この記事では、家を買うタイミングはいつがいいか、家を買ってはいけないタイミング、2023年度は家を買うタイミングか、家を買う前に考えておくべきことなどを解説します。家を買うタイミングを悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
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【2023年度版】家を買うタイミングはいつがいい?
家は高額なので、失敗したからといって簡単に買い替えられるものではありません。そのため、家の購入を成功させるには、最適なタイミングで購入に臨むことが重要です。家を買う最適なタイミングとして、以下の6つが挙げられます。
- ・年齢で考える
- ・年収で考える
- ・貯金額で考える
- ・ライフステージで考える
- ・購入月で考える
- ・その他のタイミング
それぞれのタイミングについて詳しく見ていきましょう。
年齢で考える
国土交通省の住宅局が令和5年に公表した「住宅市場動向調査報告書」の一次取得者の年齢によると、世帯主の平均年齢は以下のような結果となっています。
住宅の種類 | 世帯主の年齢 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
注文住宅 | 39.5歳 | ||||||||||
分譲戸建住宅 | 37.5歳 | ||||||||||
分譲集合住宅 | 39.9歳 | ||||||||||
既存(中古)戸建住宅 | 43.6歳 | ||||||||||
既存(中古)集合住宅 | 43.7歳 |
参照:国土交通省|令和4年度住宅市場動向調査報告書
世帯主の年齢は30~40歳代となっていますが、全ての住宅において30歳代が最も多くなっています。そのため、家を買うタイミングを年齢で考える場合は30歳代が1つのタイミングと言えるでしょう。
年収で考える
国土交通省の住宅局が令和5年に公表した「住宅市場動向調査報告書」の一次取得者の世帯年収によると、平均世帯年収は以下のような結果となっています。
住宅の種類 | 平均世帯年収 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
注文住宅 | 731万円 | ||||||||||
分譲戸建住宅 | 722万円 | ||||||||||
分譲集合住宅 | 923万円 | ||||||||||
既存(中古)戸建住宅 | 682万円 | ||||||||||
既存(中古)集合住宅 | 609万円 |
参照:国土交通省|令和4年度住宅市場動向調査報告書
平均世帯年収は分譲集合住宅(マンション)が900万円台と高めですが、他は600~700万円台となっています。そのため、家を買うタイミングを年収で考える場合は平均世帯年収が600万円を超えたタイミングが良いでしょう。
貯金額で考える
国土交通省の住宅局が令和5年に公表した「住宅市場動向調査報告書」の一次取得者の購入資金によると、自己資金は以下のような結果となっています。
住宅の種類 | 自己資金 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
注文住宅 | 941万円 | ||||||||||
分譲戸建住宅 | 869万円 | ||||||||||
分譲集合住宅 | 1,438万円 | ||||||||||
既存(中古)戸建住宅 | 955万円 | ||||||||||
既存(中古)集合住宅 | 1,302万円 |
参照:国土交通省|令和4年度住宅市場動向調査報告書
家を購入する際には住宅ローンを利用できますが、審査に通る可能性を高めるため、負担軽減の観点から自己資金も多少は拠出しなくてはなりません。分譲集合住宅と既存(中古)集合住宅が1,300~1,400万円台と高めですが、他は800~900万円台となっています。そのため、家を買うタイミングを貯金額で考える場合は自己資金を支払っても余裕がある状況になってからが良いでしょう。
ライフステージで考える
ライフステージが変化するタイミングで家を買うのも選択肢の1つです。ライフステージが変化するタイミングとして、以下の3つが挙げられます。
- ・結婚・出産をしたとき
- ・子どもが入園・入学するとき
- ・子どもが独立するとき
それぞれのタイミングを詳しく解説していきます。
結婚・出産をしたとき
