ヒョウモントカゲモドキの飼い方は?種類や値段、なつくかどうかや寿命についても解説!の画像01

そこで本記事では、ヒョウモントカゲモドキの飼い方について解説します。種類や値段、性格や寿命、飼育する際の注意点についても紹介するので、興味を持っている方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。



ヒョウモントカゲモドキ(レオパ)ってどんな生き物?

ヒョウモントカゲモドキとは、爬虫類網>有鱗目>トカゲモドキ科に属する生き物です。英語名はLeopard Gecko(レオパードゲッコー)で、「ヒョウ柄のヤモリ」を意味します。
ヒョウモントカゲモドキはヤモリの仲間ですが、ヤモリとは違って趾下薄板(しかはくばん)という器官を持たないため、壁などはよじ登れません。
また、ヤモリにはまぶたがありませんが、ヒョウモントカゲモドキはトカゲと同じようにまぶたを持っています。
ヤモリのようでトカゲにも似ていることから、「トカゲモドキ」という名前が付けられました。ヒョウモントカゲモドキという名前には、「ヒョウ柄のトカゲに似た生き物」という意味が込められているのです。
体重は60〜90gで、全長は20〜25cmほど。野生のヒョウモントカゲモドキは、アフガニスタンやパキスタンなどの暖かくて乾燥した砂漠地帯に生息しています。

ヒョウモントカゲモドキの特徴

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ここでは、ヒョウモントカゲモドキを飼育するなら知っておきたい特徴を6つ紹介します。

1.うろこで覆われている
2.夜行性である
3.高温多湿を好む
4.尻尾にさまざまな役割がある
5.定期的に脱皮する
6.オスとメスが見分けづらい

それぞれを詳しく解説していきましょう。

1.うろこで覆われている

ヒョウモントカゲモドキの体表は全てうろこで覆われています。触ると柔らかく、脱皮のときは白くなるのが特徴です。

2.夜行性である

ヒョウモントカゲモドキは夜行性です。野生のヒョウモントカゲモドキは気温が高い砂漠地帯に生息しているので、日中は砂に穴を掘って身を隠しているのです。
薄暗くなり気温が下がると、身を隠していた場所から出てきて餌を探しはじめます。

3.高温多湿を好む

ヒョウモントカゲモドキは高温多湿の場所を好みます。
砂漠地帯で生息していると聞くと、「飼育ケージ内の湿度は低い方が暮らしやすいのでは?」と思いますよね。
ですが、ヒョウモントカゲモドキは砂漠地帯の中でも、枯れた植物と地面の間のほんのり湿った場所で生活しています。
餌を探して徘徊する時以外は、湿度の高い場所に身を隠しているのです。

4.尻尾にさまざまな役割がある

ヒョウモントカゲモドキの尻尾には3つ役割があります。

・栄養を貯蓄する
・感情を表現する
・自切する

ヒョウモントカゲモドキは、尻尾と前足の付け根に栄養を蓄えています。過酷な砂漠環境で、しばらく餌にありつけなくても生き延びられるようにするためです。
しっかりと栄養が摂れているときは、ぷりぷりとした尻尾になります。
また、威嚇しているときや餌を狙っているときは、尻尾をフリフリと揺らします。尻尾に感情が表れるのは犬や猫と一緒ですね。
そして、危険を察知すると尻尾を自切する習性もあります。自分より大きいトカゲや鳥などに捕まったときに、尻尾をおとりにして逃げる頭が良い生き物です。
尻尾は再生しますが、以前とは異なる形で生えてきます。

5.定期的に脱皮する

ヒョウモントカゲモドキは脱皮を繰り返す生き物です。
爬虫類の表皮は、体が成長しても大きくなりません。そのため、定期的に自分の表皮を脱ぎ捨てなければならないのです。
皮にはたんぱく質などの栄養素が含まれているので、脱ぎ捨てた皮は自分で食べてしまいます。気が付かないうちに脱皮が終わっている場合もあるでしょう。
脱皮は通常、子供の頃は2週間ごと、大人になると3週間〜1ヶ月ごとに行われます。

