床暖房は高額な投資。いざ設置する時には、絶対に失敗したくないですよね。
この記事では床暖房の電気式と温水式を比較して、ライフスタイルごとにどちらが適しているのかを解説します。
また、リフォームする場合の施工費用や隠れたデメリットについても説明しますので、ぜひ参考にしてくださいね。



「冬でも床暖だけで生活できるんだよね〜」って言ってる人がうらやましい!
でも、どれを選べばいいかわからないし、床暖房を入れてフトコロが寒くなるのはイヤ!
そんなあなたはこの記事を読んで、ご家庭に合ったベストな床暖房を見つけましょう♪

床暖房は「電気式」と「温水式」の2種類がある

床暖房(電気・温水)を比較!リフォーム施工費用は?おすすめは?の画像02

そもそも、床暖房はなぜあたたまるのか知っていますか?
答えは単純で、床下にあたためる装置が付いているからです。

この装置には、
・電気を使ってあたためる「電気式」
・温水を使ってあたためる「温水式」

の2種類がありますので、後ほど詳しく紹介しますね。

それとあまり知られていないのですが、床暖房のフローリング(床材)の仕様にも、
・分離型
・一体型

の2種類が存在します。

ややこしいようですが、1つ1つ勉強して行きましょう!

床暖房(電気式)とは?特徴や仕組みを解説

電気式の床暖房は、床下に通した発熱体に電気を流すことであたためる仕組み。
お部屋をあたためる電気ヒーターが、床の下に入っているようなイメージです。
この電気ヒーターにも「PTCヒーター」「電熱線ヒーター」の2種類があります。

▼PTCヒーター

PTCヒーターの「PTC」は、Positive Temperature Coefficientの略で、日本語では「正温度係数」と訳されます。
これは、温度が上がるとヒーターの電気抵抗も上がることを意味しています。
つまり、温度が上がると電気が流れにくくなり、温度が下がれば電気が流れやすくなるということです。
この仕組みになっていると「あたたかい部分には電気を使わず、つめたい部分に電気を使う」という効率的な運用ができるのです。

▼電熱線ヒーター

電熱線ヒーターは、その名の通り、床下に入った電熱線パネルによってあたためる仕組み。
パネルを入れるだけのシンプルな方式のため、初期費用が安いというメリットがあります。
また、広いスペースに設置した場合、あたためる部分を制御できるのも特徴です。
たとえば、LDK全体に設置して、食事中はダイニング部分をあたためて、一家だんらんの時間はリビングに切り替えるという使い方も可能なのです。

床暖房(温水式)とは?特徴や仕組みを解説

温水式の床暖房は、床下に敷いた温水パネルにお湯を循環させることであたためる仕組みです。
この温水式で見落としがちなのが、温水パネルを敷くだけではなく、お湯をあたためる機器も必要なこと。

具体的には、下記の2点を行わなければなりません。
・屋外に熱源機を設置する
・温水をパネル内に送る配管を施工する

温水パネルの中に循環させる水は、寒さで凍ってしまわないように「不凍液」という特殊な液体を使います。
そして、この不凍液をあたためるのが「ガス」か「電気」かによっても、機器の種類が違ってきます。

ややこしいのですが、上で説明した「電気式床暖房」と「温水式床暖房で不凍液を『電気』であたためる方式」とは、まったく違うものですので注意しましょう。

床暖房のフローリング(床材)は「分離型か一体型」で自由度が変わる

床暖房のフローリング(床材)には「分離型」と「一体型」という2種類の方式があります。これは電気式でも温水式でも同じです。

分離型は床をあたためる発熱体と床材が分離しているタイプで、自由に床材を選べるメリットはありますが、導入するには新築時に床暖房を設置する場合か、大規模なリフォームを行う場合に限られます。
床材としては、フローリングの他、畳やカーペット、タイルなども人気です。

一体型は発熱体と床材が一体になっているタイプで、床材をメーカー指定の数種類からしか選ぶことができませんが、その分簡易リフォームで導入できるというメリットもあります。

床暖房の温水式と電気式を比較~施工費用・コスト・快適性~

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床暖房の種類には、あたためる仕組みによって電気式・温水式があり、床材の方式によって分離型・一体型があることをご説明してきました。
ここでは、施工費用を含めて電気式と温水式の特徴を比較してみましょう!

特徴 電気式 温水式
施工費用の目安 (分離型/1畳) 5〜7万円 6〜8万円
施工費用の目安 (一体型/1畳) 7〜10万円 8〜11万円
熱源機の設置費用 なし あり
ランニングコスト 高い 安い
メンテナンス費用 安い 高い
部屋が温まるスピード 遅い 早い
温度ムラ 多い 少ない
空気の乾燥 なし なし
安全性の懸念 若干あり なし

電気式と温水式を比較してみると、コスト面では温水式の方が初期費用が高いものの、長期で考えると電気式よりも安くなりそうです。
機能面では、全体的に温水式が優勢になっています。

そうなると「床暖房は温水式一択!?」と思うかも知れませんが、使う人のライフスタイルによって用途が違って来るので、すぐには決められるものではありません。
次のセクションで、電気式・温水式がそれぞれ向いている家庭の例をご紹介していきますね♪

床暖房のおすすめは「電気式」と「温水式」どっち?

