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都市部にマイホームを持ちたい人の夢をかなえる狭小住宅。
人気の理由と、建てる際のポイントをまとめました!

狭小住宅(スモールハウス)とは、利便性とおしゃれを兼ね備えた人気の注文住宅

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狭小住宅(スモールハウス)とは、文字通り狭い土地に作られた注文住宅のことです。一般的には約15坪(50平米)以下の土地に建てられた建築物のことを指します。
「最小限住宅」や「塔の家」など、有名建築家が手掛けた作品がいくつかあるので、そちらのイメージが強い方もいらっしゃるかもしれませんね。

実は今、都市部にマイホームを持ちたい人の間で、“狭くて小さな”狭小住宅が注目を集めているのです。

そもそも都市部には「土地代が高い」「すでに多くの建物が密集している」という特徴があり、なかなか新たに広い家を建てるのが難しいという側面があります。一方で、都市部のなかでも利便性が高く、地価も高い区域でも、狭い土地や変形の土地というのは安めの地価で売りに出されていることがあります。

「そういった都市部のデッドスペースを上手に生かして、おしゃれで暮らしやすく利便性のよい住宅を作る」

それが今、人気を集めている狭小住宅の考え方です。

価格帯は土地代がいくらかによって上下しますが、東京で2,500万~3,000万円前後。建築コストを抑えれば、2,000万円前後で都心のマイホームを手に入れることができます。

とはいえ、「狭いけど暮らしやすい」を実現するためには様々な工夫が必要。注文住宅として建てる場合が多いので、気を付けるポイントもたくさんあります。
自分にとって狭小住宅が最良の選択肢となるのかどうか見極めるためにも、その特徴を詳しく見ていきましょう。

狭小住宅のメリットは3つ!「利便性」「おしゃれな内装デザイン」「都内でもローコスト」

狭小住宅のメリットは大きく3つあります。

・「利便性」
・「オシャレな内装」
・「ローコスト」

「ローコスト」については土地代を抑えられる以外の側面もあるので、どの費用がどれくらい抑えられるか試算してみるのがおすすめです。

まずは「利便性」について解説しましょう。

狭小住宅は利便性がいい!アクセスのいい都内や都心部の土地が手に入る

狭小住宅のメリットはなんといっても利便性!
狭いからこそ安価にアクセスのよい土地が手に入ることが魅力です。

また、公共交通機関が整った都市部に住むことができれば、車を持つ必要性が薄れてきます。自動車をとめるためのガレージや駐車場の必要もなくなり、自動車税や維持費も支払わなくてよくなります。
アクセスのよい土地に住むことで、複数のメリットが生まれるということですね。

狭小住宅だからできる「狭くても住みやすいオシャレな注文住宅」

狭小住宅の2番目のメリットは「おしゃれな内装」。
それは注文住宅だからこそできるメリットでもあります。

狭小住宅の場合、狭い土地を有効活用する必要があるため、新築の注文住宅としてつくられることが多いです。
注文住宅というと、建築費が高価になるイメージがあるかもしれませんが、狭小住宅の場合は土地代を安価に抑えられるため、その分のお金を内装に回すことができます。

「キッチンやダイニングにこだわりたい」
「オシャレなインテリアに囲まれて暮らしたい」
「だけどお金は抑えたい」
という方にとっては、狭小住宅はおすすめの選択肢ですね。

狭小住宅のメリットは「ローコスト」!でも抑えられるのは土地代だけじゃない

狭小住宅のメリットとして「土地代を抑えられる」ことがありますが、狭小住宅で抑えられる費用は土地代だけではありません。

そもそも大きな建物を作ることができないため、一般的な住宅よりも建築費自体が安く抑えられますし、建物ができた後の税金や建物の登記費用などが安くなるというメリットがあります。

これが注文住宅の3つ目のメリットです。

狭小住宅は固定資産税や都市計画税が安い

家を建てると「固定資産税」と「都市計画税」がかかるのはご存知ですか。
これらの税金の税率は自治体によって様々ですが、大体下記のような考え方で課税されます。

●固定資産税
一般住宅用地(200平米を超す部分):3分の1に減額した評価額×税率
小規模住宅用地:6分の1に減額した評価額×税率
●都市計画税
一般住宅用地(200平米を超す部分):3分の2に減額した評価額×税率
小規模住宅用地:3分の1に減額した評価額×税率

