不動産の基礎知識 住宅取得日記

住宅取得日記

第14回
 さっそくの反省点
挿絵
さて、「住宅展示場めぐり禁止令」もとけ、実際の家造りに向け、どのメーカーが良いか選定をはじめることとなりました。で、何をはじめたかというと、やっぱり住宅展示場めぐり。しかし、既に第5回〜第10回に書いたような基本的な事項を考えていましたので、最初に住宅展示を回ったときに比べ、家に対するイメージがはっきりしてメーカーを選びやすかったと思います。
しかし、それはそれとして、今になって思えば、もっと他に検討すべきことがあったのではと思います。

メーカーor設計事務所

私たちの場合は、はなからメーカーで家を作るものと考えていました。従って、設計事務所に依頼して家を作るなんてことは検討していません。理由は、「設計事務所に設計してもらって家を建てると高くつく」「建てた後の保証が不安」「欠陥住宅になりやすいのでは」と考えていたからでした。いろいろ勉強した今になって考えると、これは、何の根拠もない、イメージや噂、思い込みによる「誤解」だったと反省しています。

「注文住宅」はうそ

今、リフォームを取り扱った番組があります。番組の中で完成される家はどれも素敵で、「ああ、こんな家だったらいいな」と思うようなものが少なくありません。もちろん、規格の決められているメーカーの住宅では、あんな家を作ることはできないのは、ある程度予想していました。
でもいくら規格が決まっているからといって、「注文住宅」と各メーカーともうたっているし、ベルトコンベアーの流れ作業ではあるまいし、一軒一軒建てていくのだから、少しくらい融通はきくだろうと思っていたのも事実です。
しかし、現実には、実際に家を設計する段階で、そういった考えは、見事に打ち砕かれました。メーカーの家は「注文住宅」といいながら、少し大げさに言えば、間取りがある程度自由に決められるプレハブ住宅といった印象でした。

こだわる人は建築事務所も考慮すべき

テレビ番組でやるような家を作ろうとすれば、メーカーでは絶対に不可能です。メーカーは、仕様をなるべく統一することで一括購入、工場によるプレカットを行い、手間を省き、コストを下げているのです。その代わり間取り造作など、できないことがたくさんあります。その点、建築士はひとつひとつの部品をその家に合わせて設計し、大工さんがひとつひとつ細工していくので時間がかかります。従ってコストも高くなります。

しかし、インターネットや専門誌を見ると、建築士さんも熱心な人はたくさんおられ、グループを組んで部材を共同購入するなど、なんとかコストを下げようとがんばっておられる方がたくさんおられます。また、話を1回したから絶対頼まなければならないというものではありません。

家単体で考えてはダメ

更地に家を建てるのであれば別ですが、私のように、既存の庭を活かしたいとか、既存の建物と並べて建ててどちらも使いたいとか、そういった特別な要求があるときは、建築士さんに相談したほうがいい結果がでると思います。
メーカーによって基礎の高さ、天井の高さ等仕様はばらばらです。例えば、2軒並べて建てても、1階の床の高さは異なるでしょう。そうすると、外観のバランスは崩れるし、第一、使い勝手がよくないと思います。
こだわりの家を建てようとするのであれば、「価格が高い」という先入観を捨てて、建築事務所の門をたたいてみることも必要だと思います。

メーカーでは自社の規格に縛られ、他の地建物等とのバランスを考慮した建築はできません。頼む頼まないは別にしても、建築事務所も候補に入れておけば良かったというのが、現在の反省です。
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