せっかく庭作りをしても、所々にある隙間から雑草が生えてきてしまうと、悲しい気持ちになってしまいますよね。
「土が露出している部分をなくす良い方法があればいいのに…」
と悩んでいる方におすすめなのが、「グランドカバー」プランツです。
隙間を埋めてくれるだけではなく、花を咲かせるグランドカバープランツを選べば、庭の見た目も華やかになりますよ。
本記事では、おすすめのグランドカバープランツ10選を紹介します。
グランドカバーを選ぶときのポイントや注意点についても解説するので、ぜひ最後まで目を通してみてください。
- グランドカバーとは?
- 植えてよかった!グランドカバーの魅力5つ
- 自分にぴったりなグランドカバーを見極めるポイント3つ
- 人気のグランドカバーおすすめ10選!
- インスタグラムの投稿からおしゃれなグランドカバーを紹介!
- グランドカバーで後悔しないための注意点3つ
- グランドカバーを植えておしゃれな庭を作ろう!
グランドカバーとは?
グランドカバーとは、名前のとおり、地面をカバーする植物のことです。
芝生のように地面を覆いながら育っていきます。
通常、庭に隙間があるときは、雑草対策のためにコンクリートや砂利を敷き詰める方が多いのではないでしょうか。
ただコンクリートや砂利がお庭の広範囲にわたると、見た目が少し寂しい印象になってしまったり、夏場はコンクリートの照り返しがきつくなったりなど、デメリットも存在します。
そこでおすすめなのが、グランドカバープランツで地面を覆うこと。
グランドカバープランツを植えれば、土が露出している部分を埋めてくれるだけではなく、見た目も華やかな印象になります。
コンクリートのような照り返しもなく、庭に過ごしやすい環境を作れるでしょう。
グランドカバーと一言でいっても、花が咲くもの・咲かないものや常緑のものなど、さまざまな種類があります。
作りたい庭のイメージに合わせて選ぶことが大切です。
植えてよかった!グランドカバーの魅力5つ
グランドカバーの役割は、雑草対策だけではありません。
そこでこの章では、グランドカバーの魅力を5つ紹介します。
1.雑草対策ができる
2.暑さが和らぐ
3.虫除けになる場合もある
4.砂埃・泥はね対策になる
5.庭の見た目が綺麗になる
グランドカバーに興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
1.雑草対策ができる
グランドカバーの1番の魅力が、雑草対策ができるという点です。
日光を浴びるとぐんぐん成長してしまうのが雑草の難点。
しかしグランドカバーを植えると、地面を覆うように育ってくれるので、土壌に光が入りづらくなり、雑草の繁殖力は弱まります。
また、そもそもグランドカバー自体も成長し続けます。
グランドカバーが広がれば、外から雑草の種が飛来しても育ちにくい環境ができあがっていくでしょう。
2.暑さが和らぐ
グランドカバープランツを植えることで、暑さが和らぐという魅力もあります。
植物には、根から水分を吸収して葉から放出する「蒸散作用」があり、放出された水分がミストのような役割を果たし、周囲の温度を下げてくれるからです。
雑草対策がしたいからといってコンクリートを敷き詰めてしまうと、コンクリートの照り返しで温度が高くなってしまいます。
暑さが苦手な方は、グランドカバーの導入を検討してみてください。
3.虫除けになる場合もある
グランドカバーの中には、虫除け効果があるものも存在します。
「害虫被害」はガーデニングの大敵。大切に育てていた花や野菜に害虫被害が見つかると、ガッカリしてしまいますよね。
グランドカバーにハーブ系の植物を選べば、防虫効果が期待できます。
薬剤を使うよりも自然に虫除けできるので、育てている花や野菜にもやさしいといえるでしょう。
4.砂埃・泥はね対策になる
砂埃・泥はね対策ができるのもグランドカバーの魅力です。
土が露出している部分があると、乾燥する季節には砂埃が起きやすくなります。また、雨が激しく降ると泥はねも起きてしまうでしょう。
グランドカバーを植えれば地面を覆ってくれるので、風や雨の影響を受けにくくなりますよ。
