- フリーレントとは?1ヶ月~2ヶ月間は家賃無料って本当?
- フリーレントの場合、賃貸物件の初期費用はいくら?敷金礼金は?管理費や仲介手数料は?
- フリーレントの賃貸物件の2つのデメリットとは?途中解約すると違約金発生?!
- フリーレントの賃貸物件が見つからなければ、交渉してみよう!
- フリーレントを上手に利用して初期費用を節約!賢くお得に賃貸物件を契約しよう
フリーレントとは?1ヶ月~2ヶ月間は家賃無料って本当?
フリーレントの賃貸物件って何?初期費用はいくら?家賃数か月無料って本当?
フリーレントの賃貸物件とは、入居後一定期間は家賃が発生しない物件のこと。
家賃が無料になる期間は1ヶ月~2ヶ月が多いですが、なかには3ヶ月無料の場合もあります。
また法人がオフィスを借りる場合などは、6ヶ月無料になるケースも。
賃貸契約の際、翌月分までの家賃を先に支払うのが一般的ですが、フリーレントの物件ならそれが無料になるため、初期費用を抑えることができます。
これは見方を変えると、
その物件に住む期間の家賃総額-フリーレント分の家賃
となるので、結果として家賃そのものが安くなるとも考えられます。
フリーレントでお得な具体例:家賃の2重払いを防げる
せっかく気に入った物件が見つかっても、今すぐには引っ越しができない場合、その物件をキープしておくために、やむを得ず家賃を2重払いするケースがあります。
でもそれがフリーレント物件であれば、無料期間を利用して家賃の2重払いを防げるのです。
例えば今住んでいる物件の契約が9月30日まで残っていて、8月20日に次の物件の契約をした場合、8月20日~9月30日までフリーレント期間となる物件を選べば、その間の家賃は発生しません。家賃を2重払いすることなく、ゆっくりと引っ越す準備ができますね。
フリーレントの賃貸物件を契約するメリット
・初期費用を抑えられる
・家賃そのものが安くなるとも考えられる
・契約期間が重なる場合、家賃の2重払いを防げるケースもある
フリーレントの賃貸物件はアパートやUR賃貸だけじゃない!
フリーレントの賃貸物件というと、アパートやUR賃貸(都市再生機構(UR都市機構)が管理する公的な賃貸住宅)など、限られた物件をイメージされるかもしれません。
しかし実際に探してみると、下記のようにさまざまな形態・条件の物件にフリーレントが設定されているのがわかります。
・マンション
・タワーマンション
・デザイナーズマンション
・シェアハウス
・メゾネット
・ペット可
・事務所、オフィス …など
フリーレントの賃貸物件って怪しい…問題&訳ありの事故物件なの?
フリーレントは何らかの理由で空室になりやすい物件に設定されていると言えます。
しかしその理由は、「築年数が古い」「駅から遠い」「コンビニ等が近くにない」などであって、そこに事故物件(※)は含まれないのでご安心を!
また、築年数が古くても、リフォーム済みで生活上の問題がない場合もあるので、もし気になったら、なぜフリーレントなのか不動産会社にきいてみるとよいでしょう。
(※)仮に事故物件の場合、不動産会社は借主にその説明をする義務があります。
フリーレントの賃貸契約は、オーナーや大家さんにもメリットがある
フリーレントの賃貸契約は、借主だけでなく、オーナーや大家さんにも3つのメリットがあります。
・初期費用が安くなるため、物件探しをしている人の目に触れやすい
⇒空室になる期間が短縮されて、その分の家賃収入を確保できる
・空室だからといってそこだけ家賃を値下げすると、元々の家賃を支払う住人から「ずるい」と思われてしまう
⇒フリーレントにすれば、家賃表示は同じまま、実質的には空室部分の家賃を値下げするのと同じ効果が得られる
・長期的にみれば家賃を下げるよりフリーレントの方が高い家賃収入を得られる
⇒例えば、(A)フリーレント1ヶ月をつけた場合と(B)家賃を5千円値引いた場合で比較すると、
(A)フリーレント | (B)家賃の値引き | |
---|---|---|
家賃 | 8万円 | 7.5万円 |
フリーレント | 1ヶ月 | - |
入居期間 | 2年 | 2年 |
大家さんの損失 | フリーレント分=8万円 | 0.5万円×24ヶ月=12万円 |
大家さんの損失は、家賃の値引きよりもフリーレントの方が4万円も少なく、その差額は年数が増えるほどさらに大きくなるのです!
フリーレントの場合、賃貸物件の初期費用はいくら?敷金礼金は?管理費や仲介手数料は?
フリーレントの賃貸物件を契約すれば、フリーレントの期間に応じて1~3ヶ月の家賃が無料になります。
これにより初期費用が抑えられることは説明しましたが、だからといって引っ越しの初期費用が全て無料になるわけではありません。
ここではフリーレント物件の「初期費用はいくら?」「敷金礼金は?」「共益費や管理費は?」について解説します。物件ごとに条件設定が違うので、詳細は契約前に必ず確認してくださいね!
