不動産の基礎知識 住宅取得日記
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第18回 フロアプラン その3

家事動線 キッチン編

痛い思いをした宿泊体験をしたことで得たもの中で大きかったものの一つが、この家事動線。実際にやってみないことには、良いのか悪いのか、又はどこが悪いのかが、全く分からないという曲者。それなのに、失敗してしまうと、よっぽどお金持ちでない限り、新築直後に改装!というわけには行かないのだから、一生その“やりずらさ”と生活しなくちゃいけなくなる・・・。

私たちが実際のお宅拝見をしている時も、この点をとても注目していました。
ただし、結局は人様の家。“ちょっと失礼!”と自分がウロウロするわけには行きません。そこで、もう家の人に聞いてしまう!という作戦に出ました。
お宅拝見の場合、新築物件でない場合は、住人の方が同席している事が多く、特に奥様に「このキッチンにして良かった点は何ですか?」とか、「工夫した点はどこですか?」とか、「家事のしやすさはどうですか?」等聞いてしまうのです。
すると、満足している奥様は、やっぱり嬉しいし自慢したいので、スラスラと話してくれます。不満に思っている奥様も、ここぞとばかりに不満を吐き出してくれるので、すんなり聞き出すことが出来るのです。

そこで、参考になったのが、キッチンの奥行きです。あるお宅の奥さんに上のような質問をしたところ、彼女がこだわってよかったことの第一位がこれだったそうです。
というのも、この奥様は身長が150センチと小さめ。標準的なキッチンでは、キッチン自体の高さも高いですし、何より困るのはモデルハウス等のキッチンの奥行き。彼女の歩幅では、キッチンのカウンターで調理中、後ろにある食器棚へ手を伸ばそうも、手が届かず、数歩歩いてやっと届く、というものだったそうです。それだけを見てもたいした問題じゃないと、ご主人には言われたそうですが、「これを365日、朝昼晩やってごらん!」と説得。そして、自宅を立てた際は、標準的な奥行きよりも狭いものにしたそう。お陰で、彼女のキッチンでの動線は随分シンプルになってやりやすいと言っていました。

私も、家の間取りの打ち合わせでは、キッチンで調理をしていて、一歩踏み出せば後ろのものが届く広さをリクエストしました。実際の私のキッチンは、キッチンに立ち野菜を切ったり、調理したりするのですが、すぐ後ろに電子レンジと広い調理用カウンターを設置したので、振り向いて手を伸ばすと、そこにはカットした具材、調理済みのお料理等をすぐ置いておくことが出来、必要な時にすぐに手にすることが出来ます。このカウンターに調理済みのお料理を盛り付け置いて行き、全てがそろったところで、それをダイニングテーブルに持っていくという家事動線です。とてもシンプルで、ウロウロと動かずに済み、とても助かっています。

そして、次に私がキッチンで気になった事は、キッチンに入った時、もしくは最近よくあるのが、LDKが一体になっている間取りの場合(我が家もそうですが)、リビングに足を踏み入れたとたん、ド〜ンと目に入るのはキッチンの壁にズラリとならぶ食器棚の圧迫感。私はどうもこれが気になり、この立ち並ぶ食器棚の威圧感がキッチンを狭く、そして暗くしているような気がして、どうにか食器棚をなくそうと思いました。
そこで、設計士の方のアイディアは、パントリーを食材兼食器棚として使おうというものでした。キッチンの調理台、IHと同じ並びに、壁で仕切られたパントリーを設置。たたみ一畳ちょっとだと思うのですが、ここに圧迫感のある冷蔵庫を設置、冷蔵庫の対面に棚を取り付けてもらい、食材や食器が置けるようにしました。 これで、リビングから入って来ても、部屋がとても広く見える錯覚に陥るというわけです!限られたスペースで、いかに広々感を得られるか、これはとても大切なことです。本当なら食器棚が並ぶ壁面は大きな窓とカウンター。使い勝手も良い、圧迫感のない風通しの良いキッチンを手に入れました!

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