
ここでは、「ウレア塗料の特徴を詳しく知りたい」「良さそうであれば外壁の塗装に使用したい」と考えている方に向けて、ウレア塗料の魅力や費用相場を紹介します。ぜひ最後まで読み進めてみてください。
他の塗料との違いやウレア塗料を使用する場合の注意点もまとめたので、外壁塗装で塗料選びに悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてね!
- 新時代の塗料「ウレア塗料」とは?
- ウレア塗料の魅力5つ
- 外壁塗装に使われる代表的な塗料の種類と費用相場
- ウレア塗料を使用した外壁塗装工事の流れ
- ウレア塗料を外壁塗装に使用するときの注意点3つ
- 耐久性と美しさを兼ね備えたウレア塗料を使ってみよう!
新時代の塗料「ウレア塗料」とは?

「ウレア塗料」とは、「ポリウレア樹脂」から作られた塗料のことです。
ポリイソシアネート(-NCO)とポリアミン(-NH2)を反応させた化合物が「ポリウレア樹脂」。戦艦や防弾チョッキのコーティングにも使われるほど、耐久性に優れた成分です。
そんな耐久性の高い「ポリウレア樹脂」。塗料化が難しいといわれていましたが、近年、ようやく塗料化に成功。それが「ウレア塗料」です。
ウレア塗料は、強靭さ・柔軟さで無機塗料をはるかに上回る塗料として、注目を集めています。
ウレア塗料の魅力5つ

ウレア塗料(ポリウレア塗料)は、具体的にはどのような部分で優れているのでしょうか。
ウレア塗料の主な魅力を5つ紹介します。
1.耐久性・耐候性が高い
2.ひび割れや剥離を防止してくれる
3.防水機能に優れている
4.透明感が出る
5.超低汚染性能・防藻性能・防カビ性能を備えているものもある
以下、詳しく説明していきます。
1.耐久性・耐候性が高い
ウレア塗料の耐用年数は環境にもよりますが、30年程度だといわれています。数ある塗料の中でも圧倒的な耐久性を誇る塗料だといえるでしょう。
また耐候性も高いので、雨風や紫外線による劣化も防いでくれます。暑い地域や寒い地域でも外気からしっかりと建物を守り、美しい外観を維持してくれる塗料です。
2.ひび割れや剥離を防止してくれる
ウレア塗料は、外壁のひび割れや剥離も抑制してくれます。他の塗料にはないしなやかな柔軟性を持ち合わせているからです。
一般的な塗料の場合は塗料自体が硬いので、経年劣化により外壁にクラックが生じると、そのままひび割れや剥離に発展してしまいます。
しかし、ウレア塗料は柔軟性が高い塗料です。シーリング材の動きや外壁材の微細なクラックにも追従してカバーできるので、クラックがひび割れや乖離に発展するのを防いでくれます。
結果として、長い間美しい外観を保てるようになるでしょう。
3.防水機能に優れている
防水機能に優れているのもウレア塗料の魅力です。
高い伸縮性と引っ張り強度を持ち合わせているので、まるでウェットスーツを着ているかのように水をしっかりと弾いてくれます。
雨水の侵入や湿気による腐食を防げれば、外壁や住宅自体も劣化しづらくなるでしょう。
したがって、雨が多い地域や湿度が高い地域での外壁塗装にはウレア塗料がおすすめです。
4.透明感が出る
透明性が高いのもウレア塗料の特徴です。
まるで塗っていないかのように見えるほど透き通っているので、現在の外壁の柄を塗りつぶしてしまう心配もありません。
一方で光沢感は出るので、美しさが蘇ったように感じるでしょう。
「現在の外壁の模様は変えずに美しい見た目にしたい」と考えている方には最適な塗料です。
5.超低汚染性能・防藻性能・防カビ性能を備えている塗料もある
ウレア塗料の中には、超低汚染性能を備えている商品もあります。
塗料を外壁に塗布すると、「高架橋密度」と呼ばれる状態で綿密な塗膜が形成されます。綿密な塗膜は塵やほこりをはじめとする汚染物質を寄せ付けないので、汚れの吸着を防止してくれますよ。
また、防藻剤や防カビ剤が配合されているウレア塗料も存在します。藻やカビの付着を防いでくれるので、美しい外観を維持しやすくなるでしょう。
外壁塗装に使われる代表的な塗料の種類と費用相場

