ここでは、
「リノベーションとは?英語の意味も解説」
「リノベーションとリフォームの違いって何?」
「リノベーションのメリット・デメリット」
「リノベーション経験者の事例や費用、会社を選ぶポイント」
など、リノベーションに関する基礎知識を詳しく紹介していきます。

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リノベーション住宅の意味とは?リフォームと何が違うの?

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リノベーション(renovation(※))とは、中古住宅の一部または全部に大規模な工事をおこない、その物件が本来持っていた機能をさらに高めることを言います。
(※)英語で「修復、刷新、改修」の意味

暮らしの質を上げるための工事全般がリノベーションに当たるため、キッチンをガスコンロからIHに換えたり、家族の構成に合わせて間取りや部屋数を変更したりすることはもちろん、耐震補強もまたリノベーションに含まれます。

■リノベーションの具体例
・キッチンやお風呂などの場所の入れ替え
・リビングと和室を隔てる壁を外すなどの間取りの変更
・天井の梁をむき出しにして広い空間を演出する
・耐震補強する
・子供部屋や床暖房、防音室など、物件に新たな部屋や機能を追加する
・テーマに合わせて、住宅の外観や内装を包括的に改装する
例)古民家風や和モダン、英国ヴィンテージ、ナチュラル&ウッドなど

リノベーションの種類は、
①自宅(分譲マンション・一戸建て)をリノベーションする
②中古マンションや戸建て住宅を購入して、リノベーションする
③リノベーション済みの賃貸マンションや戸建て販売から物件を探す
などが挙げられます。

リノベーションとリフォームの違いとは?

リノベーションとリフォームの違いは、実は国によって明確に定められているわけではなく、その線引きは曖昧なのが現状です。

ただし、一般社団法人リノベーション協議会によると、リノベーションとリフォームは下記のように定義されているようです。

定義
リノベーション 機能、価値の再生のための改修
その家での暮らし全体に対処した、包括的な改修
リフォーム 原状回復のための修繕営繕不具合箇所への部分的な対処
出典:一般社団法人リノベーション協議会

リフォームが「マイナスから元の状態へと機能を回復させるための工事」であるのに対して、リノベーションは「新築の状態よりも機能をさらによくするために、プラスアルファでおこなう工事」と言えますね。

リノベーションの費用相場は?プランニングのやり方は?   実体験を調査

リノベーションの費用相場ってどのくらいかかるのか気になりますよね。
ここでは、リノベーション経験者にアンケート調査を実施して、みなさんが実際にかけた費用や内容などの体験談をまとめました。

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Q:リノベーションにかけた費用は?
【1位】500万円未満(40%)
【2位】750~1,000万円(25%)
【3位】500~750万円(20%)
【4位】1,000万円以上(15%)
リノベーションにかけた費用実態調査(ニフティ不動産)

リノベーションにかけた費用は、500万円未満が一番多く、次いで750~1,000万円、500~750万円となっていて、全体の85%は1,000万円までの価格におさまっています。
リノベーションした物件の種類は、マンションや一戸建てが多く、中には古民家やアパートもありました。

リノベーションの規模は、キッチンなどの一部なのか物件全体なのかで変わってきます。
築年数が古い物件では、構造の変更や耐震補強の必要がある事例も。
マイホームをリノベーションした人もいれば、リノベーション用の中古住宅を購入した、親や祖父母の物件をリノベーションして譲り受けたという人もいました。

リノベーションのプランニングのやり方は?

