不動産の基礎知識 住宅取得日記

住宅取得日記

第16回
 波乱万丈な1日
挿絵
引越し初日の不安

ではさっそく荷物を片付けちゃおう!と気合を入れ引越し開始。
沢山の段ボールにはいった私の荷物(ほぼ私の物)を部屋に積み上げるために何度もキッチン前を往復していると、不思議な音が聞こえる事に気がつきました。

「ミシ・・」。
・・・・・気のせい?
「ミシ・・」
・・・・・・・アレ?
「ミシ・・」

おや??

・・・
床がきしんでる?

確かめる為に一度荷物運びを停止し確認しますが、残念な事にその床のきしみは気のせいではないよう・・・
「どうしよう・・どうしよう」と悩んでいた私は取り合えず営業さんのところへ猛ダッシュ!
恐怖と不安とよくわからない気持ちがいっぱいいっぱいになります。

まだ、下にモデルルームと事務所があったので、言いたい事がフェイス to フェイスでとっても便利♪・・とか言ってる場合じゃありません!!
「ち、ちょっときてもらっていいですか?なんか、床がおかしいんです!見てもらったほうが早いと思うので速攻来て下さい!!」
と必死な私に比べて、「どうしたんですかぁ〜?」とのんきにいう営業さん。
彼の平和なのんきさがめちゃめちゃ羨ましく思えました。

でもそこはさすがの営業さん。さっそく私の部屋にきてくれて床をチェックしてくれました。結果は・・やはりミシっミシッと(床が)変わりなく音をたてます。
営業さんの様子を伺っていた私と営業さんの目が合い、一瞬、めちゃめちゃ険悪な空気が流れた・・と思ったら

「・・・管理会社に連絡して修理させますね〜」

と、さっきの険悪な空気と思ったものはどこへ?な一言と笑顔で答える営業Bさん。これが営業テクニックってやつですか?恐ろしいや。恐ろしや。

「・・・おい・・、大丈夫かこのマンション??」一人冷や汗です。

「専門の方に来ていただいたほうが安心ですよね、今連絡しますのでひとまずお待ちいただけますか?」
営業さんは笑顔です。そう言われたら何にもいえません。「その専門の人がくるまではこの状況なのか?」そんな不安に駆られている自分をなだめるしかないその状況の中、引越しの運搬作業を続けるしかありません。
なんで床がきしむの?建てたばっかなのにきしむって一体なに?と悶々としている私の身の上に更に追い討ちをかけるかのように更に事件が。

数分後、トイレに入ってドアを閉めます。
「バタン・・ん?」
鍵が閉まらない・・。
いや、正確には閉まるんだけど一度軽く閉めただけでは閉まらなくもう一度強めに引かないと閉まらない。
状況わかります?「がちゃん、がちゃん」と2度引きが必要なドア。
「(ドアの気持ちで)しめますか?じゃ締めますね?」の確認のためにわざわざ2度引きが必要にしてあるのか?とドアを前に真剣に考えてみましたが「んな訳、ある訳ないじゃん!」自分自身に腹が立ってきます。
またドドーーンと気分が落ち込みそうになりましたが、落ち込んでてもドアは直らないので「これは報告しなきゃ!!」ってことでさっきと同じように営業さんのところへいくと、今度は一緒のリアクション+ちょっと余裕の笑顔で
「管理会社に連絡して修理させますね〜」
と、一言でかわされます。
・・・・・。
頭ががんがんしました。

私は大丈夫?
このマンションは大丈夫?

更に不安になってきました。
「地震がきたらみんな一緒につぶれるからいいっか?」と縁起でもないことを考えながら無理やり心を落ち着かせようと努力してみます。
でも、頭ん中は大変なことになってます。
そして普段から使わない頭。使おうたって動きません。でも頑張って考えます。
そして、疲れたので現実逃避「なんとかなるさ〜」

しかし、[とんかちで頭を殴られるような感覚]ってものをマンションを手に入れたこの場で味わうとは。。とんでもない誤算です。

彼はあまり状況が把握できていないらしく、「どういう問題なの?へぇ〜。大丈夫だよ〜。新しいお家いいね!キレイだね!」とウキウキです。


新築マンションってどうなの?

初めて新築に住むのでまだまだ全然ついていけません。不安で不安で仕方がなくなってきます。が、一生懸命大丈夫、大丈夫と自分をなだめます。

パソコンのソフトとかだって、最初はバグがいっぱいあって(今度は開発者のみなさんからブーイング受けそうです。)それをアップグレードしてよくして行くもの・・直して直して使いやすくなっていく。
家もそれと一緒で欠陥を修正して使いやすくなっていくもの?

新築マンションではよく出来ていない箇所が出てくるのは当たり前なコトと思うべきなの?それとも、そのままほっておけば、コンクリートやら、鉄やら、壁紙やら木材やら、いろんな素材がそのうち勝手に落ち着いて土台が出来ていくの?いろんな思いが心臓をバクバクさせました。

・・・数時間後、自分にもっと切実な問題があることに気がつきました。

「この荷物の山になっている部屋で今地震がきたら、床が抜ける前に下敷きになって死ぬな・・。」

しかしながら、片付ける元気は既になく「せめて3ヶ月は地震おきないでね・・」と弱気に神頼み。
倒れるように眠りについた初日でした。

※その後、軽く説明を受けたところ床の軋みは二重床のためだったらしく、なじむまではきしんだりするそうです。
トイレのドアの件は業者の人が後日修理をしてくれたので、今は2回引かなくても使えるようになりました!

そして例えまた何かおかしなところが見つかったとしても3ヶ月検診、半年検診、一年検診の際におかしかったら修理は無償でしてくれるそうです。ほっ

そして今のところ床は無事です。


内覧会の大切さ

最近の話ですが、内覧会というものが大切なものだという事をやたら人から聞くようになりました。
「本気でやる人はプロの建築士をつれていってみてもらう」という意見や、「一度マンションを買った人についていってもらって見る箇所を指摘してもらう」という話など、自分の買い物にきちんとチェックをいれてから買い物するのが当然の事である!という事なのですが。

もうお話してあるように、私はすっかりそれを軽く終わらせてしまったわけで自分の買ったマンションが、今更床が傾いていようと(怖くて確認していませんが)、柱が斜めになっていようと(たぶんまっすぐだと思いますが)、OKだしてしまった訳です。

「ジーンズを買うとき必ず試着するように、家もきちんとしているかチェックすべきだったのに・・いや、ジーンズより高い買い物してるんだったらそれなりのチェックはやっぱり必要だったのか!!」

と。

本当にマンション購入から学ぶ事の多い今日この頃でございます。
(私は運がいい(はず)ので、妙な物件は買っていない(はず)!と心で繰り返す毎日です)
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