パラペットとは?屋根・外壁の構造とメンテナンスポイントの画像01

大切なマイホームに長く快適に住むために、定期的なメンテナンスをおこないましょう。
パラペットの構造や経年劣化のポイントをしっかりおさえることで、マイホームを長持ちさせることができますよ。

こちらの記事は、下記に当てはまる方にぜひ読んでいただきたい内容です。
・「パラペット」を初めて聞いた
・キューブ型住宅(※)に住んでいる
・屋根に勾配がなく平らな住宅に住んでいる

※キューブ型住宅:上の写真のように、外観が箱型のスタイリッシュなデザインの住宅



こまめな掃除やメンテナンスが欠かせないパラペット。
後半では工事業者の選び方もレクチャーするので参考にしてね!

パラペットの構造

パラペットとは?屋根・外壁の構造とメンテナンスポイントの画像02

パラペットは外壁と屋根の境界にある「立ち上がり部分」のこと。
高さは10~150cmと幅があり、用途によって異なります。

ゼロキューブ住宅のような、勾配(こうばい)がついていない平らな屋根を「陸屋根(ろくやね)」といいます。
この陸屋根やベランダの外周に設置されているのが、パラペットです。

パラペットの最上部は、笠木(かさぎ)またはパラキャップと呼ばれる仕上げ材で蓋をされています。
この笠木で、雨水が内部に入り込まないように補強しているのです。

そして、パラペットと屋根の接触部分(下部)は内樋(うちどい)と呼ばれ、排水できるシステムになっています。

それでは、パラペットにはどんなメリットがあるのでしょうか?

パラペットがあるメリット

・雨水を排水することで、外壁の劣化を防ぐ
・転落防止
・外観のデザイン性の向上
・看板を設置できる

主なメリットは、「外壁の劣化を防ぐこと」「転落防止」の2点です。

戸建て住宅で多い傾斜がある屋根では、上から降ってきた雨は屋根から自然に地面に流れますが、陸屋根の場合はパラペットがないと外壁を伝って地面に流れてしまうことになります。
「別に、雨水が外壁を伝ってもいいじゃないか」と思った方、ちょっと待って!

雨は酸性なので、触れれば触れるほど外壁は劣化していきます。
さらに、雨水が垂れ流しになれば、外壁に跡がついて美観も損なわれてしまいますよね。
そのため、パラペットで外壁を守る必要があるのです。

また、屋根やベランダにパラペットがあることで、人や物の落下防止にもなります。

その他のメリットとして、パラペットがあると家屋の縦に伸びるデザインが強調され、生活感のないスタイリッシュな外観を演出できます。
また、店舗などの場合は、パラペットに看板を設置することも可能です。

パラペットのデメリット

・雨漏りしやすい
・こまめな掃除が必要

屋根とパラペットでは使用されている材質が異なるため、接触部分にはどうしてもつなぎ目ができてしまいます。
このつなぎ目や笠木は、雨水の浸入で腐食しやすい部分です。

■こんなことに要注意!

・南面の屋根でパラペットによる影ができ、湿った水はけの悪い環境が長く続く
・日本は台風が多いため、上から降る雨だけではなく、吹き上げるような暴風雨にさらされる

上記の理由で劣化した部分から雨水が入り込み、雨漏りが起こります。
さらに、パラペット内部の防水シートや木材まで浸水してしまうと、シロアリが発生する二次被害も考えられます。

また、パラペットはこまめな掃除が欠かせません。
内樋が金属の場合、落ち葉やごみを溜めたままにしておくとアルカリ性に反応し、サビが出てしまうことも。
街路樹に面した家やベランダに観葉植物を置いている場合は、特に注意が必要です。
落ち葉の季節には、落ち葉よけの専用グッズを利用してみるのもよいでしょう。

パラペットのメンテナンスは日頃のチェックから

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前述したように、定期チェックを兼ねてパラペットのこまめな掃除を心がけましょう。

・内樋の掃除→水や落ち葉などのごみを溜めない
・つなぎ目に亀裂がないか調べる→雨漏りや腐食の原因(※)を排除する

紫外線もパラペットの劣化を加速させる原因となります。
紫外線によって屋根の塗装が剥げて、傷んでしまうこともあるので、日当たりが良いからといって安心はできません。

そうはいっても、パラペットは屋根の外周にあたる部分なので、素人が簡単に上がれる場所ではなく、転落やケガの危険もあります。
パラペットの耐用年数は10年ほどといわれているので、マイホームをお持ちの方は一度専門業者に相談してみてはいかがでしょうか?
工事費用や専門業者の選び方などは、次の章で説明しています。

パラペットが劣化していたら防水工事が必要

パラペットとは?屋根・外壁の構造とメンテナンスポイントの画像04

専門業者にパラペットの修理を依頼する場合、
「実際にどんな工事をするの?」
「工事費用はどれくらい?」
など、気になりますよね。

ここでは、一般的なパラペット修理の費用相場をまとめました。

劣化部位 修理方法 費用目安
つなぎ目や笠木の亀裂 補填剤での修復 10~30万円
内樋の劣化 修理 8~20万円
パラペット内部への浸水 部分工事もしくは全体工事 90~130万円

パラペットの工事費用は、劣化状況や使われている資材の違いなどにより異なります。
また、工事に足場が必要な場合は、別途費用がかかることも。
パラペット内部の防水シートにまで浸水していた場合は、費用も高額になってしまいますので、そうなる前に早めに手をうちましょう。

費用を少しでも抑える、修理業者選びのポイントはコチラ!

▶▶「板金工事業者」の建築許可証をもっている業者に依頼すること

パラペットの工事は板金工事です。
屋根工事会社に依頼すると、板金工事会社への二次請けになる可能性があります。
その場合はコスト高になるのでご注意を!

ポイントを抑えたメンテナンスでマイホームを長く快適に

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聞き慣れない建築用語「パラペット」についてご説明しましたが、いかがでしょうか。
大掛かりな工事や二次被害を起こさないためにも、パラペットは早めの対応が必要です。

特に屋根の南面は、
・パラペットの影による、水はけの悪さ
・紫外線の影響

などが大きいので、しっかり対処しましょう。

もしもパラペットが劣化した場合には、専門業者にお任せすることをおすすめします。

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