敷金礼金0円のフリーレントはあるけど…
フリーレントの賃貸物件の中には、敷金礼金が0円のものもありますが、その割合は少なく、
敷金礼金0円>フリーレント>敷金礼金0円+フリーレント
と、徐々に件数が減っていきます。
UR賃貸の場合、礼金は0円ですが敷金は家賃の2ヶ月分かかります。
フリーレントの賃貸物件でも、仲介手数料はかかる
フリーレントの賃貸物件でも、仲介手数料はかかります。
その場合、家賃の1ヶ月分程を借主が不動産会社(仲介会社)に支払う必要があります。
ただし、下記の3つのパターンの場合は、仲介手数料がかかりません。
①UR賃貸
②仲介者=大家さんの物件
③大家さん側が仲介手数料を負担する場合
フリーレントで家賃は無料でも、管理費や共益費はかかる
フリーレントの賃貸物件で数か月間の家賃は無料でも、その間の管理費や共益費は別途発生することに注意してください。
初期費用として、通常は翌月分の管理費や共益費を先に支払う必要があります。
ただし物件によっては、管理費・共益費が家賃に含まれることもあります。最初の支払いがいつ、いくらになるのかについては、大家さんや仲介会社に確認しておくと安心です。
フリーレント物件の入居時期は?月途中の引っ越しだと日割り計算になる?
フリーレント物件といっても、その適用条件は契約ごとにさまざま。
物件によって、
①契約の翌月分の家賃がフリーレントで、初期費用としてその月の日割り家賃分を支払う
②契約の翌月分の家賃がフリーレントで、初期費用としては翌々月分の家賃を支払う
③月途中の契約の場合、その月の日割り家賃分だけフリーレント
というケースがありえます。
どの期間分がフリーレントになるのか、契約前にしっかり確認して入居時期を決めましょう。
フリーレントの賃貸物件の2つのデメリットとは?途中解約すると違約金発生?!
フリーレントの賃貸物件は、借りるにあたって知っておくべき2つのデメリットがあります。後々損することのないように、しっかり把握しておきましょう。
フリーレントの賃貸物件は、途中解約すると違約金が発生する
フリーレントの賃貸物件のデメリットは、契約期間が決まっているということ。
これは物件にもよりますが、例えば「2ヶ月のフリーレントを付けるから2年間は部屋を借りてね」といった契約期間が設けられます。
そりゃ、大家さんからしてみれば家賃無料期間が終わってすぐ引っ越しされたら、大損ですよね。
それを防ぐために、契約期間分の家賃や、フリーレント分の家賃を違約金として支払うように求められます。
そのため急な引越しが多い人や、長く住む予定ではない人は、フリーレント物件は不向きと言えるでしょう。
フリーレントの賃貸物件は、数が少ない!!
フリーレントの賃貸物件のデメリットは、全体の物件数に対して非常に少ないため、選択肢が限られてしまうこと。
せっかくフリーレントの物件が見つかっても、それが希望する条件に合わなければ契約できないですよね。
そんなとき、どうしたらよいのでしょう…?!
フリーレントの賃貸物件が見つからなければ、交渉してみよう!
フリーレントの賃貸物件は「数が少ない」ことがデメリットとお伝えしました。
でも、忘れてはいけないのは「フリーレント契約は大家さんにもメリットがある」というポイント。
数がなければ、自分でフリーレントの交渉してみるのもアリなのです!
でも、やみくもに「安くしてください」「フリーレントにしてください」なんて言うのは現実的ではありません。
ここでは、どうやってフリーレントの交渉をすればいいのか?を解説していきます。
不動産業界の閑散期を狙って引っ越しする
フリーレントだけでなくさまざまな交渉は、閑散期のシーズンにするのがおススメ。
不動産業界の閑散期は、新年度の引越しが終わった5~7月と、秋の異動が終わった11月・12月なので、そこに合わせて物件探しをするとよいでしょう。
空室が埋まりにくい閑散期なら、大家さんも多少サービスしても契約したいと思うでしょうし、不動産屋さんの営業マンも親身になってくれる可能性があります。
フリーレントの可能性を内見でやんわり確認
内見のときに、いきなりフリーレントの交渉をするのはNG!
まだ入居するかも分からない人からマイナスの交渉をもちかけられても、現実的ではなく、大家さんもそれに応えようがないからです。
内見の時に「入居した場合、家賃の値下げやフリーレントが可能かどうか」を不動産屋さんにやんわりと確認して、営業マンが動いてくれそうか反応を見るにとどめておきましょう。
最終的な比較段階で具体的にフリーレントの相談をする
フリーレントの交渉は、最終的な絞り込みをした後で、
①契約の直前に
②「1ヵ月のフリーレント付きなら契約する」のように具体的な条件で
不動産屋さんに伝えましょう。
契約の直前なら入居する意向が分かっているので、大家さんも交渉に応じやすく、不動産屋さんも契約をまとめることで仲介手数料を受け取れるので、積極的に動いてくれることに期待できます!
フリーレントを上手に利用して初期費用を節約!賢くお得に賃貸物件を契約しよう
フリーレントの賃貸物件は、借主にとって初期費用を節約できるお得な物件と言えます。
どの期間分がフリーレントになるのかは個々の契約によって違うので、必ず確認しましょう。
フリーレントのメリット・デメリットについて内容を把握して、物件探しに役立ててくださいね。
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