6.オスとメスが見分けづらい

ヒョウモントカゲモドキは、生後半年頃まではオスかメスかを見分けることができません。
半年以上が経ち一通り成長が終わると、オスとメスに違いが出てきます。
体の裏側の、足と尻尾の境目あたりを確認しましょう。前肛腔という器官があるのがオス、ない、もしくは小さい場合がメスです。

ヒョウモントカゲモドキの種類と値段相場

ヒョウモントカゲモドキにはさまざまな品種があり、品種は「モルフ」と呼ばれています。モルフによって値段も変わってくるので、事前に調べておくとよいでしょう。
100種類以上のカラーバリエーションが存在しますが、ここでは代表的なものを7つ紹介します。

1.ハイイエロー
2.タンジェリン
3.ブリザード
4.アルビノ
5.マック スノー
6.ブラックナイト
7.ホワイトナイト

それぞれの特徴と値段相場を見ていきましょう。

1.ハイイエロー

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ヒョウモントカゲモドキの中で最も有名で、流通量が多いモルフが「ハイイエロー」です。ノーマル(普通種)と呼ばれる場合もあります。
黄色味が強い野生個体同士を掛け合わせ、1970年に初めてのモルフとして誕生しました。
幼少期は黄色味が強くバンド模様がありますが、成長するにつれて黄色味がなくなり、バンド模様が斑模様に変化していきます。
ヒョウモントカゲモドキの中では比較的体が丈夫な品種です。
値段は5,000円〜1万円ほどで販売されています。

2.タンジェリン

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鮮やかなオレンジ色をしたモルフを「タンジェリン」と呼びます。マンダリンオレンジの中のタンジェリンという品種の色に似ていることが名前の由来です。
オレンジ色が強いハイイエロー同士を掛け合わせて生み出されました。
斑模様が少ないのも特徴で、人気が高い品種です。
一般的には1万円〜3万円ほどの値段で販売されています。

3.ブリザード

斑模様を持たないモルフを「ブリザード」と呼びます。色素生成が他の個体よりも少なく、白化を起こした状態です。
生まれたときから班模様はありませんが、成長するにつれてさらに体全体が白くなっていきます。目の上が青くなっているのも特徴です。
ペットショップでは2万円前後で販売されています。

4.アルビノ

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先天的にメラニンが欠乏しており、黒の色素が発色しない、もしくは抑えられたモルフが「アルビノ」です。班模様が薄く、茶色っぽくなります。
アルビノは視力が低い傾向にある個体なので、生き餌よりも人工フードが適しているといえるでしょう。色素が薄いので、目が赤色になる個体もいます。
1万円〜3万円ほどの値段で販売されている場合が多いようです。

5.マック スノー

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「ハイイエロー」の黄色い部分が白色に置き換わったモルフが「マック スノー」です。自動車のCMに起用されたこともあり、人気を集めています。
ペットショップなどでの値段相場は1.5万円~3万円程度です。
マック スノー同士を掛け合わせると、白と黒のコントラストがはっきりとしていて美しい「スーパーマック スノー」が生まれます。

6.ブラックナイト

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全身が真っ黒なモルフが「ブラックナイト」です。黒い個体同士を掛け合わせ続けて誕生した大変珍しい品種で、生み出すのには15年の月日がかかったといわれています。
黒の密度によって値段は変わりますが、メスは20万円前後、オスは30万円前後で販売されているのが一般的です。

7.ホワイトナイト

全身が真っ白で、赤い目をしているモルフが「ホワイトナイト」です。「ブリザード」と「レーダー」という品種を掛け合わせて生み出されました。
白の密度によって値段は前後しますが、安いもので3万円前後、高いものでは10万円ほどで販売されています。

ヒョウモントカゲモドキはなつく?性格や飼いやすさについて解説!

