務家・専門家を対象として2017年1月に実施した「第13回不動産市況アンケート」では、「東京の不動産価格は当面横ばい、東京五輪前後に弱含み、以後は下落傾向」と答えた方が40.3%でした。

実際にそのような推移をたどるとすればすでにピークを迎えているととらえることもできますが、「当面は上昇傾向」とみる向きも約3分の1を占めています。

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最終的には自分のタイミング

このように、お得なマンション売買のタイミングにはいろいろな考え方があります。しかし、合わせて考えたいのは「自分と家族にとって最適なタイミングがいつか」ということです。日々を過ごす住宅環境は、就業・子育てなどとの関わりがとても密接です。資金準備も必要になります。

いくら市場動向の観点ではお得な時期であっても、住宅という大きな買い物をするのには向かないタイミングもあるかもしれないということです。

何より、「この家に住みたい」と思える物件を見つけることができなければ、購入に踏み切ることはできないでしょう。反対に、いい物件と出会っても市場環境から購入を先延ばしして、数年後にまたいい物件に出会えるとは限らないのです。

おわりに

「買いたいときが買い時」とはいろいろな買い物にいわれる言葉ですが、住宅においても例外ではないといえます。大きな買い物であるだけに市場動向や価格の傾向は非常に重要な要素ですが、それだけに左右されず、あくまで「自分と家族にとっての“いい”タイミングはいつか」ということも合わせて考えていきましょう。

専門家からのアドバイス

マンションの売買時期での損得については影響する要素が多く、誰にも分からないため、皆さんが欲しい時期に希望する物件があるなら買うべきである、というのが結論です。ただ、あえて言うなら、都市部の好立地なら早いうちに買うべきで、反対に売るのは遅く、郊外など都市部以外は売るのは早くしても買うのは様子見で構わないと考えています。
キーワードは3つ。建設人員の不足、建設会社のリスク負担、エリアの2極化です。その理由は文字数の関係で書けませんが、このキーワードにより、つくるのは価格増になるが、売買ではエリアによっては必ずしも高く売れず、安くなることもあるからです。
なお、別のマンションを買って、今のマンションを売る住み替えなら、時期による損得はあまり影響しないでしょう。

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監修:

畑中 学(はたなか おさむ)

Profile
不動産コンサルタント・武蔵野不動産相談室株式会社 代表 1974年東京都生まれ。設計事務所にて一戸建てや公団分譲地を手掛けた後、不動産会社へ移り最年少で店長になる等、7年間にわたり不動産の販売・企画・仲介を責任者として携わる。2008年に創業。家に関する相談を約800組受け、お金の面から多くの方に満足のいく家づくりと家の買い方をサポートしている。 「不動産の基本を学ぶ(かんき出版)」「不動産の落とし穴にハマるな(同)」「マンション・戸建 中古の選び方(日経ビジネス)」「お金持ち入門(実業之日本社 不動産編)」など著書は多数。