不動産の基礎知識 不動産講座
連載2 Vol.1
 住宅は大豊作

ようやく景気回復基調と言われるなかで、マンションが大量に販売され、かつ契約率も好調なのは皆さんもご存知ですね。新聞の折り込み広告では不動産広告をよく見かけますし、モデルルーム見学会や現地見学会も多く開催されています。休みの日の買い物ついでにモデルルームの見学に行ったら、営業マンの「返済シミュレーション」を聞いて思わず申し込んでしまった、なんていうケースもあるようです。具体的に首都圏で、過去どれくらいマンションが供給されてきたか見てみましょう。

◆1.住宅大量供給

●マンション販売戸数の推移(首都圏)

 
首都圏では、平成5年以前およそ年4万戸、平成6年以降から一気に年8万戸前後供給されています。一般的には年4万戸前後が需給バランスと言われている中で、平成6年以降から毎年その倍程の供給をしてきたということは、これから先のマンション購入予定者まで先取りしてしまったといえるでしょう。それほどマンション販売が活性化しています。

◆2.住宅取得を推進する公庫の低金利
住宅公庫の金利は2〜3%台と低い水準で推移しており、家賃とローンの 返済金額に大幅な差額がない状況が続いています。この情報が「いつかは自分の家を持ちたい」という消費者心理に追い風 となり、一次取得者がマンション購入に意欲的になったといえるでしょう。また、景気回復基調による金利上昇見込がマンション購入の前倒しに拍車をかける可能性があります。


◆3.増え続ける住宅
最後に気になる需要と供給に関するデータをご紹介します。総務省による「平成15年住宅・土地統計調査」によると、日本全国の総住宅戸数は5389万戸、対する総世帯数は4725万世帯だそうです。

●総住宅数及び総世帯数の推移…全国(昭和33年から平成15年)

◆4.東京都全部が空き家!?
算数の出来る人ならもうおわかりですね。そう、なんと全国で660万戸が余っている「空き家」だそうです。660万戸とはどれくらいかというと、平成15年の統計調査によると東京都の総世帯数は約548万世帯です。東京都の住宅全部空き家…でも足りないくらいです。恐ろしいですね。これからもどんどん空き家は増えるでしょう。まさに「住宅大豊作!」。腐らせないうちに「叩き売り?」 …にならなければいいのですが…

●空き家は660万戸となり 住宅総数に占める割合 (空き家率)は12.2%

出典:総務省統計局「平成15年住宅・土地統計調査」





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