特に、汚れが目立つ白壁の家に住んでいる方におすすめです。
5.庭の見た目が綺麗になる
グランドカバープランツを植えれば、庭の見た目が綺麗になります。
華やかな印象にしたければ、花を咲かせるグランドカバープランツがおすすめ。
シックな印象にしたければ、花が咲かない常緑の植物を選ぶとよいでしょう。
せっかくこだわってガーデニングをしていても、土が露出している部分があったり、雑草が生えていたりすると、美しさが半減してしまいます。
自分が作りたい庭のイメージに合わせてグランドカバーを選べば、ガーデニングがさらに楽しくなるはずですよ。
自分にぴったりなグランドカバーを見極めるポイント3つ
「グランドカバープランツって沢山ありすぎて、どれを選べば良いか分からない」
と悩んでいる方に向けて、自分にぴったりなグランドカバーを見極めるポイントを紹介します。
1.日向か日陰かに合わせて選ぶ
2.手入れの難易度で選ぶ
3.花の色合いや常緑性で選ぶ
上記の3点を心がけて選べば、自分の庭にぴったりなグランドカバーが見つかるはず。
以下で詳しく解説していきます。
1.日向か日陰かに合わせて選ぶ
自宅の庭が日向なのか日陰なのか、採光状況に合わせてグランドカバーを選びましょう。
グランドカバーの中には、環境を選ばず育つ植物もあれば、日向を好む植物・日陰を好む植物も存在します。
日向でしか育たないグランドカバーを、あまり光が入らない庭に植えてしまうと、思うように成長してくれないかもしれません。
グランドカバーの健康的な成長のために、採光状況に適した植物を選ぶようにしましょう。
2.手入れの難易度で選ぶ
手入れの難易度を確認してから、グランドカバーを選ぶようにしましょう。
グランドカバーの中には、種をまくだけで充分育ってくれる植物もあれば、日常的なメンテナンスが必要なものもあります。
植物の手入れに慣れていない人が難易度が高いグランドカバーを植えてしまうと、枯らしてしまう可能性もあるでしょう。
自分のガーデニングスキルや手入れにかけられる時間に合わせて、グランドカバーを選びましょう。
3.花の色合いや常緑性で選ぶ
自宅の外観や庭の雰囲気に合う色合いのグランドカバーを選びましょう。
シンプルなイメージにしたい場合は白い花、華やかな印象にしたい場合はピンクや黄色、水色の花などがおすすめ。
落ち着いた雰囲気にしたいときは、花が咲かない常緑タイプのグランドカバーを選ぶと良いでしょう。
特に花が咲くタイプのグランドカバーは、庭の印象を大きく左右します。
作りたい庭のイメージをしっかりと持ったうえで、グランドカバープランツを選ぶようにしてください。
人気のグランドカバーおすすめ10選!
おしゃれな庭を作りたいときにおすすめのグランドカバーを、10種類紹介します。
1.ワイルドストロベリー
2.芝桜
3.アジュガ
4.クリーピングタイム
5.ローマンカモミール
6.ツルニチニチソウ
7.ペニーロイヤルミント
8.クローバー
9.クラピア
10.エボルブルス・ブルーラグーン
それぞれ違った特徴や魅力があるので、お気に入りのグランドカバーを見つけてみてください。
1.ワイルドストロベリー|おしゃれでかわいい庭を演出できる!
ワイルドストロベリーは、白い花を咲かせ、小さな赤い実がなる野いちごです。
庭にグランドカバーとして取り入れれば、おしゃれでかわいらしい印象になるでしょう。
丈夫な植物なので、繁殖力も旺盛。「ややこしい手入れが苦手」という方にもおすすめです。
ただ、高温多湿にやや弱いのが難点。
日向で風通しがよく、水はけが良い場所に植えるようにしましょう。
2.芝桜|茎や葉が冬枯れしない
庭を華やかな印象にしたいときにおすすめなのが、「芝桜」です。
名前のとおり、春には桜に似た花を咲かせます。花の色は白・ピンク・青・紫など種類によって違うのが特徴。
統一性をもたせても良いですし、グラデーションになるように植えてもおしゃれな庭が作れるでしょう。
常緑タイプの植物なので、花が枯れたあとも、1年を通して緑が地面をカバーしてくれます。
暑さ・寒さや日陰にも強いので、初心者でも比較的育てやすいグランドカバーです。
3.アシュガ|日陰の庭にぴったり!
