2021.03.31

引越し時の不用品処分・引き取りの方法|家電・家具・家財など不要な荷物を回収してもらうには?

引越し時の不用品処分・引き取りの方法|家電・家具・家財など不要な荷物を回収してもらうには?
引越し作業で悩みの種となるのが、不用品処分の方法です。忙しい中で処分方法を考えるのが面倒になり、投げやりに処分をした結果、後になって損をしていたことに気付くかもしれません。

そこで本記事では、6つある不用品処分の方法を詳しく解説していきます。処分方法の選び方も併せて紹介しているので、本記事を読めば自分のシチュエーションに合った効果的な不用品処分が可能となります。

引越し時における不用品とは?

引越し時における不用品とは?

引越しにおける不用品とは、以下のものを指します。

  • 壊れてしまったもの
  • 使い物にならないもの
  • 使えるが引き取る人がいないもの

引越しの整理していると、処分を後回しにしていた壊れて使い物にならなくなったものや、引越し先に持って行くほど必要性がないものが湧いて出てきます。こういったものが引越し時の不用品として処分の対象となります。不用品となりやすい物の具体例は以下のとおりです。

  • 家具・電化製品
  • 衣類・小物
  • 書籍
  • 自転車

  • 家具・家電や自転車などの「大きくて持ち運びにくいもの」、「重い物」、「折りたためないもの」などが不用品となりやすいです。また衣類・小物や書籍は、流行りやその時々の気分で買われやすいもので、引越しの仕分け時には不要と感じられるものも多くなります。さらに、引越し時に壊れてしまったものは「引越しゴミ」となり、予期せぬ急な対処が求められます。

    「引越しごみ」に限らず、引越しの際には多くの不用品が出てきます。物の多さに比例して、引越し費用のみならず不用品の処分にかかる費用も増加するため、早い段階で計画的に物を減らしておくことが重要となります。

    不用品処分の優先順位

    不用品処分は優先順位を付けて計画的に進めることがポイントとなります。初期段階では、大きなものをまとめて処分するようにしましょう。理由は2つあります。

    1つは、大型の家具や家電製品は売れるものも多いためです。売って得たお金を引越し資金に充てることもできます。もう1つの理由は、大型の不用品の処分には時間がかかるためです。自治体のサービスで処分する場合、予約が必要なため即日処分ができません。引越し直前に動いたのでは、処分が間に合わない可能性が出てきます。

    一方で、小物は引越し作業の中で徐々に片付けていくのが効果的です。引越しの日が近づいても、まとめてゴミとして出すこともできます。

    ただし小物もお金に変えたいならば、早い段階で処分を始める必要があります。フリマアプリなどで出品する場合、ものによっては買い手がつくまで時間がかかるためです。売れた際も発送作業などで時間を取られることを頭に入れておきましょう。

    不用品は引越し当日までに減らしておく

    引越しをスムーズに行うためには、不用品を引越し当日までにできる限り減らしておくことがポイントとなります。そこで重要となるのが、普段からものの要不要を仕分けて、定期的に不要なものを処分することです。特に引越し時の不用品となりやすい「壊れてしまったもの」や「使い物にならないもの」は、不要と判断した時点でその都度処分するようにしましょう。

    引越しまで1ヶ月を切っている場合は、不用品回収業者を利用することも視野に入れる必要があります。コストはかかりますが、不用品をまとめて処分する手段として効果的です。

    不用品の処分方法の選び方

    不用品の処分方法の選び方

    不用品の処分方法の選び方は、以下が挙げられます。

    • 引越し予定日までの期間で選ぶ
    • 不用品処分にかかるコストで選ぶ
    • 引越しゴミの回収有無で選ぶ
    • 不用品処分にかかる手間で選ぶ

    基本的には、「安く済ませる」か「手間を省く」かが判断基準となります。たとえば引越しまで余裕があるならば、出品~発送まで最低でも数日はかかるフリマによる処分方法をとることができます。あるいは、引越し作業に割く時間が取れず、かつコストが気にならないのであれば不用品回収業者に頼るとよいでしょう。

    以下ではより細かい状況に分けて、それぞれの状況において最適な不用品処分の方法が何かを解説していきます。

    引越し予定日までの期間で選ぶ

    引越し予定日までの期間が長ければ、出品・発送の手間がかかるフリマアプリやネットオークションを利用した処分方法が可能です。手間がかかる分、買い手が見つかった場合の見返りも大きくなります。

