外壁塗装には、費用負担を軽減するために自治体から助成金や補助金が支給される制度があることをご存じでしょうか?
これらの制度は、CO2削減などの環境保全や地域経済の活性化を目的として設けられており、条件を満たせば、塗装費用の一部が支給されます。助成金を活用すれば、より高品質な塗料を使ったり、屋根塗装の費用も確保できたりします。
本記事では、各自治体で実施されている助成金制度の内容や申請方法、利用の際の注意点について解説しています。外壁塗装の費用負担を減らす参考にしてください。
- 外壁塗装に使える助成金・補助金はなぜもらえるの?
- 外壁塗装で使える助成金・補助金の種類
- 最新の外壁塗装に使える助成金・補助金を調べる方法
- 助成金・補助金がもらえる条件の例
- 外壁塗装の助成金・補助金の申請から受け取りまで
- 助成金・補助金以外で外壁塗装の費用を抑える方法
- 外壁塗装の業者を探すなら「外壁塗装の窓口」で検索!
外壁塗装に使える助成金・補助金はなぜもらえるの?
外壁塗装に対して助成金や補助金が支給されるのには、いくつかの理由があります。これらの制度は、住宅の機能向上や地域社会への貢献を目的としており、以下のような意義があります。
1. 環境保護と省エネルギーの促進
外壁塗装によって断熱性や遮熱性を高めることで、住宅の冷暖房効率が向上し、エネルギー消費が削減されます。特に、省エネルギー効果の高い遮熱塗料を使用すると、夏場のエアコン使用を抑え、CO2排出量の削減に貢献します。これにより、環境保護を目的とした助成金の支給対象となることが多いです。
2. ヒートアイランド現象の緩和
都市部では、ヒートアイランド現象と呼ばれる都市の気温上昇が問題視されています。外壁に遮熱性の高い塗料を使用することで、建物自体の温度を下げ、周辺環境の温度上昇を抑える効果が期待されます。このような取り組みを促進するため、自治体は助成金を設けており、都市環境の改善を図っています。
3. 地域経済の活性化
助成金は、地域の経済活性化を促すためにも支給されます。外壁塗装を通じて、住民は助成金を活用しながら家計負担を減らしつつ外壁補修ができ、一方で地元の施工会社は売上を伸ばすということができます。このような形で地域に経済的な波及効果をもたらすことができます。
これらの理由から、外壁塗装に関する助成金・補助金は多くの自治体で導入されており、環境保護や地域活性化の一環として重要な役割を果たしています。
外壁塗装で使える助成金・補助金の種類
外壁塗装に使える助成金・補助金には、さまざまな種類があります。自治体ごとに異なる条件や金額が設定されているため、事前にしっかりと確認しておくことが重要です。ここでは、外壁塗装で利用できる主な助成金や補助金の種類について詳しく解説します。
省エネのための住宅リフォーム助成金
省エネのための住宅リフォーム助成金は、外壁塗装を含む住宅の断熱改修を対象とした助成制度です。これにより、断熱性能の高い塗料を使用する場合、夏は涼しく、冬は暖かい住環境を実現し、エアコンや暖房の使用を抑えることで光熱費の削減が期待できます。
特に自治体や事務局が認める高断熱性能の塗料を使った場合、10万円から100万円程度の補助が受けられるケースもあります。この助成金を利用することで、省エネ効果が高い外壁塗装がより身近なものとなり、長期的な経済メリットも得られるでしょう。
一般的な住宅リフォーム助成金
一般的な住宅リフォーム助成金は、外壁塗装を含むリフォーム工事に対して支給される制度で、耐震補強や防音対策、空き家の活用などが対象となります。この助成金は、自治体によって条件や金額が異なり、支給額は10万円から30万円程度が一般的です。申請前に自治体の条件を確認し、適切な助成を受けられるように準備を進めることが大切です。
自治体の助成金・補助金の具体例
外壁塗装に関する助成金・補助金制度が設けられています。以下は、外壁塗装に使える助成金・補助金制度の具体例です。
