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住宅ローン 「FP(ファイナンシャルプランナー)に聞く住宅ローン相談」
お金の面から考えるマイホーム選び
住宅ローン選びの新常識
ファイナンシャルプランナー 村元正明

@nifty不動産人気連載中住宅ローン相談でおなじみのミスターFP銀座オフィス:ファイナンシャルプランナー村元氏がアドバイスします。

2007年4月より住宅金融公庫が独立行政法人住宅金融支援機構に移行され、住宅金融公庫融資が2007年3月末に廃止されました。そのため現在では、民間金融機関の競争が激化することにより、数多くの住宅ローンが世の中に登場し、自分にあった住宅ローンを選択できる時代になりました。
しかし、一方で多種多様の住宅ローンが登場したおかげで、本当に自分に合った住宅ローンがどれなのか迷っている方のご相談を数多く受けています。
そこで今回は住宅ローンを選ぶときの重要ポイントを6つに分けて整理してみました。
ポイント1 住宅ローンを選ぶ前にこれだけは知っておこう
住宅ローン選びを始める前に、次の2点をまず知っておきましょう。

【1】住宅ローン選びも物件選びと同様に重要
マイホーム購入を計画している人は、当然物件に目が行きがちになります。しかし、住宅ローンも物件選びと同様にしっかりチェックして選んでください。
3000万円の住宅ローンを返済期間35年、金利3%(全期間固定)、元利金等返済で借りた場合、契約時の諸経費と35年間の総支払利息の合計は約2000万円になるときもあります。中古物件であれば、もう一軒くらい買えそうな金額を住宅ローンに支出することをお忘れなく!!

【2】住宅ローンの選択肢は100パターン以上
現在どのくらいの住宅ローンを選択できるかご存知でしょうか?
ある都市銀行の場合、優遇金利やキャンペーン金利によって約20パターンの選び方があります。また、首都圏では最低でも都市銀行5行とその他の金融機関5社以上から選択できます。よって、各金融機関の金利の種類が10パターン以上あるとすると、合計で10×10=100パターン以上の選択肢があるといえます。これだけの選択肢から、いかにして自身に合った住宅ローンを選ぶかということが重要になります。
ぜひ、住宅販売会社の提携ローン以外にもご自身にあった住宅ローンを探してみましょう。


ポイント2 住宅ローンを比較する項目を理解する
住宅ローンを選ぶ時、比較検討する主な項目は「金利」、「諸費用」、「利便性」3点です。
この中で、特に重要な項目となるのは「金利」です。

【1】金 利 :借入期間と金利水準

【2】諸費用 :借り入れ時(保証料、事務手数料など)と繰り上げ返済時の諸費用
契約時諸費用の例
住宅ローン金額:3000万円 返済期間:35年の場合
 金融機関A金融機関B
保証料約620,000円なし
事務手数料31,500円42,000円
住宅ローン契約書印紙税20,000円20,000円
抵当権設定の登録免許税120,000円120,000円
司法書士報酬約50,000円約50,000円
合 計約84万円約23万円

繰り上げ返済手数料の例
金融機関C金融機関D
変動金利型5,250円なし
  固定金利選択元本返済額
  100万円未満 ・・・ 10,500円
  1,000万円未満・・・ 31,500円
  1,000万円以上・・・ 52,500円
繰り上げ返済手数料は無料

【3】利便性 :繰り上げ返済の手続き、金融機関の対応など


ポイント3 住宅ローンの金利タイプを理解する
金利には主に3つのタイプがあります。それぞれの特徴をよく理解しましょう。

金利タイプ特徴代表例
全期間固定金利型
段階金利型
・契約時点で、返済が終わるまで金利が変わらないので返済額が一定
・住宅金融公庫融資は2005年4月より、段階金利から全期間固定金利へ変更される予定
・今後は「フラット35(公庫証券化住宅ローン)」が主流となる
・全期間固定金利型
「フラット35」
・段階金利型
「フラット35」
「JAあんしん計画」
「しんきんGOOD住まいリング」
固定金利選択型・民間金融機関での取り扱いがメイン
・当初の一定期間の金利が固定される
・適用期間終了後、再度金利を選択するので、適用期間後の返済額は未定
・金融機関によって違いがあるが、全期間優遇金利や一定期間優遇金利、キャンペーン金利がある
・民間金融機関
固定期間は3,5,10年が主流
全期間優遇金利は0.7%が主流
優遇金利終了後も0.2〜0.4%程の金利優遇がある