    反対に引越し予定日までの期間が短ければ、不用品回収業者や自治体に依頼して、早急に不用品をまとめて処分しなければなりません。

    不用品処分にかかるコストで選ぶ

    不用品処分にかかるコストは、依頼する場所によって異なります。業者に依頼する場合、自治体か不用品回収業者が考えられます。

    自治体による不用品処分は、不用品回収業者よりも安く済むことがあります。ただし、自治体の回収サービスでは処分できないものが出る可能性があります。また自治体ごとのルールに従う必要があり、回収日までに処理券を購入しておくなどの手間もかかります。

    一方で不用品回収業者のメリットは、自治体の回収サービスよりも迅速で手間の少ない不用品処分が可能な点です。多少コストがかかっても問題がなければ、おすすめの処分方法です。

    引越しゴミの回収有無で選ぶ

    引越し業者によっては、引越しで発生する不用品(引越しゴミ)の処分もしてくれるところがあります。不用品処分に悩む必要がなくなり、手間の少ないスムーズな引越しが可能になります。コストが気にならないのであれば、引越しゴミの回収有無で引越し業者を選ぶとよいでしょう。

    不用品処分にかかる手間で選ぶ

    不用品処分に時間をかけたくない人や、仕事の引き継ぎなどで引越し作業に手間を割くことができない人は、「不用品回収業者」or「不用品回収に対応している引越し業者」に依頼するのがおすすめです。料金は割高ですが、引越しが決まったタイミングから徐々にフリマ・ネットオークションで資金調達をしておけば、大きなマイナスにはならないでしょう。

    不用品処分の方法は6つ!

    不用品処分の方法は6つ!

    不用品の処分方法は以下の6つがあります。

    • 不用品回収業者に依頼する
    • 自治体に依頼する
    • 引越し会社に依頼する
    • 友人・知り合いに譲る
    • フリマアプリ・オークションサイトで依頼する
    • リサイクルショップで売却する

    「コストはかかるが手間が少ない方法」や、「手間はかかるが金銭的な見返りがある方法」などそれぞれに特徴があります。一人暮らしでギリギリまで仕事があるならば、コストがかかっても手間が少ない方法が良いでしょう。あるいは家族がおり、自身が仕事の間に家族が発送作業ができる状態であれば、フリマアプリ・オークションサイトを使うこともできます。

    まずは以下で紹介する処分方法に目を通してみて、自身の状況にあった方法を探すようにしましょう。

    不用品回収業者に依頼する

    不用品回収業者への依頼~不用品の回収までは以下の手順で行います。
    1. ネットフォーム・電話で問い合わせ
    2. スタッフによるヒアリング・見積もり
    3. 回収作業開始

    業者によってWeb依頼か電話での依頼かは異なります。依頼をした後、基本的に実際に自宅に来て見積もりを行い、回収日程を決定します。場合によっては見積もりの日に回収まで行ってもらえるので、できるだけ早く終わらせたい人は事前に相談するとよいでしょう。

    不用品回収業者は不用品処分の方法の中で最も早く、かつ漏れなく確実に処分が可能です。「スピードを求める人」や「処分方法に頭を悩ませたくない人」は、まず検討すべき方法と言えるでしょう。

    ただし、不当に高額な請求をする業者も一部にはあるため、口コミや評判を参考に決めるのがおすすめです。

    自治体に依頼する

    自治体のサービスを使って不用品処分をする場合は、以下の手順で行います。
    1. 引越し日1週間前までに申込
    2. 処理券の購入
    3. 引取日当日までに荷造りを行う

    自治体に依頼する場合は、必ずしも都合の良い日に予約できるわけではないため、できるだけ早く申し込みを行いましょう。遅くとも引越しの1週間前には申し込みを済ませるのが理想的です。申し込みを終えたら、コンビニなどで自治体指定の処理券を購入し不用品に貼り付けます。そして予約日当日、処理券を貼った不用品を指定の場所に出して完了です。

    自治体による不用品処分は、以下のようなメリット・デメリットがあります。
    • 不用品回収業者より安い
    • 冷蔵庫・洗濯機は回収してくれない
    • 希望日時に回収してくれない
    • 荷造りを事前に行う必要がある

    比較的安く済ませられるというメリットはありますが、全体的に制限があります。引越し直前に処分できないものが判明するなどのケースも考えられるため、自治体に依頼する際は事前にデメリットを理解しておくことが重要です。

    メリット:不用品回収業者より安い

    自治体に依頼するメリットは、大きな不用品を不用品回収業者よりも安く処分できる点にあります。ものによって異なりますが、1つの不用品に対して1000円以上の差が出ることも珍しくありません。

