ピパピパは気持ち悪いカエル?飼育方法や値段、産卵についても解説の画像01

「ピパピパを飼ってみたい」と興味を持ってる方に向けて、本記事では、ピパピパの特徴や飼育方法について詳しく解説します。
他のカエルとは全く違った産卵・孵化の仕方についても取り上げるので、ぜひ最後まで目を通してみてください。



ピパピパとは?和名や名前の由来も紹介!

ピパピパとは、南米北部のアマゾン川流域を中心に生息している大型のカエルです。
見た目が独特なので「気持ち悪い!」と言われることも多く、テレビなどのメディアでもしばしば取り上げられています。
正式な和名は「ヒラタコモリガエル」。
コモリガエルの学名が「Pipa pipa」なので、そのままローマ字読みをして「ピパピパ」と呼ばれるようになりました。
ペットとして人気を集めていますが、飼い主になついたりすることはなく、観賞魚のように飼育するのが基本です。

ピパピパの特徴

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ピパピパの代表的な特徴を、6つ紹介します。

1.体長が大きい
2.薄くて特殊な体型である
3.川の中で生息している
4.目が小さい
5.黒い斑点模様がある
6.小動物や小魚を食べる

カエルの中でもピパピパにしかないユニークな特徴もあるので、ぜひ覚えておいてください。
以下で詳しく解説していきます。

1.体長が大きい

ピパピパは大型のカエルに分類されます。成熟したピパピパの体長はなんと15㎝程度。
私たちに馴染み深いアマガエルの体長が2㎝~4㎝程度なので、比べるとかなり大きいことが分かるでしょう。

2.薄くて特殊な体型である

ピパピパの体型は、他のカエルと比べるとかなり特殊だといえるでしょう。
1番の特徴は、上から押しつぶされたような薄さです。また、頭部が尖っていて後ろ足の水かきが発達しているので、上から見ると五角形のような形に見えます。
一般的なカエルの場合、お行儀よく座っているような姿をよく見かけますよね。
しかしピパピパの場合は、両手をバンザイの形に伸ばし、「フセ」のような体勢をとっている時間が多いです。

3.川の中で生息している

ピパピパは水棲のカエルなので、野生ではほとんどの時間を水の中で過ごしています。
特に、緩やかな流れの水が濁った川や池を好むようです。川底に泥があるような場所に生息しています。
後ろ足の水かきが大きく発達しているので、スイスイと泳ぎながら獲物を捕まえます。

4.目が小さい

ピパピパは、体が大きいわりには目が小さく、どこに目があるのか分かりにくいのが特徴。視力もあまり発達していません。
前足の指先に星型の感覚器官があり、触角のような役割を果たしています。
目だけではなくその感覚器官を使って、獲物を捕らえているのです。

5.黒い斑点模様がある

ピパピパの体色は明褐色で、不規則な黒い斑点模様があります。
この体色や模様は幼体でも同様です。
その姿は遠目から見ると、まるで木の葉や小石のよう。
ピパピパは周囲にあるものに溶け込んで(擬態)、天敵から身を守っています。

6.小動物や小魚を食べる

野生のピパピパは水底にいる小動物や小魚を食べて暮らしています。
一般的なカエルよりも口が大きいので、捕食する餌のサイズも大きいのが特徴。
先述した前足の指先にある感覚器官に餌が触れると、素早く引き寄せて捕食します。

気持ち悪い?検索してはいけない?ピパピパの産卵・孵化・出産

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ピパピパの1番の特徴といえば、産卵の仕方です。
一般的なカエルのメスは水生植物の葉や枝に卵を産みつけますが、ピパピパの場合はそこで終わりではありません。
メスが産んだ卵をオスが受精させたあと、なんとその卵をオスがメスの背中に押し付けるのです。
メスの背中はスポンジのように柔らかくなっているので、押し付けられた卵は徐々に皮膚に埋没していきます。
そして、母親の皮膚の中で卵が孵化し、オタマジャクシが誕生。オタマジャクシも母親の皮膚の中で過ごし、カエルに変態してから皮膚を突き破って出てきます。
このように、自らの体の中で子育てを行う様子から、「コモリ(子守り)ガエル」と呼ばれるようになりました。
ピパピパのメスの背中に沢山の卵が埋まっている様子や、カエルが皮膚を突き破って出てくる様子が独特なので、「気持ち悪い」「検索してはいけない」と表現されることも多いようです。

