バルコニーとベランダ・テラスの違いは?メリット・デメリットを解説

使用する際の注意点やDIYのポイントについてもまとめてあります。アレンジのコツをつかんで、オシャレなバルコニーを作ってみましょう。物件探しのヒントにもなりますので、ぜひ参考にしてください。



バルコニーとは?

バルコニーとベランダ・テラスの違いは?メリット・デメリットを解説

家屋やマンションの上階からせり出している、屋根のない室外スペースをバルコニーといいます。

バルコニーは建物内から室外へ楽に出入りできる便利なスペースです。洗濯物を干したり、ガーデニングをしたりと様々な用途で使用可能な空間でもあります。バルコニーには手すりを付けることが義務付けられており、手すりの高さは110cm以上で施工することが建築基準法で定められています。

バルコニーとは2階以上に設置されるものを指し、屋根がついていない形状が基本です。屋根がない分、室内にも日差しが届きやすく明るい空間が作れます。ただし、雨が降ってしまうと洗濯物が干せなかったり、窓を開けたままにできないというデメリットもあります。夏の強い日差しが室内に入り込んでしまうという側面もありますが、冬場は日差しを取り入れやすく、暖かく過ごせるでしょう。

バルコニーとベランダの違い

混同されがちなバルコニーとベランダですが、決定的な違いは屋根の有無と設置する階数です。

バルコニーには屋根がなく、ベランダには屋根や庇がついています。どちらも建物からせり出した室外スペースという共通点はありますが、屋根の有無が大きな相違点といえるでしょう。

また、ベランダに関しては階数の定義がありません。2階以上に設置されるのがバルコニーで、ベランダは屋根さえあれば1階でもベランダと呼びます。日本家屋にある縁側はベランダの一種といえるでしょう。マンションやアパートなど集合住宅のベランダは、上階のベランダ床部分が屋根となる構造が一般的です。

ベランダは屋根や庇がついた形状が基本となるため、少しくらいの雨なら洗濯物が濡れる心配がほとんどありません。集合住宅の場合は屋根が目隠しとなり、プライバシーも保てるでしょう。しかし屋根がある分、バルコニーよりも室内に陽の光が届きづらく、暗くなりがちです。部屋に天窓を設置すると光を取り入れやすいでしょう。         

バルコニーとテラスの違い

バルコニーとテラスの違いはどういった点なのでしょうか?

テラスとは、1階の部屋から外面にせり出したような室外空間を指します。部屋と同じ高さになるよう、屋外の土地を盛り上げて平らにして作られます。屋根がない形状はバルコニーとテラスの共通点ですが、2階以上に設置するのがバルコニー、1階に設置するのがテラスと覚えておきましょう。

テラスは1階の部屋との一体感があり、なおかつ開放的な空間となります。       

バルコニーの主な種類

バルコニーとベランダ・テラスの違いは?メリット・デメリットを解説

バルコニーの代表的な種類を5つご紹介します。それぞれの特徴を押さえておきましょう。

ルーフバルコニー       

ルーフバルコニーとは、階下の屋根が床となるような作りのバルコニーを指します。一戸建ての場合は屋上に作られることが多いでしょう。集合住宅では、道路の採光や通風をよくするための「道路斜線制限」に伴って、ルーフバルコニーを作るケースがあります。上階へ行くほど建築物が後ろへずれ込んでいくため、空いたスペースがルーフバルコニーとして活用されます。

階下の屋根を床とする構造のため、床の防水作業はきちんと行いましょう。夏場に強い日差しが照り付けると階下の部屋の温度上昇も考えられます。ルーフバルコニー設置の際は床部分の補強を怠らないよう注意してください。

ルーフバルコニーはベランダよりも広々と使えるので、テーブルや椅子を置いてくつろぎのスペースを作りたい方におすすめです。日当たりの良い利点を生かして、ガーデニングやプランターでの野菜作りなども可能。集合住宅ならルーフバルコニーは庭のように活用できるでしょう。夏場はバーベキューやお子さんの小さいプールを置く最適の空間となります。     

インナーバルコニー

ルーフバルコニーに屋根のついたタイプがインナーバルコニーです。建物からせり出す通常のバルコニーとは異なり、部屋の一部が室外スペースとなったようなイメージです。部屋全体が開放的な明るい空間となり、広々とした印象に。1階に設置されるテラスと似ていますが、屋根付きで2階以上に設置するのがインナーバルコニーとなります。ベランダとも混同しがちですが、建物からせり出しているのがベランダ、階下の屋根を床にしているのがインナーバルコニーです。