家を買うタイミングを結婚のタイミングに合わせる理由として、新居で新生活をスタートさせるのがタイミング的に良いことが挙げられます。結婚を理由に家を買う場合、夫婦共働きであれば共有名義にすることで夫婦の収入を合算できるため、住宅ローンの審査に通りやすくなるでしょう。
また、出産にタイミングを合わせる理由として、子育てや子どもの教育に適した居住環境を確保しておくのがタイミング的に良いことが挙げられます。出産後に家を買えば、子どもの人数に合わせた間取りを想定できる、戸建住宅であれば音を気にせずに済むので安心でしょう。
子どもが入園・入学するとき
子どもが入園・入学するタイミングに合わせる理由として、子どもの通学の負担や精神的な負担を軽減できるということが挙げられます。
学校から離れた場所に暮らしている場合は、子どもの通学への負担が大きくなるだけでなく、事故や事件に巻き込まれるリスクが高くなります。また、学期途中や進級するタイミングで家を買って転校する場合は、友達がいない環境で精神的な負担が大きいので注意が必要です。
しかし、入園・入学に合わせれば、学校の近くに住むことで事故や事件に巻き込まれるリスクを軽減できる、新しい友達を作りやすいので精神的な負担を軽減できるでしょう。
子どもが独立するとき
家を買うタイミングを子どもが進学や就職といった理由で独立するタイミングに合わせる理由として、状況に合った間取りを選択できることが挙げられます。
子どもが独立する少し前に家を買った場合、子ども用の部屋を使用しないので部屋が余る、家全体に無駄なスペースが生じてしまう可能性があります。
子どもが独立したタイミングで家を買えば、状況に合った住環境を整えられるので快適性がアップしますが、年齢を理由に住宅ローンの審査に通りにくい可能性があるので注意しましょう。
購入月で考える
購入月で考える場合、3月は4月からの新生活を速やかに迎えられるので最適なタイミングと言えます。また、12月は住宅ローン残高が最も多く残っているので、住宅ローン控除を最大限に活かせるでしょう。
一方、12月と4月は物件価格が高い傾向があるため、価格を抑えたい方は避けたほうが良いかもしれません。ただし、4月は取引が活発である1~3月に売れ残った物件が市場に出回っており、価格交渉すれば応じてもらえる可能性が高いでしょう。
その他のタイミング
以下のようなタイミングも家を買うのに最適なタイミングといえます。
- ・昇進・昇格したとき
- ・今の家が住みにくいと感じたとき
- ・返済計画の見込みが立ったとき
それぞれのタイミングを詳しく説明していきます。
昇進・昇格したとき
昇給・昇格したときも家を買うタイミングとして最適です。その理由は、昇給・昇格したときは、昇給・昇格前よりも年収が増えているため、住宅ローン審査に通りやすいためです。
また、年収が増えたことによって住宅ローンを契約した後の返済に余裕が生まれるでしょう。
今の家が住みにくいと感じたとき
賃貸物件の場合には、小さな子どもがいると騒音トラブルに発展することも少なくありません。今の家が住みにくいと感じたタイミングも家を買うのに最適です。
戸建住宅であれば隣家との距離も離れているため、小さな子どもがいても気にせずに済むでしょう。
返済計画の見込みが立ったとき
住宅ローンを契約する場合は、30~35年に返済期間を設定するのが一般的です。しかし、必ず30~35年に期間を設定できるとは限りません。
収入が安定してから購入しようと考えている場合、年齢を理由に返済期間を短く設定される可能性があります。30代は退職までの期間が30年以上あるため、長期に設定できる可能性が高いです。返済計画の見込みが立ったタイミングで早めに購入するのも選択肢のひとつといえるでしょう。
家を買ってはいけないタイミングはある?
家を買ってはいけないタイミングは人によって異なりますが、一般的に家を買ってはいけないタイミングとして、以下の2つが挙げられます。
- ・20代前半
- ・45歳以上
20代前半はライフステージが変わりやすいです。家族構成や勤務地が変化した場合、せっかく購入した家が住みづらく、購入したことを後悔する可能性があるため、ライフステージが落ち着くのを待ってから家を買ったほうが良いでしょう。
また、45歳以上は年齢を理由に住宅ローンの審査に通りにくい傾向があります。契約できたとしても、返済期間が短く、返済負担が大きくなる可能性があるので注意が必要です。
2023年度は家を買うタイミング?