リノベーションの進め方を簡単に解説すると、以下の手順となります。

①リノベーションの見学会などで情報収集
②物件探し・購入(新規購入の場合)
③設計・デザインを施工会社や建築士に依頼
④住宅ローンの申し込み・審査・契約
⑤リノベーション工事
⑥引き渡し

リノベーションは「業者に全部まかせておけば問題ないでしょ」と思われるかもしれませんが、リノベーション経験者のアンケートには失敗談もちらほら。
どんなことに気をつけてプランニングすれば、トラブルを回避できるのでしょう。

リノベーションの成功事例と失敗談からメリット・デメリットを検証

リノベーションの成功事例として、アンケートでは「3DKを2LDKにしたことで、広いリビングと開放的なキッチン、動線がスムーズな間取りになった」「間仕切りをつけて、将来の子供部屋を確保できた」という声がありました。

全体的には部屋数を減らして、その分リビングスペースを広くしたり、対面キッチンなど水回りを充実させたりするのが人気のようです。

続いて、リノベーションの失敗談についても紹介していきますね。

リノベーションの失敗談 予想外のトラブル発生はよくある?!

リノベーション工事には、中古物件ならではのトラブルが発生することも。
ここでは、4つのテーマごとに失敗談をまとめてみました。

リノベーションの失敗談 ~予算オーバー編~

1つ1つにこだわりたい気持ちが強くなり、予算がかなりオーバーした。 諦めざるを得ないこともあったのが心残り。 ローンを組む前に、自分の作りたい家を具体的に考え、リノベーション会社に詳細な見積もりをあげてもらえば良かった。
築30年マンション 30代女性(リノベ予算:750~1,000万円)

料理がしやすい広めのキッチンを私のワガママで希望したため、10万円オーバーした。洗面台をシンプルなものに変えることで、なんとか予算内に。
築20年アパート 40代女性(リノベ予算:500万円未満)

築年数が経っていたため、配管の修繕が予想以上で予算を組み直すことに。 主人が専門職だったので何とかなったが、素人だったら確実に膨大な金額になってしまったと思う。
築44年マンション 20代女性(リノベ予算:750~1,000万円)

リノベーションで予算オーバーしてしまうのは、
①こだわりすぎてしまう
②リノベーション業者とのイメージの共有不足
③見積もりのあまさ
④築年数の古さによる建物や配管等の劣化
などが原因として挙げられます。

自由に設計できるのがリノベーションのメリットですが、予算とのバランスも考えて、やりたいことの優先順位をつけましょう。

リノベーションの失敗談 ~予想外のハプニング編~

浴室乾燥機をつけようと思ったら、天井の高さが足りなくてつけられず。 室内ドアの色を塗り変えたところ、物が少しでもあたると色がハゲてしまうので、ドアは 塗り直さずそのままにしておけば良かったと後悔。
築29年マンション 30代女性(500万円未満)

風通しが悪くなった。風の向きによって屋根に落ち葉がたまってしまう。
築30年戸建て 20代女性(750~1,000万円)

玄関を新設。荷重の制限がある為なのか、玄関の扉を開けるとすぐ柱があり、玄関の扉を全開にしないと出入りが出来ない構造だった。そうなることを知らされておらず、かなり不便で、雨の日は最悪。
築25年戸建て 30代女性(2000万円以上)

リノベーションは中古物件に行う工事のため、一から設計する新築工事と違って、予想外のハプニングが起こることも多くあります。
構造上の問題で付けたい設備がつけられなかったり、外せない柱が生活動線の邪魔になってしまったり…。
リノベーションの際には、自分の要望と施工会社や建築士の意見をしっかりとすり合わせておくことが大切!

リノベーションの失敗談 ~こんなつもりじゃなかったのに編~

ロフトが欲しくて作って貰ったが、思ったより高くなり、はしごで登るときに物を持って登れない。高いので怖い。
築7年戸建て 30代女性(500万円未満)

もともとの床と壁を取り除いた部分の床に、数ミリの段差ができてしまった。使用していくうちに、その段差のところからめくれてきて、ささくれてしまった。
築15年マンション 40代女性(500万円未満)

部屋を打ち抜いた時、境目の色が違うフローリングとなってしまった。
築5年マンション 40代女性(500万円未満)

