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住宅ローン 「FP(ファイナンシャルプランナー)に聞く住宅ローン相談」
お金の面から考えるマイホーム選び
「住宅ローン」大図鑑
ファイナンシャルプランナー 村元正明

@nifty不動産人気連載中住宅ローン相談でおなじみのミスターFP銀座オフィス:ファイナンシャルプランナー村元氏がアドバイスします。

最近の住宅ローンの傾向
これまでの住宅ローンといえば、公的機関による住宅ローン「住宅金融公庫融資」や「年金住宅融資」などを選択する人が多く見受けられました。
現在では2005年1月末で年金住宅融資の新規実行が停止され、2006年3月末までの住宅金融公庫の独立行政法人化により住宅金融公庫融資の新規融資の廃止も予定されています。
その代わりに、民間金融機関から様々な住宅ローンが提供されているので、ご自身のライフプランや返済計画にあった住宅ローンの選択が可能になっています。
最近の住宅ローンの傾向として特に注目すべきポイントを3点まとめてみました。

【1】新しい住宅ローン「フラット35」に注目
2003年10月より新型住宅ローン(住宅金融公庫による証券化住宅ローン)として登場しました。今年から「フラット35」という名称が正式に決定され、住宅金融公庫が廃止された後も独立行政法人により引き継がれる商品です。
大きな特徴は全期間固定金利なので、借り入れ時に返済額が決定する点です。現在の低金利時代では、特に金利上昇リスクに対してとても有利な商品です。2005年2月時点での融資金利は全国平均2.79%、取り扱い金融機関も全国で約200あります。また、保証料がなく、繰上返済手数料が無料の点も魅力的です。「住宅金融公庫融資」に代わる商品として注目の商品です。

【2】キャンペーン金利(優遇金利)競争の激化
民間金融機関の住宅ローン金利はこれまで横並びの傾向がありました。しかし、現在では個人顧客を獲得するために住宅ローンの契約件数や残高の増加に力を注いでいるので、各金融機関ともキャンペーン金利(優遇金利)や店頭金利(基準金利)に差が出てきています。金利も最低月1回見直しが行われるので金利動向は常に確認が必要です。

【3】ニーズにあった住宅ローンの提供
住宅ローンを借りる人のニーズに合わせて、一部の金融機関から様々な住宅ローンが出ています。代表的な商品内容として次の住宅ローンがあります。
女性限定
住宅ローン
女性に限り、勤務状況や物件などの申込基準を緩和。なかには出産や育児の際、1年間は利息払いのみで返済負担を軽減する商品もある。
借り換え専用
住宅ローン
金利の低い住宅ローンに借り替えようと思っても、自宅の担保評価が大きく下がってしまい、“担保評価割れ”と理由で借り換えができない場合、現在の担保評価を上げることにより借り換えが可能となる
諸費用無料
住宅ローン
数十万円かかる保証料の負担がない、または積極的に繰上返済を行う人のために、通常1回あたり約2〜3万円かかる繰上返済手数料が無料。

物件と同じように住宅ローンにも様々な特徴があるので、ご自身のライフプランや返済計画にあった住宅ローンを十分検討して選択してください。


「住宅ローン」大図鑑
代表的な住宅ローンの一部を抜粋してその特徴をまとめてみました。
今回取り上げていない住宅ローン以外にも数多くの住宅ローンがありますので、最寄りの金融機関もあわせてご確認ください。

【全期間固定金利(段階金利型も含む)の住宅ローン】
申し込み時または融資実行時に、借り入れ全期間の金利が固定される住宅ローンです。現在のような低金利時代(金利水準が今後横ばいか上昇の可能性がある状況)で、金利上昇による返済負担を避けたい方にお勧めです。

★フラット35 (住宅金融公庫による証券化住宅ローン)
取 扱民間金融機関 (取扱のない金融機関もある)
特 徴・建築費や購入費の80%まで借り入れが可能
・保証料無料
・繰り上げ返済手数料無料(ただし1回100万円以上)
・物件検査あり
・団体信用生命保険は任意加入(保険料が別途必要)
金 利全期間固定金利(取扱金融機関により金利に違いがある)
FPから一言2005年2月実行分の融資金利の平均は2.79%(2.23%〜3.30%)です。固定金利5年(2005年2月現在約2.8%)の水準で最長35年借り入れが可能なので、選択肢のひとつとして検討する価値が十分あると思います。

★住宅金融公庫住宅融資 (住宅金融公庫)
取 扱民間金融機関(公庫取扱店)
特 徴・建築費や購入費の80%(年収800万円超は50%)まで借り入れが可能
・物件の所在地や面積・構造により融資額に制限がある
・勤続年数に制約なし(契約社員も条件によって利用可能)
・団体信用生命保険は任意加入(保険料が別途必要)
・平成17年4月申し込み分より保証料は金利に上乗せされる
・融資申し込み時点の金利が適用される
金 利当初10年間と11年目以降の2段階固定金利
今後段階金利を廃止し、全期間固定金利に移行する予定
FPから一言これまで住宅ローンの主役として活躍してきた商品ですが、住宅金融公庫の独立行政法人化により「フラット35」への移行が行われている状況です。

