2021.03.31

引越しで仏壇を移動する方法|引越し前後の供養の仕方や費用・注意点を解説

引越しで仏壇を移動する方法|引越し前後の供養の仕方や費用・注意点を解説「引越しで仏壇の移動が必要になったけど、そもそも仏壇って移動できる?」
「仏壇って自分で移動させてもいい?業者に頼むべき?」など、引越し時の仏壇の取り扱いに悩む人は多いでしょう。

結論から言えば、仏壇は移動できますが他の家具と同じようには動かせません。

宗派によっては仏壇の移動前に儀式が必要であること、仏壇はとても繊細で壊れやすい家具であること、仏壇によっては大きく重たいことなどから、一筋縄ではいかないものです。

そのため引越しで仏壇の移動が必要になった場合は、仏壇の引越しに慣れた引越し業者や、仏壇専門の業者などに依頼した方がいいでしょう。

この記事では引越しで仏壇を移動させる方法や、移動前に必要な供養についてまとめています!

引越しで仏壇は移動できる?

 引越しで仏壇は移動できる?

仏壇は基本的には同じ場所に置いておくべきものとされていますが、引越しなどで仏壇の移動が止むを得ないこともあるでしょう。

このような場合、他の家具と同じようにただ動かすだけではなく、必要な供養・儀式を行ったうえで移動させるものとされています。

例えば、仏教の浄土宗や真言宗の教えでは、仏壇には仏様や故人の魂が宿るものとされているため、移動させる前には魂抜き(閉眼供養)を行い、魂が宿らない状態にする必要があります。また移動させた後には、仏壇に魂を宿す魂入れ(開眼供養)を行うのが一般的です。

このように仏壇移動の前後には一連の供養や儀式が必要になることが多いですが、宗派により考え方が異なるため、事前に宗派のお寺に問い合わせるといいでしょう。

仏壇の移動に必要な供養

仏壇の移動に必要な供養

浄土宗や真言宗、曹洞宗では原則として仏壇移動前後に、魂抜きや魂入れの儀式が必要です。

いっぽう浄土真宗では、仏壇は魂が宿るものであるという考え方はなく、御本尊の有無によって儀式の必要性が決まります。御本尊が不在なのであれば供養は必要ありません。御本尊が祀られている場合には遷仏法要、入仏慶讃(きょうさん)法要を執り行います。

宗派引越し前引越し後
真言宗
魂抜き(閉眼供養)魂入れ(開眼供養)
浄土宗魂抜き(閉眼供養) 魂入れ(開眼供養)
曹洞宗魂抜き(閉眼供養)魂入れ(開眼供養)
浄土真宗魂抜き(閉眼供養)魂入れ(開眼供養)入仏慶讃(きょうさん)法要
御本尊無不要不要

仏壇移動の供養の流れ

仏壇移動前に供養が必要であった場合、以下のようなスケジュールですすめるとスムーズです。
  1. 引越し前1ヶ月〜:49日や回忌時にお世話になった住職に連絡
  2. 引越し1週間〜前日まで:魂抜き、遷仏法要
  3. 引越し後:魂入れ、入仏慶讃(きょうさん)法要
魂抜きや遷仏法要は、引越し当日に行っても問題はありませんが、当日は退去最終確認や業者の出入りなどで忙しくなるため、あまりおすすめではありません。

また引越し先が近ければ、同じ菩提寺の僧侶に供養を依頼するのが望ましいですが、遠く離れた地に引っ越すのであれば同じ宗派のお寺に依頼しましょう。

仏壇移動の供養に必要なもの

仏壇移動の供養に必要なもの仏壇移動前後の供養では、以下のものを準備しておきましょう。
  • 数珠
  • 座布団
  • 生花
  • ろうそく
  • 線香
  • マッチやライター
  • お布施
  • お車代
  • 必要に応じて、御膳、果物などのお供えもの
服装は喪服である必要はありませんが、派手な服は避けましょう。

お布施やお車代の相場は一般的に以下の通り。引越し前後の各々の供養で必要です。

【お布施やお車代の相場】
  • お布施:1〜3万円(4万円は避ける)
  • お車代:5,000円程度
お車代とお布施は別々の袋に入れるのがマナーです。またお布施をそのまま渡すのは好ましくないので、服紗(ふくさ)などに包むようにしましょう。

供養が必要ないケース

以下の場合は、移動前後の供養は不要です。
  • 浄土真宗で御本尊が不在の場合
  • 家屋内での移動、部屋の模様替えなど
部屋から部屋の移動であれば、供養は必要ありません。ただし同じ敷地内であっても母屋から離れへの移動など、一旦外に出るのであれば、供養が必要です。

供養せずに移動するとどうなる?

