世界自然遺産の小笠原諸島からなる小笠原村
小笠原村は東京から南に約1000km離れた場所にあり、小笠原諸島の30あまりの島からなる村で、現在住民が暮らしているのは父島、母島のみとなっており、人口は2,493人(2014年4月時点)です。1876年、国際的に日本の領土として認められました。1940年に町村制が施行され、大村、扇村袋沢村、沖村、北村、硫黄島村が発足し、1943年には東京都制の施工により東京府が廃止され東京都の管轄となります。1968年には小笠原支庁の全村が合併を行い、小笠原諸島全域を領域とする小笠原村になりました。父島には村営バスが運行しているほか、母島まで移動するための手段として『ははじま丸』が運航しており、父島からは約2時間かかります。東京から父島までは定期船『おがさわら丸』で25時間半となります。小笠原村の魅力はなんといっても世界自然遺産に登録された美しい自然で、「ボニンブルー」と呼ばれる青く透き通った海は日本屈指のダイビングスポットになっています。年間を通して亜熱帯気候で、一度も大陸と陸続きになったことがありません。そのため生態系が独自の進化を遂げており、小笠原諸島でしか見ることができない生物が多く、東洋のガラパゴスと呼ばれています。イルカやクジラなどが数多く生息しており、ホエールウォッチングやドルフィンスイムが楽しめるほか、アオウミガメの産卵地としても知られています。