今回は、外壁塗装30坪の費用相場や、塗料別の金額を解説します。
外壁塗装の費用が変動する要素もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
30坪の外壁塗装面積の算出方法もご紹介します!
外壁塗装の費用相場を知りたい方は、要チェックですよ!
- 30坪の外壁塗装の費用相場
- 【塗料別】30坪の外壁塗装の費用相場
- 費用相場を知るには坪数よりも塗装面積がポイント
- 30坪の外壁塗装における費用の内訳と割合
- 30坪の外壁塗装で費用が変動する8つの要素
- 30坪の外壁塗装の費用相場に関するQ&A
- 30坪の外壁塗装の費用相場は50万円~140万円
30坪の外壁塗装の費用相場
30坪の外壁塗装の費用は、50万〜140万円程度が相場です。
外壁と同時に屋根も塗装する際は約20万〜30万円が加算され、およそ70万〜180万円が目安となりますね。
ただし、外壁塗装の費用は使用する塗料や塗装面積、外壁の劣化状況などによって変動します。
費用の変動要因については「30坪の外壁塗装で費用が変動する8つの要素」で解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
【塗料別】30坪の外壁塗装の費用相場
外壁塗装の費用は使用する塗料に応じて変化するので、ここからは塗料別に費用相場をご紹介します。
住宅塗装で用いられることの多い塗料に関して、30坪の外壁塗装における費用相場を表にまとめました。
塗料の種類 | 1平方メートルあたりの単価 | 30坪の外壁塗装における費用相場 | 工事総額の目安(足場設置や高圧洗浄の費用などを含む) |
---|---|---|---|
アクリル塗料 | 1,000~1,800円 | 18~25万円 | 50~80万円 |
ウレタン塗料 | 1,600~2,200円 | 22~35万円 | 60~110万円 |
シリコン塗料 | 2,200~3,500円 | 30~50万円 | 70~100万円 |
フッ素塗料 | 3,000~5,000円 | 40~65万円 | 90~120万円 |
遮熱・断熱塗料 | 3,500~5,200円 | 45~70万円 | 90~130万円 |
無機塗料 | 3,800~5,500円 | 50~80万円 | 100~130万円 |
ウレア塗料 | 5,000~6,000円 | 70~100万円 | 120~150万円 |
外壁塗装は基本的に重ね塗りをするので、塗装面積に対して倍量の塗料を使用します。
おすすめの塗料については、以下の記事にて解説しています!
外壁塗装のおすすめ塗料6選!業者や色、塗料の選び方を解説
費用相場を知るには坪数よりも塗装面積がポイント
費用相場を知るには、坪数よりも塗装面積が重要です。
そして、塗装面積を見積もるにはお家が「建坪30坪」なのか「延床面積30坪」なのかを把握する必要があります。
建坪は建物を上から見たときの面積で、延床面積は建物の床面積を合計したものです。
塗装面積を計算する際は、延床面積を使用するので注意してくださいね。
加えて、同じ延床面積30坪の住宅でも
・住宅の高さ
・住宅の形状
・窓の大きさや数
・ドアの大きさや数
・ベランダの有無
などによって、塗装面積は異なります。
30坪の外壁塗装面積の算出方法
それでは、実際に30坪の外壁塗装面積を算出してみましょう。
外壁面積の計算式は次の通りです。
【外壁面積の求め方】
外壁面積=延床面積×1.2(係数)
「1坪=約3.3平方メートル」なので、30坪は99平方メートルとなります。
【坪数から平方メートルへの換算】
30坪×3.3=99平方メートル
外壁面積の計算式に当てはめると、外壁面積は118.8平方メートルと計算できました。
【外壁面積の計算式】
99平方メートル×1.2(係数)=118.8平方メートル
なお、外壁面積は建物の形状・高さによって違うので、上記はあくまで目安です。
工事が始まる前に、塗装業者に正確な外壁面積を聞いておきましょう。
30坪の外壁塗装における費用の内訳と割合
30坪の外壁塗装における費用の内訳と割合を、次の表にまとめました。
費用 | 割合 |
---|---|
材料費 | 20% |
人件費 | 30% |
足場代 | 20% |
諸経費・運営費 | 30% |
外壁塗装には塗料や養生シート、コーキング材など……、多くの材料が使われます。
これらの材料にかかる費用は、材料費として工事費全体の約20%を占めます。
塗装工事では、作業員の賃金である「人件費」や、足場代の設置費用である「足場代」も必要です。
他にも、諸経費・運営費には
・廃棄物処理料金
・交通費
・事務手数料
・現場管理費
上記のような費用が含まれています。
30坪の外壁塗装で費用が変動する8つの要素
30坪の外壁塗装で費用が変動する8つの要素をご紹介します。
