今回は輸入住宅に関する様々なスタイルやメリット・デメリット、価格について解説していきます。詳しく知ればあこがれに一歩近づくことができますよ♪
- 輸入住宅とは?海外の設計思考による様々なスタイルの住宅
- 輸入住宅のメリット3つ~外観・内装のデザイン~
- 輸入住宅のデメリット4つ~間取りプランの不自由さ~
- 輸入住宅の価格は安い?高い?中古でも良い?
- 輸入住宅で理想のマイホーム!検索はニフティ不動産へ
街中で輸入住宅を見かけると、いつも立ち止まってしまうそこのアナタ!自分好みのスタイルを実現させてみませんか?
中古で安い輸入住宅を購入する手もあるので、ぜひ最後まで読んでみてね☆
輸入住宅とは?海外の設計思考による様々なスタイルの住宅
輸入住宅とはハッキリとした定義があるものではなく、ヨーロッパやアメリカの住宅を国内に取り入れたもの全般を指しています。
もちろん家をそのまま運ぶことはできませんので、外観の資材と内装などに分けて輸入することになります。
少し難しい表現ですが、輸入住宅産業協会では下記のような住宅を輸入住宅と呼んでいます。
住宅の建て方には国や地域の文化的な特色が出ますので、海外の設計思想というところがポイントになるようです。
海外の設計思想による住宅を、資材別またはパッケージで輸入し、国内に建築する住宅
【出典:一般社団法人 輸入住宅産業協会】
輸入住宅をそのまま購入するのもマイホーム選びの1つですが、注文住宅の施工例の中でも輸入住宅は人気があります。
せっかく自由に設計できるなら、思い切って北欧や北米スタイルに挑戦したくなるのもうなずけますね。
ここでは輸入住宅の基礎知識として、代表的なスタイルをいくつか紹介していきます。
あなたのお気に入りはどの分類に入るのか、チェックしてみてくださいね♪
輸入住宅は平屋の小さな家からお城のようなスタイルまで
輸入住宅の種類は幅広く、平屋の小さな家からお城のように豪華なスタイルまで様々です。
大きく分けるとヨーロッパスタイルとアメリカンスタイルがあり、さらに国や地域ごとに細かく分かれています。
住宅の外観や内装は土地ごとに異なる伝統や文化が受け継がれていることも多いので、輸入住宅が多種多様なのも納得ですね。
それでは、ヨーロッパスタイルとアメリカンスタイルについて詳しく見ていきましょう!
ヨーロッパスタイルの輸入住宅
ヨーロッパスタイルの特徴は、素朴で重厚感があること。
木材や石材などの素材を活かしたつくりで、自然のぬくもりを感じることができるのもポイントとなっています。
ヨーロッパスタイルは大まかに北欧と南欧に分かれており、北欧はスウェーデンやフィンランド、南欧はフランスやスペイン、イタリアの様式が中心となっています。
ヨーロッパスタイルの例を挙げると、以下のようなものがあります。
ヨーロッパスタイルの例
・フレンチスタイル
・プロヴァンススタイル
・イタリアネート
・スパニッシュスタイル
・コッツウォルズスタイル
・スウェーデンスタイル(スカンジナビアスタイル) など
ヨーロッパスタイルは、白をベースとしたフレンチスタイルや、絵本の世界から飛び出したようなプロヴァンススタイルなど、魅力的な住宅が目白押しです。
また、かわいいスウェーデンスタイルの家に北欧インテリアを合わせれば、日本に居ながら北欧の風薫る生活ができそうですね♪
ヨーロッパスタイルの建物には、プレハブ工法の一種である「パネル工法」が多く見られます。
これはパネルで屋根や床、壁など合計六面を支える工法で、耐震性や断熱性、気密性、耐火性に優れているのが特徴です。
ヨーロッパスタイルと言っても北欧と南欧では気候の差が大きく、
・北欧では、二重窓や三重窓などの寒さ対策を重視
・南欧では、夏の暑い日差しを遮る工夫
などがされています。
そのため、暑さ寒さに対応できるヨーロッパスタイルは、四季がはっきりしている日本に適していると言われ、特に東北や北海道には北欧スタイルの住宅がおすすめですよ。
アメリカンスタイル(北米)の輸入住宅
アメリカンスタイル(北米スタイル)は、19世紀にヨーロッパからアメリカへ渡ってきた移民や開拓民によって作られてきたものです。
堅牢なデザインが特徴で、ヨーロッパスタイルに似たものから、アメリカの田舎暮らしに適したものまでバラエティに富んだ住宅があります。
ハリウッド映画が好きな人は、スクリーンの中でアメリカンスタイルの住宅を見かけることも多いかもしれません。
アメリカンスタイルの例を挙げると、以下のようなものがあります。
アメリカンスタイルの例
・カリフォルニアスタイル
・アメリカンカントリースタイル
・ガレージスタイル
・クイーンスタイル
・チューダースタイル など
カリフォルニアスタイルはアメリカ西海岸のライフスタイルを反映した住宅で、各部屋の間取りや窓が大きく、風通しのよさや採光を重視しています。
また、アメリカンカントリースタイルは開拓時代から続く様式で、パイン材を多用して自然素材のあたたかみを活かした住宅です。
そして、車好きな人にぜひオススメしたいのがガレージスタイル!ガレージと家とが一体化しているので、部屋の中から愛車を眺められる夢のような仕様ですよ。
アメリカンスタイルは、主に2×4(ツーバイフォー)工法が用いられています。
この工法はアメリカで生まれたもので、2インチ×4インチの角材と合板でパネルを作って家を組み立てていきます。
日本でアメリカンスタイルの輸入住宅を建てるのであれば、希望するスタイルがアメリカのどの地域をルーツとしたものかを確認してみましょう。
アメリカンスタイルは地域の生活習慣と密接に関係していますので、ライフスタイルが似た地域のスタイルを取り入れることが成功への近道です。
住宅の建築工法についてもっと詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
<関連記事>木造住宅のメリット・デメリットを解説!木造一戸建ての耐震性・耐火性は?
