そこで、ニフティ不動産編集部が
「一人暮らしの初期費用には何が含まれる?」
「家賃別・地域別の平均目安ってあるの?」
「当面の生活費はどのくらい必要?」
「初期費用を抑える方法」
など、一人暮らしの費用に関する疑問にまとめてお答えします!



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一人暮らしの初期費用まとめ 地域別・家賃別シミュレーション&費用を抑える方法まで解説

一人暮らしの初期費用はいくら? 契約時の費用・引越し・家具家電の総額

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一人暮らしでかかる初期費用は、以下の3つのカテゴリに分類されます。

① 入居時の賃貸契約にかかる費用
② 引越し業者へ支払う費用
③ 家具・家電・日用品を揃える費用

ここでは、それぞれのカテゴリに具体的にどんな項目があるのか詳しくみていきましょう。

一人暮らしの初期費用 入居時の賃貸契約にかかる費用

一人暮らしの初期費用としてまず挙げられるのが、入居時の賃貸契約にかかる費用。
そのなかには①賃貸契約で必ず支払う初期費用と②任意・物件によって発生する初期費用の2種類があります。
①の項目であっても、物件によっては無料になるケースも!

▼賃貸契約で必ず支払う初期費用

項目 費用目安
敷金 家賃1ヶ月分
礼金 家賃1ヶ月分
家賃先払い 家賃2ヶ月分(※)
共益費・管理費先払い 2ヶ月分(※)
不動産会社への仲介手数料 家賃1ヶ月分
保険料(火災) 1万円

※入居日によっては日割り計算となる

賃貸契約の際には、通常、敷金や礼金、家賃・共益費等の先払い、不動産会社への仲介手数料、火災保険への加入が必要です。

敷金・礼金は、物件によっては0円の場合や、家賃2ヶ月の場合も。
不動産会社への仲介手数料は上限が家賃の1ヶ月分で、物件によってはかからないケースもあります。

家賃や共益費・管理費は、月の途中から入居する場合には、その月の日割り分+翌月分をまとめて先に支払います。

日割り家賃の計算方法
家賃÷30日×入居日から月末までの日数
※1ヶ月を30日とするか、あるいは31日とするかは、不動産会社や大家さんによって異なります。賃貸借契約書を確認しましょう。

<日割り家賃の具体例>
家賃60,000円の物件に4月10日から入居する場合
60,000円÷30日×21日=42,000円

共益費・管理費について詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェック!
共益費・管理費って何?それぞれの違い・相場・なしの理由・値下げ交渉の可否まとめ

▼任意・物件によって発生する初期費用

項目 費用目安
保証人代行(保証会社) 家賃の半額
消毒・清掃費 1~2万円
鍵の交換費用 1~2万円

賃貸契約の際に連帯保証人を確保できない場合、保証人代行サービスを利用すると家賃の半額程度が初期費用としてかかります。

保証人代行サービスについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェック!
賃貸契約時、連帯保証人を頼める人って?いない場合は代行会社も活用しよう

また、契約時に消毒・清掃費や鍵の交換費用を請求されることがあります。
これらの項目は、不動産会社や大家さんと交渉することで無くしたり、安くしたりできる場合も。
ただし防犯上の問題があるので、大家さんが複数の鍵を保有して入居者が変わるごとに付け替えてくれるようなケースでなければ、鍵の交換費用は惜しまない方がよいでしょう。

一人暮らしの初期費用 引越し業者の総額目安と相場

引越しは、時期や距離によってかかる費用が変動します。
繁忙期(2~4月)は引越しが多いため通常よりも費用が割高になり、引越す距離が遠くなるほど費用も高くなります。

■一人暮らしのお引越し費用の相場(平均)

通常期(5~1月) 繁忙期(2~4月)
同市区町村程度(~15km未満) 43,146円 50,974円
同一地方程度(~200km未満) 47,789円 64,500円
近隣地方程度(~500km未満) 75,620円 77,567円

