不動産の基礎知識 不動産講座
連載7 Vol.7
 用途地域とは

今回は「用途地域」についてお話します。建物には個人の住宅、マンションなどの共同住宅、店舗や大型ショッピングセンター、オフィスビル、ホテル、工場、病院、パチンコ店、カラオケ店、浴場などいろいろな建物があります。自分の土地だからといって、みんな好き勝手なものを建築すると、住宅街にパチンコ店や工場が隣り合わせになるなど、お互いに嫌な気分になるばかりか、その街の環境も悪くなってしまいます。
そのような事をある程度未然に防ぎ、良好な都市をつくるために都市計画法では「用途地域」というものを定めています。


◆1.用途地域とは
用途地域とは行政が都市の環境を保つとともに機能的な街づくりのために、建築できる建物の種類、用途の制限を定めた12種類のエリアのことです。
主に住宅を中心とした用途地域が7つ、商業ビルなどを中心とした用途地域が2つ、工場を中心とした用途地域が3つあります。

●用途地域の種類

  用途地域の種類 趣旨


第1種低層住居専用地域 低層住宅の専用地域
第2種低層住居専用地域 小規模な店舗の立地を認める低層住宅の専用地域
第1種中高層住居専用地域 中高層住宅の専用地域
第2種中高層住居専用地域 必要な利便施設の立地を認める中高層住宅の専用地域
第1種住居地域 大規模な店舗、事務所の立地を制限する住宅地のための地域
第2種住居地域 住宅地のための地域
準住居地域 自動車関連施設等とが調和して立地する地域


近隣商業地域 近隣の住宅地の住民のための店舗、事務所等の利便の増進を図る地域
商業地域 店舗、事務所等の利便の増進を図る地域


準工業地域 環境の悪化をもたらすおそれのない工業の利便の増進を図る区域
工業地域 工業の利便の増進を図る地域
工業専用地域 工業の利便の増進を図るための専用地域

●用途地域のイメージ

このように行政は用途地域ごとに建築可能な建物と不可能な建物を定めています。
対象となる土地がどの用途地域に属するかは、各々の市区町村役場の都市計画課にて調べることが可能です。

◆2.用途地域で住環境がイメージできる
用途地域では建物の用途(何に使用する建物か)の他に、建物の高さや、規模などを制限しています。
したがって対象となる不動産がどの用途地域に位置しているかによって、ある程度、周辺の環境をイメージすることが可能です。


このように第一種低層住居専用地域から商業地域になるにしたがって、建物の規模が大きくなり、建物が密集してきます。この建物規模の制限のことを専門用語で「建ぺい率」「容積率」といいます。





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