騒音トラブルの相談や苦情~マンションの対策や騒音計の測定方法~の画像01

騒音は一度気になりだすと小さな音でも許せなくなってしまうもの。
とはいえ、本人に直接苦情を伝えてトラブルになるのも避けたいですよね。
マンションに住んでいれば誰にでも起こりうることですので、できるだけトラブルにならないよう対処法を勉強しておきましょう!



騒音に悩まされるのはイヤ!でも逆に、自分の生活音が迷惑になっていないかちょっと心配だよね。どちらにしてもトラブルになる前に解決したいから、しっかり予習しておこう!

騒音トラブルの相談や苦情~分譲・賃貸マンションの場合~

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マンションで発生する騒音は隣人だけでなく、近くの工事現場による場合もあります。
生活していてガマンできないくらいの騒音に困ってしまったら、どこへ相談すればよいのでしょう?
もし音の出どころがわかっても、いきなり感情的になって苦情を言いに行ってしまうのはトラブルのもと。まずは落ち着いて行動しましょう。

騒音トラブルの相談先は分譲か賃貸かによって違います。
また、上下左右などの隣人なのか、マンションの外なのかによっても違ってきますので、注意が必要です。

以下の表に騒音の種類と相談先をまとめました。

騒音の種類 分譲マンション 賃貸マンション
隣人や上階の騒音 理事会 管理会社
工事などの騒音 (マンション内) 理事会 管理会社
近隣工場などの騒音 役所 役所

騒音の種類は、原因がマンションの内か外かで大きく分けられます。
マンション内の場合は、マンションの管理者へ相談する必要がありますので、分譲であれば理事会、賃貸であれば管理会社(なければ大家さん)です。

マンション外の場合は、自治体ごとに決められた工事に関する条例がありますので、住んでいる市区町村の役所へ相談することになります。
なお、マンション内の決まりで外部へ相談するときの手順などがあれば、それに従いましょう。

騒音トラブルは増えてきていますが、ほとんどのケースでは上記へ相談することで一旦は解決することが多いようです。
もし相談しても解決しない場合、最後の手段として弁護士などへ依頼して訴訟を起こす方法もあります。

■訴訟に関する注意点
正式に訴訟を起こすには、騒音がどの程度のレベルなのかを定量的に測定する必要があります。
その上で、「騒音規制法に反するくらいの音」であることを証明しなければなりません。
訴訟となると費用も時間もかかりますので、できれば穏便に解決したいですね。

騒音トラブルでマンションの隣人から苦情が来た人へ

もし隣人から苦情が来てしまったら、まずは落ち着いて相手の話を聞きましょう
相手が感情的になっている場合は落ち着いてもらうのが先決です。
そして相手が何の音をうるさいと感じているのか、正確に把握する必要があります。

騒音トラブルで難しいのは、音を出している側は無意識でも、毎日聞いている(聞かされている)側にとっては耐えがたい騒音だと感じていることです。
自分に非がないと思っているのに謝るのは不本意かも知れませんが、初めての苦情であれば不快感を与えてしまったことをお詫びして、以後気をつけるように伝えることをおすすめします。

騒音規制法と騒音計(測定器)での測定方法

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音の大きさを測る騒音計(測定器)を使うと、周囲の騒音値(dB:デシベル)がわかります。
音の聞こえ方は人によって違うため、この騒音計で測った数値が基準になっているのです。

音に関しては騒音規制法という法律があり、これに基づいて環境省が環境ごとに適正な値を定めています

▼環境省が定める環境基準と地域

地域 昼間 (6~22時) 夜間 (22~翌6時)
AA(医療施設・社会福祉施設などがある地域) 50 dB以下 40 dB以下
A(専ら住宅用の地域) 55 dB以下 45 dB以下
A(専ら住宅用で2車線以上の道路に面する地域) 60 dB以下 55 dB以下
B(主に住宅用の地域) 55 dB以下 45 dB以下
B(主に住宅用で2車線以上の道路に面する地域) 65 dB以下 60 dB以下
C(相当数の住宅と商業・工業用の地域) 60 dB以下 50 dB以下
C(相当数の住宅と商業・工業用で2車線以上の道路に面する地域) 65 dB以下 60 dB以下

【参考: 環境省「騒音に係る環境基準について」

この環境基準では、医療・福祉施設や住宅地域の基準が低く設定されており、商業・工業地域に近づくほど高く設定されています。
人の生活がメインとなる地域では、より静かさが重視されるということです。

なお、日常生活で音の大きさを数値で意識することはありませんが、一般的に「静か」と感じるのは40〜60dBと言われています。
騒音値(デシベル)のイメージが湧きやすいように、音の目安を表でまとめてみました。

▼一般的な騒音レベルの目安

dB 音の目安 感じ方
100 dB 車のクラクションの音 聴覚機能に異常の可能性
90 dB 犬の鳴き声や大声 非常にうるさい
80 dB ピアノなどの楽器音 非常にうるさい
70 dB 掃除機を掛けている音 うるさい
60 dB 人が話している声 うるさい
50 dB 静かなオフィス ストレスを感じない
40 dB 図書館 ストレスを感じない
30 dB 人が小声で話している声 ほとんど気にならない

上記を見ると、日常生活で40〜60dB程度であれば、快適に過ごせるレベルだとわかります。
音の大きさについてもっと知りたいと思った人は、以下の記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。

<関連記事> 住宅に必須の防音!騒音の測定から対策まで徹底解説

騒音計での測定方法(周波数の分析)