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ヒョウモントカゲモドキは、犬や猫のように飼い主になつくことはありません。ただ、学習能力はあるので、「この人は餌をくれる人だ」と認識はできます。
ご飯の時間になると目を輝かせて近付いてくる子も中にはいるでしょう。
なつくことはなくても、手で触っても大丈夫なくらいに「慣れさせる」ことはできますよ。驚かせるような行為は避けて、餌を与えるときにゆっくりと信頼関係を築いていきましょう。
性格はおとなしく、体臭や鳴き声もほとんどないので、アパートやマンション、一人暮らしでも飼いやすい生き物だといえるでしょう。

ヒョウモントカゲモドキの飼育に必要なもの

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ヒョウモントカゲモドキを家に迎え入れる前に用意しておきたい、飼育に必要なものを紹介します。飼育環境が整っていないとさまざまな病気の原因になるので、しっかりと準備しておきましょう。

ケージ

ヒョウモントカゲモドキの住処となる爬虫類用ケージを購入しましょう。幅と奥行きが30cm程度のケージが人気ですが、できれば体長の2倍以上の長さがあるものを用意してあげてください。
広さに余裕があると、流木を置いたりレイアウトを組んだりできるので、動き回る楽しみが増えます。
ケージには上側が開くタイプと、前面が観音開きになるタイプがあります。ヒョウモントカゲモドキは上からの動きを警戒する傾向にあるので、前面が開くタイプがおすすめです。
初心者向けに床材やシェルター、エサ皿などがセットになっているケージも販売されていますよ。

床材

ヒョウモントカゲモドキは地表性の生き物なので、床材はとても大切です。なるべく故郷の環境に近い砂を用意してあげるとよいでしょう。
床材が砂だと地面を掘ることができるので、ストレス解消にもつながります。
砂は近くの自然から採取してくるのではなく、必ず爬虫類専用の砂を購入してください。
「砂だとフンを見つけにくい」「誤飲してしまう可能性がある」などのデメリットもあるので、キッチンペーパーや新聞紙を床材として使用している人もいます。
掃除のしやすさなども考慮しながら、自分に合った床材を選びましょう。

シェルター

野生のヒョウモントカゲモドキは日中、岩場や植物の陰に隠れて身を潜めています。その本能は飼育下で繁殖したヒョウモントカゲモドキも変わらず持っているので、隠れ家となるシェルターを用意しておきましょう。
体がすっぽり隠れるくらいの大きめサイズが理想です。シェルターの上に登って遊ぶ子や、シェルターの表面の凸凹を利用して脱皮する子もいますよ。
さまざまなデザインのシェルターがあるので、いくつか購入して定期的に交換するのもおすすめです。

水入れ

ヒョウモントカゲモドキの故郷は砂漠地帯ですが、水分は必要です。水入れを用意して、いつでも新鮮な水が飲めるようにしておきましょう。
ヒョウモントカゲモドキが水入れをひっくり返してしまう可能性があるので、軽い容器はおすすめしません。また、容器が高すぎると水があることを認識できないかもしれないので、高さにも配慮して水入れを選びましょう。

温湿度計

温度や湿度はヒョウモントカゲモドキの生死に関わるので、温湿度計は必需品です。
ヒョウモントカゲモドキは高温多湿を好みます。特に、秋から冬にかけての寒くて乾燥する季節は、温度・湿度管理を徹底してください。
ケージの側面に取付け可能な、爬虫類専用の温湿度計がおすすめです。ヒョウモントカゲモドキが活動している床面近くに取り付けましょう。

照明

ヒョウモントカゲモドキは夜行性なので照明は必須ではありませんが、紫外線ライトがあると健康維持につながります。特に日当たりが悪い場所で飼育している場合は、取り付けてあげるようにしましょう。
紫外線ライトにより昼と夜のメリハリをつけると、ヒョウモントカゲモドキの生活サイクルが整います。脱皮促進や食欲増進の効果が期待できますよ。