2023年度は家を買うのに最適なタイミングか気になっている方も多いでしょう。円安の影響を受けて建築資材の価格が高騰している関係もあり、新築住宅の価格が上昇傾向にあります。それに伴い、中古住宅の価格も上昇しているため、安く家を買いたいと考えている方にはあまり最適なタイミングとはいえないでしょう。
しかし、だからといって価格が下がるのを待つのもおすすめしません。その理由は、今後住宅ローン金利が引き上げられる可能性が高いためです。金融緩和政策の影響で住宅ローン金利は低い状況が続いていますが、上昇傾向にあります。
住宅ローン金利が高くなると返済負担が大きくなるため、価格は高い状況ではあるものの、家の購入を検討している方は金利の低い今のうちに買うのも選択肢の1つといえるでしょう。
家を買う前に考えておくべきこと
家の購入を失敗しないためにも、家を買う前に以下の4つについて考えておきましょう。
- ・家を買うエリアを決める
- ・買う物件の種類を決める
- ・間取りを決める
- ・返済計画を立てる
それぞれの考えておくべきことを詳しく見ていきましょう。
家を買うエリアを決める
家を買う際は、立地や周辺環境などを踏まえながらエリアを決める必要があります。例えば、会社へのアクセスを優先して会社に近いエリアで探すのも選択肢のひとつです。
将来のことを考えて、子どもの学校に近い、公園が近くにあるなどの養育に最適なエリアの物件を購入するのも選択肢のひとつでしょう。
買う物件の種類を決める
家にはマンション、戸建住宅という分類だけでなく、新築、中古のように多くの種類があります。後悔しないためにも事前に各物件の種類のメリット・デメリットを把握しておくことが大切です。各物件の種類と特徴は以下の通りです。
メリット | デメリット | ||||||||||||||||
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新築マンション |
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中古マンション |
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新築戸建 |
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中古戸建 |
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マンションは立地の良い場所に建設されるケースが多く、駅へのアクセスが良いです。戸建住宅は隣家と離れているため、小さな子どもがいる家庭でも安心です。
新築住宅は設備が新しいので利便性が高く、安心かつ安全に暮らせます。中古住宅は選択肢が豊富で、同じ予算で新築住宅よりも広いまたは立地条件の良い物件が見つかります。
上記のように種類によって特徴が異なるため、自分に合った物件がどれなのかをよく考えてから購入しましょう。
間取りを決める
家を買う際は、間取りを決めることも重要です。家を買ってから間取りを変更できる場合もありますが、基本的には後から変更することは困難でしょう。そのため、最初に最適な間取りの物件を購入することが大切です。
例えば、夫婦2人の場合は2DK~2LDKの間取りを選択するケースが多いです。小さな子どもが1人いる場合、将来の子ども部屋を想定して2LDKを選択すると良いでしょう。
返済計画を立てる
家を買う際は、返済計画をしっかり立てることも欠かせません。住宅ローンの返済期間は30~35年と長く、返済計画に無理があった場合、途中でせっかく購入した家を手放さなくてはならないので注意が必要です。
例えば、夫婦共働きであることを前提に返済計画を立てた場合、一方が病気やケガ、妊娠を理由に収入が減少すると返済計画に支障が生じます。さまざまな事態を想定し、無理のない返済計画を立てましょう。
まとめ
家を買うタイミングは人によって違うため、一概にどのタイミングが良いと言い切れるものではありません。しかし、タイミングを誤った場合は後悔することになるため、他の人がどのようなタイミングで買うのかを把握しておくことは重要です。
住宅ローンを契約して購入することを考えると、返済期間を長期に設定しやすく、年収が安定してきた30代は、最適なタイミングといえるでしょう。家の購入を成功させるには、タイミングだけでなく、エリアや間取り、返済計画なども考えてから購入に移りましょう。
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