ニフティ不動産編集部調べ

引越しの費用は、引越し業者や作業員の人数、時間帯、荷物量などによっても変わってくるので、複数の業者や条件で見積もりをすることが大切です。

このように引越し費用は意外とかかるので、運ぶ荷物を最小限にして、家具家電は新しいものを購入した方が安いかもしれません。

一人暮らしの初期費用 家具・家電・日用品を揃える費用

項目 金額目安
家具 ・ベッド
・机
・椅子
・カーテン
・照明 など 
【家具の目安総額:約5万円】
電化製品 ・冷蔵庫
・電子レンジ
・炊飯器
・洗濯機
・掃除機 など
【家電の目安総額:約10万円】
日用品・雑貨 ・キッチン用品
・バス用品
・トイレ用品
・洗濯用品
・生活用品 など
【日用品の目安総額:約1万5千円】

一人暮らしで使う家具は約5万円、電化製品は約10万円、日用品・雑貨は約1万5千円。
総額16万5千円程度あれば、だいたいのものを揃えることができます。
また、ライフスタイルやお部屋の設備によって不要なものの購入を減らせば、さらなるコストカットも可能に!

一人暮らしの初期費用を計算してシミュレーション!家賃別・地域別の平均目安

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家賃は給料(月収)の3割程度におさめるのが理想とされています。

■給料と家賃の理想的な割合は…
・給料が手取りで15万円なら家賃は約5万円(※)
・給料が手取りで20万円なら家賃は約7万円(※)
・給料が手取りで25万円なら家賃は約8万円(※)
※家賃に共益費等を含めた場合の総額

ここでは最初にご紹介した一人暮らしの初期費用を、東京都内23区内に住むという想定で具体的にシミュレーションしてみます。
全国賃貸管理ビジネス協会による「全国平均家賃による間取り別資料の推移」では、東京都内のワンルームの家賃平均は71,352円。
家賃が7万円の場合、入居時の賃貸契約にかかる初期費用はいくらになるでしょうか。

▼東京都内のワンルーム(家賃7万円)の初期費用

項目 費用目安
敷金 7万円
礼金 7万円
家賃先払い 14万円
共益費・管理費先払い 1万円
不動産屋への仲介手数料 7万円
保険料(火災) 1万円
総額 37万円

※共益費・管理費は家賃の5~10%が平均、今回は月5千円と仮定

こちらのケースでは、入居時の賃貸契約にかかる初期費用は37万円必要です。

ただし、これはワンルームで家賃が7万円の場合。
さまざまな物件に応用できるように、家賃別で初期費用の目安を算出してみました。

▼【家賃別】一人暮らしの初期費用一覧

家賃 初期費用目安
3万円 約16万円
4万円 約22万円
5万円 約27万円
6万円 約32万円
8万円 約42万円
9万円 約47万円
10万円 約52万円

これらの費用に加えて、①任意・物件によって発生する費用や②引越し代、③家具家電の購入費用などがプラスされるため、実際にはさらに20~30万円程必要となります。

一人暮らしの初期費用シミュレーション 福岡・大阪など地方の場合は?

一人暮らしの家賃とそこから割り出される初期費用の目安はお分かりいただけたかと思います。
ここではさらに、人口TOP10の都道府県をピックアップして、ワンルームの場合における地域別の家賃平均をまとめました。
【家賃別】一人暮らしの初期費用一覧と合わせて、引越すエリアの初期費用をシミュレーションしてみてください。

▼【地域別】一人暮らしの家賃平均

都道府県 家賃平均
北海道 41,711円
埼玉県 50,613円
千葉県 49,473円
東京都 71,352円
神奈川県 56,862円
静岡県 46,925円
愛知県 46,810円
大阪府 49,838円
兵庫県 52,173円
福岡県 44,996円