輸入住宅のメリット3つ~外観・内装のデザイン~
輸入住宅のメリットはデザイン面だけでしょうか?答えはNOです!
輸入住宅には外観や内装が魅力的なのはもちろん、住むうえでのメリットもあります。
長く快適な生活を送るためには、見た目以外にも注目したいですよね。
ここでは輸入住宅のメリットを挙げて解説します!
デザインが良いことに加えて機能性にも優れていることがわかりますよ。
輸入住宅のメリット
①洗練された外観・内装デザイン
②間取りの広さ
③耐久性・耐震性・耐火性の高さ
輸入住宅に住みたいと考えていても、間取りの広さや建物の耐性までを意識している人は少ないのではないでしょうか。
ヨーロッパやアメリカは日本と文化や地域性が違うため、住宅の特性も大きく異なります。
今まで知らなかった輸入住宅の魅力を知ることによって、さらに夢がふくらむ人も多いかもしれません。
どんなマイホームが良いか迷っている人も、比較検討の材料にしてくださいね。
①洗練された外観・内装デザイン
輸入住宅のメリットは、なんと言っても外観や内装デザインが洗練されていること。
国内メーカーでも純和風のデザインであればオリジナリティがありますが、洋風の住宅ならやはり欧米が本場と言えます。
そのため、日本に住みながら欧米のデザイン様式を目指すなら、輸入住宅にするのが一番の近道でしょう。
「思い切って海外移住!」は難しくても、輸入住宅なら実現できそうな気がしますよね♪
②間取りの広さ
日本は国土が狭いこともあり、一般的にコンパクトな住宅が多くなっています。
その点、輸入住宅は欧米を基準としていますので、日本と比べるとベースがゆったりしているのが特徴です。
このベースとなる寸法に余裕があると、細かい部分で生活しやすさを感じることができます。
たとえば、廊下や階段の幅が広いと家族とすれ違うのもラクラクです。
老後のために家の中に手すりを取り付けたいと考えている場合にも、広めの間取りはメリットとなるでしょう。
③耐久性・耐火性・耐震性の高さ
あまり知られていないのが輸入住宅の耐久性です。
日本では家を建てても自分の世代だけか、長くても親子2代が住む程度の想定です。
しかし、木材の品質が良い海外の住宅は、親子3代まで暮らせることも少なくありません。良質な輸入住宅を建てて、孫の代まで住めるのはステキですよね。
また、木材の質が良いと耐火性にも優れています。
木造住宅は火災に弱いと思われがちですが、一定以上の太さをもつ木材であれば芯まで熱が伝わりにくくなるためです。
さらに、日本は地震が多いので耐震性も気になるところですが、先ほどご紹介したヨーロッパスタイルのパネル工法は、床・壁・屋根が一体となった構造で地震にも強くなっています。
アメリカンスタイルの2×4工法も、床・壁・屋根が一体という点は同じなので、輸入住宅は総じて耐震性に優れていると言えるでしょう。
建物の耐震性については、耐震・制震・免震の違いをまとめた記事がありますので、ぜひご覧ください。
<関連記事>「耐震」「制震」「免震」はどれを選べばいい? 住宅購入前に知っておきたい地震対策の違い
輸入住宅のデメリット4つ~間取りプランの不自由さ~
おしゃれで住みやすい輸入住宅にもデメリットはあります。
せっかく理想のマイホームを手に入れても、自分のライフスタイルに合わなかったら元も子もありません。
ここでは輸入住宅を考えている人に、事前に知っておくべきデメリットを解説していきます。
メリット・デメリットを把握して、自分や家族にとってベストな選択をしましょう。
輸入住宅のデメリット
①間取りプランの不自由さ
②インテリア選びが大変
③メンテナンスが大変
④建設するための土地が必要
これらデメリットの多くは、輸入住宅の希少性に起因しています。
国内メーカー住宅のように数が多くなると、インテリアやメンテナンスの面でも選択肢が広がりますが、輸入住宅ではなかなかそうもいきません。
「周りとは違った家がほしい!」という理由だけで輸入住宅にすると、思わぬところでデメリットを感じることに。
住んだあとのこともしっかりイメージしながら選ぶようにしましょう。
①間取りプランの不自由さ
輸入住宅を建てるときには、
・ハウスメーカーが用意している施工プランから選ぶ
・最初からすべて自由に設計する
のどちらかに分かれます。
自分で自由に設計できるのは魅力的ですが、完全オーダーメイドとなれば費用がかさむことになります。
一方で、用意された施工プランから選ぶ場合、国内メーカーの住宅に比べると間取りプランの不自由さは否めません。
