足立・北千住エリアがロケ地となった場所を紹介します。
1979年以来、30年にわたって断続的に制作が続けられている『3年B組金八先生』。中学生の妊娠、出産、校内暴力やいじめ、体罰、学級崩壊など、教育現場の問題をテーマに描かれた学園ドラマ。思春期の生徒に対し、教師として真剣に立ち向かう足立区立桜中学の国語教師、坂本金八先生は、生徒が抱える問題を親身に解決していく中で、生きることの普遍的な意味を伝え続けている。1999年の第5シリーズでは中学に老人デイサービスセンターが併設されたり、 2001年の第6シリーズでは性同一性障害の生徒が登場するなど、シリーズを振り返ると時代の変遷を感じおもしろい。2007年に放映された最新作の第8 シリーズでは、学校裏サイトやモンスターペアレントがモチーフとして出てくる。思いやりにあふれた金八先生の「贈る言葉」は、多くの人の共感と感動を呼んでいる。
脚本:小山内美江子、清水有生
演出:今井夏木、加藤新、大岡進ほか
プロデュース:瀬戸口克陽、三城真一
制作:TBSテレビ
出演:武田鉄矢、高畑淳子、星野真里、藤澤恵麻、鈴木正幸ほか(第8シリーズ)
放送期間:第8シリーズは2007年10月11日〜2008年3月20日
ドラマの主題歌が流れる冒頭シーン。登下校する金八先生や生徒が歩いていた土手が、荒川の堤防です。空が広く、遠くに鉄橋が見えるこの風景、まさに「国民的な土手」といってもいいでしょう。荒川の堤防では、散歩やサイクリング、スポーツを思い思いに楽しむ人がいました。まさに地域の人の憩いの場となっています。
さて、「荒川」とは「荒ぶる川」のこと。利根川と合流、川筋を変えて流れる暴れ川の荒川は、たびたび大洪水を起こし、流域の人を苦しめたこともありました。奥秩父に源流を発する荒川は全長173km、東京湾に流れ込みます。ロケ地となった堤防から望む一帯の荒川は、実は、昭和40年まで正式には「荒川放水路」と呼ばれていました。
「荒川放水路」は、約20年の年月をかけて、戦前に作られた放水路です。明治43年、東京を襲った大洪水は、東京の下町のほとんどが浸水するなど、壊滅的な被害をもたらしました。これをきっかけに、荒川放水路の建設が始まりました。
工事は、やや上流に位置する岩淵(現在の北区)で、荒川を隅田川と分流させ、新たに中川河口までの全長22km、幅50mを放水路として開削するというもの。
現在、千住新橋のところで川が南にカーブしていますが、荒川放水路が千住を迂回するルートをとったのだといえます。昭和5年に完成して以来、東京の下町は洪水に見舞われることはなくなりました。荒ぶる川は、優しい川に変わったのです。
かつて荒川の本流は隅田川とされていましたが、昭和40年、荒川放水路が正式な荒川の本流と定められました。工事開始からすでに100年近くが経ち、自然の風景としてすっかり周囲に溶け込んでいます。
「国民的な土手」荒川の堤防は、首都東京を洪水から守っています。川と堤防、流域の人々との関係は、まるで、金八先生と生徒たちのような関係だったのですね。
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堤防沿いの道から階段で上る場所も。この高さの堤防が、東京の下町を洪水から守っています。
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日当りのよい土手の斜面では、オオイヌノフグリやタンポポが咲いていました。
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右手に見えるランドマークは北千住駅。北千住駅、京成関屋駅、京成堀切駅を利用する場合、堤防までは約800mの直線道路を通ります。今頃は見事な桜のトンネルになっているでしょう。周辺では、金八先生の下宿先など、多くの撮影が行われました。
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千住新橋を背にして、土手を眺めます。JR常磐線、東京メトロ千代田線、東武伊勢崎線、つくばエクスプレスと多数の電車が行き交います。堤防では、ジョギングやサイクリング、犬の散歩を、緑地ではサッカーなどのスポーツや、ピクニックを楽しむ人がいっぱいです。
荒川の堤防
住所:東京都足立区千住曙町地先地図を見る
アクセス:東武伊勢崎線堀切駅から徒歩約1分
URL:http://www.ara.go.jp/location/loc/13.html
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