インナーバルコニーは、ルーフバルコニーと同様に床の防水作業が必須です。他のバルコニーとは異なり、屋根や壁・床の設置もするため設置費用が高額になる傾向があります。インナーバルコニーの広さによっては、固定資産税が上がる可能性も。新築で作る場合はお住まいの自治体の規定を確認しましょう。     

インナーバルコニーは小さいお子さんやペットの遊び場がほしい方におすすめです。床部分にウッドデッキなどを敷き詰めると、部屋とバルコニーの段差があまりなくなり、お子さんや高齢の家族が出入りするときも安心でしょう。部屋と似たような木目のウッドデッキにすると一体感が増します。集合住宅でもパネル式の床材なら取り外しも可能ですので、手軽に設置できるでしょう。床をテラコッタ調のタイル張りにして、来客用の接待スペースにするのもオシャレ。ハイセンスな空間を演出したい方にもおすすめのバルコニーです。     

回りバルコニー

回りバルコニーとは、部屋をL字で囲むような形状のバルコニーのことです。通常はI型の直線の形状ですが、部屋の2方向がバルコニーのため採光にも優れています。風通しも良く、部屋が開放的な空間になるでしょう。景色も違う方向から眺められるので眺望が良い点もメリットです。

室内の採光や風通しを重視する方に回りバルコニーはおすすめです。ただし、マンションやアパートで回りバルコニーが設置できる部屋は角部屋のみで限定的となります。

サービスバルコニー

サービスバルコニーとは、奥行きが1m以下の小さめのバルコニーの総称です。大きさに明確な定義がないため、集合住宅では避難経路にならないバルコニーのことをサービスバルコニーと呼ぶことも。他のバルコニーとは異なり、ごく少量のものが置ける物置のような使い方になります。サービスバルコニーは部屋や庭としてではなく、あらかじめ決められた用途のために作られることが多いでしょう。

サービスバルコニーはエアコンの室外機を置くスペースが欲しい方や、ゴミを一時的に置く場所を作りたい方におすすめです。通常はキッチンの脇に設置されることが多いようです。ゴミの仮置き場以外にも、土のついた野菜類を置いたり、洗ったフキンやまな板を干すスペースとしても活用できるでしょう。

スカイバルコニー

スカイバルコニーは、主に屋上に設置されたバルコニーを指します。屋上に設置されたルーフバルコニーをスカイバルコニーと呼ぶこともあります。スカイバルコニーもガーデニングやおうちキャンプで大活躍するスペースです。

スカイバルコニーは屋上を有効活用したい方におすすめです。スカイバルコニーにソファを置けば第2のリビングができあがります。面積の広いスカイバルコニーなら、海外のホテルのようにジャグジーを設置して夜空を眺めながら楽しむことも。床の防水施工やメンテナンスはきちんと行わなければいけませんが、家にいながら贅沢な空間を味わえるでしょう。

バルコニーがある物件のメリット・デメリット   

バルコニーとベランダ・テラスの違いは?メリット・デメリットを解説

バルコニーとベランダのメリットとデメリットは以下の通りです。物件探しをする際の参考にしてみてください。

 
メリット デメリット
バルコニー
  • ・洗濯物が乾きやすい
  • ・集合住宅でも庭のように使える
    • ・雨の日は洗濯物を干せない
    • ・夏場は部屋が暑くなりやすい
    ベランダ
    • ・雨の日でも洗濯物を干せる
    • ・外から部屋の中が見えない
      • ・部屋の採光量が少ない
      • ・植物を育てるのには向かない

      バルコニーとベランダのメリット・デメリットは、主に屋根の有無による用途の違いによるものといえるでしょう。生活する際にどんな点を重視するのかを考えることが大切になってきます。


      バルコニーをおすすめする人

      バルコニーの最大の特徴は、屋根がなく、日当たりの良いこと。洗濯物を干したり、子供の遊び場にしたりと庭のような用途で使用したい方にバルコニーはおすすめです。植物や野菜を育てたい方にもバルコニーは最適の空間となるでしょう。集合住宅では庭を持つことが難しいため、バルコニーを緑あふれる空間にすることで癒し効果も生まれます。