購入したあとにリフォームする方法もありますが、輸入住宅は壁・床・天井のパネルで支えられている工法が多く、大胆な間取りの変更は構造上難しくなっています。
②インテリア選びが大変
自分が好きな輸入住宅に住むことができたら、インテリアにもこだわりたくなるもの。
ただ、家のスタイルに合わせて本場の家具を選ぼうとすると、どうしても費用がかさみます。
インテリアまですべて統一したいなら、家を建てるときに資金を使い過ぎてしまわないように注意しましょう。
また、最近では国内メーカーでも北欧風・北米風の家具を販売しているので、お財布と相談して時にはリーズナブルなものを選ぶことも考えてみてください。
③メンテナンスが大変
輸入住宅に限らずですが、マイホームは購入してからのメンテナンスも重要になります。
国内の一般的な住宅であれば、修理できる大工さんや修理用の資材も豊富ですが、輸入住宅の場合は、すぐに対応してもらえないことも多いのが現状です。
ドアノブやサッシなどの細かい部品交換でも規格が合わないため、苦労するかもしれません。
対策としては、輸入住宅を購入するときにハウスメーカーのメンテナンス保証などを必ずチェックすることです。
何十年も住み続ける家ですから、安心してメンテナンスを任せられるかどうかもポイントですよ。
④建設するための土地が必要
輸入住宅のメリットとして間取りの広さを挙げましたが、広い家を建てるためには土地もある程度の広さが必要になります。
都心部などの地価が高い場所では、十分な広さの土地を手に入れるのは至難のワザです。
また、郊外に建てるとしても、輸入住宅の場合は土地にかかる費用が一般的な住宅よりも高いと考えておいた方が良いでしょう。
マイホームの選び方については以下の記事にもまとめていますので、気になる方は読んでみてください。
<関連記事>マイホームの坪数はどのぐらいが正解? 坪数別・マイホーム購入者12人の体験談
<関連記事>建ぺい率とは?容積率とは?調べ方・計算方法・制限や緩和も解説
輸入住宅の価格は安い?高い?中古でも良い?
輸入住宅の価格は、床面積40坪程度のケースで建築費がおよそ2,000〜3,000万円。
この価格自体は国内の注文住宅と大差ありませんが、内装や間取りにこだわるとここからさらに跳ね上がります。
最初の見積りで安いと感じても、自分たちの要望を取り入れていくうちに予算をオーバーしてしまうこともありますので注意しましょう。
「輸入住宅に住みたいけど、新築は高いから厳しい…」という場合は、中古で探すという方法もあります。
もともと輸入住宅は堅牢で100年住めると言われていますので、中古であっても国内メーカーの住宅に劣らない高い品質が期待できるのです。
前のオーナーがメンテナンスをしっかり行っていれば、満足できる輸入住宅を安い価格で手に入れることができますよ。
マイホームの価格については以下の記事で詳しく解説しています。先輩たちの体験談も参考になりますのでぜひチェックしてみてくださいね。
<関連記事>マイホームの値段はいくら?年収別に購入金額とローンの返済額、31人の体験談
<関連記事>住宅購入にかかる総額は結局いくらなの?住宅購入時の諸費用まとめ
輸入住宅の価格は為替に影響されやすい
輸入住宅の購入を考えるときに忘れてはいけないのが為替の影響です。
輸入住宅の建築資材は海外から輸入しますので、その価格は為替変動によって大きく変わります。
具体的には、円安のときは高くなり、円高のときは安くなります。
家は大きな買い物ですから、同じものを買うなら少しでも有利なときに買いたいですよね。
ちなみに、近年の為替動向として2017年1月以降は1ドル110円前後を推移しています。
110円を割ってさらに円高が進むようであれば、輸入住宅を買うチャンスかもしれません。
輸入住宅で理想のマイホーム!検索はニフティ不動産へ
輸入住宅の代表的なスタイルやメリット・デメリット、価格などについて解説してきました。
注文住宅の施工例の中でも、輸入住宅は特に人気が高くなっています。
街を歩いていてステキな輸入住宅を見つけると、つい立ち止まって見てしまいますよね。
そんなお家に自分が住めるなんて夢のようですが、ちゃんとリサーチして計画を立てれば実現も可能ですよ。
自分や家族が長く暮らせる家を探すのは大切なライフイベント。納得するまで話し合って、家づくりを楽しんでくださいね。
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