    デメリット1:「家電リサイクル法」対象品目は回収してくれない

    家電リサイクル法で指定された「冷蔵庫・冷凍庫」、「洗濯機・衣類乾燥機」、「テレビ」、「エアコン」は、基本的に自治体では回収してもらえません。これらの家電はリサイクルの対象となるため、購入した店舗に持ち込んだり、不用品回収業者に引き取ってもらったりする必要があります。

    デメリット2:希望日時に回収してくれない

    自治体の回収サービスを利用する際には、自治体のスケジュールに合わせなければなりません。そのため不用品回収業者に比べて、日程調整が面倒になります。自治体に依頼するか不用品回収業者に依頼するか迷った場合は、希望日時に回収してもらえるかどうかも1つの判断基準となります。

    デメリット3:荷造りを事前に行う必要がある

    自治体で不用品を回収してもらう場合は、基本的に自分で指定された場所に不用品を持ち込まなければなりません。申込日当日までに荷造りを行っておく必要があるため、自宅に取りに来てもらえる不用品回収業者よりも手間がかかります。

    引越し会社に依頼する

    引越し会社に不用品回収を依頼する場合の手順は以下の通りです。
    • ネットフォーム・電話で問い合わせ
    • 見積もり時に「不用品回収希望」を伝える
    • 引越し当日に不用品回収

    ポイントは見積もり時に「不用品回収希望」の旨をはっきり伝えておくことです。なぜなら、引越し業者によって買い取り・回収ができないものがあるためです。引越し当日になって「回収できない」と言われないためにも、事前に回収の可否を確認しておく必要があります。見積もり時に回収できないと言われたものは、不用品回収業者に依頼するなどの対処をとりましょう。

    友人・知り合いに譲る

    不用品処分を不用品回収業者や自治体に依頼する前に、友人・知り合いに欲しい人がいないか尋ねてみるのもよいでしょう。SNS等で広く希望をとってみると、引き取り手が見つかる可能性が高まります。知り合いがちょうど欲しがっていたものであれば大変喜ばれるし、不用品処分もできて一石二鳥です。

    ただし大型の家具・家電などであれば、運び出す手段を自分達で用意しなければなりません。場合によっては軽トラックなど大きめの車をレンタルする必要があるかもしれません。

    また、譲った後のトラブルを避けるためにも、必ず現物をみてもらうようにしましょう。家電であれば問題なく動くのか、家具であれば傷は許容範囲内かなど、双方がしっかりと納得した上で譲渡することが大切です。

    フリマアプリ・オークションサイトで依頼する

    引越しまでの期間に余裕がある場合は、フリマアプリ・オークションサイトで出品して不用品を処分する方法があります。フリマアプリ・オークションサイトの大きなメリットは、買い手が見つかった商品を引越し資金に充てることができる点です。

    しかし、出品・買い取り待ち・発送といった手間がかかるため、引越しまで時間がない場合は避けるべきです。特に、一人暮らしで引越しギリギリまで仕事がある人は、スムーズな取引きが困難になる可能性があります。

    また注意点として、買い取り手が見つからず個人的に処分したものは必ず出品を停止してください。処分後に購入されてしまうと、トラブルの原因となります。

    リサイクルショップで売却する

    手間が少なく、引越し資金を得られる手段としてリサイクルショップに引き取ってもらう方法があります。リサイクルショップに買い取り依頼をすれば、自宅で査定・引取りを行ってもらえます。リサイクルショップに自ら持ち込むことも可能です。

    しかし、リサイクルショップはあくまで営利を目的としているため、買い取ってもらえないものが出てくる可能性があります。リサイクルショップは単体で利用するのではなく、不用品回収業者や自治体の回収サービスとセットで活用するようにしましょう。

    まとめ

    不用品処分の方法には、「不用品回収業者」「自治体の回収サービス」「フリマアプリ・ネットオークション」「リサイクルショップ」などがあります。手間はかかるが見返りが大きい方法、コストはかかるが労力が少ない方法などそれぞれに特徴があります。自身のシチュエーションに合わせて最適な処分方法を選びましょう。

    とはいえ何よりも重要なのは、引越しが決まったタイミングで行動に移ることです。計画的に行動すれば、「フリマアプリで資金を稼ぎ、その資金で残りを不用品回収業者に引き取ってもらう」といった効率的な不用品処分も可能になります。

    この記事を書いた人

    ニフティ不動産編集部
    ニフティ不動産編集部
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