不動産の基礎知識 不動産講座
連載7 Vol.13
 斜線制限について

今回は「斜線制限」についてお話します。「斜線制限」とは建物の高さの制限の一つで、建物の屋根の一部分など、各部分の高さを規制するものです。「斜線制限」とはどのような規制なのでしょうか?


◆1.斜線制限とは
「斜線制限」とは、道路や隣接地の日当たりや通風などに支障をきたさないように建築物の各部分の高さを規制したもので、道路斜線制限隣地斜線制限北側斜線制限の3種類あります。これは建物を建てることによって生じる日影や風通しの悪化などを極力防ごうというもので、建築計画図面に建築基準法で定められた一定の斜線を引き、その斜線内に建築物を収めなければいけないという規制です。

●斜線制限のイメージ

◆2.道路斜線制限とは
「道路斜線制限」とは道路の日当たりや通風に支障をきたさないように建築物の各部分の高さを規制したものです。建築を予定している敷地の前面道路から敷地に向かって一定のルールに基づいた斜線を引き、その斜線の中に建物を収めなければなりません。

●道路斜線制限のイメージ

◆3.北側斜線制限とは
「北側斜線制限」とは、建物を建築する土地の北側の土地における日照等を確保するため、建築物の高さを規制するもので住居系の用途地域で適用されます。隣地との境界線上から敷地に向かって、一定のルールに基づいた斜線を引き、その斜線の中に建物を収めなければなりません。

●北側斜線制限イメージ

以上のように、建築基準法の斜線制限では、道路や隣接地の日照や通風が確保できるよう、建築物の各部分の高さを規制しています。
都市部では建物の上階が斜めになっているビルや、段々畑のような広いルーフバルコニーが付いているマンションを見かけることも多いと思いますが、こういった建物の多くは、デザインではなく、斜線制限によって、止むを得ずこのような建築をしているものがほとんどです。





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