★JAあんしん計画 (JAバンク)
取 扱JA(JA各営業所)(取扱がないJA営業所もある)
特 徴・担保評価額100%融資にも対応可能
・住宅ローンの借り換えにも対応可能(担保評価額最大100%以内)
・団体信用生命保険料が無料
・JA組合費が必要
金 利当初10年間固定と11年目以降固定の2段階固定金利
(住宅金融公庫の基準金利)−0.1%が目安
FPから一言公庫融資の基準金利よりも低い金利水準で団体信用保険が無料、また借り換えにも対応している点が魅力的です


【一定期間固定金利型の住宅ローン】
借入期間のうち、一定期間(主に3,5,10年)に対して固定金利を選択し、その期間が終了した段階で、新たに金利の選択を行う仕組みです。金利は最低月1回見直されるので、固定金利の見直しのタイミングで返済額が変化します。現在は低金利で返済額は少ないかもしれませんが、金利見直し時に金利が上昇している場合は返済額が増加しますので注意が必要です。

★財形住宅融資
取 扱財形貯蓄の形態により、勤務先か民間金融機関(公庫取扱店)など
特 徴・財形貯蓄(一般財形、財形住宅、財形年金)を1年以上継続しかつ残高50万円以上の場合利用可能
・融資額は財形貯蓄残高の10倍(最高4000万円)が限度
・公庫融資との併用が可能(必要資金の80%が上限)
・「フラット35」との併用も可能になる予定
・勤務先から5年以上の住宅援助(住宅手当など)が必要
金 利5年間固定(5年に1度金利の見直しを行う)
金利水準は他の住宅ローンよりも低水準
FPから一言金利は他の住宅ローンよりも低水準(2005年2月時点で1.48%、民間金融機関の5年固定金利は約2.8%)。財形貯蓄をおこっている方は、他の住宅ローンとの組み合わせもひとつの選択肢として検討してみてはどうでしょうか。

★固定金利選択型の住宅ローン
取 扱民間金融機関全般
特 徴・一定期間の固定金利を選択(3,5,10年が一般的な期間)
・金融機関によってキャンペーン(優遇)金利があり、当初一定期間優遇金利または全期間優遇金利などがある
・金融機関により、固定期間や金利水準など商品内容に違いがある
・「フラット35」と併用可能な金融機関もある
金 利金融機関によりキャンペーン金利(優遇金利)や金利水準に違いがある
FPから一言キャンペーン金利(優遇金利)だけでなく、店頭金利(基準金利)や諸経費などの商品内容も比較して検討してください。特にキャンペーン金利(優遇金利)終了後の返済額の確認は必須です。


〔参考資料〕都市銀行の固定金利一覧表
上段:キャンペーン金利、下段:店頭金利(基準金利)
 みずほ東京三菱UFJ三井住友りそな
3年0.95%0.95%0.95%0.98%1.25%
2.25%2.25%2.15%2.25%2.25%
5年1.30%1.80%2.10%2.10%1.80%
2.80%2.80%2.80%2.80%2.70%
10年2.00%2.00%2.30%2.60%2.50%
3.50%3.50%3.50%3.50%3.50%
キャンペーン金利については一部の金利を抜粋


【ニーズ対応型住宅ローン】

★女性限定住宅ローン 
金融機関・名称特 徴
中央三井信託
「エグゼリーナ」
出産後1年間金利優遇、繰上返済手数料が無料
ローン返済支援特約付医療保険付(保険料無料)
スルガ銀行
「スーパーホームローンレディース」
勤続年数が2年未満や契約社員でも申し込みが可能条件により担保評価の120%まで融資が可能
八千代銀行
「プリンセス」
出産・育児休暇中、最大1年間の元金返済据え置き
繰上返済手数料無料かハウスサポート選択可能など
関西アーバン銀行
「レディス住宅ローン」
出産・育児・介護休暇中、元金返済据え置き
家事代行サービスなどを割引価格で提供
FPから一言普通の住宅ローンに比べて、勤務年数などの条件の緩和や独自のサービスが付加されています。ご自身のライフプランに合った女性向け住宅ローンを探してみましょう。

★担保評価割れでも借り換え可能な住宅ローン
金融機関・名称特 徴
UFJ銀行
「UFJ住宅ローン」
担保評価300%まで借り換えが可能
りそな銀行
「りそな借換ローン」
担保評価300%または(担保評価+最高2500万円)のいずれか低いほうで借り換えが可能
住友信託銀行
「すみしん住宅ローン」
担保評価300%まで借り換えが可能
オリックス信託銀行
「住宅ローン」
担保評価200%まで借り換えが可能
FPから一言担保評価が借り入れ金額よりも低いために、住宅ローンの借り換えができなかったという話は良く耳にします。そのような方は、担保評価を多くしてくれる住宅ローンでの再チャレンジをお勧めします。

★住宅ローン諸費用の一部が無料の住宅ローン
金融機関・名称特 徴
ろうきん(中央労働金庫)
「住宅ローン」
火災保険が無料(最高3000万円)
繰上返済手数料が無料(全額繰上返済は有料)
新生銀行
「パワースマート住宅ローン」
保証料なし
繰上返済(自動繰上返済機能)手数料が無料
ソニー銀行
「住宅ローン」
保証料なし、金利タイプ変更手数料
変動金利のみ繰上返済手数料が無料
グッドローン
「グッド住宅ローン」
保証料なし、事務手数料なしの選択も可能
繰上返済手数料無料
FPから一言住宅ローンの諸費用も大きな支出です。特に積極的に繰上返済を行う方は繰上返済手数料の負担も良く考えて検討してください。


(各住宅ローンの情報は2005年2月現在の情報です。詳細は各金融機関に必ずご確認してください。)






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