「ウレア塗料と他の塗料の違いが知りたい」と考えている方は多いでしょう。
この章では、外壁塗装に使われやすい塗料の種類と費用相場を紹介します。
1.アクリル塗料
2.ウレタン塗料
3.シリコン塗料
4.フッ素塗料
5.無機塗料
6.ウレア塗料
それぞれの特徴や費用を把握したうえで、ぴったりな塗料を見つけていきましょう。
アクリル塗料
最もリーズナブルな価格で使用できるのが「アクリル塗料」です。発色が良く光沢感が出るので、仕上がりがきれいに見えます。
ただ、耐用年数が短く紫外線に弱いのが難点です。耐久性が高い塗料の登場により、使用される機会は少なくなってきています。
安く塗装を済ませたい方やこまめに塗り替えできる方におすすめの塗料です。
費用相場:1,000円~1,200円/㎡
耐用年数:4年~7年
ウレタン塗料
アクリル塗料よりも防水性が高いのが「ウレタン塗料」です。柔軟性があるので、ひび割れ変形にも比較的強い塗料です。
値段が安い割には高機能なので、建物はもちろん、自動車や家具の塗装などにも幅広く使用されています。
耐用年数はそこまで長くないので、10年以内の塗り替えが必要です。
費用相場:1,800円~2,000円/㎡
耐用年数:8年~10年
シリコン塗料
外壁塗装工事において定番の塗料になりつつあるのが「シリコン塗料」です。
紫外線や暑さに強く、光沢が出ます。汚れを弾く効果も期待できるので、美しい外観を保ちやすいでしょう。
しっかりとメンテナンスを行えば15年程度は塗り直し不要なので、コスパが良い塗料を探している方には最適です。
費用相場:2,500円~3,500円/㎡
耐用年数:8年~15年
フッ素塗料
高い耐久性・耐候性に加えて、防カビ・防藻効果も期待できるのが「フッ素塗料」です。美しい光沢をもち、きれいな外観に仕上がります。
高価な塗料に分類されますが、しっかりとメンテナンスを行えば20年程度もつので、長い目で見ればコストを削減できる塗料だといえるでしょう。
フッ素塗料には「3フッ化型フッ素樹脂」と「4フッ化型フッ素樹脂」の2つ種類がありますが、「4フッ化型フッ素樹脂」の方が紫外線に強いのでおすすめです。
費用相場:3,500円~4,500円/㎡
耐用年数:15年~20年
無機塗料
ウレア塗料が誕生するまでは「最もハイグレードな塗料」だといわれていたのが「無機塗料」です。
紫外線に強い・汚れにくい・燃えにくい・カビが生えにくいなど、さまざまな機能を兼ね備えています。
値段は高額ですが20年以上はもつので、費用に見合った価値があるといえるでしょう。
費用相場:4,000円~5,500円/㎡
耐用年数:20年~25年
ウレア塗料
現時点で最もハイグレードな塗料だといわれているのが「ウレア塗料」です。
耐候性・防水性・柔軟性・光沢感などにおいて、圧倒的な仕上がりを誇っています。
ただ、高機能なだけあって、値段も他の塗料より高額です。
費用相場:4,500円~7,000円/㎡
耐用年数:30年以上
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ウレア塗料を使用した外壁塗装工事の流れ