狭小住宅の場合は、小規模住宅用地になることがほとんどですので、住宅を所有した後の税金がかなり抑えられることがわかりますね。

狭小住宅は単に土地代が安い以上に、維持費をかなり抑えられるというコスト面のメリットがあります。

狭小住宅でも登録免許税は安くできる

新築で住居を建てる際の諸費用として、登録免許税(登記費用等)というものがあります。
これらの税額は「 課税標準 × 税率」で決められることが多いです。

自宅用住宅の場合、税率は「1000分の4」と定められていますが、平成32年までは住宅用の新築物件に関して、軽減税率が適応されます。その場合の税率は「1000分の1.5」。差額はかなりのものになりそうですよね。

注意しなければならないのが、この軽減税率が適用される物件には「新築」以外にもいくつか条件があることです。

【新築住宅の保存登記の特例】
①自宅用の住宅
②新築又は取得後1年以内に登記されたもの
③延べ床面積(登記簿面積)50m2以上

延べ床面積とは、各階の床面積を合計した値を言います。
狭小住宅の場合、一つの階の面積は小さいですが、階数を増やすことで延べ床面積を50m2以上にすることが可能です。

税率については都市によって制度が異なる可能性もあるので、慎重に調べることがおすすめです。

狭小住宅のデメリットは建築費用(価格)が割高 中古だと売れない?

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さて、次は狭小住宅のデメリットにも目を向けていきましょう。

狭小住宅には大きく2種類のデメリットがあります。建物の構造に関してのデメリット、そして関連して発生する建築費に関してのデメリットです。

狭小住宅は高さが必要 耐震性が必要な建築になる

土地が狭く、また変形していることが多い狭小住宅では、十分な居住スペースを確保するために3階建て、もしくは3階以上の建物になる場合が多いです。

その際に気を付けなければならないのが「耐震性」。
実は、住居を支える土地面積に対し、建物の高さが高くなれば高くなるほど、揺れを感じやすくなるという性質があるのです。
高層マンションを考えるとわかりやすいかもしれませんね。

狭く小さな土地で3階以上の建物を支えなければならないため、狭小住宅にはそれに耐えうる耐震性の高さが求められます。

耐震性を高くするということは建築コストが高くなるということです。
建築構造の工夫だけでなく、場合によっては地盤改良をする必要があります。

せっかくつくるマイホーム。
耐震性が高くなる点は喜ばしいことですが、建築コストとの兼ね合いを考えるとデメリットといえるでしょう。

狭小住宅は階段が増える 赤ちゃんや高齢者がいると少し大変

狭小住宅を建てるうえで、どうしても避けられないのが「階段」。
住居スペースを確保するために縦へ伸ばしていく必要があるため、どうしても階段が増えてしまいます。

若い夫婦だけであれば気にならないかもしれませんが、小さなお子さんや高齢者が住むとなると階段の多さは気になるポイントですよね。

また、住み心地を良くするため、狭小住宅では吹き抜けが採用されているケースが多いです。その場合、赤ちゃんなどの落下の危険性が高まる点も見逃せないポイントでしょう。

これからの自分たちがどんな生活を送っていきたいのか。
今時点のニーズだけでなく、将来にわたってのライフプランを合わせて考える必要がありますね。

また、階段の分面積を余計に取られるのもデメリットといえるでしょう。

狭小住宅は隣の家との外壁が近い 室外機や防音対策が必要

狭小住宅はどうしても隣の家と外壁が近くなりがちです。
そのためトラブルになりやすいのが「騒音」の問題。

外壁の素材を防音性の高いものにするのはもちろん、エアコンの室外機も静音タイプのものを選ぶなど細かな工夫が必要です。

ほかにも、あまりに隣家と接近して建物をつくってしまうと、外壁のメンテナンスがしにくいといったデメリットもあります。

狭小住宅は内装や間取りに凝り始めると建築コストがかかる

さて、これまで狭小住宅の建築構造上のデメリットを挙げてきましたが、これらのデメリットをすべて克服しようとなると気になってくるのが「建築コスト」。

そう、土地代が抑えられる点や税金が安くなることから「ローコスト」に抑えられる狭小住宅ですが、唯一建築コストだけは高くなりがち。

耐震性や防音性といった、生活をしていくために必要な部分にコストをかけつつ
「おしゃれな内装にしたい」
「収納スペースとして地下室が欲しい」
「明るい家にするため窓を大きく取りたい」
といった“理想の住まい”にするための工夫も取り入れていくと、設計費や建築費がどんどん高額になっていくことに。

