引越し時の運気を左右する方位とは?凶方位に引越した時の対策方法を解説
引越しに関する情報を集めている際に「凶方位」や「吉方位」という言葉を目にすることがあるでしょう。これらは引越し先の方角が「凶」となるか「吉」となるかを示す言葉ですが、九星気学と風水それぞれで異なる場所を指していることがあります。ポイントは「年・月によって変動するか否か」にありますが、こうした方位に対する抵抗の度合いは個人によって変わるため、一般化するのが難しいと結論付けられます。つまり、「自身に関係がある」と思う人は対策するべきであり、「関係がない」と思う人は気にしないのが重要なのです。
それでも「凶」といわれて良い気分がする人はいないはずです。そこで今回は凶方位に引越してしまった場合の対策方法に焦点を当てながら記事を展開していきます。まずは気になる凶方位・吉方位について理解を深めていきましょう。
引越してはいけない方位・方角とは?
引越し時に「引越してはいけない方位・方角」とされているのが「凶方位」です。凶方位とは、読んで字のごとく「凶」とされる方位のため、凶方位とされる方角に引越しをしてしまうと、良くないこと・悪いことが起こるといわれています。
また反対の言葉に「吉方位」があります。吉方位も文字通り、吉となる方位(つまり、引越して良いとされる方角)のことを指しています。いずれの言葉も引越し時の運勢を占うものとして用いられますが、「凶方位」に引越したからといって必ずしも悪いことが起こるとは限りません。それよりも自身に合った物件、引越し先を見つける方が先決といえます。凶方位・吉方位については知識として蓄えておき、引越し時の参考程度に留めておくと良いでしょう。
「凶方位」と「吉方位」はどうやって決まる?
引越し時の参考程度に留めておくとは言ったものの、「凶方位」と「吉方位」がなぜ存在しているのか、気になる人も多いことでしょう。一般に知られている凶方位・吉方位の考え方は、九星気学で決められるものです。九星気学では、ある個人の生年月日をもとに「本命星」が決定されます。この本命星が凶となる方角と、吉となる方角を決めるのです。また風水でいう凶方位と吉方位は、生年月日・性別で決まる「本命卦(ほんめいか)」によって決定されます。「凶方位」と「吉方位」は変化する
「凶方位と吉方位は毎年変化する」といわれますが、変化するのは「九星気学における凶方位・吉方位」です。引越しの時期が変われば凶方位と吉方位も変動します。一方の風水における凶方位・吉方位は生涯変化しないため、一度覚えておくと様々なシーンに活用できます。凶方位に引越すとどうなる?
気になるのが「凶方位に引越すとどうなるのか?」ということですが、一般的にいわれるのは「悪いことが起こる」ということです。病気にかかってしまったり、何らかのアクシデントに巻き込まれたりといった事柄が報告されていますが、「凶方位に引越すこと」と「悪いことが起こる」の両者に因果関係を認めるのは難しいでしょう。実際、科学的根拠はなく、複数のサイトをみても「何もなかった」とコメントしている人が一定数いることから確定要素とはいえません。
とはいえ、「凶方位に引越す」というのはあまり気持ちが良いものではないでしょう。ここからは、仮に引越しが決まっていて、引越し先の方角が凶方位だった場合の対策方法について解説していきます。引越し先の新居の中で実践できる対策方法もあるため、ぜひ参考にしてみてください。
凶方位に引越した場合・引越す場合の対策方法
凶方位に引越した場合、また引越すことが決まっている場合の対策方法は主に以下の3つとなります。
- 方違えする
- 寝床違えする
- 方位除け・八方除けをする
「凶方位に引越した」あるいは「凶方位に引越す」からといって、新たに引越し先を決める必要はありません。できる限りの工夫で凶方位に対する不安を取り除きましょう。
ちなみに「方位除け・八方除け」は引越し前に行いますが、忙しい引越し作業の合間に神社でおはらいするのは簡単ではありません。その一方で「方違え」は引越し前、「寝床違え」は引越し後に比較的簡単に実施できる対策方法のため、凶方位に引越した人や、凶方位に引越す人は実践してみてください。
方違えする
方違え(かたたがえ)とは、凶方位とされる方角に向かう前に一度別の方角に仮住まいを構えて、引越し先の凶方位をずらす方法を指します。例えば、引越し先が現在住所から南にあり、凶方位とされる場合、一度「東」もしくは「西」に仮住まいを構えることで、仮住まいから見た引越し先は「南西」あるいは「南東」に変化します。この仮住まいから見た引越し先の方角が凶方位でなければ、方違えの効果が期待できるのです。仮住まいと聞いて、「時間的・経済的にも余裕がない」と感じた人もいることでしょう。しかし、方違えの考え方は、期間よりも方位・方角に重きが置かれているため、「1日別の方角のホテルに宿を取った」というだけでも効果が期待できます。重要なことは方角をずらすことですので、「友人宅に泊まる」という選択肢も検討してみましょう。
寝床違えする
寝床違え(ねどこたがえ)とは、凶方位となる引越し先に移った後に実践できる方法です。旧住所からみて凶方位になる場所に引越した場合、寝床となる場所(寝室)を吉方位に移すことで効果が期待できます。方違えの考え方が九星気学に依拠しているのに対し、寝床違えは風水の考え方に依拠しています。家の中は風水、家の外は九星気学、と覚えておくと分かりやすいかもしれません。方位除け・八方除けをする
「方違え」や「寝床違え」を行ってもなお心配な人は、「方位除け・八方除け」を神社で受けることを検討しましょう。御祈願に必要な御祈願料の相場は5,000円~となっていますが、御祈願をお願いする神社によって変動するため、新居から近い神社の公式ホームページなどで確認しましょう。引越しの方位を気にしないのも1つの解決策
誰もが凶方位に引越したいとは思わないでしょう。しかし、仕事の都合や、既に引越しが決まっている場合など、凶方位に向かわざるを得ないこともあります。そのような場合は無理に「方違え」や「方位除け・八方除け」を行うのではなく、「気にしないように努める」のも1つの解決策となります。引越し時の方位を気にしすぎてノイローゼ気味になる人もいるため、気にならないなら「気にしない」という選択肢を取るのも有効な手段といえます。
先述しているように、「凶方位に引越すこと」と「悪いことが起こる」の両者の間には因果関係がありません。引越し先の新居でできることには「寝床違え」があるため、気になった時に実施しても遅くないといえるでしょう。
まとめ
引越し時における凶方位・吉方位には、九星気学と風水の双方から捉えた2つの見方があります。九星気学の凶方位・吉方位は引越しを行う年・月によって変動しますが、風水の凶方位・吉方位は生涯変わらないのが特徴です。「どちらが正しい」といったことはありませんので、自身が気になる場合は3つの対策方法を実践し、気にならないなら「気にしない」で取り急ぎ問題ないでしょう。
この記事を書いた人
- ニフティ不動産編集部
- 引越しに役立つ情報をお届けします。 ニフティ不動産は大手不動産サイトの賃貸物件、購入物件をまとめて検索できるサイトです。