・建物の階数
・使用する塗料のグレードと色数
・建物の形状
・塗装時期
・足場の組み立て方
・立地条件
・築年数
・依頼する塗装業者
ひとつずつ見ていきましょう。
建物の階数
同じ30坪の外壁塗装でも、2階3階と階数が増えるほど塗装面積は大きくなります。
つまり、階数が高くなると塗装費用も高額になるのです。
階数ごとの費用相場は、次の通りです。
階数 | 塗装面積 | 費用相場 |
---|---|---|
1階建て | 85平方メートル~ | 40万円~ |
2階建て | 110平方メートル~ | 50万円~ |
3階建て | 140平方メートル~ | 60万円~ |
施工事例を確認する際は、建物の階数にも着目してみてください。
使用する塗料のグレードと色数
外壁塗装では、使用する塗料のグレードと色数で費用が変動します。
「費用を抑えたいので安い塗料を選ぼう」と考える方もいますが、低価格な塗料は耐用年数が短い傾向にあります。
耐久性に優れた塗料を使うことで、長い目線で見るとトータルコストを抑えられるケースも。
定期的に住宅のイメージを変えたいならば、耐用年数の短い塗料を数年で塗り替えるのも選択肢のひとつです。
なお、塗料ごとの費用は「【塗料別】30坪の外壁塗装の費用相場」をご参照ください。
さらに、色数が増えると材料費や手間代がかかるので、追加費用が発生する可能性がありますよ。
カタログ内の標準色以外を選んだ場合、色を作り出すことから始めなければいけないため費用が加算されます。
建物の形状
外壁塗装の費用を決定する要素を、いくつかご紹介しましょう。
・建物の形状
・建物のデザイン
・間取り
・窓の数や大きさ
・ドアの数や大きさ
・雨どいの数
・シャッターボックスの数
これらは塗装面積に影響を与えるため、住宅によって工事費用は異なります。
一概に「30坪の住宅なら〇〇円」と言い切れない点については注意してください。
塗装時期
外壁の塗り替え途中に雨や雪が降ると、乾くまでに時間がかかり塗料が流される恐れがあります。
そのため、雨が少なく塗料を乾かすのに適した気温である、春(3〜5月)と秋(9〜11月)が外壁塗装の繁忙期です。
繁忙期の春と秋に関して、割高の費用を請求する塗装業者も存在します。
逆に、夏・冬の外壁塗装は人気がないため、値引きしてもらえる場合もありますよ。
足場の組み立て方
高所作業が伴う外壁塗装では、足場の設置が欠かせません。
足場は作業員の安全を確保するだけでなく、作業の効率化や近隣住宅への配慮も兼ねています。
足場は建物の形状や敷地の狭さに応じて、外壁から離れた位置に組み立てます。
外壁から遠くなるにつれ足場の面積は広くなり、その分だけ材料費や人件費がかさんでしまう点は考慮しておきましょう。
安全な工事には足場代が必須となるので、足場代無料を強調する業者には要注意。
足場の設置費用は工事費全体の約20%が相場で、無料にすることは困難です。
「足場代無料」をアピールする業者は、そのほかの項目に足場代を上乗せしている疑いがあります。
立地条件
外壁塗装の費用相場を知るには、立地条件にも注意が必要です。
なぜなら、塗装工事では地域の特性を考慮した塗料を選ぶことが重要だからです。
たとえば、気温が高い地域ならば「遮熱・断熱塗料」が向いています。
雨水に強い塗料や紫外線の耐久に優れた塗料など……、塗料の特徴はさまざまです。
加えて、道路から家までに高低差があると、塗装面積が増えたり足場代に追加費用がかかったりするケースがあります。
家の前に車が停められないときも、通常よりも手間がかかるので費用が高くなる傾向にありますね。
築年数
外壁は常に雨風や紫外線にさらされており、築年数が古い建物は激しい劣化症状が見られることも。
建物に劣化が見つかった場合は
・下地のひび割れや欠け
・屋根の割れ
・ベランダや雨どいの損傷
上記のような箇所を補修しなければいけません。
結果として、同じ坪数の費用相場よりも金額が高くなりやすいです。
依頼する塗装業者
塗装業者ごとに費用設定はさまざまなため、依頼する業者は慎重に見極めましょう。
工事費用が安くても、施工内容に不備があれば再度塗り直しとなり、最終的には高い金額が発生するケースも珍しくありません。
塗装業者選びに失敗すると
・手抜き工事をされる
・色ムラや塗り残しがある
・安全対策が不十分で自宅や隣家の外壁が損傷する
・近隣への配慮不足でご近所さんとトラブルになる
などの事態に発展してしまいます。
外壁補修の業者探しなら「外壁塗装の窓口」がおすすめ。
外壁アドバイザーが優良施工店の中から、希望に沿った業者を見つけてくれるので安心です。
無料の相談サポートもあるので、ぜひご活用ください。
30坪の外壁塗装の費用相場に関するQ&A
30坪の外壁塗装の費用相場に関するQ&Aを、3つピックアップしました。
・「外壁塗装はまだするな」と言われる理由は?