1.東京都品川区
品川区では、省エネルギーや高齢者向けのバリアフリー改修を助成の対象とした「住宅改修工事助成事業」があります。工事費用の10%が助成され、上限は20万円です。
2.埼玉県桶川市
桶川市では、「桶川市住宅リフォーム資金補助金」という制度があり、工事費の5%(上限10万円)が支給されます。
3.愛知県犬山市
犬山市では、3世帯同居を目的とした住宅改修に対して、対象経費の5分の1(上限30万円)の補助金が支給されます。それ以外のリフォームでも、上限10万円まで助成される制度があります。
これらの制度は、地域ごとに条件が異なり、申請期限も設けられていることが多いため、申請前に必ず自治体の公式情報を確認し、要件に合った助成金を活用することが重要です。
最新の外壁塗装に使える助成金・補助金を調べる方法
外壁塗装に使える助成金や補助金は、申請期限があったり、年度によって内容が変わるため、最新情報を調べることが重要です。ここでは、最新の助成金・補助金情報を効率的に調べる方法をご紹介します。
自治体の公式ウェブサイトを確認する
外壁塗装に使える助成金や補助金を調べる際、まずは各自治体の公式ウェブサイトを確認しましょう。多くの自治体では、省エネルギーや断熱改修を目的とした助成金制度の詳細をウェブサイトに掲載しています。特に「外壁塗装」「リフォーム」「助成金」などのキーワードで検索 すると、関連するページを簡単に見つけることができます。自治体のサイトでは、申請条件や支給額、必要な手続きが詳細に記載されているため、申請前に確認することが重要です。
住宅リフォーム支援制度検索サイトを利用する
「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」を活用すると、全国の住宅リフォーム支援制度を簡単に検索することができます。
このサイトでは、お住まいの地域を選択するだけで、外壁塗装を含むリフォームに関連する助成金や補助金の情報が一覧で表示されるため、非常に便利です。ただし、サイト上の情報は常に最新とは限らないため、最終的には各自治体の公式ウェブサイトで最新の内容を確認するようにしましょう。
市役所や区役所の窓口に問い合わせる
助成金や補助金について、直接市役所や区役所の窓口に問い合わせる方法も非常に有効です。窓口の担当者に相談することで、具体的な制度の内容や、申請手続きに関する詳しいアドバイスを受けることができます。また、助成金の条件や必要書類に関しても個別に説明してもらえるため、疑問点や不明点をその場で解消できるメリットがあります。
外壁塗装業者に相談する
多くの業者は、地域の助成制度に精通しており、適切なアドバイスを提供してくれます。また、自治体によっては、市内の業者に工事を依頼することが助成金の条件となっている場合もあるため、地元業者の情報は非常に役立ちます。さらに、業者によっては、助成金申請の手続きを代行してくれる場合もあります。申請手続きには細かい書類の準備や条件確認が必要ですが、業者のサポートを受けることでスムーズに進められるでしょう。
助成金・補助金がもらえる条件の例
外壁塗装の助成金・補助金の申請条件は、自治体によって異なりますが、一般的な要件として以下で解説するようなポイントがあります。条件から外れてしまう可能性がある場合は、事前によく確認するようにしましょう。
申請者がその地域に居住していること
申請者がその助成金を実施している地域に居住していることが基本条件となります。具体的には、申請者が住民票を持ち、実際に居住している自治体の助成制度に申請することが求められます。また、工事対象となる住宅も、その自治体の管轄内にある必要があります。
工事着工前に申請すること
外壁塗装の工事着工前に申請が必要な場合がほとんどです。多くの自治体では、工事が始まった後や完了後に申請をしても助成金の対象外となるため、注意が必要です。
税金の滞納がないこと