ヒーター

ヒョウモントカゲモドキは自分の体内で熱を作り出すことができません。外界の熱を利用して体温を上げているので、気温が低いままだと死に至る可能性があります。
特に冬場は、ヒーターを使ってケージ内の温度を上げるようにしましょう。
ただ、温度が高すぎても熱中症になってしまうので、床面積の2分の1〜3分の1くらいの大きさのヒーターを用意してください。温度の高いエリアと低いエリアを作って温度勾配をつけると、ヒョウモントカゲモドキは好みの温度帯に自ら移動できます。
設定温度を超えると自動的に電源が切れるタイプのヒーターもあるので、購入を検討してみてください。

ピンセット

ヒョウモントカゲモドキに餌を与える際に必要なのがピンセットです。勢いよく餌に食いついてもケガをしないように、先が丸くなっているタイプのものを選びましょう。
ピンセットで直接与えない場合は、ヒョウモントカゲモドキが食べやすい高さの餌入れを用意してください。

ヒョウモントカゲモドキはの餌は?あげ方についても解説!

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ヒョウモントカゲモドキが食べる餌は以下の3つです。

・生き餌
・人工フード
・サプリメント

それぞれを詳しく見ていきましょう。

生き餌

ヒョウモントカゲモドキは肉食なので、コオロギやミルワーム、レッドローチなどが大好物です。生きたままピンセットでつまんで与えましょう。
自分で昆虫を繁殖させたり生き餌を捕まえてきたりする飼い主さんもいますが、ペットショップや生き餌専門店で購入するのが一般的です。

人工フード

生き餌を与えるのが苦手だという方には人工フードがおすすめです。固形タイプや粉末タイプ、ゲル状タイプなどがあるので、ヒョウモントカゲモドキの食いつき具合を見ながら好みの形状を見つけていきましょう。
ただ、人工フードは生き餌に比べると食いつきが悪い傾向にあります。ときには生き餌も与えて楽しみを作ってあげてくださいね。

サプリメント

生き餌を与えている場合は、カルシウムやビタミンなどの栄養素が不足しがちです。栄養不足はさまざまな病気の原因になるので、サプリメントで補う必要があるでしょう。
サプリメントは、使用量や使用頻度を誤ると体に害を及ぼすので、慎重に与えてください。
人工フードを与えている場合は、それだけで栄養バランスが整っているので、基本的にはサプリメントは必要ありません。

餌のあげ方

餌をあげる頻度は、幼体の場合は1日〜2日おき、大人の場合は数日おきが基本です。尻尾の太さや体重を定期的に確認しながら、餌のタイミングを判断していきましょう。
餌はピンセットでつまんで与えます。ヒョウモントカゲモドキの目の前で餌をゆらゆら揺らすと食欲が刺激され、勢いよく噛みついてくるはずです。
ピンセットを怖がるような様子があれば、餌入れで与える方法に切り替えましょう。
生き餌の場合はケージに直接放つ方法もありますが、数多く入れすぎると逆にストレスになるので、数匹に留めておいてください。

ヒョウモントカゲモドキの飼い方のポイント

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ヒョウモントカゲモドキを飼うなら把握しておきたい飼い方のポイントを3つ紹介します。

1.水を2~3日に1回交換する
2.ケージの掃除を定期的に行う
3.体調管理をする

それぞれを詳しく解説していきましょう。

1.水を2~3日に1回交換する

砂漠地帯が故郷のヒョウモントカゲモドキですが、水分は必要です。2日〜3日に1回は水を交換するようにして、いつでも新鮮な水が飲めるようにしておきましょう。
水を交換する際には、水入れの汚れも落としてください。
水入れから水を飲んでくれない場合は、ケージ内を霧吹きで湿らせる方法がおすすめです。ガラス面についた水滴から水分を摂取してくれます。

2.ケージの掃除を定期的に行う

ヒョウモントカゲモドキはやんちゃなので、ケージはすぐに汚れてしまいます。定期的に掃除して、清潔な環境を保つようにしてください。
ただし、ケージ全体を洗う大掃除は半年に一回くらいで大丈夫です。自分の臭いがするものがなくなると、ヒョウモントカゲモドキが落ち着かなくなってしまいます。
シェルターが汚れたら洗ったり、ガラス面が汚れたらふき取ったりなどの部分的な掃除はこまめに行いましょう。食べ残した餌やフンは毎日取り除くのが理想です。