・適正価格で塗装するコツはある?
・優良塗装業者と悪徳塗装業者の見分け方は?
外壁塗装を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
「外壁塗装はまだするな」と言われる理由は?
「外壁塗装はまだするな」と言われる理由は、建物によって劣化状況は異なるからです。
一般的には、外壁塗装は10年に1度が目安と言われています。
しかし、立地条件や使用する塗料で、外壁塗装が持つ年数には差異が生じるもの。
たとえば、物件の周囲に日光を遮る建物がないと、常に紫外線を浴びた状態のため塗装の劣化が進行しやすいですよね。
外壁に触ると白い粉が付着する「チョーキング現象」が見られたり、色あせやはがれが目立ってきたりすると、塗り替えたほうがよいサインです。
自分で判断が難しいときは、塗装業者に現地調査をしてもらいましょう。
適正価格で塗装するコツはある?
適正価格で塗装するコツは、主に3つあります。
①現地調査をする
②複数の業者から見積もりを取る
③優良塗装業者を選ぶ
「30坪の外壁塗装で費用が変動する8つの要素」で説明したように、建物の特徴によって塗装費用は大きく変動します。
正確な費用を知るには、現地調査を行うことが大切です。
外壁塗装は何度も経験することではないため、費用感の見極めが難しいですよね。
価格が適正なのかを判断するには、複数業者からの見積もり結果を比較するとよいでしょう。
1件1件の見積もり結果に目を通すには、比較対象が多すぎると大変なので、2〜3社に相見積もりを依頼するのがおすすめです。
また、悪質な塗装業者は不適切な価格を要求するだけでなく、施工不良を引き起こす危険性もあります。
優良塗装業者と悪徳塗装業者の見分け方は?
優良塗装業者の特徴を7つご紹介します。
・施工実績が豊富
・口コミの評価が高い
・アフターフォローの内容が充実している
・質問や疑問に対して丁寧に回答してくれる
・根拠が明確な見積書を作成している
・資格や許可証を所有している
・契約を急かさない
施工実績が豊富な会社ならば、安心して外壁塗装を任せられるでしょう。
実績をチェックする際は施工写真や費用、口コミ内容などが参考になります。
信頼できる業者は、見積もり依頼時の対応も丁寧です。
対して、悪質な業者は不安をあおるような言い方をして、契約を急かそうとするので要注意ですよ。
外壁塗装の業者選びについて、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください!
外壁塗装の業者選びの注意点5つ!悪質業者を見分ける方法を解説
30坪の外壁塗装の費用相場は50万円~140万円
今回は、外壁塗装30坪の費用相場や塗料別の金額を解説しました。
30坪における外壁塗装の費用は、およそ50万〜140万円が相場です。
屋根も一緒に塗装する場合は約20万〜30万円がプラスされ、工事費全体としては70万〜180万円程度になります。
塗装費用は建物の階数や形状、依頼する塗装業者によって変動します。
しかし、自分で一から業者を探すのは大変ですよね。
外壁補修の業者探しなら「外壁塗装の窓口」がおすすめです。
登録施工店5,000社以上の中から、外壁アドバイザーが要望にぴったりの業者を見つけてくれます。
無料の相談サポートもあるので、ぜひご活用ください。
アプリなら新着物件を見逃さない!ニフティ不動産アプリ
部屋を借りる!賃貸版はこちら
住宅を買う!購入版はこちら