騒音計を実際に使うには、

・専用機器をレンタルする
・スマホアプリを使う

などの方法があります。

専用機器のレンタルはネット検索で探せますが、最初は手軽に使える無料のスマホアプリをおすすめします。
さらに精緻な値を測定・記録したいときは、用途に合ったものをレンタルすればよいでしょう。

測定方法は、シンプルにマイクを音がするところへ近づけるだけ。
ただし、壁や床から一定程度離さないと正しい値にならないので要注意です。

そうして測定した騒音値(デシベル)周波数(ヘルツ)を見ると、どれくらいの騒音かがわかります。
初心者向けのアプリでは、「しずか」「ふつう」「うるさい」など大まかに示してくれるものもありますよ。

騒音対策や騒音防止方法~賃貸マンションは?分譲は?~

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騒音トラブルは被害を受けた人はもちろん、意図せず加害者になってしまった人も気分がよいものではありません。
できれば日ごろから騒音防止の対策をしておいて、トラブルを未然に防ぎたいですよね。

ここでは、マンションに住んでいる人が使える騒音対策グッズをいくつかご紹介します。
窓や壁など音が伝わりやすい場所をケアしておくと、お互い快適に生活することができますよ!

■騒音対策グッズ
・防音マット(カーペット)
・防音カーテン
・防音シート

代表的なものがこの3つ。それぞれ床・窓・壁に取り付けて騒音対策をします。

防音マット(カーペット)は床に敷くことで、下の階へ足音などが聞こえにくくするもの。
小さなお子様がいる家庭では、落ち着いてくるまで子ども部屋などに敷いておくと安心ですよ。

防音カーテンは窓から外への音漏れを防ぐ効果と、車の走行音など外からの音を聞こえにくくする効果があります。
音が出る機器が窓側にある場合や、外の音が気になる場合に有効です。
ただ、カーテンは遮光性やオシャレ度を重視したい方も多いので、希望に合ったものを探すのが大変かも知れません。

防音シートは壁に取り付けて、隣のお家からの音を伝わりにくくするものです。
防音シートは大きく分けて、以下の3種類があります。

・発生した音を吸収する(吸音タイプ)
・発生した音が壁を通りにくくする(遮音タイプ)
・発生した振動音を伝わりにくくする(防振タイプ)

また、防音シートは賃貸・分譲によって、適した取り付け方法が異なります。

賃貸マンションでは壁に穴を開けることはできないため、薄めで貼り付けられるタイプがおすすめ。
フェルトの吸音シートなら防音に加えて冷暖房効果も高められるので一石二鳥です。
デザイン重視ならシールタイプでレンガ調などを選んでみても◎。

分譲マンションでも簡易的に防音したい場合は、賃貸と同じで大丈夫です。
本格的に対策をするにはリフォームが必要になります。
防音する範囲や施工業者によって工事費用が大きく違ってきますので、複数の見積もりを取るなど工夫しましょう。

騒音トラブルで隣人から苦情が来た時の防音対策

もし隣人から騒音の苦情が来てしまったら、お詫びするのはもちろんですが、何らかの対策をした方が相手に納得してもらいやすくなります。
自分が苦情を言う側になって考えても、ただ「気をつけます」と言われるより、具体的な対策をしてくれた方がありがたいですよね。

上記の騒音グッズで一番手軽にできるのが防音シートです。
貼り付けるタイプなら、2〜3日で作業が完了します。
苦情を受けてからできるだけ早急に対応することも、相手の人への誠意につながりますので、スピード感も意識しましょう。

騒音対策されているマンションの選び方

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マンションへの引っ越しを考えている人は広さや間取りも大切ですが、騒音対策もぜひチェックポイントに入れてみてください。
せっかく理想の物件を見つけたと思っても、工場の隣で騒音や排気がひどかったらがっかりですよね。

現地を確認するときに1回見に行くだけではなく、
・平日と休日
・日中と夜間

など、パターンを分けてみると詳しい状況がわかります。

静かな場所に住みたいなら、本記事で解説した環境基準のAA地区やA地区を選びましょう。
商業や工業が盛んな地域はお店が多くて便利なこともありますが、騒音が気になる人は避けた方が無難ですよ。

騒音対策のマンションは建築構造で分かる?!

分譲マンションであれば購入前に構造や騒音対策を確認できますので、気になる人は忘れずにチェックしましょう。

賃貸の場合は、どれくらい防音対策が取られているかまでは分からないのが一般的です。
最上階や角部屋を選べば騒音リスクは少なくなりますが、それでもちょっと心配ですよね。
賃貸で静かさを重視したいなら、建築構造ごとの特徴を知っておきましょう。

具体的には、ラーメン構造と呼ばれるフレームで支えている建物よりも、壁式構造と呼ばれる壁で支えている建物の方が音が響きにくくなっています。
また、人気のタワーマンションは建物を軽くするために壁が薄くなっていることが多いので注意しましょう。

マンションの建築構造について詳しく知りたいと思ったら、以下の記事を参考にしてくださいね!

<関連記事>ライフスタイルにあったおすすめ建築構造を解説
<関連記事>ラーメン構造とは?マンションにおけるデメリットや見分け方を解説

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ここまでマンションの騒音対策について解説してきました。
毎日の生活を快適にするためにも、騒音トラブルは避けたいところですよね。

いま分譲マンションに住んでいる人は、この記事で紹介している防音シートなどの対策をさっそく試してみましょう。
また、賃貸マンションに住んでいる人や、これから分譲マンションの購入を考えている人で騒音が気になるのであれば、物件を探すときに今回ご説明した内容を必ずチェックしてみてください。

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