電気式と温水式の違いがわかると、「うちにはどっちが合ってるの?」という疑問が湧いてくることでしょう。
ここではそんな疑問に答えるべく、電気式・温水式がどのような家庭におすすめなのかをご紹介します。
ただし、いま住んでいるお家によって最適な床暖房は異なりますので、最終的には必ずリフォーム会社へ相談して決めてくださいね。

「電気式」の床暖房がおすすめな家庭
・家にいる時間が少なく使用頻度が低い
・初期費用を抑えたい
・部屋全体よりも部分的にあたためたい
・屋外に熱源機を置けるスペースがない

「温水式」の床暖房がおすすめな家庭
・家にいる時間が長く使用頻度が高い
・初期費用は掛かっても、ランニングコストを重視したい
・広い部屋全体をあたためたい
・オール電化を導入している(または導入する予定がある)
・赤ちゃんやペットがいるので、安全性を重視したい

床暖房のリフォーム、価格が安いのはどのメーカー?

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あなたのご家庭に合った床暖房は見えてきましたか?
床暖房は電気式・温水式などの種類や特徴はもちろんのこと、実際にかかる費用も大きな判断材料になりますよね。
そこで、国内主要メーカーの価格を一覧にまとめてみました。

床暖房(電気式)の価格一覧

メーカー 一体型(張替え) 分離型(後付け)
パナソニック Youほっと (10畳64万円) フリーほっと (10畳68万円)
リクシル 取り扱いなし HOTひといき (6畳30万円)
ダイキン あたたか12-PS (8畳70万円) あたたかツイン12-FS (8畳39万円)

床暖房(温水式)の価格一覧

メーカー 一体型(張替え) 分離型(後付け)
パナソニック You温すい (10畳56万円) フリーほっと温すいW (10畳39万円)
リンナイ 床ほっと6・6 (12畳18万円) 床ほっとE (12畳20万円)
ダイキン はるびよりPS (8畳49万円) はるびよりツイン12 (8畳14万円)
大阪ガス はやわざフローリング仕上げ (12畳51万円) 小根太温水マット高放熱タイプ (6畳11万円)

床暖房のリフォーム前にデメリットも知っておこう

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床暖房は、
・足元からあたたまるので保温性が高い
・エアコンと比べて空気が乾燥しない
というメリットがあります。

一方で、導入するにあたってはデメリットもきちんと知っておく必要があります。
初期費用が高額になりますので、後悔しないためにも事前にしっかり理解しておきましょう。

①故障時の修理費用やメンテナンス費用が高い

床暖房のデメリットの一番はこちら。
・故障したときの修理費用が高い
・メンテナンス費用が高い

修理費用については、たとえば温水式床暖房の熱源機が故障した場合、数十万円単位の費用がかかる可能性があります。
また、メンテナンス費用として代表的なのは、温水式で使う不凍液の交換費用。目安としては10年ごとに全交換が必要になり、費用は5万円前後かかります。

②低温やけどのリスクは多少ある

電気式(電熱線ヒーター式)の床暖房の場合、接触面が44〜45度と高温のため、長時間触れていると低温やけどをするリスクがあります。
特に、赤ちゃんやペットがいる家庭では要注意です。

心配な場合は温水式を選ぶことをおすすめします。
温水式であれば温度は38度くらいまでしか上がりませんので、電気式と比べて低温やけどのリスクを抑えることができます。

③毎月の電気代やガス代は高くなる

床暖房を使い始めると、毎月の電気代やガス代が高くなることもデメリットと言えます。
エアコンを使う頻度が減るケースもありますが、床暖房の使用状況によっては導入前よりも光熱費が上がってしまうかもしれません。

この対策としては、電気を使う給湯器「エコキュート」を導入して、オール電化にする方法があります。
エコキュートで電気代が安い夜間にお湯を沸かし、そのお湯を温水式の床暖房に活用すれば、光熱費を下げることが可能です。

また、さらに思い切って太陽光発電に切り替えるという選択肢もあります。
太陽光発電とエコキュート(オール電化)の相性が良いので、床暖房と合わせて効率的な運用が期待できます。
ただし、かなり大掛かりなリフォームになるため、十分なシミュレーションと複数の施工業者への見積もりが必要になりますので、ご注意ください。

<関連記事>太陽光発電(家庭用)の設置と売電~メリットとデメリット~ 

④断熱性が低いとあたたまりにくい

床暖房を設置することで、足元から部屋をあたためられますが、そのあたたかい空気が外へ逃げてしまっては、暖房効果が薄れてしまいます。
断熱性が低い家の場合、床暖房を使っていてもあたたかさが感じられず、結局エアコンも併用して電気代が増えるというケースもあります。
床暖房を検討するときには、事前にお家の断熱性も確認しておくと良いでしょう。

床暖房を住宅に取り入れて快適な冬を過ごそう

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床暖房について、電気式と温水式の違いやリフォーム費用などをご紹介してきましたが、いかがでしたか?
もしかすると、床暖房のことを深く知った分だけ、さらに迷ってしまう人もいるかも知れませんね。

床暖房には、「これを選んでおけば大丈夫!」という正解はありません。
まずは、あなたや家族のライフスタイルを考えて、床暖房を導入するメリットと、コスト面での折り合いがつくかを検討することをおすすめします。

そして、リフォームよりも住み替えを検討したいと思った方や、新築物件や分譲・賃貸で床暖房がある家を探している方は、ぜひニフティ不動産へ!
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