申請者に住民税や固定資産税などの税金の滞納があると助成を受けることはできません。そのため、申請前に税金の支払い状況を確認し、滞納がある場合は早めに完納することが重要です。
工事内容の基準に合致していること
多くの場合、省エネルギーや断熱効果を目的とした工事が対象となり、使用する塗料も遮熱塗料や断熱塗料など、エネルギー効率の向上が期待できるものに限定されます。事前に自治体の基準を確認し、工事内容が適切であることを確認してから申請を進めましょう。
必要書類が提出されていること
自治体ごとに提出すべき書類は異なりますが、一般的には、申請者がその地域に居住していることを証明する住民票や、外壁塗装工事を依頼する業者との契約書、工事前の住宅の状況を示す写真や、使用する塗料の性能を示すカタログも重要な書類、納税証明書などを提出することが求められます。申請手続きを円滑に進めるためにも、提出前に各書類をしっかりと確認し、漏れなく準備することが重要です。
外壁塗装の助成金・補助金の申請から受け取りまで
外壁塗装の助成金や補助金を受け取るためには、いくつかのステップを踏んで申請手続きを行う必要があります。助成金の申請手続きの流れと、受け取りまでに必要なポイントを見ていきましょう。
①助成金制度の確認
お住まいの自治体のホームページや支援制度検索サイトで、外壁塗装に関する助成金や補助金があるかを調べる。
②申請条件の確認
助成金を受け取るためには、ほとんどの自治体で工事着工前に申請を行う必要がある。
一般的な条件として、税金を滞納していないことや、工事内容が助成条件と合致することなどがある。
③業者への見積もり依頼
外壁塗装を行う業者に見積もりを依頼し、見積書を作成してもらう。
④申請書類の準備
自治体が指定する申請に必要な書類を準備する。
一般的には以下のような書類が必要となる。
・住民票
・外壁塗装業者との契約書
・住宅の平面図・見取り図
・施工前の写真
・使用する塗料の性能を証明するカタログ等
・納税証明書
⑤工事前に申請
工事着工前に、必要書類を揃えて自治体に申請を行う。必ず申請期間内に提出する。
申請期間や条件は自治体によって異なるため、事前に確認の上、早めに手続きを進める
⑥工事の実施
助成金・補助金の交付決定通知を自治体から受け取った後、外壁塗装工事を実施。
⑦完了報告書の提出
工事完了後、完了報告書や請求書、施工後の写真などを自治体に提出。
⑧助成金を受け取る
自治体による審査が行われ、問題がなければ助成金が振り込まれる。
外壁塗装の助成金や補助金を受け取るには、計画的な準備と手続きが重要です。助成金を確実に受け取れるよう、各ステップのスケジュールに余裕を持って進められるようにしましょう。
助成金・補助金以外で外壁塗装の費用を抑える方法
外壁塗装の費用を抑えるためには、助成金や補助金だけでなく、さまざまな工夫をすることができます。助成金を利用しない場合でも外壁塗装の費用を抑えるための具体的な方法についても解説します。
相見積もりを取る
外壁塗装の費用を抑えるための基本的な方法の一つが、複数の業者から相見積もりを取ることです。相見積もりをすることで、価格やサービス内容を比較でき、よりコストパフォーマンスの良い業者を選ぶことが可能になります。
正確な比較を行うためには、各業者に同じ条件で見積もりを依頼するようにしましょう。たとえば、使用する塗料の種類やグレード、施工面積などを統一することで、価格差やサービス内容を明確に把握でき、最適な選択ができるでしょう。
火災保険を利用する
自然災害による損害も補償の対象となる火災保険では、台風や大雪などの被害で外壁が損傷した場合、保険金が下りることがあります。ただし、火災保険を利用する際には、保険会社の審査が必要です。ただし、外壁塗装の全額が補償されるわけではなく、申請後の審査によって保険金が決定するので、注意が必要です。事前に保険会社に確認し、保険が適用されるかどうかをしっかり確認しておくことで、無駄な出費を避けることができます。
