不動産の基礎知識 住宅取得日記

住宅取得日記

第27回
 片付けの日々その2
挿絵
ダンボール到着

引越1週間前。引越屋さんがダンボールとビニールテープを届けてくれた。
30枚のダンボールは侮れない。
台所の壁に立てかけると、かなりの分量で、壁いったいが埋まった。

今日から、ひとつひとつ荷物を詰めていく。

左にダンボール、右にゴミ袋を置いて、まずは、食器棚から。
使い込んで欠けた食器、汚れすぎたものは
この際処分することにした。
こうやって見ると、一人暮ししてからずっと使ってきた食器がかなり
残っている。意外と割れないものなのだ。
中皿は金のプリントが剥げているので、捨てることにしよう。
ドラえもんのコップ発見。懐かしい。キリンバヤリースのジュースに
くっついていたヤツだ。もう、使わないかなぁ。捨て捨て。
10年前の一人用ポット。外側が茶色に変色している。これも捨て捨て。

旅行に行った時、釜元で気に入って買ったお茶碗。箱に入ったままだ。
新居で使うことにしよう。ダンボールへ。焼き物が好きなので、
こういう物体が結構出てくる。新居で使うようにしよう!
好きな器でごはん。わーい。いいなぁ〜。

一回も使ったことがない蒸し器登場。考えた末、ダンボールへ。
土鍋も大小二つ。小さいのは使い込まれていて、外側真っ黒。
二つは持っていけないので、大きいものをダンボールへ。
ちび子鍋で、うどんを煮て食べたなぁ。今までありがと。

うン年前のものかわからない昆布。カビてしまったひじき。
乾物がいろいろ出てくる。CMの『日付が昭和です。』の気分だ。
さすがに昭和とまて古くは無いが、干からびた遺体のようなやつが
奥から出てくる・出てくる。
うぎゃ〜。私が悪かった。もっとちゃんとしてれば。
乾物なだけに、しまいこんで忘れ去ってしまったのだ。

迷わずゴミ箱行きに。ダンボールよりも、ゴミ袋の方がいっぱいに
なっていく。どういうことよ!?実は、ゴミと暮らしていたのかも。

ヤツとの戦い

奥の箱をどけると、その時『何か』が動いた。
黒い照り返しのあるその姿。ガサガサガサ〜〜。。
やっぱりいたか!うぎゃ〜。
音を聞いただけで見がすくむ。ゴキブリめ。

商店街の中とあって、ここは本当に沢山でるのだ。
毎年毎年、暖かくなるにしたがって、『ヤツ』との戦いが始まる。
ホイホイ、コンバットは毎年の必須アイテムとなっていた。
しかし、それだけでは防げず、シーズン中は最終兵器を部屋のあちこちに
用意していた。
レンジの横にさし込んであった、新聞紙を筒状にまるめたものをすっと取り出した。
確実に息の根を止めるには、やはり最後はこれしかない。
ここで逃がすと夜にまた出てこられたりしてはやっかいだ。
何度か逃がしたやつが、夜出ててきて、顔に貼りついたことがあったのだ。

絶対に絶対に逃がさない。逃がしてたまるものか。

触覚が前後に動く。じっと見据えると、ピタリと止まる。
その瞬間だ!。バン! ぎゃ、こっちきた。
バン!バン!バン!バン!

動かなくなった。トイレットペーパーで包んで持ち上げて、
そのままトイレで流す。黒いヤツが吸い込まれていった。
浮き上がってきたら嫌なので、さらに洗面器で水を流す。
ふ〜 終了。

思わぬところで、時間を取ってしまった。

もうヤツとは会いたくないが、まだまだダンボールはいっぱいあるし、
戸棚はちっとも片付いていない。

ああ、ぐったり。

次回へ続く
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