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賃貸における管理費とは?

賃貸における管理費とは、文字通り、アパートやマンションの管理をするための費用です。共用部分の清掃やエレベーターの保守点検などメンテナンスに関わる費用で、管理人が常駐している場合は、一部が人件費として使われるでしょう。

このほか、共益費が課されることもあります。管理費と共益費との違いは曖昧ですが、分けて請求される場合には、管理費は物件そのものを維持するための費用、共益費は共用部分を維持するための費用と理解しておきましょう。エントランスの電球が切れたなどといった場合には、共益費が使われます。

大家さんが直接管理を行っているようなアパートは、家賃のなかに管理費が含まれていることがあります。しかし、とくにエレベーターつきのマンションなどは、管理会社へ毎月の契約で管理を委託しているケースが多いため、その費用が各戸に振り分けられているのです。

管理費の相場は?

家賃も管理費も大家さんが自由に設定できるため、はっきりとした相場はありません。ただ、古いアパートであれば3000円程度、中程度のマンションは5000円程度の場合が多く。高層マンションなどは1万円を超えることがあります。

探しているお部屋の管理費、共益費の合計が家賃の5%~10%の範囲内であれば一般的な金額と見て良いでしょう。エレベーター付ならば7%~10%のケースが多いです。

共用部分の設備は各マンションによってさまざまです。防犯カメラや24時間持ち込み可能のゴミ置き場、宅配ボックスなど共用設備が充実するほど、管理費は高くなります。

戸数が少ない物件、高層物件は管理費が高くなりがち

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管理費は各戸に振り分けられるため、戸数が少ない物件は一戸あたりの負担が重くなります。では戸数が多ければ多いほど良いかといえばそうでもなく、高層マンションなどは管理保守のためのメンテナンス料が高くなるため、管理料も高くなりがちです。

管理費を安く抑えたいと思うなら、エレベーターなし、2階または3階建てなどで戸数が一定数以上確保されている物件を狙うのがいいかもしれません。しかし、エレベーターのない3階の部屋は生活がちょっと辛いうえ、引っ越し代金が割高になってしまう傾向もあります。管理費だけの高さ、安さで物件を決めるのではなく、トータルで金額や住みやすさを考えましょう。

「管理費無料」のからくり

なかには、「管理費無料」と書かれた物件もみつかることでしょう。しかし、飛びつく前に周辺の相場観をチェックしなければなりません。近くの物件の家賃と管理費を合わせた金額が、「管理費無料」の物件と同じような金額だったら、お得感はありませんよね。

この場合、管理費の分を家賃にプラスして「管理費無料」とうたっている可能性が高いです。仲介手数料など、初期費用が高くなってしまう恐れがあるため注意しましょう。

通常、賃貸契約を行う場合に初期費用として必要な仲介手数料や敷金、礼金は、「家賃の○ヶ月分」と家賃ベースで決められています。家賃と管理費が別であれば、管理費の分は初期費用に含まれません。しかし、家賃に管理費が含まれてしまっていると、管理費分も初期費用の計算に組み込まれてしまう恐れがあります。

よって、管理費や共益費といった掲載がない場合、家賃に管理費は含まれるのか、含まれているとしたらそれはいくらかを契約前に詳しく聞いたほうがいいでしょう。「含まれる」と回答があった場合は、管理費を差し引いた家賃額をベースにして初期費用を計算してもらいます。

管理費がまるっきりないということは、管理されないということ!?

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もしも家賃のみで、管理費が一切含まれていないというときには、共用部分の電球が切れたときの処置やエントランスまわりの清掃は誰が行うのかを確認しておきましょう。1階部分に大家さんが住むようなアパートであれば問題はないでしょうが、一般的なマンションの場合は、どんなに共用部分が荒れても放置されるという事態に陥りかねません。

なるべく多くの物件を見てわかること

月々のランニングコストを考えるとなるべく安く抑えたいものですが、家賃と同じく管理費や共益費も家主さんや不動産会社次第では値下げしてもらえる場合があります。少し予算オーバーの物件でもあきらめずに「値下げ出来ませんか?」と問い合わせ(資料請求)してみると案外応じてもらえる場合がありますよ。

おわりに

家賃や管理費の価格は、少しでも多くの物件問い合わせが得られるように設定されます。「管理費無料」のほうが注目される、家賃部分を安くしたほうが検索でヒットしやすいなど、考え方は大家さんによりさまざまです。情報を受け取る側は、家賃のほかに管理費や共益費はどうなっているかをきちんとチェックし、トータルの金額で考える必要があります。

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