      雨が降った日はバルコニーの使用ができなくなりますし、窓を開け放していると雨が室内に入る恐れも。仕事前に干した洗濯物が急な雨で濡れてしまうことなどが不安であれば、ターフを設置するといいでしょう。ターフは雨以外に夏の強い日差しも和らげてくれる効果があります。


      バルコニーをおすすめしない人

      雨の日でも洗濯物を干したい、夏場の強い日差しを避けたいという方にはバルコニーは不向きかもしれません。また、集合住宅の場合、屋根がないことで上階からの視線が気になるという方もいるでしょう。プライバシーを重視したい方にはバルコニーはあまりおすすめできません。ターフやガーデンパラソルでも視線は遮られますが、それでも気になるようなら屋根付きのベランダを選んだ方がいいでしょう


      バルコニーやベランダを使用する際の注意点 

      バルコニーとベランダ・テラスの違いは?メリット・デメリットを解説

      バルコニーやベランダを使用する上での注意点をご説明します。室外作業をするのに便利なバルコニーやベランダですが、使用する際は近隣住民への配慮が必要です。  


      騒音や臭いで近隣に迷惑をかけない

      バルコニーやベランダでよく起こるトラブルとして、騒音や臭いの問題があります。昼夜問わず友達を呼んで大きな声で騒いだりするのはやめましょう。バルコニーやベランダで喫煙する方も多いですが、風向きなどに注意が必要です。特に集合住宅の場合、隣のベランダに布団や洗濯物が干してあると臭い移りの原因となります。副流煙が流れてくることを気にする方もいるでしょう。洗濯物にタバコの灰が飛んで焦がしてしまう恐れもあるため、喫煙するタイミングに気をつけてください。

      集合住宅のようにベランダ同士が仕切りのみで区切られている場合、強い香りの芳香剤がトラブルの原因となることもあります。また、ペット臭にも注意が必要です。ウサギや犬のトイレの処理は小まめに行いましょう。水槽でメダカや金魚を飼っていると水槽内の臭いが流れてしまうこともあります。

      意外と盲点なのが室外機やウッドパネルなど床材の下からの悪臭です。バルコニーやベランダは雨風にさらされていますのでカビが発生しやすい環境となります。定期的に掃除をしてにおいの原因を断ちましょう。


      避難経路を塞ぐような物を置かない

      マンションやアパートのバルコニーやベランダは、避難経路を兼ねているのが一般的です。避難経路を塞ぐような棚や物置を置くのはやめましょう。隣のベランダとの間の仕切りは蹴破り戸などと呼ばれ、災害時には蹴って外して避難することになっています。物を置かないよう注意喚起をしている集合住宅も多いでしょう。

      しかし、バルコニーやベランダはガーデニングをするのにも最適なスペースのため、仕切りの前に棚を置いて鉢を並べている方もいるようです。避難経路を塞いでしまうと、火事や地震の災害時に隣家にも迷惑がかかります。消防法でも禁止されている事由ですのでやめましょう。バルコニーやベランダに置いても良いものが規約に記載されているマンションもありますので確認してみましょう。


      集合住宅の場合は共用部分であることを忘れない

      マンションやアパートなどの集合住宅において、バルコニーやベランダは共用部分となります。部屋と隣り合うスペースですが専有スペースではありません。近隣住民や管理会社に迷惑がかからないように使用しましょう。

      花火やバーベキューは騒音や煙の臭いなどが発生しますし、そもそも火気の使用を禁止している管理会社がほとんどです。また、壁や床に穴をあけるなど修復不可能なDIYもやめましょう。勝手に大規模なDIYをすると、管理会社から弁償代を請求される恐れがあります。取り外し可能なはめ込み式の床タイルにするなど、DIYをする際には管理規約をよく確認して規約を破らないように気をつけてください。


      バルコニーをおしゃれに変えるインテリアのコツ

      バルコニーとベランダ・テラスの違いは?メリット・デメリットを解説

      バルコニーは配置するインテリアひとつで全く印象が全く変わってきます。一戸建てに限らず、集合住宅でも使えるインテリアのポイントを4つお伝えします。 


      ウッドデッキや人工芝で温もりを

      バルコニーの床にウッドデッキや人工芝を設置するだけで、オシャレでなおかつ温もりのある空間に早変わりします。人工芝は天然芝と違ってお手入れも楽ですし、一面緑のじゅうたんで癒し効果もあるでしょう。一部分だけウッドデッキ部分を作るとセンス良く仕上がります。


