引越し時の電気利用停止・開始手続きの流れ|トラブル時の対処方法も紹介!
引越し前は様々な手続きで忙しくなりますが、優先順位を決めて計画的に手続きを進めておかないと、新居で「電気が使えない」といった事態に陥る可能性があります。電気の利用開始手続きは、引越し当日に慌てて連絡して対応してもらえるものではありません。遅くても3営業日前までに申込を済ませておかないと、本当に新居で電気が使えないこともあるのです。
そこで今回は電気の利用停止手続きと開始手続きに焦点を当て、トラブルが発生した際の対処方法についても解説を加えていきます。ライフラインの1つである電気の引越し手続きは、優先順位を上げて早めに対応することが大切です。
引越し時の電気利用停止・開始手続きの流れ

引越し時の電気利用に関する手続きは以下の2つに大別されます。
- 旧居の電気利用停止手続き
- 新居の電気利用開始手続き
電気の利用停止手続きをする時期

電気の利用停止手続きは、遅くとも3営業日前までに、基本的には1週間前までには済ませておく必要があります。例えば、金曜日から新居で電気利用を開始する場合、間に休日がなければ火曜日までに申し込みを完了させましょう。
3営業日前までに手続きが済んでいない場合、電力会社が立て込んでいると引越し当日までに対応できない可能性があります。またWeb申込みは、電気の利用停止当日でも可能ですが、即日の対応が行われるとは限りません。
引越し日が長期休暇の直後などであれば、電力会社の休業日を正確に把握しておくことが重要です。電力会社の休業日に合わせて、場合によっては2週間近く前に手続きを済ませておく必要もあります。
電気利用停止手続きで必要なもの
電気利用停止手続きを行う前に以下のものを手元に控えておくと、スムーズに手続きを進めることができます。- 検針票に記載の「お客様番号」
- 検針票に記載の「供給地点番号」
- 旧居の住所
- 契約者の名前
基本的にWebと電話どちらでも手続きを行うことができるので、自分が安心できる方を選択しましょう。また、Web申し込みは24時間対応している会社も多いので、日中時間が取れない人はWebがおすすめです。
なお、万が一検針票が手元にない(「お客様番号」が分からない)場合は、電力会社に直接電話してみましょう。現住所や名前、電話番号を伝えることで利用者情報を特定し、手続きを進めることが可能です。
旧居のブレーカーを落とす際の注意点

旧居の電気は、申し込んだ停止日当日まで利用可能です。そして退去の際にはブレーカーを落とすだけで、基本的にはガスのように立ち会いなどの必要はありません。
ブレーカーの落とし方で迷った場合は、大きいつまみと小さいつまみのうち、大きいつまみを落としてください。ただし給湯器のある物件では、ブレーカーを落とすと凍結の可能性があるため、管理会社にブレーカーを落とすべきか確認をとるようにしましょう。とくに冬に退去する場合は要注意です。
万が一ブレーカーを落とし忘れた場合は、できるだけ引き返して自分でブレーカーを落とすようにしましょう。引き返すことが現実的でない時は、管理会社か大家さんに代理で落としてもらいます。対応が遅れるようであれば、電力会社に「ブレーカーを落とし忘れた旨」を伝えましょう。
電気の利用開始手続きをする時期

電気の利用開始手続きも遅くとも、3営業日前までに、基本的には1週間前までには済ませておく必要があります。例えば、金曜日から新居で電気利用を開始する場合、間に休日がなければ火曜日までに申し込みを完了させましょう。
3営業日前までに手続きを終わらせていない場合、電力会社が立て込んでいると引越し当日までに対応できない可能性があります。またWeb申込みは、電気の利用開始当日でも可能ですが、実際の対応はその日に行われるとは限りません。
引越し日が長期休暇の直後などであれば、電力会社の休業日を正確に把握しておくことが重要です。電力会社の休みに合わせて、場合によっては2週間近く前に手続きを済ませておく必要もあるためです。
なお、新居でも旧居と同じ電力会社を引き続き利用する場合は、停止手続きの時に一緒に開始手続きも行えます。この場合、利用開始手続きに必要なものは停止手続きの場合と同じです。
電気利用開始手続きに必要なもの
電気利用開始手続きでは以下の情報が必要となります。- 電気利用を停止した電力会社名
- 新しく契約する「電力プラン名称」
- 新居の住所
- 契約者の名前
- お支払い方法(クレジットカード番号など)
基本的にWebと電話どちらでも手続きを行うことができるので、自分が安心できる方を選択しましょう。また、Web申し込みは24時間対応している会社も多いので、日中時間が取れない人はWebがおすすめです。
新居でのブレーカー操作手順