自分たちの本当のニーズがどこにあるのか、気を付けたうえで間取りを決めていくことがポイントです。

売却時に値が下がるのは、どの注文住宅も同じ

せっかく建てたマイホームも、場合によっては売却しなければならないこともありますよね。

狭小住宅の場合、狭い土地を有効活用するため、間取りが特殊になりがちです。
そのため、売却しようとすると一般的な住宅よりも価格が下がる場合があります。

とはいえ、間取りが一般のものと異なるというのは注文住宅全般にいえること。
売却時に値段が下がるのはどの注文住宅も同じなため、絶対的なデメリットとはいえないでしょう。

狭小住宅はプランニングが重要!失敗しないための8つの注意点

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狭小住宅を「狭くても住みやすい家」にするために、とっても大切なのがプランニング。
どんなプランで家を建てるのか、しっかりと考えておく必要があります。

将来「失敗した!」と思わないためにも、図面段階で暮らしやすい家になっているのかどうかきちんとチェックしていきましょう。

そのためのポイントと注意点をまとめてみました!

①狭小住宅のデザインが得意なメーカー・設計事務所・工務店を選択

まずは、狭小住宅が得意なメーカー・設計事務所・工務店を選ぶことからはじめましょう!

人気を集めている狭小住宅は、どのメーカーでも取り扱っています。
しかし、狭小住宅は狭い土地を有効活用するための工夫が必須!
慣れていないメーカーに頼むと、空間アイディアや収納に関するノウハウがなく、結果、狭くて住みづらい家になってしまうことも。

そんな事態を避けるためにも、狭小住宅の実例が豊富な専門のメーカーや設計事務所・工務店に頼むのがおすすめです。

実例を見て選ぶことができれば、デザインの雰囲気なども確かめることができるので、より自分の理想にあったメーカーを選ぶことができますよ。

②狭小住宅は、道路斜線制限・北側斜線制限に注意

狭小住宅を建てる際には、「道路斜線制限」「北側斜線制限」といった建築基準法で定められている高さ制限についても意識しなければなりません。

「道路斜線制限」…道路の採光や通風を確保するために定められた建築物の高さ制限
「北側斜線制限」…北側隣地の日照悪化を防ぐために定められた建築物の高さ制限

土地によって具体的な制限の値は異なりますが、これらの高さ制限をクリアしなければ、3階建てや4階建てのような高さのある狭小住宅を建てることができません。

狭小住宅の場合は、こういった高さ制限を考慮したうえで設計プランを建てられるようなメーカーおよび設計事務所を選ぶ必要がありますね。

③狭小住宅はガレージや自転車置き場をどうするかが重要

車や自転車をよく使うのであれば、見落としてはいけないのがガレージや自転車置き場のスペース。特に自動車に関しては、「持ち続けるかどうか」も視野に入れて検討する必要があるかもしれません。

一般的に1台の車を止めるために約4坪のスペースが必要となります。
このスペースを1階部分に確保するためにはどうすればよいか。
玄関の位置はどこに置くべきか。
そもそも家の前の道路は車が駐車できるような道なのか、などなど。
使い勝手の良い駐車場を確保するためには考えなければならないポイントがたくさんあります。

また、狭小住宅でよくみるビルドインガレージを選ぶ場合、建築コストが高くなることに。
しっかりと試算した上で選択することがオススメです。

④狭小住宅は勾配天井や吹き抜けで広く見せる

狭小住宅には、狭い家を広く見せるための工夫が不可欠!
その代表例として、「勾配天井(こうばいてんじょう)」と「吹き抜け」があります。

「勾配天井」とは、傾斜のある天井のこと。

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天井に角度をつけることで、部屋の上方に空間ができ、視覚的な広さを演出することができます。明り取りの窓と組み合わせることで、明るく開放感のある部屋にすることができます。

開放感の演出としては、「吹き抜け」も効果的。

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光だけでなく風通しもよくなるため、多くの狭小住宅で取り入れられています。
寝室や個室など、プライバシーをしっかり守る部屋も残しつつ、吹き抜けてつながるような設計がおすすめです。

⑤狭小住宅はロフトや地下室を賢く使おう

狭小住宅では、狭い土地にいかに空間を生み出すかが重要です。
その工夫の一環としておすすめなのが、「地下室」と「ロフト」の2つ!

