不動産の基礎知識 不動産講座
連載5 Vol.4
 資産価値と利便性

今回は「資産価値と利便性」について検証します。

◆1.「利便性がいい」とは?
「利便性がいい」というのは「良い環境」の条件の一つです。では具体的に何をもって利便性がいいというのでしょうか?

●利便性がいいとは
1)
交通機関が比較的近い
2)
スーパー・コンビニが比較的近い
3)
医療施設が比較的近い
4) 金融機関、郵便局などが比較的近い
  など  

利便性が資産価値にどのような影響を与えるのか検証してみましょう。

◆2.生活利便性の度合いと資産価値
利便性について興味深い調査データがあるのでご紹介します。これは首都圏の生活関連施設に近い住宅の割合を示したもので、総務庁発表済みのデータです。

●首都圏の住環境比較
 
東京都
神奈川県
千葉県
埼玉県
最寄の公園まで1?q未満の住宅の割合
95.8%
88.3%
82.6%
78.4%
最寄の郵便局・銀行まで1?q未満の住宅の割合
95.5%
83.3%
76.0%
77.9%
最寄の医療機関まで1?q未満の住宅の割合
97.9%
93.8%
82.2%
85.8%
最寄のコンビニエンスストアまで1?q未満の住宅の割合
97.3%
91.6%
84.0%
88.3%
平均値
96.6%
89.3%
81.2%
82.6%
利便性ランク
1
2
4
3
*1998年総務省発表資料をもとにHome-knowledge作成


上記のように生活の利便性はダントツで東京が一番です。また、意外なことに東京は住宅地の近くに公園も多いことに気が付きます。利便性という観点からも東京都の地価が日本一なのもうなずけます。

◆3.交通利便性の度合いと資産価値
少し古いデータになりますが、東京都の2001年公示地価によると一部の地域では地価が上昇に転じています。特に東京都港区では港区全体で前年比0.3%上昇しています。港区では住宅地の公示ポイント20箇所のうち5ポイントを除いて昨年と同じあるいは上昇しております。
東京都では2000年に新しい地下鉄「大江戸線」や「南北線」が全線開通しました。東京都の地価上昇地点の多くは新地下鉄の駅のそばです。なかでも港区には多くの新駅が誕生し、交通の利便性が高まりました。

●東京都港区の2001年公示地価上昇地点
(千円/?u)
所在
2001年公示価
2000年公示価
上昇率(%)
港区白金台4-16-4
600
580
3.45%
港区南麻布1-27-33
810
784
3.32%
港区白金4-4-10
889
863
3.01%
港区白金4-13-6
866
853
1.52%
港区白金台2-3-5
711
702
1.28%
港区高輪1-9-5
800
790
1.27%
港区元麻布3-6-3
875
865
1.16%
港区六本木5-13-1
1,230
1,220
0.82%
港区南麻布5-9-1
924
917
0.76%
港区南青山4-12-1
864
863
0.12%
港区赤坂8-2-17
1,170
1,170
0.00%
港区高輪4-20-19
700
700
0.00%
港区南麻布4-10-22
764
764
0.00%
港区東麻布2-17-8
798
798
0.00%

●地下鉄開業に伴い誕生した港区の新駅


このことから実証されるように、交通の利便性が高い地域(高くなる地域)は“あまり”資産価値が落ちないようです。

◆4.家を買うことは「街を買うこと」
“あまり”資産価値の落ちない住宅とは“良い環境”の住宅です。
つまり、住宅を購入するということは、ハード(建物)のみならず、同時に街(環境)を買うことなのです。
是非、資産価値の“あまり”落ちない素敵な街を見つけてください。







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