新居で電気利用を開始する際は、立ち会いの必要などは無く、以下の手順に従ってブレーカーを上げるだけで完了です。
- アンペアブレーカーのつまみを「入」に切り替える
- 漏電ブレーカーのつまみを「入」に切り替える
- 配線用ブレーカーのつまみを「入」に切り替える
まず大きめのつまみのアンペアブレーカー(サービスブレーカーとも呼ばれます)を上げます。アンペアブレーカーの付近には50Aや30Aといったアンペア数が記載されている場合が多いので、目印にしてください。そして基本的にその隣にある漏電ブレーカーを上げて、最後にずらりと並んだ配線用ブレーカー(または安全ブレーカー)を1つずつ上げていきます。
アンペアブレーカーがないタイプの場合は、漏電ブレーカーがアンペアブレーカーの役割も兼ねているので、ステップ2の漏電ブレーカーからスタートしてください。関西電力・中国電力・四国電力・沖縄電力では、アンペアブレーカーなしのタイプを採用しています。
ブレーカーを上げても電気がつかない場合

ブレーカーを上げても電気がつかない場合、漏電している可能性があります。危険ですのでむやみに触らず、契約した電力会社に連絡して指示に従うようにしてください。
または、単に電気が通っていない場合もあります。引越し当日に電気利用開始手続きをした際などに起こりやすいため、手続きは早めに済ませておきましょう。
とはいえ、電気が通っていないのか漏電しているのかを独断で決めるのは危険です。いずれの場合でも、まずは電力会社に連絡を入れるようにしてください。
電気使用料金をお得にする方法

引越しを機に今より電気料金をお得にしたいと考えている人は、以下の2点を検討してみてください。
- 電気・ガス契約を1つの会社で契約する
- Web申込フォームから契約する
電気とガスの小売販売自由化に伴い、近年電気とガスをセットで提供する会社が増えてきました。支払いを一本化できるだけでなく、別々で契約するよりお得になる可能性が高いのでおすすめです。
また、中にはWebで申し込むだけで割引を適用している会社もあります。手軽にできる節約術なので、ぜひ検討してみてください。
電気・ガス契約を1つの会社で契約する
電気・ガス契約を1つの会社で行うことで、セット割が適用される可能性があります。契約者を抱き合わせで獲得するために各社様々なキャンペーンを打ち出しているので、引越しを機にお得な割引キャンペーンを探してみるとよいでしょう。Web申込フォームから契約する
Web申込フォームから契約するだけでもお得になる場合もあります。お手軽にできる節約術なので、電気・ガスのセット割と一緒に探してみるとよいでしょう。引越し時の電気契約は重複しても大丈夫?

引越し時の電気契約は重複していても、問題なく電気利用が可能です。ただし料金などについて一部注意点があるため、契約が重複するパターン別に解説していきます。契約が重複する可能性がある例として、「家族だけが先に新居に引越す場合」や「引越しが予定より遅れた場合」などがあります。
「家族だけが先に新居に引越す場合」では、基本料金・使用料金が新居と旧居それぞれにかかります。また、基本料金は契約アンペア別に請求されるため、新居・旧居で同じ電力会社を利用していても基本料金はどちらにも請求されます。
「引越しが予定より遅れた場合」では旧居の電気利用停止時期がずれ込むため、本来予定していた新居の電気利用開始時期と重複する可能性があります。重複自体には問題はありませんが、事前に利用停止日の延長を希望していないと、旧居の電気が使えなくなる可能性があります。新居と旧居で同じ電力会社を利用する場合は、停止日延長と同時に開始時期延長の旨も伝えるようにしましょう。
引越し時の電気停止・開始に立ち会いは必要?

引越し時の電気停止・開始に立ち会いは基本的に不要です。ガス利用停止・開始の際には開栓作業や屋内での安全点検、利用上の注意点などの説明がありますが、電気利用停止・開始時には自分でブレーカーの上げ下げを行うだけで大丈夫です。
ただし、設備環境や契約プランによっては立ち会いが必要な場合があります。基本的に電力会社からその旨は伝えられますが、念のため手続き時に確認をとっておくと安心です。
まとめ
電気の利用停止・開始手続きは、どちらも引越し1週間前までに済ませておくのが理想的です。電力会社の対応の遅れなども考慮して、遅くとも3営業日前までには手続きを始めましょう。
また引越しを機に電気料金をお得にしたいのであれば、「電気・ガスセットで契約する」「Webで申込を行う」などの方法があるので、ぜひ検討してみてください。
この記事を書いた人

- ニフティ不動産編集部
- 引越しに役立つ情報をお届けします。 ニフティ不動産は大手不動産サイトの賃貸物件、購入物件をまとめて検索できるサイトです。