せっかくお金をかけてリノベーションしても、不便な設備や不自然な仕上がりではがっかりしてしまいますよね。
リノベーションの目的=元々の機能にプラスアルファするためにも、完成後の使い勝手や仕上がりについて、設計の段階でイメージを共有しておく必要がありそうです。

リノベーションの失敗談 ~期間編~

古い家で窓が大きかったため、ユニットバスの枠に合わず窓枠が歪んでしまった。他にも寸法が合わない所が多々あり、発注のし直しを数回行い工事期間が延びてしまった。
築50年戸建て 30代女性(500~750万円)

施工にあたり、当初の予定より仕上がりが遅れた。それまでは賃貸だったので、余計に家賃がかかったことを考えると「他のことにお金をまわせたのに残念」という気持ち。
 築48年マンション 30代女性(500~750万円)

リノベーションする中古物件は、構造や設備が現在の規格(サイズ)とは違っていることも。
工事期間が長引けば、賃貸物件に住んでいる場合には家賃・ローンの2重払いも長くなり、金銭的にも負担がかかってしまいます。

リノベーションのメリットとデメリットをまとめると…

リノベーションのメリット・デメリットはどんなところにあるのでしょう。
経験者の成功事例や失敗談もふまえて、簡単にまとめました。

リノベーションのメリット

■ライフスタイルに合わせて住まいを設計できる
リノベーションでは、自分のライフスタイルに合わせて、間取りや設備などを自由に設計できます。
キッチンとリビングの壁を打ち抜いて広々とした空間にしたり、躯体現し(天井・梁・壁など住宅の構造部分をラフにそのまま使うこと)でお洒落な内装デザインにしたりと、既存のマンションや戸建て住宅にはない個性を演出できるのも魅力的!

■選べる物件数が増える
自分が希望するエリアで、希望通りの新築物件を見つけるのはなかなか難しいもの。
しかし、リノベーションを前提に中古物件を探す場合は、エリアや立地条件のみにフォーカスできるので、物件の選択肢が広がります。

■新築するよりも低価格◎
中古物件を購入してリノベーションする方が、同じ条件の新築物件を購入するよりも、費用面で20~30%程コストダウンできる場合も。
また、新築の住宅価格は新築後15年間で大きく下がるため、築15~20年以上の中古物件を購入すれば価格変動が少なく、資産価値が高くなります。

リノベーションのデメリット

■築年数によっては耐震補強や配管修繕が必要
中古の戸建てやマンションを購入する場合には築年数にご注意を。
1981年(昭和56年)に導入された新耐震基準に適合していない場合には、リノベーションの内容に耐震補強も加えた方が安全です。
その他にも、築年数によって建物の構造や配管などの修繕が別途必要となります。

■ 解体後にわかる予想外のトラブル・構造上の問題
中古物件をリノベーションする場合、解体後にわかった構造上の問題によって、希望通りの間取りに変更できないケースがあります。
急なプランの変更や追加費用など、予想外のトラブル対応が必要になることも。

■ 工事期間がある程度かかる
リノベーションの規模にもよりますが、大がかりな工事では約2~3か月かかる場合も。
また、リノベーションでは工事前に建物検査や設計、工事後に点検なども行われるため、建築士との打ち合わせ時間をとれない人や入居を急ぐ人には不向きと言えます。

■住宅ローンの適用範囲に注意
中古物件を購入してリノベーションする場合、リノベーション費用には住宅ローンが適用されないので、別途リフォームローンを組むことになります。リフォームローンは住宅ローンよりも金利が高い傾向にあるので、返済プランをきちんとたてることがポイントです。
一方、リノベーション済みの戸建てやマンションを選べば住宅ローンのみで済むので、検討してみるのもおすすめ。
また、住宅ローン減税やリフォームの減税制度等も合わせて確認しておきましょう。