・住宅金融支援機構・勤務先など
「財形住宅融資」5年固定金利のみ
変動金利型・民間金融機関での取り扱いがメイン
・5年間返済額は一定、5年後返済額の見直しを行うが、前回の返済額の1.25倍が上限
・金利上昇時は、元本の返済が進まない、または未払い利息が発生する場合もある
・固定金利と同様、全期間優遇金利や一定期間優遇金利がある
・ほとんどの金融機関で変動金利の基準金利は2.875%(2008年1月現在)


ポイント4 我が家にあった住宅ローンの金利タイプを選択する
まずは次の2つのタイプのうち我が家の住宅ローンはどちらのタイプが適切かよく検討してください。これを決めないと、具体的に住宅ローンを選ぶ段階で迷ってしまってしまい、100パターン以上ある住宅ローンから自分に合った住宅ローンを選ぶことができません。

安心度・安全性重視タイプ優遇金利重視タイプ
・低金利時代のメリットを活かしたい人
・将来、金利が上昇して、返済額が増えることが心配な人
・優遇金利より多少返済負担が多くても、毎回の返済額を確定させたい人
・金利が上昇して返済額が増えても、共働きになどにより返済が困難にならない人
・金利上昇リスクを理解したうえで、今後、金利はそんなに上がらないだろうと思う人
・借入額が1000万円位、返済期間が10〜15年位で金利上昇しても返済額が大幅に増えない人
全期間固定金利型 または 段階金利型固定金利選択型 または 変動金利型


「固定金利選択型」または「変動金利型」を選択した人は、金利が上昇したときの返済額を必ず検討する
住宅販売会社による提携ローン、または金融機関から薦められる「固定金利選択型」または「変動金利型」の“当初期間のみ優遇金利”や“全期間優遇金利”または“キャンペーン金利”を選択する人は必ず次の3点を検討してください。

【1】
優遇金利が終了したあとの返済額がどのくらいになるか
【2】
金利が上昇した場合、家計を圧迫することにならないか
【3】
優遇金利終了後は通常金利、即ち店頭金利(基準金利)が適用されるので、必ず現在の店頭金利の水準を確認すること

金利が上昇したときの返済額の検討事例
住宅ローン金額:3000万円 返済期間35年 元利均等返済 ボーナス返済なし
優遇金利:当初3年間は1%  店頭金利(基準金利)は3年固定金利で2.25%
 毎回返済額年間返済額年間増加額返済額上昇率
当初3年間の優遇金利:1%84,685円1,016,220円
3年後の3年固定金利:2.25%
(現在の金利水準のまま)
101,696円1,220,352円204,132円20%
3年後の3年固定金利:3%
(現在の金利水準より約1%上昇)
112,785円1,353,420円337,200円33%
3年後の3年固定金利:4%
(現在の金利水準より約2%上昇)
128,550円1,542,600円526,380円52%
3年後の3年固定金利:5%
(現在の金利水準より約3%上昇)
145,360円1,744,320円728,100円72%
 毎回返済額年間返済額優遇金利1%との差額(年間)
(参考)全期間0.7%優遇
3年固定金利:1.55%
92,591円1,111,092円94,872円
(参考)全期間固定金利:2.66%109,838円1,318,056円301,836円


検討1:
今後も現在の金利水準が継続する場合
 
・現在の金利水準が35年間続けば、優遇金利終了後は返済額が年間約20万円増えるだけで済みます。
・全期間優遇金利を選ぶと当初の返済額を維持することができます。
検討2:
今後金利が上昇した場合
 
仮に金利が現在の水準より2〜3%以上すると年間約50〜70万円の返済が増えることになります。このとき問題なく返済ができるか検討が必要です。


ポイント6 今後のライフプランも考慮した検討を必ず行う
現在の収入を考えると住宅ローンの返済に問題はないと思っても、これからのライフプラン(キャリアプラン、教育プラン、リタイアメントプランなど)によっては、将来、住宅ローンの返済以外の支出が多くなり、返済が困難になる場合もあります。
マイホーム購入後のライフプランをもとにしたキャッシュフロー表(家計の収入・支出及び資産残高の推移表)も作成したうえで十分な検討を行ってください。

【金利が上昇したときの返済額の検討事例】




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