蓄電池(家庭用)を太陽光発電に設置!デメリット・価格・補助金の画像01

でも「本当に必要?高いのでは?」という声があるのも事実。

こちらの記事では、蓄電池設置のメリット・デメリットとともに、お得に蓄電池を導入するための補助金制度についても解説しています。
各メーカーの蓄電池が比較できるように最新機種の価格も調べていますので、ぜひ参考にしてください。



蓄電池(家庭用)を設置して太陽光発電!種類の違いは?

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蓄電池(家庭用)は、電力会社から送電される電気太陽光発電の電気をためて、他の電気機器に使用できるようにするバッテリーのことです。

自然災害の多い日本では、非常時に備えて蓄電池を設置する住宅が増えていて、災害用ポータブル蓄電池の販売件数も増加傾向にあります。

また、環境にやさしい太陽光発電と組み合わせて、蓄電池を設置するというご家庭も。
太陽光発電はソーラーパネルを利用して太陽光を電気に変えるシステムであり、電気をためる=蓄電することはできません。
そのため日中に発電した電気を夜に使いたい場合には、蓄電池が必要になります。

CHECK
「太陽光発電は、太陽光を電気に変える仕組み」と簡単に説明しましたが、もっと詳しく知りたい人は、次の記事をご覧ください。

<関連記事>家庭用太陽光発電はやめた方がいい?設置と売電~メリットとデメリット~

蓄電池は、家庭用産業用におおまかに分けられます。

容量 種類 設備等
家庭用蓄電池 12kWh以下が主流 リチウムイオン電池が主流 設置スペースがあれば特殊な設備は不要
産業用蓄電池 10~500kWh リチウムイオン電池
NAS電池
特殊な設備が必要
役所に申請が必要な場合もある

産業用の蓄電池は、容量が大きいため安価なNAS電池も使われています。
また大量の熱が発生する装置なので、特殊な設備が必要となります。

それに比較して家庭用の蓄電池は、設置するための場所さえ確保できればよく、特殊な設備は必要ありません

家庭用で使うのであれば、4人家族なら7kWh(キロワットアワー)ほどで足ります。
とはいえ、電気の使用量は家庭ごとに違うので、蓄電池を選ぶときは電気の使用量やライフスタイルに合わせて検討しましょう。

蓄電池は設置場所・メーカー・使い方で種類が変わる

それでは、蓄電池の種類について説明します。

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まず蓄電池は定置型移動型(ポータブル)にわかれます。

定置型は据え置きタイプの容量が大きい蓄電池で、さらに屋外型屋内型があります。

屋外型を設置するときは家屋の北側がベストです。
蓄電池にこもった熱を逃がすために、ある程度のスペースが必要ですが、現在ではスリムタイプや外壁に設置できる蓄電池も販売されています。

屋外型蓄電池を置く場所の注意点
・直射日光が当たらないこと
・高温多湿を避けること
・積雪がないこと

屋内型では若干の動作音があるようなので、音に敏感な方は購入前に確認した方がよいでしょう。

移動型は、アウトドアや災害の際に一時的に使用するポータブル式の蓄電池です。
持ち運びができるので便利ですが、容量が少ないため毎日使うのには適していません

ここですでに太陽光発電が設置されている場合には、注意点があります!
太陽光発電のメーカーによって接続できる蓄電池の種類が違うので、購入前に販売メーカーに問い合わせを必ずしましょう。

また蓄電池を選ぶときは、停電したときの機能の違いも忘れてはいけません。
家庭用の蓄電池には、特定負荷型全負荷型があります。

特定負荷型
・停電したときにどのコンセントに送電するのか、事前に選択できる
(例:停電になったら冷蔵庫の電気だけ使う)
・比較的価格が安くて商品数も多い

全負荷型
・いつも通り、ほぼすべてのコンセントに送電できる
・商品数は少ないが、オール電化などにも対応できて便利

家庭用蓄電池を設置するメリットとデメリット4つ

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蓄電池(家庭用)についての基礎的は内容をお伝えしてきましたが、ここでは、実際に蓄電池を設置するメリット・デメリットをお伝えします。
まずは、蓄電池を設置するメリットから。