ピパピパの値段・販売されている場所

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年齢や大きさにもよりますが、ピパピパは5,000円〜10,000円程度の値段で販売されています。
販売場所は、爬虫類・両生類やインターネット通販、インターネットオークションなどです。
ピパピパは珍しいカエルなので、一般的なペットショップで見かける機会は少ないといえるでしょう。

ピパピパの飼育に必要なもの

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ピパピパの飼育に必要なものを8つ紹介します。

・飼育容器
・シェルター
・温度計
・ヒーター
・熱帯魚用の照明
・餌
・床材・水草
・ろ過機

必須ではないものもありますが、上記の8つを揃えておくと便利ですよ。
以下で詳しく解説していきます。

飼育容器

ピパピパは体長約15cmの大型ガエルなので、飼育容器も大きめのものを用意します。
60cm以上のサイズの水槽がおすすめです。
脱走を防止するために、蓋が閉まるタイプの容器を選びましょう。

シェルター

必須ではありませんが、シェルターも用意しておくことをおすすめします。
ピパピパの隠れ家になり、安心して休めるようになりますよ。

ヒーター

熱帯魚用のヒーターを用意しましょう。
ヒーターが必要ない水棲ガエルも存在しますが、ピパピパは寒さに弱いので保温が必要です。
ピパピパが火傷してしまわないように、ヒーターカバーがついているものを用意するとよいでしょう。

温度計

先述したとおりピパピパは寒さに弱いので、常に適切な水温を保てるように温度計を用意しましょう。
25℃〜28℃を維持するようにしてください。

飼育下のピパピパは主に以下のようなものを食べます。

・イトミミズ
・エビ
・水生昆虫
・冷凍アカムシ
・レバー・ハツなどハツの肉片

イトミミズや冷凍のアカムシなら値段も比較的安いので、購入しやすいでしょう。
なお、人工餌に食いついてくれる子はほとんどいません。
努力すれば慣れてくれる子もいますが、なるべく上記の餌を用意するようにしてください。

床材・水草

必須ではありませんが、床材や水草があると見た目が良くなります。格好良くレイアウトしたいと考えている方は、検討してみてください。
床材は、熱帯魚用の砂利などがおすすめです。ピパピパの体を傷つけないように、角がない丸いタイプのものを選ぶとよいでしょう。
また水草は、ピパピパが引き抜いてしまう可能性があるので、植えるタイプではなく浮き草の方がおすすめです。水草はピパピパの隠れ家にもなりますよ。

熱帯魚用の照明

水草を育てる場合は、照明が必要になります。
照明があると見た目も良くなるので、購入を検討してみてください。
飼育容器のサイズに合った、熱帯魚用の照明で大丈夫です。

ろ過機

必須ではありませんが、ろ過機があれば水質を維持しやすくなります。
ただしピパピパは強い水流が苦手なので、設置する場合は水流があまり起きないものを選びましょう。

ピパピパを飼育する際のポイント

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ピパピパを飼育する際のポイントを、5つ紹介します。

1.水を定期的に交換する
2.水温管理をしっかりと行う
3.餌は1日1回程度与える
4.観賞魚のように飼育する
5.容器の蓋を閉めて脱走を防ぐ

ポイントをしっかりと心得ておくことで、事故や怪我を未然に防ぎます。
ピパピパの飼育を考えている方は、チェックしておきましょう。
以下で詳しく解説していきます。

1.水を定期的に交換する

ピパピパの健康維持のためには、水質を維持することが大切です。定期的に飼育容器内の水を交換するようにしましょう。
ろ過機をつけていない場合は、週に1回程度の交換が目安です。水の汚れ具合を見て、臨機応変に対応してください。
ただし、頻繁に水の入れ替えを行うとピパピパのストレスになってしまいます。ピパピパの様子を見つつ、適度な頻度を探っていきましょう。

2.水温管理をしっかりと行う

温度計を使用して、水温管理をしっかりと行いましょう。飼育に適した水温は25℃~28℃です。
カエルは変温動物なので、自分で体温を調節することができません。特にピパピパは寒さに弱いので、冬場はヒーターでしっかりと保温するようにしてください。