【出典:全国賃貸管理ビジネス協会 「全国平均家賃による間取り別資料の推移」

一人暮らしは初期費用だけじゃない!当面の生活費も準備しておくと安心

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一人暮らしでは初期費用の他に、当面の生活費も用意しなければなりません。
ここでは、総務省統計局が四半期毎に提供している「単身世帯の家計収支(2018年1~3月期)」を元に、単身世帯の1ヶ月の生活費平均(消費支出)をご紹介します。

項目 単身世帯(34歳以下)
食費 40,793円
光熱費・水道 6,934円
家具家事用品 2,522円
服飾購入 7,979円
保健医療 3,420円
通信 6,461円
雑費 11,891円
総額 80,000円

【出典:総務省統計局「単身世帯の家計収支(2018年1~3月期)」

こちらは34歳以下の生活費平均なので、学生さんや新卒の社会人の方からすると高く感じる部分もあるかもしれません。
生活費にはどんな項目があるのかを確認しつつ、自分の生活レベルでは実際にいくらくらいになるか、ぜひシミュレーションしてみてください。
その生活費と家賃分を準備しておけば大丈夫です。

生活費をもっと抑えるには…
・コンビニをできるだけ使わずに、スーパーを利用する
・外食を控えて自炊する
・パソコンを持たずにスマホのみですませる
・服や日用品の購入にフリマアプリを活用する

一人暮らしの毎月の生活費について詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェック!
一人暮らしの食費平均は?毎月の生活費を減らすコツ・賃貸物件選びを伝授

一人暮らしの初期費用を抑える方法 敷金礼金なしやフリーレントで契約

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一人暮らしにかかる費用では賃貸契約時の初期費用が最も高いため、それをいかに節約できるかがポイントとなります。
ここでは最後に、一人暮らしの初期費用を抑える方法を伝授します!

①敷金礼金なしの賃貸物件を探して契約する

敷金礼金なしの賃貸物件は、初期費用を抑えたい場合には強い味方になります。
ただし、
・敷金礼金の分が家賃に上乗せされていて、家賃が相場よりも割高
・近隣住人とのトラブルなどで入居者が募りにくく、そのために敷金礼金が設定されていない
などの場合もあるので、その点に注意して物件選びをしましょう。

敷金礼金なしについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェック!
敷金礼金なしの不動産賃貸物件 初期費用いくら?デメリットは?

②フリーレントの賃貸物件を探す・交渉する

フリーレントの賃貸物件とは、入居後一定期間は家賃が発生しない物件のこと。
「フリーレント1ヶ月」「フリーレント2ヶ月」などの物件を選べば、その間の家賃が無料になるので、初期費用を抑えられます。
フリーレントの物件でなくても、交渉次第でフリーレントを付けることも可能ですよ!

フリーレントについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をチェック!
フリーレントの賃貸物件とは?初期費用はいくら?1~2ヶ月家賃無料って本当?デメリットは?

③不動産業界の繁忙期を避ける

不動産業界の繁忙期を避け、閑散期である5~7月、11月、12月に合わせて物件探しをすると◎。
空室が埋まりにくい閑散期なら、敷金礼金なしの物件が比較的多くあり、フリーレントや家賃の値下げ交渉などにも応じてもらいやすくなります。
また先にご説明したように、引越しの費用も繁忙期を避ければ安くなりますよ。

④日割り家賃や前家賃がかからないように、月末や月頭から入居する

月末に入居すれば日割り家賃が数日分ですむので、その分の初期費用を節約できます。
また、月頭に入居すると初期費用として前家賃(翌月分の家賃)を支払わなくてよいケースもあります。
物件によって家賃を支払う時期が異なるので、どのタイミングがお得か確認しておくとよいでしょう。

⑤仲介手数料のかからない物件を選ぶ

UR賃貸や仲介者=大家さんの物件、大家さん側が仲介手数料を負担してくれる場合には、仲介手数料がかかりません。
最大で家賃の1ヶ月分もかかる仲介手数料をカットするチャンスなので、ぜひ探してみましょう。

いかがでしたか?
一人暮らしの初期費用を把握しつつ上手に抑えて、新生活を快適にスタートさせてくださいね。

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