リノベーション体験者だから知っている!DIYアイディア&アドバイス

これからリノベーションをする人に向けて、経験者のアイディアやアドバイスを紹介します。
DIYできるポイントや業者の選び方、リノベーションのタイミングなど、リアルな体験談からぜひ参考にしてみてくださいね。

リノベーション予算の節約はDIYが鍵!体験者の知恵袋

リノベーションの費用を節約したいなら、全部業者にまかせずに自分でできることはDIYするというアイディアも。

棚の取り付けは「ここにも付けたい」と思うところが多く、3箇所後片付けした。ホームセンターで購入すると思ったより安く、私でも簡単に付けることができた。
築20年アパート 40代女性(500万円未満)

壁紙の張り替え。子どもが小さかったこともあり、すぐに汚されてしまったので…
築20年マンション 30代女性(500~750万円)

ワンポイント壁紙が決められたサンプルの中からしか選べず、気に入った壁紙がなかったので、自分達で好みの壁紙にDIYすればよかった。
築20年戸建て 30代女性(500~750万円)

エコカラットを貼り付けてもらったが、自分で貼った友人は費用が半分くらいですんだのを後から知り、自分達で貼ればよかったと思った。
築48年マンション 30代女性(500~750万円)

アンケートによると、壁紙の貼り替えや簡単な棚の取り付けはDIYでできるようです。
水回りの配管や電気工事、間取りの変更など重要な部分はプロにまかせて、細かいインテリア部分は自分たちでやってみるのもアリかもしれません。

リノベーション体験者だから分かるアドバイス&アイディア

最後に、リノベーションで失敗しないための「これぞ」というアドバイスをまとめると…

リノベーション専門の会社に依頼することはもちろん、契約時に施工が始まってから工事内容を変更しなければならなくなった時に、追加料金が発生しないという契約にしておくことを強くお勧めする!
築32年マンション 20代女性(500万円未満)

リノベーションするなら、時間をかけても全て新しいものにした方が良かった。目に見えない水廻り関係の配管など、後々になると大変になる部分の交換もリノベーションの機会にしておくといいと思った。 マンションの場合は10年ごとの大規模改修がある。かぶってしまうとエレベーターなどの使用が難しくなるため、施行日の考慮も必要。
 築11年マンション 50代女性(750~1,000万円)

リノベーションするにあたり、何社か見積もりをとったり担当者と話したりするのがオススメ。担当者との相性も大切。 また、自分達が想像しているデザインや間取りを、写真や参考資料を用意してイメージを伝えた方が、出来上がったときに満足できる部屋が完成すると思う。
 築28年戸建て 30代女性(1,500~1,750万円)

親のマンションということもあり、施工業者も親のツテで頼んだが、仕上がりの遅れや気になるところ(壁紙の角の隙間が少し浮いている)などを強く言えなかった。 自分達の住む家なので、面倒でも自分達でしっかり業者を選ぶべき。親はよくても自分達には合わない人柄やイメージなどもあるなと思った。
 築48年マンション 30代女性(500~750万円)

安くマンションを購入して、リノベーションすると自分にあったライフスタイルを送れる。子供が産まれてからの方が家の構造、配置等において必要なところがわかるので、おすすめ。生活しやすい間取り等は実際に子育てをしてみないと分からない事が多い。
築15年マンション 20代女性(500万円未満)

リノベーション経験者が口をそろえて言うのは、「信頼できる、相性の良い業者に依頼すべし」ということ。そのためにも、見積もりや相談を複数の業者にすることはマストです。

リノベーション物件探しを始めるならニフティ不動産で!

これからマイホームを探す人や綺麗なマイホームに安く住みたい人は、リノベーションを前提に中古物件(マンション・戸建て)を探してみてはいかがでしょうか。
「リノベーションを自分でするのは大変!」という場合には、リノベーション済みの物件をあたるのもおすすめですよ。
また、賃貸でもリノベーション済みの物件はたくさんあります。
ライフスタイルに合わせて、自分にぴったりのマイホームを見つけてくださいね。

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