3.餌は1日1回程度与える

餌は1日に1回程度与えます。食べ残しが出ない程度の量を与えてください。
与えすぎると肥満や消化不良の原因になるので、良い塩梅を見つけていきましょう。
餌をピンセットで与えるようにすると、食べ残しや水質の悪化を防げますよ。

4.観賞魚のように飼育する

ピパピパはほとんどの時間を水の中で過ごすので、観賞魚のように飼育します。
無理に触れようとすると、ピパピパのストレスになってしまいますよ。
こちらからアクションを起こすのは給餌や水の入れ替えのときだけにして、基本は「見て楽しむものだ」と考えておきましょう。

5.容器の蓋を閉めて脱走を防ぐ

飼育容器は蓋つきのものを選び、必ず蓋を閉めるようにしましょう。
ピパピパはほとんどの時間を水の中で過ごしますが、息継ぎで顔を出したときにピョンと飛び跳ねて、脱走してしまう可能性があります。
脱走すると、飼育容器外の温度や乾燥に耐えられず、命を落としてしまう危険性も。
しっかりと蓋を閉めて、脱走のリスクを減らしましょう。

ピパピパに関するよくある質問

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ピパピパに関するよくある質問3つに回答します。

1.ピパピパの寿命はどれくらい?

ピパピパの寿命は10年程度だといわれています。
しかし、個体によって差は生じるので断言はできません。
温度・湿度・水質を適正に保ち栄養管理をしっかりと行えば、長い時間を共に過ごせる生き物だといえるでしょう。

2.ピパピパのオスとメスはどうやって見分ける?

ピパピパのオスとメスには以下のような違いがあります。

・オスは総排出腔にリング状の突起ができる
・メスは総排出腔が膨らむ

ただし、上記の変化が現れるのは繁殖期が近づいてからです。
オスとメスにほとんど体格差がないので、繫殖期が訪れるまでは見分けるのが難しいといえるでしょう。

3.ピパピパの繁殖時期はいつ?

ピパピパには、特に決まった繁殖時期がありません。
繁殖のタイミングになると、オスが「カチッカチッ」というような鳴き声を出してメスを呼ぶので、目安にすると良いでしょう。
メスの背中に押し付けられた卵たちは、約3ヶ月程度でカエルになり、背中から飛び出してきます。

インスタグラムから魅力的なピパピパの画像・動画を紹介!

最後に、インスタグラムから魅力的なピパピパの画像・動画を紹介します。
ピパピパの魅力を堪能してください。

餌を食べているピパピパ

ピパピパが、餌用の金魚「小赤(こあか)」を捕食した瞬間をパシャリ。
大きな口でしっかり捕まえて、なんだか貫禄のある姿です。
迫力たっぷりな捕食の瞬間を見られるのもピパピパの魅力かもしれませんね。

バンザイの姿のピパピパ

バンザイしているみたいに手を広げてプカプカ浮いているピパピパ。
ずっと見ていると癒されるような可愛さがあります。
2枚目の写真は特にピパピパの薄さが際立っていますね。普段よく目にする「カエル」とは全く違った不思議な姿です。

2匹並んだピパピパ

肩を並べてプカプカ浮かんでいる2匹のピパピパ。仲良しさんなのかな?
左側のピパピパが右側の子に向かって話しかけているみたいに見えるのが面白いですね。
ピパピパの他にも、深谷爬虫類館では100種類以上の生き物を展示しているそうです。

水族館のピパピパ

札幌の水族館「AOAO SAPPORO」にいるピパピパ。
地面の砂の色と、ピパピパの体の色が同化していて、遠くから見ると見分けがつかないかも…?
こうやってピパピパは天敵から身を隠しているんですね~。

特徴的な見た目でペットとしても人気が高いピパピパを飼育してみよう!

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ユニークな見た目や仕草を好む人が多く、ペットとしての人気が高い「ピパピパ」。
お世話の内容も簡単で、観賞魚のように飼育できるので、生き物を飼うのが初めての方にもおすすめです。
また、鳴き声の心配がなく、狭いスペースでも飼育できるので、マンション・アパートに住んでいる方でも気軽に飼育できますよ。
ピパピパに興味を持っている方は、本記事の内容を参考にしながら、家族に迎え入れてみてはいかがでしょうか。

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