蓄電池を設置する4つのメリット
①電気代を節約できる
②FITを利用すれば売電できる
③電気自動車を利用すれば維持費も安い
④停電でも電気が使える

蓄電池を設置する一番大きなメリットはずばり、電気代を節約できること。

電気料金の安い夜間に蓄電した電気を昼間に使うと、電気代を抑えることができます。
電力会社との契約内容やお住いの地域にもよりますが、太陽光発電との組み合わせで光熱費を80%カットできるという試算も。
次に、FIT(固定価格買取制度)※を利用して売電もできます。
※FIT:太陽発電で発電した家庭用電力のうち、消費できなかった余剰な電力を10年間固定価格で売却できる制度

さらに、電気自動車を使うと維持費のコストカットもできます。
自治体によっては補助金を利用することもできるので、車の買い替えを考えている方は、電気自動車を検討するのもアリかもしれません。

そして何より停電したときに電気を使えると、日常に近い生活ができるのが大きなメリットになります。
特に小さなお子さんやペットがいるご家庭は、一度、防災対策の一環として蓄電池の導入を考えてみてはいかがでしょうか。

蓄電池を設置する4つのデメリット

では、次に蓄電池を設置するデメリットを見ていきます。

蓄電池を設置する4つのデメリット
①設置費用が高い
②設置する場所が必要
③卒FIT後は売電の売り上げが下がる
④経年劣化すると買い替えが必要

蓄電池を設置するときに、一番のネックになるのは設置費用が高いこと。
長期的に考えると光熱費のコストは抑えられますが、初期費用としてまとまった金額を用意しなければなりません。
(蓄電池の具体的な価格や設置費用は、次の章で紹介します。)

また、屋外型・屋内型のどちらの蓄電池を選んでも、ある程度の設置スペースを確保しなくてはなりません。

蓄電池とあわせて太陽光発電を導入している方のなかには、「卒FIT後の売電価格はどうなるの?」という不安もあるでしょう。
「卒FIT」とは、国に保証されていた売電価格が10年で満了になるため、その後は自力で発電電気の運用を考えなければならないということです。
引き続き売電するにしても、市場に合わせた売電価格になるため、利益が大幅に減少することはデメリットと言えます。

■太陽光発電の導入は結局損なのか・得なのか
売電価格が下がると聞いて、「新たに太陽光発電や蓄電池を導入するメリットがないのでは?」と思ってしまうかもしれません。
ですが、太陽光発電や蓄電池の販売価格も同時に安くなってきています。
また国も再生可能エネルギーの導入を推進しているため、売電よりも自宅で使う電気を自分で賄うことに主眼をおき、蓄電池もセットで導入する方がよいかもしれません。
いずれにせよ、光熱費のコストカットと災害時の役割を考えると、長期的にはメリットが大きいと言えるでしょう。

最後に、蓄電池の経年劣化について。
蓄電池には寿命があり、100%の充電と0%までの放電を1サイクルとすると、およそ4000サイクル=約10年が買い替えの目安となります。

フル充電を繰り返すのではなく、こまめに充電・放電を繰り返すと長持ちさせることができるので、使い方を工夫してみてください。
またメーカーの保証期間や保証内容もしっかり確認しましょう。

蓄電池の価格や設置費用は?メーカー比較

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ここでは、蓄電池の設置価格やメーカーごとの比較について調べてみました。
ぜひ選び方の参考にしてくださいね。

蓄電池を設置するときには、

・蓄電池の本体価格
・設置費用(電気配線工事)

が初期費用として必要になります。
蓄電池本体の価格だけではなく、トータルコストを考えて選ぶようにしてください。

蓄電池本体は、屋外型で90~160万円、ポータブルタイプは数十万円ほどで推移しています。
設置費用の相場は約20~30万円ですが、基礎工事が必要な場合や、住宅によっては電気配線工事が必要になることもあります。

▼各メーカーの最新機種を比較

型番 容量(kWh) 保証 価格
パナソニック LJ-SJ10A 1kWh 10年 398,000円
オムロン KPAC-B 4.2kWh 15年 990,000円
日産 リーフS 40kWh 8年
160,000km
3,320,000円
ニチコン ESS-U2X1 16.6kWh 10年 4,000,000円
シャープ JH-WB1921 6.5kWh 10年・15年 467,800円
京セラ EGS-LM0500
EGS-LM1000
EGS-LM1500
5kWh
10kWh
15kWh
10年

