メゾネットと聞くと「テレビドラマで見た豪華でおしゃれな部屋よね!」という方もいれば、「メゾネットってちょっと使い勝手悪そうなイメージなんだけど・・・」と全く逆のイメージを持つ方もいる模様。
実際のところ、メゾネットの良し悪し(住みやすさ・住んでみて使いにくいところ)はどうなのでしょうか?

ここでは、

・メゾネットタイプのマンションとは?テラスハウスやロフトとの違い
・メゾネットのメリット・デメリット
・メゾネットはどういう人に向いているか
・内見でチェックすべきポイント

について詳しく解説していきます。

メゾネットタイプのマンション(賃貸・分譲)メリットやデメリットは?の画像01

人気のメゾネットタイプのマンション特集、メリット・デメリットは?内見でチェックすべきポイントは?



メゾネットタイプとは?ロフトやテラスハウスとの違いは?

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メゾネットタイプとは、2階以上の階層(フロア)からなる居住空間に、内階段が設置されている物件を指します。
1階と2階を内階段でつなぐ特徴のある間取りは、マンションでありながら2階建ての戸建てに近い感覚を味わうことができます。

メゾネットとは、もともとフランス語の「maisonnette」から由来しており、「小さな家」を意味します。

メゾネットタイプの間取りは、デザイナーズマンションやタワーマンションの上層階や1階部分にあることが多く、ワンフロアの物件に比べると物件数は少なくなります。
そして、もちろん高級マンションだけではなく、アパートなどにもメゾネットタイプはあります。

メゾネットタイプの物件の種類とは?

メゾネットタイプのマンション・アパートには、いくつか種類があります。

まずは、上下に住戸を重ねるタイプ
こちらは、1階と2階を合わせて1住戸を作るイメージです。
デザイナーズマンションなどでは、最上階とその下の階がメゾネットに設計されているケースが多いようです。

つぎに、3フロアを縦に2つに分けるタイプ
こちらは、1階と2階の半分で1住戸、2階の残り半分と3階で1住戸を作るイメージです。

そして、2階住戸にルーフバルコニーの付いた、ルーフメゾネットタイプなどもあります。
メゾネット+ルーフバルコニーは、少ないながら賃貸物件でも見受けられる間取り。
ルーフバルコニーは仕事後や休日にゆっくりお酒飲みつつ、眺望や開放感を堪能するのにおすすめですよ。

さらに、1階のメゾネットタイプ物件には、専用庭がついている間取りもあります。
専用庭ではガーデンビューを楽しむだけでなく、ガーデニングや子どものプール遊びなどにも活用できます。
また、このタイプには戸建てでよく見られる、床下収納がついているケースも。

メゾネットマンションとロフト付きマンションの違いとは?

メゾネットマンションロフト付きマンションの違いはご存じですか?

ロフトは「居室」として建築基準法で認められておらず、「小屋裏物置等」と定義されています。
あくまで収納という位置づけなので、エアコンが設置ができなかったり、大きな窓がつけられなかったりなど制限があります。
面積に関しても制限があり、居室部分の面積の半分未満にしなければならない規定があります。
「部屋にある梯子を登ると、広めの収納スペースがある」といえばイメージしやすいでしょう。

それに対して、メゾネットは「居室」として認められている空間なので、エアコンや窓の造作制限はありません。
「部屋にしっかりした内階段があり、それを上ると別の部屋がある」というイメージです。生活空間を分けたい方にお勧めの造りといえます。

メゾネットマンションとテラスハウスの違いとは?

メゾネットマンションテラスハウスもたびたび比べられます。

テラスハウスとは、一言でいえば「現代風の長屋住宅」です。
それぞれ独立した戸建てが壁を隔てて連なっている造りになっています。
各住戸には専用のテラスや庭があることが多く、室内はメゾネットと同様に1階と2階に分かれています。

メゾネットタイプのマンション6つのメリット 戸建て感覚の快適さ!

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メゾネットタイプのマンションにおける最大のメリットは、一軒家と共同住宅の良いとこどりができ、戸建て感覚でマンション暮らしができるというポイントですよね。

でも1階と2階が分かれていると、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?

