ダブル・トリプルワークは確定申告が必要?

ダブル・トリプルワークは確定申告が必要?

そもそも確定申告は必要なの?という疑問ですが、結論から言うと「必要」です。

パートやアルバイトは、年末調整を企業が計算してくれますが、複数の企業で働いている場合、年末調整は片方の職場のみとなります。

つまり片方の勤め先で年末調整をしても、実際に1年間働いた額とは異なりますので、正しい税額を申請するために確定申告をします。

もちろん正社員で働きながら副業をしている方も、確定申告が必要です。

払いすぎた税金は還付してもらおう!確定申告することで得られるメリット

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確定申告する必要があることは分かったけれど、申告するのは手間……と思った方、ちょっと待ってください。

確定申告をすることで、払い過ぎている税金が返ってくるかもしれません!

通常、毎月支払われる給与は、源泉徴収税を引いた額になります。
源泉徴収税は、その月の収入が88,000円以上になると徴収されます。

たとえばパートやアルバイトは、毎月の給与が変動しますから、源泉徴収税を引かれた月と、引かれなかった月があるとします。最終的に1年間の収入の合計が103万円を超えなければ、徴収された源泉徴収分を還付してもらうことができます。

特に多く働いた月がある場合は、給与明細や通帳を確認してみましょう。

偶者控除の緩和でどうなる?103万から150万の壁へ

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さて、2018年1月からは、配偶者控除を受けられる年収の上限が103万円から150万円に拡大される予定です。
※世帯主の年収制限が導入されるため、配偶者の年収が1,120万円以下の人が対象です。

いわゆる「103万の壁」が150万円に引き上げられ、ダブル・トリプルと働く場合にも、もちろん合計の収入が150万円までなら配偶者控除を満額受けられることになります。

ただ注意していただきたいのが、これは税金に関するするルールであること。
夫の社会保険の扶養に入っている方は、もう一つの物差しがあります。

それが「130万円の壁」。
(2016年10月からいくつかの条件に合う方は、106万円に引き下げられていますが、ここは割愛します。)

妻の収入が130万円を超えると夫の健康保険の扶養家族から外れ、自身で健康保険や厚生年金に加入することなり手取り収入が減ってしまいます。

偶者控除の緩和でどうなる?103万から150万の壁へ

配偶者控除が150万円に緩和された場合に、損のない働き方をするには、一般的に年収150万円は超えた方がよいと言われています。

扶養から外れてバリバリ働くか、働く量をセーブして扶養範囲内で働くかは、ライフステージによって違うでしょう。

どちらを選択するにせよ、損をしない働き方を選べるよう、知識を持っていた方がよいのは確かです。
育児が少し落ち着いたから少しずつ社会復帰したいと考えている方は、参考になさってください。

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