3.体調管理をする

ヒョウモントカゲモドキの体をしっかり観察して、体調管理をしましょう。

・尻尾は細くなっていないか
・色つやは悪くないか
・ケガはしていないか
・爪はかけていないか

などを定期的に確認してください。

ヒョウモントカゲモドキの寿命とかかりやすい病気

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ヒョウモントカゲモドキの飼育下での寿命は、10年〜15年ほどだといわれています。ですが、20年以上生きた個体も存在し、野生下での平均寿命は25年ほどです。
丁寧に飼育すれば、長く一緒に過ごせる生き物だといえるでしょう。
ヒョウモントカゲモドキがかかりやすい病気は以下の6つです。

1.脱皮不全
2.くる病
3.クリプトスポリジウム感染症
4.細菌性口内炎(マウスロット)
5.脱ヘミペニス
6.外傷(尻尾の自切)

それぞれを詳しく解説していきます。

1.脱皮不全

脱皮中に、一部の古い皮がはがれずに残ってしまうことを「脱皮不全」と言います。考えられる原因は以下の3つです。

・湿度不足
・栄養不足
・ストレス

脱皮不全を放置すると血行不良になり、壊死してしまう可能性があります。ヒョウモントカゲモドキが自力で何とかできない場合は手を貸してあげましょう。
ぬるま湯で脱皮不全が起こっている部分を湿らせて、ピンセットや綿棒で優しく取り除いてください。それでもうまくいかない場合は無理をせず、動物病院を受診しましょう。

2.くる病

カルシウム不足が原因で骨が変形し、手足を動かせなくなる病気がくる病です。爬虫類はくる病にかかりやすいので、普段から栄養管理をしっかりと行っておく必要があります。

・食欲がない
・あまり動かない
・体をブルブル震わせる
・口をパクパクする

などの様子が見られたら、くる病の可能性があります。早めに動物病院を受診しましょう。

3.クリプトスポリジウム感染症

クリプトスポリジウムという寄生虫による感染症です。嘔吐や下痢、食欲不振などの症状が見られます。
菌が繁殖している餌や他の個体を通して感染するため、繁殖目的で複数のヒョウモントカゲモドキを飼育している方は注意してください。
放置すると、最悪の場合死に至る危険性があります。兆候が見られたら、早めに動物病院を受診してください。

4.細菌性口内炎(マウスロット)

口の周りに白い膿のようなものが現れたら、細菌性口内炎の可能性があります。自然治癒はしない病気なので、動物病院の受診が必要です。
放置すると口をうまく動かせなくなります。他の個体に感染する恐れがあるので、早めに対処しましょう。
不衛生な環境や口内の傷が原因になることが多いので、清潔な環境を保ち、ピンセットで口を傷付けないように気を付けてください。

5.脱ヘミペニス

ヒョウモントカゲモドキのオスが持つヘミペニス(半陰茎)という器官が、露出したまま元に戻らなくなる病気が脱ヘミペニスです。繁殖目的で多頭飼いしている方は特に気を付けましょう。
放置するとうっ血したり、感染症にかかったりする可能性があります。1週間程度様子を見ても戻らなければ、動物病院を受診しましょう。

6.外傷(尻尾の自切)

ヒョウモントカゲモドキは、ストレスを感じると自切してしまいます。自切が起きても、基本的には動物病院を受診する必要はなく、放置で大丈夫です。
尻尾の再生を促すために、いつもよりも栄養価が高い餌を与えてあげるとよいでしょう。
また、自切はストレスを感じている証拠なので、飼育環境や触れ合い方を見直す必要があります。

ヒョウモントカゲモドキを飼育する際の注意点

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ヒョウモントカゲモドキを飼育する際の注意点を4つ紹介するので、把握しておきましょう。