      集合住宅でのDIYに不安がある方には、取り外しのできるパネル式がおすすめ。施行も簡単ですし、飽きてしまっても違う床材に模様替えができます。床材を張り替えるときは、水はけがよくなるよう勾配を付けましょう。およそ1度くらいの勾配があれば雨水が溜まりづらく、床材も長持ちします。


      椅子とテーブルを置いてカフェ気分

      椅子やテーブルをバルコニーに置き、自分だけのカフェスペースを作ることもできます。お気に入りの本とコーヒーを持ってバルコニーに出るだけで、非日常的な空間で過ごせます。夏場の日差しが気になるようならガーデンパラソルを立ててみるのもオシャレです。

      バルコニーに椅子やテーブルを置くのが難しい場合は、厚手のレジャーシートやラグを敷くだけでも雰囲気はガラリと変わります。休日はバルコニーでピクニック気分を味わえるのではないでしょうか。夜は間接照明を置いて、バーのような空間にするのもおすすめ。星空を見ながらお酒を堪能できます。


      ガーデニングを始めて癒し効果アップ

      バルコニーがあるならガーデニングを始めてみるのもおすすめです。緑に囲まれた生活は癒し効果抜群です。日当たりが良く、風通しも良いバルコニーは植物を育てるのに最適の空間。

      初めてガーデニングをするという方にはハーブが育てやすいでしょう。バジルやローズマリー、ミントなどはお料理にも使えて便利です。ハーブを乾燥させてポプリにすればオシャレなインテリアにもなります。ハーブ以外なら、キンギョソウやマリーゴールド、ゼラニウムの花も育てやすいでしょう。植物に虫がつくのが気になるようなら、ガジュマルやサンスベリアがおすすめです。ベランダの日当たりがあまり良くないのであれば、サボテンなどの多肉植物を選びましょう。

      棚やフェンスを設置して鉢を置くと見た目もオシャレですし、日光が当たりやすく風通しが良くなる効果もあります。フェンスに鉢やガラスポットを吊り下げれば雑貨屋さんのような空間が演出できるでしょう。ただし、鉢はフェンスの外側にかけないようにしてください。落下の危険がありますし、水やりの際に階下の人に迷惑がかかるかもしれません。

      植物の種類によっては霧吹きで水やりできる植物もあります。ジョウロで水やりするよりも水が垂れにくく便利です。水やり後は排水溝に土が詰まらないよう、定期的なメンテナンスも欠かせません。集合住宅の場合、ベランダに排水溝が設置されていない部屋がありますのでよく確認しましょう。

      マンションの規約でバルコニーに植物を置かないよう決められている場合もあります。ガーデニングを始める前に規約の確認を怠らないようにしましょう。また、避難経路となっている場合は棚の設置も慎重に行ってください。


      シンプルな家具だけでワークスペースに 

      バルコニーに仕事用のテーブルと椅子を置くことで、ワークスペースとしても活躍します。窓を閉めると部屋と遮断された空間となり、独立スペースを確保できます。家のバルコニーであればWi-Fiも繋がっているので、通信制限を気にせずにいられる点もメリットでしょう。ずっと家の中で仕事をしているとだらけてしまうという方にもおすすめです。外の景色を眺めながら新鮮な気持ちで仕事ができます。    

      集合住宅では、大きめのテーブルや椅子は避難経路の妨げとなります。キャンプ用の折りたたみ式テーブルや椅子を設置するといいでしょう。オンライン会議などに備えて、ノイズキャンセル機能が搭載されたイヤホンやヘッドセットがあると重宝します。    


      まとめ

      ここまで、バルコニーとベランダの違いについてお伝えしてきました。バルコニーは屋根がなく、ベランダには屋根がついていること、バルコニーは2階以上に設置されるが、ベランダには階数制限のないことが主な相違点でした。

      バルコニーやベランダはアレンジ次第で自分好みの空間にもできます。インテリアのポイントを押さえてオシャレな空間を演出してみましょう。バルコニーやベランダ付きの物件を探すのであれば、どのような用途で活用したいかをよく考えて選択することが大切です。


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