「自宅の庭にあまり日が入らない…」という方におすすめのグランドカバーが「アジュガ」です。
日陰や日照時間が短い場所でもよく育ちます。
メンテナンスの仕方も簡単なので、ガーデニング初心者でも挑戦できるでしょう。
春〜夏にかけて、青紫やピンク、白色の花を咲かせます。
青紫色の花が庭をおおう姿は目を引くので、個性的な庭にしたい方にもおすすめです。
種類によって花の色が違うので、庭の雰囲気に合わせて選んでみてください。
4.クリーピングタイム|ハーブティーにも使える!
グランドカバーとしてはもちろん、香りも楽しめるのが「クリーピングタイム」です。
料理やハーブティーにも使えます。
華やかな印象を受けるピンク色の花が1番の特徴。
環境さえ合っていれば特に何もしなくても育つので、ガーデニングに時間をかけられない方にもおすすめです。
繁殖力は、弱すぎず強すぎずちょうど良い塩梅。思わぬ方向に育ってしまう心配もありませんよ。
ただ、湿気が苦手な植物なので、日当たり・水はけが良い場所で育てましょう。
5.ローマンカモミール|甘い香りが広がる!
「ローマンカモミール」は、リンゴのような甘い香りが特徴。踏むたびにうっとりするような香りが漂います。
一般的なジャーマンカモミールとは違って多年草なので、1年中地面をカバーしてくれますよ。
春から夏にかけて咲く、白くてかわいらしい花が印象的。半日陰〜日向を好みます。
また、高温多湿が苦手な植物なので、少し手入れは複雑です。
定期的に刈り込んで、株の風通しを良くしてあげなければなりません。
6.ツルニチニチソウ|耐寒性がある多年草
寒さが厳しい場所でもしっかりとグランドカバーの役割を果たしてくれるのが「ツルニチニチソウ」です。
卵型の葉っぱと青紫色の花が特徴。花自体は「ニチニチソウ」にそっくりですが、ツルニチニチソウの茎は横に這うようにして育ちます。
日向だと花つきが良くなり、半日陰だと葉がよく育つので、どちらの環境にも適しているのが魅力です。
落ち着いた雰囲気の庭にしたい方におすすめできるでしょう。
7.ペニーロイヤルミント|虫除け作用あり
虫除け作用があるグランドカバーを探している方におすすめなのが、「ペニーロイヤルミント」です。
庭に植えるとミント特有のさわやかな香りが広がり、ノミ・アリ・カメムシなどが寄りつかないようになります。
夏〜秋にかけて薄紫色の花を咲かせるのが特徴。色の主張が強すぎないので、シンプルな庭にしたい方にも最適です。
水はけが良い日向を好みますが、半日陰程度の日当たりなら問題なく育つでしょう。
8.クローバー|色や形が豊富
春になると公園などで見かけることが多い「クローバー」。実は、グランドカバーとしても利用できます。
肥料は必要なく、水やりだけでぐんぐん育つほど繁殖力が強いのが特徴。広がりすぎには要注意です。
もともと寒い地域に自生する植物なので、強い日差しが当たる場所に植えるのは避けましょう。
私たちに馴染み深いのは緑色のクローバーですが、園芸品種として赤やシルバーのクローバーも販売されていますよ。
9.クラピア|踏みつけに強い!
「クラピア」は、グランドカバーとして人気が高い植物の一つ。白やピンクの花を咲かせます。
成長スピードが早く背が高くならないので、雑草対策に最適です。
また、踏みつけにも強いのが魅力的。むしろ、踏めば踏むほど葉が小さく綺麗に育っていきます。
お子さんやペットがいる家庭にもおすすめできるでしょう。
よく「芝生に似ている」と思われがちなクラピアですが、月に1度の刈り込みが必要な芝生とは違い、クラピアは年に1度〜2度の刈り込みで大丈夫です。
10.エボルブルス・ブルーラグーン|美しい青い花を咲かせる
美しい青い花がパッと目を引く「エボルブルス・ブルーラグーン」。庭を華やかに彩ってくれるグランドカバーとして人気を集めています。
開花時期は春〜秋と長めで、9月〜10月頃が開花のピーク。生育力が高いので、たくさんの花を咲かせてくれます。
また、寒さに強いのもエボルブルス・ブルーラグーンの魅力です。寒冷地でも元気に育つグランドカバーを探している方は、検討してみてください。
インスタグラムの投稿からおしゃれなグランドカバーを紹介!