1.温度・湿度管理を徹底する
2.触りすぎない
3.脱皮不全を防ぐ
4.同じケージで多頭飼いしない

それぞれを詳しく見ていきましょう。

1.温度・湿度管理を徹底する

ヒョウモントカゲモドキは外気温に合わせて体温を調整する変温動物です。温度や湿度に敏感なので、管理を徹底しましょう。
ヒョウモントカゲモドキが快適に感じる温度は20℃~30℃くらい、湿度は40%~60%です。
暑すぎると熱中症に、寒すぎると体温が低下して死に至る危険性もあります。
特に冬場はヒーターで温めるなどして、快適な空間を作ってあげましょう。

2.触りすぎない

ヒョウモントカゲモドキは、触りすぎるとストレスを感じて自切してしまう可能性があります。
飼い主に慣れることはあっても、犬や猫と違ってなつくことはありません。「触られて嬉しい」とは感じないのだと理解しておきましょう。
健康状態に異常はないか調べるために、適度なスキンシップは必要ですが、触りすぎないようにしてください。

3.脱皮不全を防ぐ

脱皮不全が起きると、ヒョウモントカゲモドキにストレスがかかってしまいます。脱皮不全が起こらないように、普段から栄養管理や湿度管理を徹底しておきましょう。
脱皮促進スプレーも市販されているので、購入しておくのも1つの方法です。
万が一のことが起きてもすぐに病院に連れて行けるように、爬虫類を診てくれる病院を探しておいてください。

4.同じケージで多頭飼いしない

ヒョウモントカゲモドキは多頭飼いには向きません。特にオスは縄張り意識が強いので、オス同士を同じケージで飼育すると争いが起きます。
オスとメスや、メス同士の場合も、ストレスから食欲不振になったり、尻尾を自切してしまったりする可能性があるでしょう。
繁殖目的で同じケースに入れるときは、交尾が終わったら別々のケースに移すようにしてください。

インスタグラムの投稿からかわいいヒョウモントカゲモドキを紹介!

最後に、インスタグラムの投稿からかわいいヒョウモントカゲモドキを紹介します。

ヒョウモントカゲモドキのダイナちゃん

クリクリした目が可愛らしいダイナちゃん。
口角が少し上がっていて、笑っているようにも見えますね。
こんな表情で見つめられたらメロメロになってしまいます…!

ヒョウモントカゲモドキのラナちゃん

ラナちゃんのドアップスマイル!口角がきゅっと上がっていて最高にかわいい表情ですね。
タンジェリン特有の鮮やかなオレンジ色が綺麗で印象的です。

ヒョウモントカゲモドキのニックちゃん

まるで空を見上げているような表情のニックちゃん。何を見ているんでしょうか?
瞳がくりっとしていて大きいのもチャームポイントかな?
この目でおねだりされたら何でもあげたくなっちゃいそうですね。

ヒョウモントカゲモドキのうどんちゃん

ミニチュアのバスタブに入るうどんちゃん。
舌をペロッと出した表情が最高にかわいいです!お腹が空いているのかな?
2枚目の合成した写真も微笑ましいですね。

ヒョウモントカゲモドキのラムちゃん

脱走を試みているラムちゃん。
器用に手を引っかけて、今にもぴょんとケージの壁を飛び越えてしまいそうですね。
飼い主さんの手には乗りたくないようです。
「1人でできるもん!」と声が聞こえてきそうです。

かわいいヒョウモントカゲモドキを家族に迎えてみよう!

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ヒョウモントカゲモドキの飼い方について解説しました。いかがだったでしょうか。
ヒョウモントカゲモドキはおとなしい性格で、お世話の内容も比較的簡単なので、爬虫類を初めて飼う方でも飼育しやすい生き物です。
臭いや鳴き声も少ないので、アパートやマンションで一人暮らしをしている方でも飼育に挑戦できます。
あなたもかわいいヒョウモントカゲモドキを家族に迎え入れてみてはいかがでしょうか。

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