施工時期を選ぶ
外壁塗装業界には繁忙期と閑散期があり、依頼が少ない閑散期に工事を依頼することで、費用を抑えられることがあります。一般的に、春や秋は気候が安定しているため繁忙期となり、業者への依頼が集中する傾向があります。そのため、施工費用が高くなることが多いです。
一方、夏や冬は依頼が減るため、業者が割引を提供することがあります。近年では、夏場や冬場でも施工できる塗料が開発されているため、これらの時期でも十分な施工が可能です。ただし、天候による工事の延期リスクも考慮する必要があるため、事前にスケジュールの余裕を持つことが大切です。
塗料のグレードを見直す
塗料にはさまざまな種類があり、耐久性や性能に応じて価格が異なります。高グレードの塗料は耐久性が高く、長期間メンテナンスの必要が少ないという利点がありますが、その分費用が高くなります。
数年以内に建て替えや引っ越しを予定している場合は、高価な塗料を使用する必要はなく、コストの低い塗料を選ぶことで費用を抑えることが可能です。逆に、長く住む予定がある場合は、メンテナンスコストを抑えるためにも、耐久性の高い塗料を選ぶ方が結果的にお得になります。
近隣と一緒に施工する
近隣の家と一緒に外壁塗装の施工を依頼すると、施工費用を抑えられる場合があります。足場の設置や撤去などの共通作業を一度に行え、人件費や時間も節約できるためです。このような共同施工は、特に密集した住宅地や同じ時期に建てられた家が多いエリアで効果的です。共同施工を計画する際には、業者に事前に相談して見積もりを取ると良いでしょう。
地元業者に依頼する
施工を大手ハウスメーカーに依頼する場合、実際の施工は下請けや孫請けの業者が行うことが多く、その分中間マージンや手数料が発生してしまいます。一方で、地元の塗装業者に直接依頼すれば、こうした中間コストを省くことができ、総額が抑えられる可能性が高くなります。
施工範囲を絞る
家全体を塗装するのではなく、特に劣化が目立つ部分や気になる箇所だけを塗装することで、施工面積を減らし、費用を削減することができます。外壁塗装の費用は、塗装する面積に応じて変動するため、塗装範囲を少なくすることでコストを抑えることが可能です。塗装が必要な部分を絞る際は、業者に家の状態をしっかり診断してもらい、優先度の高い箇所を選定してもらうようにしましょう。
現金で一括払いを提案する
業者にとって、リフォームローンやクレジットカード払いでは、入金までに時間がかかったり手数料が発生したりするため、敬遠されることがあります。一方、現金一括払いであれば、契約後すぐに支払いが完了するため、業者の資金繰りがスムーズになる利点があります。
このような現金払いのメリットを活かして、業者に値引きを交渉するのも1つの手段です。施工費用を少しでも抑えたい場合には、契約時に現金一括払いを提案し、値引きの交渉材料として活用してみましょう。
外壁塗装の業者を探すなら「外壁塗装の窓口」で検索!
今回は、外壁塗装に使える助成金や補助金について、さまざまな視点からご紹介しました。助成金を活用することで、外壁塗装の費用を大幅に軽減できる可能性があり、さらに施工時期や塗料の選び方、施工範囲の工夫などによって、費用を抑える方法も多く存在します。自治体ごとの助成制度や、火災保険の活用なども考慮しながら、最適な方法で外壁塗装を進めることが重要です。
「外壁塗装の窓口」は、外壁塗装について相談から見積もりまで完全無料で利用できる月30万人以上の利用者のいる「外壁塗装の適正価格診断サイト」です。
全国4000社以上の優良店の中からユーザーの要望に沿った施工店をご紹介します。見積もりを依頼後でも料金や施工店の対応に納得がいかなければ断ることも可能なので、気軽に利用してみてくださいね。
アプリなら新着物件を見逃さない!ニフティ不動産アプリ
部屋を借りる!賃貸版はこちら
住宅を買う!購入版はこちら