不動産の基礎知識 住宅取得日記
住宅取得日記

「一人用一軒家!? バツイチの船キチが造る注文住宅」

LTJGの日記

第30回 要求性能4

天然水100%

私の住んでいる熊本市は、60万を超える人口の水道全てを地下水で供給しています。この規模での地下水での給水は、世界でも希なこと。蛇口をひねると(最低限の塩素は入っていますが)阿蘇伏流水のミネラルウォーターが出てくる訳です。

大学時代を過ごした茨城県つくば市(当時は新治郡桜村。日本最大の「村」でした。)では、霞ヶ浦の水を浄水したものが給水されていたので夏場の水道水はアオコ臭くて飲めたものではなく、熊本の水道の恩恵を感じたものでした。(現状は知りませんが、当時の筑波の水道の水のまずさを説明する話として「この水は、霞ヶ浦から取水している。さて、我々が使った水がどこに流れ込むかというと霞ヶ浦だ。」というものがありました。)
ところで、ミネラルウォーター(というか、清涼飲料水やビールも)に「天然水100%」という表示がありますが、熊本の地下水も霞ヶ浦の水も、飲用可能な水道水に加工する前は「天然水」には変わりない訳で、このコピーに胡散臭さを感じるのは、私だけでしょうか。

井戸がいっぱい

さて、家を建てる土地ですが、実は父の生家(祖父の家)だけではなく、祖父の弟2人の家も同じ土地に建っていました。(曾祖父が亡くなったのが代襲相続の時代だったので、祖父が相続した土地にその弟(私から見ると大叔父)が家を建てていたという形。)

で、それぞれの家に井戸が複数(笑)。水質は悪いけど汲み上げやすい浅い井戸(雑用)から、水質は良いけど汲み上げにくい深い井戸(飲食用)と言った具合。

まぁ、その井戸全部から「貞子」が一斉に出てきたら、ホラー映画もコメディ映画に変わるのは必至ですが、そんな土地に家を建てるとなるとメリットとデメリットがあります。(いや、「貞子が出る」可能性は別にして(^^;;;)。)

井戸と住宅のメリットとデメリット

デメリットは、一番に地質の問題。地震の際、液状化が発生する可能性があります。まぁ、「基礎をベタ基礎に」というのは、これも見越してのことです。

もう一つのデメリットは、井戸を埋める時には、水神祭(龍神祭)をしなければいけないこと。まぁ、根拠のない因習と一蹴してしまえばそれまでですが、井戸に蓋をする時にはパイプや竹などで「水神様の息抜き穴」を造ってやるくらいです。住宅建築中に事故があったりしたら「水神様の祟り」とか言われかねないので、神主さんにお祓いをして貰う必要があるのでした。
メリットは、井戸水に全面的に頼るなら水道を引かずに済むと言うこと。あるいは、併用すれば水道代を節約することが出来ます。

結論は・・・

水質の良い深い井戸を1つ残し、ポンプで水を汲み上げ、前庭2カ所と裏庭に蛇口を設けるというものでした。(前庭の2カ所には、水道水の蛇口も併設。)

何故、室内を水道水のみとしたかというと、万が一の井戸の渇水や水質汚染の際に行政のサポートがある水道は安心と言うこと。
水洗トイレに井戸水を使うのは大分迷いましたが、温水洗浄便座の水が同じ系統から取ることになる。あとは、風呂と洗濯機が大口の水の使用なんですが‥‥‥。
どれも井戸水だと砂を拾っちゃうので、機器の故障に繋がる可能性があったり、風呂の水の底がジャリジャリしたり、洗濯物に砂が付いたりの可能性で断念。

庭に井戸水を引いたのは、植木や、前庭の芝、裏庭の(親が作っている)家庭菜園への撒水には井戸水で十分と言うことと、ポンプの電源を確保できれば(太陽光発電は、長時間停電の緊急時には、操作で非常用コンセントに100V給電が出来る)、水道の長期断水の際に対応できると言う計算がありました。

というわけで、井戸(親父が、どの井戸の水質が一番良いか知っていました)から、庭の3つの水栓に配管すると言うことと、井戸の至近の外壁に外部コンセントを壁付けすること。延長電源ケーブルの使用でポンプに非常用コンセントから給電できることが要求性能に加わりました。

で、一般論として

土地も同時に買われる方は、前の持ち主(あるいは分譲者)に、井戸(水脈)の有無を確認したり、活用の可能性の有無を検討することも楽しくてお勧めです。もっとも、ボーリングをして新規に掘るほどのメリットは、よほど水道が近くにない(分管を引くことが出来なかったり、高く付いたりする)土地以外では無いと思いますが。
全くの余談ですが・・・

先に書いたとおり、筑波って水は最低でした。で、母校の筑波大は、全国各地から学生が集まって、1年の時はほぼ全員が寮生活。誰が思いついたのか、「帰省して帰ってきた時、コカコーラを地元で買ってきて飲み比べをしよう!」。
 今は、全国一律で販売会社の名前が書かれているので、どこで作られたかは工場記号をを知らないと判らないのですが、当時は「○○コカコーラ・ボトリング」と生産地が判る標記だったんですね。
 結果、美味しいコカコーラの1位は「富士」、2位が「南九州」、・・・最低が「利根」と言うことに。ちなみに、東京での流通は「利根」で、東京駅の新幹線ホームだけが「富士」でした。

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