地下室は防音性が高いため、防音室として使用したり、子供部屋にして思い切り遊べるようにしたりと、様々に活用できますね。
隣家と外壁が近い狭小住宅だからこそ、防音性の高い部屋を作っておくことは大切なポイントとなります。

またはロフトは、収納スペースや寝室として利用するという方法がおすすめです。

しかも一定の条件を満たした地下室やロフトは、延べ床面積に含まれないというメリットもあります。

【地下室の場合】
下記の3つの条件を満たすことで、床面積の3分の1までは延べ床面積に含まれません。
・建物の地階にあること
・天井が地盤面から1m以下の高さの部屋であること
・住宅の用途に供する部分であること

【ロフトの場合】
下記の3つの条件を満たしたロフトは住居として認定されず、延べ床面積に含まれません。
・天井の高さが1.4m以下であること
・ロフトがある階の2分の1以下の面積であること
・はしごが固定されていないこと

延べ床面積とは、建物における床面積の合計のこと。
登録免許税のところでも少し触れましたが、この値は「建ぺい率」と「容積率」にも関わってくる大切な数字です。

「建ぺい率」…敷地面積の何%まで建物として使えるかを表す数字。
「容積率」…敷地面積に対する延べ床数(建物の床面積の合計)の割合を示す数字。

「建ぺい率」も「容積率」も、建築基準法によって用途地域ごとに数字が定められています。「容積率」が高ければ、階数を増やして床面積を増やすことができます。狭小住宅の基本の考え方ですね。

つまり、何階建ての家がつくれるかどうかは、土地の「建ぺい率」と「容積率」によって変わってくるということです。

「まだスペースが欲しいけど、容積率的にもう階数は増やせない!」
となったときは、ぜひ地下室とロフトを活用してください!

⑥狭小住宅の日当たり不足は中庭(パティオ)で解消

狭小住宅を住みやすくする設計テクニックの1つに、「中庭」があります。

別名パティオと呼ばれる「中庭」は、プライバシーを保ちつつ、狭小住宅に光と風を取り込むことが可能です。

イメージとしては箱庭といったほうが、わかりやすいかもしれませんね。

どれくらいの大きさにするかにもよりますが、洗濯物を干したり、子供の遊び場として使ったり。家族のコミュニケーションの場としても利用することができます。

外に大きな庭を造ることができないからこそ、家の中に小さな「中庭」を作ってしまうのはいかがでしょうか。

⑦狭小住宅の収納は、造り付けやDIYインテリアを活用!本棚は壁面収納が基本

狭小住宅に住むのであればなら、工夫したいのが収納の仕方。
設計図の段階から、間取りやデッドスペースの使い方を考えておくことがおすすめです!

「すぐにはイメージがつかない…!」
という場合も、実際の施工例を見ながら取り入れたいアイデアを集めておくと良いですよ。

「見えないデッドスペースも利用」
・壁の厚みを本棚として利用
・階段下の空間も収納スペースに

「角の空間を利用」
・トイレの天井の角を使って収納スペースを確保
・洗面所を部屋の角に設置し、広さと利便性を確保

「縦の空間はディスプレイとして」
・キッチン周りの壁は見せる収納として使う
・吹き抜けの壁は造り付けの棚にする

思い切ってミニマリスト(断捨離)をするのもアリ

さて、狭小住宅における収納方法について解説しましたが、思い切った断捨離を行い、ミニマリストになるのも1つの方法です。

本当に必要なものだけ手元に置く生活。
ミニマリストという暮らしのスタイルに狭小住宅はぴったりの物件です。

もちろん、好き嫌いはあるかと思いますが、狭小住宅にすむのをきっかけに、自分に本当に必要なものを改めて考えてみるのも良いかもしれませんね。

⑧階段下のデッドスペースや屋根裏部屋を有効活用

階段が多くなる狭小住宅だからこそ、階段下の空間は上手に使いましょう!

先に紹介した収納スペースとして利用するのはもちろん、トイレやランドリールームとして使うといったアイデアも。

また見落としがちなデッドスペースが「屋根裏」
折角の空間をそのままにしておくのはもったいない!

物置として利用すれば、嵩張りがちな季節ものを置いておくスペースにすることができますよ。

物をしまうスペースが少なくなりがちな狭小住宅だからこそ、使えるスペースは余すことなく使用するのがおすすめです!

狭小住宅の施工例や実例を、展示場やモデルハウスでチェックしよう

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家を建てるときは、実際の施工例からアイデアやヒントを見つけるのが一番!
モデルハウスを見に展示会に行くのも1つの方法ですが、「忙しくてなかなか時間を作れない!」ということもありますよね。

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