ウレア塗料を使用した場合の外壁塗装工事の流れを解説します。
1.足場の設置
2.高圧洗浄
3.コーキング
4.養生
5.下塗り
6.ウレア塗装
7.完了検査
8.足場の解体
工事の流れを大まかに把握しておけば、イレギュラーやトラブルにも対応しやすくなりますよ。
外壁塗装を考えている方は、ざっくりと頭に入れておきましょう。
1.足場の設置
外壁塗装は高所での作業になるので、まずは足場の設置から行います。
足場の設置だけでも丸1日程度かかると考えておきましょう。
足場を設置する際は大きな音が出やすくなるので、近所への挨拶回りもしっかりと行っておいてください。
2.高圧洗浄
足場の設置が終わったら、「高圧洗浄」を行います。高圧洗浄とは、外壁に付着した汚れを落とす作業のことです。
汚れが残ったまま塗料を塗ってしまうとひび割れなどのトラブルが起きやすくなるので、高圧洗浄の工程で外壁をきれいにしておくことが大切です。
専用の機械を使用して、カビや苔など、人の手では落とせない汚れも除去していきます。
3.コーキング
高圧洗浄が終わったら、次は「コーキング」です。ひび割れしている部分をシーリング材で補修していきます。
サビがついている部分があれば、サビ処理剤を使って取り除くのもこのタイミングです。
コーキングを丁寧に行えば、塗装の仕上がりもきれいになります。
4.養生
塗料が周りの物に飛散しないように、ドア・窓・地面などをビニールや布で覆っていく作業が「養生」です。
花壇や自転車など塗料が飛散してほしくないものがあれば、事前に業者に伝えておきましょう。
5.下塗り
養生が終わったら、いよいよ塗装に入ります。いきなりウレア塗料を塗布するのではなく、まずは下塗り剤を塗っていきます。
素地とウレア塗料の密着性を高めるのが下塗り剤の役割です。下塗りをすれば塗料に厚みが出るので、その分耐久性も高くなります。
下塗りは2回行うのが基本です。下塗りが終わったら、しっかりと乾かす時間を設けます。
6.ウレア塗装
下塗り剤が乾いたら、ウレア塗料を塗布していきます。
業者にもよりますが、ウレア塗料は「1回塗り」と「2回塗り」を選択できる場合がほとんど。「2回塗り」の方が耐久性が高くなりますが、安く済ませたいなら「1回塗り」がおすすめです。
予算と照らし合わせながら決めていきましょう。
7.完了検査
塗装が完了したら、不備がないかを確かめる「完了検査」を行います。
完了検査には、できれば依頼者も立ち会うようにしましょう。直してほしい部分があった場合、完了検査の時点で伝えれば対応してもらえる可能性が高いです。
完了検査が終わった後だと、対応してもらえない場合もあるので気をつけましょう。
8.足場の解体
完了検査が問題なければ足場を解体して、工事は終了です。
ウレア塗料を外壁塗装に使用するときの注意点3つ

ウレア塗料を外壁塗装に使用するときの注意点を、3つ紹介します。
1.費用が高い
2.艶感が出ます
3.メーカーや取扱業者が少ない
ウレア塗料を使用したいと考えている方は、しっかりと確認しておきましょう。
1.費用が高い
高機能なウレア塗料は、他の塗料に比べると費用が高額です。30坪程度の住宅の外壁を塗装するとなると、60万円〜100万円程度の値段がかかってしまいます。
「塗装費用をなるべく安く済ませたい」と考えている方には不向きな塗料だといえるでしょう。
ただ、1度塗装してしまえば30年以上は美しい外観を保てます。安い塗料を選んでも結局はこまめな塗り替えが必要になるので、長い目で見れば、ウレア塗料を選んだ方がコスパは良好です。
2.艶感が出てしまう
艶のある仕上がりになるのがウレア塗料の特徴です。したがって、艶感のある風合いよりも落ち着いたマットな色味が好きな方には、ウレア塗料は向かないかもしれません。
仕上がりのイメージ写真などを業者に提示してもらい、自分の好みに合うかどうかを判断しましょう。
3.メーカーや取扱業者が少ない
ウレア塗料は最近開発されたばかりの塗料なので、まだ製造しているメーカーや取り扱っている業者が少ない傾向にあります。
取り扱っていたとしても経験が少なく、施工に慣れていない可能性もあるでしょう。
ただ、注目度が高まっている塗料ではあるので、今後取り扱い業者は増えていくと予想されます。
業者を選ぶときは事前に実績や口コミなどを確認して、信頼できると思ったところに任せるようにしましょう。
ウレア塗料を取り扱う業者を知りたい場合は、外壁塗装の窓口に相談してみてね!
耐久性と美しさを兼ね備えたウレア塗料を使ってみよう!

圧倒的な耐久性と仕上がりの美しさを誇る「ウレア塗料」。今後ますます注目度が高まっていき、外壁塗装に使用される事例も増えていくでしょう。
費用が高いのは難点ですが、施工すれば30年以上は美しい外観を保てます。「こまめにメンテナンスをするのが面倒くさい」と感じている方には最適な塗料です。
「ウレア塗料を外壁塗装に使用してみたい」と考えている方は、業者に詳細を問い合わせてみてはいかがでしょうか。
ウレア塗料を取り扱う業者を知りたい場合は、外壁塗装の窓口に相談してみてください!
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