メゾネットマンションだと、フロアを分けられて便利

忙しくてあまり掃除できてない時に限って、急な来客があったりしませんか?
メゾネットの便利さは、そんな時に発揮されます。

例えばメゾネットの2階部分を寝室にしている場合、1階の玄関から来客を迎えてリビングダイニングで来応することによって、プライベートスペースを自然に隠すことができます。
また、リビングダイニングが散らかっている場合にも、物を一旦2階部分に移動させれば、来客の目に触れられずにすみます。

メゾネットタイプだと近隣への音を気にしなくていい

メゾネットタイプは、子育て中のファミリーにも人気があります。

幼児やわんぱく盛りの子供がいると、どうしてもドタバタしてしまうもの。
しかし、メゾネットタイプの2階部分をキッズルームにすることによって、子供の騒音が階下の自分達で留まるので、近隣から「うるさい!」と言われずにすみます。

メゾネットタイプだと適度なプライべート感を保てる

メゾネットタイプの間取りは、上階と下階で居住空間を分けるのに適しています。
そのため、同居人がいる場合にプライベート空間を保てるのが大きなメリットといえます。

メゾネットタイプは生活時間帯が異なる共働きの夫婦はもちろん、友達とのシェアにも最適ですね。

メゾネットタイプは螺旋階段や吹き抜けがあっておしゃれで開放的

メゾネットタイプは、おしゃれな空間に住みたいよいうこだわり派にもお勧めです。
メゾネットタイプには螺旋階段や吹き抜けがあることが多く、開放的で洗練された空間で毎日を過ごせます。
こんなおしゃれな部屋に住んだら、クリエイティブなお仕事をされている方などは想像力を刺激されそうな気がしませんか?

猫や小型犬のペット可の物件もある

メゾネットタイプの物件は、比較的自由度が高く、ペット可物件も多いのが特徴です。
通常の物件でペットを飼うと、どうしても騒音が問題になりがち。
その点メゾネット物件は、ペットスペースを区切れるので、騒音については通常のワンルームよりも防ぎやすいと言えます。

ピアノ可・楽器可の物件も中にはある

ピアノ可の条件が多いのも、メゾネット物件の特徴の一つです。
上階と下階に分かれているメゾネットは、音が他の部屋に響きにくいので、ピアノや楽器を演奏する方に向いています。

ただし全く近隣に響かないわけではないので、音量の調整や、時間帯によってはヘッドホンをするなどの配慮は必要です。

メゾネットはうるさい?!

インターネットでたまに見る、「メゾネットはうるさい」という記述。
これはメゾネットマンションではなく、木造建てのアパートタイプや、長屋タイプのテラスハウスであるケースがほとんどなのです。
メゾネット物件に限らず、マンション(鉄骨鉄筋コンクリート構造)よりも木造アパートの方が騒音は気になるもの。

マンションの上層階にあるメゾネット物件は、防音対策をしているケースが多くみられます。
だからこそ、幼児連れのファミリーやペットがいる人から人気があるのです。
メゾネットマンションの中にピアノ可・楽器可の物件があるのも、音が響きにくい造りになっている為です。

メゾネットに住みたいけれど、どうしても隣人の生活音や足音が気になってしまう方は、角部屋を選ぶのも一つの方法です。

メゾネットタイプのマンションの6つのデメリット おしゃれな螺旋階段のはずが…

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メゾネット物件のおしゃれポイントであるはずの螺旋階段ですが、実生活では不便なこともあるようです。

メゾネット物件に限らず、何事にもメリットとデメリットがあります。
ただし、少し工夫次第で欠点も解消できるので、解決策を探すことが重要です!

メゾネットタイプは掃除や洗濯物を干すのがめんどくさい

メゾネットタイプは、「掃除や洗濯物を干すのがめんどくさい」という意見があります。
メゾネットの螺旋階段を、重い掃除機や洗濯物を持って移動するのは、確かに大変ですよね。

この場合、各フロアにハンディ掃除機を置くことによって問題は解決します。
ハンディ掃除機があると、メゾネット物件に限らず、お子様やペットを飼っている家庭ではささっと使えて大変重宝しますよ!

メゾネット物件の洗濯に関しては、洗濯機と洗濯物を干す場所を近くにしてみてはいかがでしょうか。
メゾネットの螺旋階段をわざわざ行き来しないで済むように、あらかじめ設置場所を考えてみましょう。

メゾネットタイプのマンションは、夏は暑くて冬は寒い

メゾネットタイプは、夏の暑い時期と冬の寒い時期には対策が必要かもしれません。
冷房は冷気が下に溜まることから、夏は2階が暑くなり、暖房はその逆で1階が寒くなります。

メゾネットタイプはフロアが二つあるため、空調機器を1台で済ますのは難しいでしょう。
そのため、各フロアに分けて冷暖房機器を設置すればこの問題は解決します。

メゾネットタイプは、インターネット回線の工夫が必要

メゾネットタイプのインターネット回線は、フロアが分かれる構造上Wi-Fiが届きにくいことも。
別途ルーターの設置が必要になる可能性がありますので、引っ越しの時に対応してしまいましょう。