15年
2020年10月
販売予定
オープン価格
テスラ powerwall 13.5kEh 10年 990,000円

パナソニックのリチウムイオン蓄電盤(LJ-SJ10A)は、壁掛けタイプの蓄電池。設置スペースで悩んでいる方におすすめです。

オムロンのフレキシブル蓄電システム(KPAC-B)は、スマートフォンやPCから遠隔モニタリングできます。

電気自動車に搭載されているバッテリーを蓄電池として利用する方法も。
エコカーの購入を検討されている方は、蓄電池としての使用も検討してみてはいかが?

ニチコン単機能蓄電システム(ESS-U2X1)は大容量が魅力。電気の完全自給自足を目指したモデルのようです。

シャープのクラウド型蓄電池(JH-WB1921)は、サイズが560×320×575㎜とコンパクトなモデル。こちらも設置スペースで悩んでいる方に向いています。

京セラ新型蓄電池「エネレッツァ」は、低価格・長寿命が特徴の蓄電池システムです。現在は台数限定発売ですが、2020年10月からは量産される予定になっています。
2019年のグッドデザイン賞を受賞しているので、機能だけではなくデザインにこだわりたい方にもおすすめです。

テスラの蓄電池は、水冷による温度調整機能が内蔵されているタイプ。シンプルなデザインとリチウム電池の持ちの良さが特徴です。
大容量のわりに低価格ですが、日本の規格を満たしていないため補助金を利用できないことにご注意を。

蓄電池の保証期間はメーカーによって異なります。無償と有償の保証があるので、契約前によく内容を確認しておきましょう。

蓄電池のおすすめメーカーは?選び方で失敗しないために

蓄電池を選ぶときは、メーカーによって容量や価格の違いで多くの機種があり、迷ってしまいますよね。
口コミ評判も気になるところですが、使い方やメーカーをもとに各社から相見積もりを取るのがベストです。

はじめにもお伝えしましたが、
太陽光発電がある=どのメーカーの蓄電池でもOKではありません。
購入前に必ず適合するか確認しておきましょう。

家庭用蓄電池の国の補助金~どのくらいお得?~

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蓄電池の導入には、どうしても高額な初期費用がかかります。
少しでもお得に設置するために、利用できる補助金をチェックしてみましょう。
ここでは、蓄電池を設置するときに使える補助金を見ていきます。

蓄電池を導入するときに利用できる補助金は、
・国
・地方自治体

でそれぞれ制度が設けられます。

国による補助金では「災害時に活用可能な家庭用蓄電システム導入促進事業費補助金」という制度があり、2019年度には最大60万円まで支給されていました。
ですが、2020年度の予算には組み込まれていないため、「2020年度は国からの補助金はでない」という意見が多いようです。

一方、地方自治体の補助金制度は継続される可能性が高いといわれています。
ちなみに2019年12月に発表された東京都「家庭に対する蓄電池等補助事業」では、蓄電池システムにつき1kWhあたり10万円(上限60万円)が利用できました。(申請期限:2020年3月31日まで)

2020年度の補助金については4月以降に各自治体から発表されるので、忘れずに確認しましょう。

太陽光発電に蓄電池を設置して賢く電力を使おう

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日本は自然災害の多い国です。

以前は、売電目的で太陽光発電・蓄電池を導入する方が多かったのですが、現在は防災・停電の備えとして蓄電池導入のニーズが高まっています
蓄電池の導入は初期投資が必要ですが、以下のようにメリットも大きいといえます。

・停電しても日常に近い生活が送れる
・いざという時に携帯電話などの充電ができる
・小さなお子さんやペットも安全に生活できる
・「電気=光」があると、心理学的に安心感が高まる

この機会に蓄電池の導入も含めて、「電気の使い方」について考えてみるのも良いのではないでしょうか。

ニフティ不動産では、実際に自宅に太陽光発電を設置した人の体験談コラムを紹介しています。
注文住宅を建てるにあたっての注意点や、太陽光発電の売電の売り上げなど、リアルな内容を随時更新しているのでぜひ参考にしてください。

>>自転車きーの日記「実録!公開しない土地探し&家造り 1年プロジェクト」

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