不動産の基礎知識 住宅取得日記

住宅取得日記

第15回
 工法について
挿絵
ご存知のように、家については主に材料と工法による分類があります。その中で私が選んだのは、私の場合は、「木造在来軸組工法」でした。そして、その工法の家を販売しているメーカーに的を絞って、再び住宅展示場めぐりを始めたのです。

なぜ、木造住宅なのか?

まず、木造がいいということについては、「木のやわらかさ」が挙げられます。やはり、コンクリートや鉄に比べ自然の素材であり、やわらかくて心地よいイメージがあります。今、住んでいるマンションは、内装こそ木が使ってあるものの、構造は鉄筋コンクリートです。思い込みよるものかも知れませんが、冬など底冷えを感じることがあります。

第7回で書いたように、私自身は家の周りに水田が欲しい人間です。柱や内装など、目に見えるものは同じであっても、その裏側に鉄とコンクリートの塊があると思って暮らすのと、自然の木があると思って暮らすのでは、精神衛生上、大きな違いがあると思います(まあ、このあたりは、個人的な趣味の問題でしょうが...)。

なぜ、在来軸組みなのか?

次に、なぜ在来軸組みを選んだかということについては、理由は簡単です。それは「将来、リフォームを行う場合、設計の自由度が高い」ということです。2×4は、壁自体が家を支えるので、自由にリフォームするわけにはいきません。もちろん、在来軸組み工法にも制限がありますが、まだ、こちらの方がリフォームしやすいというのは、住宅展示場めぐり禁止令の間に勉強してきました。

では、なぜリフォームかということについては、二人の娘のどちらかが、将来、私達と一緒に住もうといってくれたとき、いつでも2世帯住宅にリフォームできるようにと考えたことでした(はかない希望かもしれませんが...)。

木造在来軸組み工法で大丈夫?

もちろん、気持ちの問題だけではなく、強度や耐火性の問題も考えました。
強度に対してはきちんとした施工さえしてあれば、問題なさそうです。例えば法隆寺の五重塔が、なぜ長い間倒れずにいるのか。その「柔構造」が、近代的なビルの面新技術に活かされているのは有名な話しです。力を逃がして分散する木造は、強度については問題ないと考えました(もちろん、しっかりした設計と施工をしてくれるメーカーさんに注文するのが大前提ですが)。

耐火性についても、考えました。日本のメーカーのCMを見ていると、隣が火事になったとき、自分の家に火がうつらないことばかり強調されているように思えます。外壁材をバーナーであぶって、ほらちっとも燃えません、大丈夫といったコマーシャルもあります。
しかし、いくら外壁が燃えないからといっても、部屋の中は燃えやすいもので一杯です。内装材はもちろんのこと、家具、雑誌、衣服 etc。家事の件数からいうと、他から延焼するより自分のうちから出火する方がはるかに多いのです。耐火材に頼るより、まず、火を出さないことに気を配るべきです。

窓は火災のアキレス腱

さらに、他からの延焼を考慮するにしても、外壁が燃えなければ大丈夫なのでしょうか。実は、延焼を防ぐことについてのアキレス腱ともいうものがあるのです。それは「窓」です。皆さんは、ガラスコップにお湯を注いだら割れてしまったという経験をされたことはありませんか?実は、ガラスは熱による膨張を自分で吸収できず、割れてしまうのです。

お湯は100℃です。つまりガラスは、100℃で割れるのです。でも木は100℃では決して燃えません。いくら外壁に気を配っても、窓ガラスが割れてしまえば、部屋の中は燃えやすいものだらけです。だから、延焼に関して言えば、まったく窓がない家を造らない限り、結果は同じと考えたのでした(なのに火災保険は、隣から延焼した火が壁にうつることばかり考えて、コンクリートと木造では、保険料が倍違います。なんとなく損した気分)。

万一、火事になったら逃げる時間的余裕を与えてくれること、消防車がくるまで、大きな火災にならない・・・他への延焼しないことが大事です。木造住宅でもそれは十分可能です。
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