仏壇を移動させる前後に供養をしなかったからといって、法律的な罰則などはありません。
仏壇の供養は任意であるとはいえ、必要な供養や儀式をせずに移動させることは仏様に大変失礼な行為です。
また故人の魂が帰る場所をなくしさまよってしまうとされているので、引越しの際には適切な供養を行いましょう。

引越し業者によっては、適切な供養を行なっていない仏壇の運搬は嫌がられることもあるようです。

引越し時の仏壇移動方法

引越し時の仏壇移動方法

引越し時も仏壇の移動方法には、自分で移動させるか、引越し業者・仏壇店に依頼するといった方法があります。

仏壇はデリケートで壊れやすい家具です。それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで慎重に検討しましょう。

自分で移動させる引越し業者に依頼する仏壇店に依頼する
メリット・費用がかからない・他の家具と一括で運べる・仏教の作法を心得ているので安心して任せられる
デメリット
・移動時に仏壇を傷つけるリスクがある
・全て自分で行うので労力を使う
・費用がかかる
・信頼できる業者を厳選する必要がある
・費用がかかる
・引越し業者とは別に依頼する必要がある
・遠方への移動だと対応できないことがある
仏壇の移動を自分でする場合でも、業者に依頼する場合でも、以下のことは事前に行いましょう。
  • 仏壇のサイズを測り新居に入るか確認
  • 仏壇の新居での配置場所を決める
  • 仏壇を外す前に写真を撮る
  • 供養などを済ませる
新居のエレベーターや階段、ドアを通過できるかどうかは必ず確認しておきましょう。大きい仏壇の場合ドアから入らず、窓からの搬入、もしくは仏壇を解体することになると費用もかさみます。高層階の場合や業者によっては搬入自体ができないこともあるため、サイズはきちんと測っておきましょう。

また仏壇は新居に一番に運び込まれる家具なので、事前にどこに配置するのか決めておくと、業者へ指示しやすいです。
仏壇は細かな仏具や装飾が多いので、元の写真を撮っておくことで、スムーズに仏壇を組み立てることができるでしょう。

いずれの方法を選ぶとしても、これらの準備はしっかり行っておきましょう。

自分で移動させる

車の助手席に乗せられるような小さなサイズであれば、自分で移動させることも可能でしょう。

業者に頼らず、自分で仏壇を移動させる場合、尚更サイズ確認や写真の撮影は重要です。
仏壇の装飾や仏具で動きやすいもの、高価なものなどは別梱包しておきましょう。

自分で仏壇を移動させればコストはかかりませんが、運ぶ際に仏壇自体を傷つけるリスクがあります。
仏壇は新居に一番に運び込むべき家具とされているため、しっかり段取りを組んでおく必要があるでしょう。

ただしサイズが大きい仏壇は、解体や運搬が非常に難しいので、慣れた業者に頼むことをおすすめします。

引越し業者に依頼する

引越し業者に仏壇の移動を依頼できれば、他の家具と一括で運ぶことができるため、引越し作業もスムーズにすすむでしょう。

ただし引越し業者では仏壇は通常の家具とは違い、芸術品に分類されるので通常よりも割高になることが一般的です。
また仏壇の移動に関する知識・経験がある信頼できる引越し業者を探す必要があるでしょう。

また費用の相場は仏壇の大きさや移動距離、業者によって異なるため、複数の業者で見積もりを取り、比較することをおすすめします。

仏壇店に依頼する

仏壇を購入したお店で仏壇の引越しを行なっていることもあるため、相談してみてもいいでしょう。
仏壇専門のお店なら、仏教の作法を心得ているので安心して任せることができます。

引越し業者とは別に依頼しなければならず、引越しの打ち合わせや当日の業者の出入りが慌ただしくなるといったデメリットがあります。また遠方への引越しには対応できないこともあるので、まずは確認してみましょう。

仏壇を移動させるときの注意点とポイント

仏壇を移動させるときの注意点とポイント

仏壇を移動させるときは、以下の注意点やポイントを知っておきましょう。

  • 仏壇を横にしない
    仏壇は横にせず、トラックなどに積み込む際にも必ず立てた状態で倒れないようにしっかり固定しましょう。

  • 遺影、御本尊、位牌は自分で白い布に包んで、自分の手で運ぶ
    遺影や御本尊、位牌は家人が運ぶことが基本で、業者に依頼することは避けましょう。
    位牌や御本尊などは、できるかぎり地面に直置きしないよう、誤って足などが当たらないようしっかり手に抱えて運び、仏壇が設置されるまで目の届く安全な場所に安置してください。

  • 方角、日取りは仏教とは無関係なので気にしなくて良い
    「仏壇を移動させるのであれば、仏滅は避けた方がいいのでは?」と考える人もいるかもしれませんね。
    実は大安や友引といった六曜は中国の思想であり、インドの思想である仏教の教えとは関係ないのです。
    また仏壇を置く方角においても、仏教ではどの方角にも仏様はいるとされているので、間取りに合わせて自由に決めるといいでしょう。

  • 仏壇は旧居を一番後に出て、新居に一番初めに入る
    新居では一番に仏壇を運び込むことになっているため、仏壇を新居のどの場所に置くのか明確にし、業者に的確に指示できるようにしておくことが望ましいです。

まとめ

基本的には同じ場所に置いておくものとされている仏壇ですが、引越しなど止むを得ない事情がある場合は、適切な供養や儀式を行うことで移動させることができます。宗派によって供養の必要性は違うので、事前に確認しておきましょう。

小さなサイズの仏壇であれば自分で運ぶことも可能ですが、大きい仏壇は慣れた業者に依頼した方が安心です。
仏壇移動の費用は、移動距離や仏壇の大きさ、また業者によって価格設定はさまざまなので、複数見積もりを比較しながら検討しましょう!

この記事を書いた人

ニフティ不動産編集部
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