物件によっては、ケーブルテレビのインターネット回線が使えるケース各フロア毎に有線のLANポートが設置されているケースもあるので、あらかじめ確認しておくと安心ですよ。

メゾネットタイプは、引っ越し時の家具や家電の搬入が大変

メゾネットタイプは、「2階部分に家具や家電を搬入するのが大変」との声もあります。
特に螺旋階段の場合は、特別に吊り上げが必要になる可能性が出てきます。

大型冷蔵庫やドラム式洗濯機など、業者に頼んで吊り上げると数万円プラスになることも。
2階部分に設置予定の家具家電がある際には、階段の幅をあらかじめ測っておき、搬入できるサイズか確認すると良いでしょう。

そのため引っ越し前に、「メゾネットのこの部分にソファーやベッドを置きたい」と決めて、搬入をどこからするかまで考える必要がありそうです。

しかし引っ越しに多少のお金がかかったとしてても、それは一度きりのこと。
その後に理想の生活が待っていると思えば、苦労した甲斐があるってものです。

メゾネットタイプは、フラットタイプよりも狭いことがある

メゾネットタイプは螺旋階段や吹き抜けがあって開放的ですが、その分家具などを置く床面積が狭くなります
おしゃれさを求めるならメゾネットタイプですが、フラットタイプの方が空間に無駄がないといえます。

メゾネットタイプは、年配の方や赤ちゃんがいると不便

階段があるメゾネットタイプは、段差をなくしたバリアフリーとは逆のタイプと言えます。
足腰の弱い年配の方には、階段があるメゾネットタイプはお勧めはできません。
また、赤ちゃんがいるご家庭では、ベビーモニターやベビーゲートが必要になる可能性があります。

メゾネットタイプのマンションが向いている人

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メゾネットタイプのマンション物件のメリットやデメリットを紹介してきました。
メゾネットタイプのマンションには沢山の利点がありますが、ちょっと不便な部分もありましたね。
特殊な構造の間取りだけに、メゾネットタイプは向く人と向かない人がはっきり分かれるとも言えます。

では、具体的にどんな人に向いているのでしょうか?
パターンごとに分けて考えていきます。

ファミリーの場合

・階段は危ないものだと分かっている年齢で、わんぱく盛りの子どもがいる
・同居する家族の生活時間帯が異なる
・ワンランク上の上質なデザイン性の高い部屋に住みたい
・来客が多い

カップルの同棲の場合

・生活時間帯が異なる
・同棲というより、ルームシェアのようにプライベートな時間が必要

一人暮らしの場合

・おしゃれな物件に住みたい方
・来客が多い
・食事する場所と寝る場所を分けたい
・自宅兼オフィスのように使いたい
※メゾネット物件をオフィス事務所として使いたい際には、「SOHO可かどうか」の確認が必要です。

メゾネット物件は、オシャレに空間を分けたい人にオススメ!

メゾネット物件に向いている人の例をまとめました。
メゾネット物件は、おしゃれでいて、しっかりと空間分けができるのが魅力。

シェアハウスのように二人の共有スペースとプライベートスペースを分けたい場合や、SOHOでお仕事スペースとプライベートスペースを分けたい場合、来客向けのスペースと家族のみが使う場所を分けたい場合など、さまざまなシーンで役立ちます。

あなたはどのタイプに当てはまりましたか?

メゾネットタイプのマンション物件の内見でチェックしたい7つのポイント

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どんな方がメゾネット物件に向くか、ご理解いただけたかと思います。
では実際に、メゾネットのマンション物件を内見するとき、どんなことをチェックすればいいのでしょうか。
内見の際にチェックするポイント7つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

メゾネットマンションの内見でチェックすべきポイント

1.建物の防音対策を確認する(木造アパートだと防音面は弱い)
2.玄関とトイレが同じ階にあるか(来客が来た際に便利)
3.メゾネットのデッドスペースを有効活用できそうか・収納場所は足りるか
4.ロールスクリーンなどで空間を仕切れるか(防寒・防暑対策になる)
5.階段を実際に上り降りをしてみる
6.家具家電搬入のために、階段やドアのサイズを測っておく
7.コンセントやLANケーブルを挿せる場所をチェックしておく

ここさえチェックすれば、メゾネットタイプのマンション選びで失敗することはありませんね。
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