インスタグラムの投稿から、おしゃれなグランドカバーを紹介します。
グランドカバーに興味をお持ちの方は、庭作りの参考にしてください。
ジャムとしても大活躍!ワイルドストロベリーのグランドカバー
yotsuishinji_permacultureさんが営んでいる農園は、かなりの広さをワイルドストロベリーでグランドカバーしているそう。
雑草対策ができるだけではなく、ワイルドストロベリーの甘い香りが広がるなんて素敵ですね。
そして、ワイルドストロベリーで作ったジャムがとっても美味しそう!ほのかに苦味があるそうで、普通のいちごジャムより少し大人な味が楽しめそうですね。
ヒメイワダレソウのかわいいグランドカバー
一面に広がるヒメイワダレソウのグランドカバーです。
「姫」という名前のとおり、ヒメイワダレソウが咲いていると一気にお庭がかわいらしい印象になりますね。
まるでどこかの別荘に遊びに来たような雰囲気です。
花の色が白なので、周りの植物との調和もとりやすそうですね〜!
複数のグランドカバープランツを組み合わせたおしゃれな庭
アシュガやクローバー、ワイルドストロベリーやヒメイワダレソウなど、複数のグランドカバープランツを組み合わせたおしゃれなお庭です。
上級者テクニック!!
グランドカバーを初めて植える方にとっては難しいかもしれませんが、慣れてきたらこのような楽しみ方もできるんですね。
ガーデニングの奥深さを感じます。
グランドカバーで後悔しないための注意点3つ
最後に、グランドカバープランツ選びで後悔しないための注意点を3つ紹介します。
1.放置するとかえって見た目が悪くなる可能性がある
2.繁殖力が強すぎる植物はおすすめできない
3.踏みつけに弱い植物だと長持ちしない
グランドカバーは1度植えてしまうと撤去するのも大変です。注意点もしっかりと把握したうえで、グランドカバーを選んでいきましょう。
以下で詳しく解説していきます。
1.放置するとかえって見た目が悪くなる可能性がある
グランドカバーの手入れを全くせずに放置していると、かえって庭の見た目が悪くなってしまう可能性があります。
「手入れ不要」といわれているグランドカバープランツだとしても、ある程度のメンテナンスは必須です。水やりや追肥が必要な植物もあれば、刈り込みが必要な場合もあるでしょう。
上記のようなメンテナンスを怠ると、美しい見た目を維持できなくなります。
「グランドカバーを植える前よりも庭が汚く見える」という事態を防ぐためにも、定期的な手入れをしっかりと行うようにしましょう。
2.繁殖力が強すぎる植物はおすすめできない
繫殖力が強すぎる植物をグランドカバーとして植えるのは、なるべく避けた方がよいでしょう。
地下にも茎があるラズベリーのような植物だと、地下で茎が増えて他の植物のエリアにまで侵入してしまいます。
大切に育てていた植物がグランドカバープランツに負けてしまい、庭一面がグランドカバーになってしまう可能性も。
グランドカバーのための植物を選ぶ際には、その植物の繁殖力がどれくらいなのか、しっかりと調べるようにしましょう。
3.踏みつけに弱い植物だと長持ちしない
グランドカバーには、なるべく踏みつけに強い植物を選ぶようにしてください。
踏みつけに弱い植物をグランドカバーとして植えてしまうと、すぐに枯れてしまう可能性があります。
どうしても植えたい植物が踏みつけに弱い場合は、人があまり通らない通路脇に植えるなどの工夫をしましょう。
グランドカバーを植えておしゃれな庭を作ろう!
雑草対策や虫よけ、砂埃・泥はねの防止など、グランドカバーにはさまざまな効果が期待できます。
また、花や緑が増えると庭が華やかな印象になるので、おしゃれな庭を目指したい方にも最適です。
本記事で紹介した「グランドカバーにおすすめの植物」は、比較的手入れが簡単なので、ガーデニング初心者にもおすすめできるものばかり。
グランドカバーに興味がある方は、自宅の庭に取り入れてみてはいかがでしょうか。
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