地価とは
地価とは、土地の価格を指します。それでは、土地の価格はどのように決まるのでしょうか。土地の価格を決めるものとして知っておきたいのが、地価公示と都道府県地価調査による標準地価です。
まず、地価公示は国土交通省が主体となり、土地鑑定委員会によって3月に公示される1月1日時点のことを指します。一般的な土地の取引や不動産鑑定に関係してくるほか、公共事業における土地の算定にも関係します。評価に関しては、相続や固定資産税の基準にもなる価格です。取引や評価においては、真っ先に重要となる価格だといえるでしょう。
一方、都道府県地価調査によって決まる標準地価は、7月1日時点の評価を都道府県知事が判定するものです。より適正な地価の判断基準として用いられるほか、土地取引規制における判定で活用されます。なお、国土交通省による地価公示は全国26,000地点における価格です。都道府県による標準地価は、地価公示を補完するという役割もあります。
東京オリンピックと地価の関係
近年、日本国内の地価は都市部を中心に上昇傾向にあります。さまざまな要因が地価の上昇に関係しているわけですが、なかでも大きな要因として考えられるのが2020年に開催が予定される東京五輪です。東京五輪によって、首都圏を中心に開発が進められています。
もちろん五輪での訪日外国人のため、五輪の成功のためだけに開発が行われているわけではありません。東京五輪を機会に国際競争力を高め、グローバルビジネスな都市へと展開させるために再開発が行われているのです。五輪はひとつのきっかけにすぎません。もちろん東京五輪がひとつの節目にはなりますが、将来的な都市構想において、五輪後も開発が行われる可能性は十分に考えられるでしょう。
なお再開発が行われているのは、首都圏の空港、首都圏の3環状道路、鉄道、首都圏を中心とした都市開発です。インフラの大幅な整備が再開発の目標になっていることがわかります。地価については、将来的を見すえた判断が必要だといえるでしょう。
買い時は目的によって変わる
過去に東京五輪が開かれた際、地価は上昇しましたが、実は東京五輪があったから上昇したわけではありません。当時の上昇傾向の景気が、地価に影響したものと考えられます。つまり、東京五輪が開催されるというのは一時的なイベントにすぎず、実際に地価に影響を与えるのは、景気や開発によるインフラの整備ということです。東京五輪後に地価が上がるか下がるかは、状況次第といえるでしょう。
なお、首都圏の地価が上昇するなか、土地を買うタイミングというのは目的によって異なってきます。まず不動産でもうけたいと考える場合は、東京五輪前が買い時です。その理由は、東京五輪が開催されるまで、地価は上昇すると予想されるため。そこで上昇する前に購入して、天井前で売却することで利益を得ることができます。
不動産をできるだけ安く購入したい場合は、買い時は東京五輪開催後です。つりあがった地価が落ち着いてから購入したほうが、開催前よりも安価で購入できる可能性があります。ただし、状況によってはなかなか地価が下がらないケースもあるので注意が必要です。
気になる土地の地価をチェックする方法
気になるエリアの地価の指標となる地価公示、都道府県地価調査の標準地価については、確認することができます。国土交通省の「標準地・基準値検索システム」を利用すれば、都道府県単位から閲覧することができるので、まずは確認してみるとよいでしょう。システムでは、地価公示・都道府県地価調査のいずれか、または両方、住宅地や商業地などの区分を選択して検索することもできます。一覧で表示されるので、ネット上で物件を探すような気軽さで確認できるでしょう。
なお、近年の地価上昇に関しては、特に東京が突出している状況です。東京周辺を確認すると、東京のように大きく地価が変動していないエリアも多くあります。特に地方に行くほど、地価の変動は穏やかです。東京から地方を選ぶという選択肢は少し大胆ですが、地価が気になるようであれば、東京郊外を候補に考えてみるのも選択肢のひとつではないでしょうか。自分のライフスタイルに合わせて検討してみましょう。
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