インコの正しい飼い方は?種類や餌、寿命やしゃべるかどうかについても解説!の画像01

「犬や猫はお世話が大変そうだけど、インコなら飼ってみたい」

このように考えている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、インコの飼い方のポイントを詳しく解説します。インコの種類や餌、寿命や飼う際の注意点についても取り上げるので、インコを家族に迎え入れたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。



インコってどんな生き物?

インコとは、オウム目インコ科に属する生き物の総称です。明治時代に海外から輸入されて以降、ペットとして親しまれてきました。

インコの飼い方を説明する前に、まずはインコの特徴を詳しく見ていきましょう。

1.生息地は熱帯の森林地域が中心である

インコは主に、熱帯や亜熱帯の森林地域に生息しています。

オーストラリア・南アメリカ・アフリカ・東南アジアなどに多くの種が分布しており、現地では、野生のインコの群れに遭遇する場面もあるようです。

インコは環境への適応能力が高いので、熱帯の森林地域以外でもさまざまな場所で生息・繁殖を繰り返しています。

現在では、南極や北極など寒さが厳しい地域以外のほぼ全域に、野生のインコが生息していると考えてよいでしょう。

2.カラーバリエーションが豊富である

インコはカラーバリエーションが豊富です。セキセイインコだけで考えても、5,000種類以上のカラーバリエーションが存在します。

特に、オーストラリアや南国で生息するインコはカラフルな見た目の個体が多いといえるでしょう。

熱帯雨林の薄暗い環境の中でも仲間や繁殖相手を見つけられるように、カラフルな体色に進化していったと考えられています。

3.性格は人懐っこく好奇心が強い

個体差はありますが、基本的にはインコは人懐っこくて寂しがり屋です。飼い主と信頼関係を築きやすい分、構ってあげないとストレスを感じて体調不良になる場合もあるでしょう。

また、好奇心旺盛なので、面白いものを見つけると夢中で遊びます。人間だけではなく、他の動物に対してもフレンドリーに接する子が多いです。

ただ、自然界では捕食対象になる場合が多いため、繊細で臆病な一面も持ち合わせています。信頼関係ができるまでは、驚かさないように慎重に接しましょう。

4.食性は雑食である

インコの食性は雑食です。野生のインコは木の芽や木の実、植物の種子などを主食にして生活しています。

虫や亡くなっている動物、果物を食べる場合もあります。草食寄りの雑食だといえるでしょう。

5.昼行性である

インコは日の出から日の入りまで活動し、夜は睡眠をとる昼行性です。

朝は6時〜7時くらいに目覚め、18時頃には就寝体制に入ります。夜遅い時間帯に物音をたてるとインコが起きてしまうので、ケージカバーをつけたり部屋を分けたりなどの対策が必要です。

6.おしゃべりする子が多い

インコはおしゃべりが好きな小鳥だといわれています。中には、飼い主の言葉を真似してコミュニケーションをとろうとする子も存在しますよ。

インコの体には鳴管(めいかん)という器官があり、鳴管を震わせることで人間と同じような声が出せるようになるのです。

野生のインコは、鳴き声を使って仲間に危険を知らせたり、求愛をしたりします。つまり、飼い主に対しておしゃべりをするのは、インコの愛情表現の1つだといえるでしょう。

インコとオウムの違いは?

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インコは「オウム目インコ科」に属しますが、オウムは「オウム目オウム科」に属する生き物です。

大きな違いは、冠羽(かんう)があるかどうか。オウムには頭の上に冠羽(かんう)と呼ばれる羽がありますが、インコにはありません。

また、体の大きさでも判断できます。種類によって例外はありますが、体が大きい方がオウム、小さい方がインコだと考えてよいでしょう。

オウムは体長30cm以上ある個体がほとんどですが、インコは体長25cm以下の個体が多いといえます。

代表的なインコの種類と値段

世界には、分かっているだけでも350種類以上のインコが存在するといわれています。

ここでは、その中でもペットとして人気が高い7種類のインコの特徴を紹介するので、参考にしてください。

1.セキセイインコ

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インコの中で最も有名で飼育者数も多いのが「セキセイインコ」です。体長は20cm程度で比較的小柄。カラーバリエーションは豊富です。

人懐っこくておしゃべり好きな性格で、自ら近寄ってきてくれる子も多いでしょう。比較的簡単に手乗りしてくれます。

値段相場は5,000円〜15,000円程度です。

2.コザクラインコ

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セキセイインコよりひと回り小さいインコが「コザクラインコ」です。飼い主に注ぐ愛情が大きいので「ラブバード」と呼ばれる場合もあります。

尾羽が短くずんぐりした体型が特徴。首から腰にかけてはグラデーションがかった色合いです。

体は小さいですが鳴き声は大きめなので、マンションやアパートで飼育する際は注意しましょう。

値段相場は1万円〜3万円程度です。

3.ボタンインコ

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目の周りに白い縁どりがあるインコが「ボタンインコ」です。

セキセイインコやコザクラインコよりも体格が小さく、体長は15cm程度。飼い主に対する愛情が大きいので、ラブバードの一種に数えられています。

一方で、神経質でストレスに弱い一面も持ち合わせているのが特徴です。インコがストレスを溜めてしまわないように、住みやすい環境づくりを意識しましょう。

値段相場は1万円〜3万円程度です。

4.サザナミインコ

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さざなみのような細かい模様が入った羽を持つインコが「サザナミインコ」です。インコにしては珍しい前傾姿勢の立ち姿が特徴的。

カラーはグリーン系が多いですが、品種改良が進みさまざまなバリエーションが増えています。体長は15㎝程度です。

優しく穏やかな性格で、ときにはユニークな行動をとり飼い主を楽しませてくれることも。臆病な一面も持ち合わせているので、慣れるまでは慎重に距離を縮めていきましょう。

「プイプイ」というような鳴き声も特徴的で、おしゃべりも大好きです。一般的には2万円〜7万円程度で販売されています。

5.マメルリハ

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マメルリハは、ペットとして飼育される小鳥の中でも最小サイズといわれているインコです。名前には、「瑠璃色の羽を持つ小さなインコ」という意味が込められています。

体長は13㎝程度で、ノーマルカラーはグリーン。近年では品種改良が進み、さまざまなカラーのマメルリハが生み出されています。

喜怒哀楽が激しい性格なので、飼い主に甘えてくることもあれば、機嫌を損ねると攻撃してくる可能性も。しっかりとコミュニケーションをとるようにしましょう。

値段相場は1万円〜4万円程度です。

6.ヨウム

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ヨウムは、非常に賢く複雑なコミュニケーションがとれるインコです。

全身がグレーで、尾羽だけ赤いのが特徴的。おしゃべりが上手で飼い主にもよくなつくので、日本だけではなく世界中の人たちから人気を集めています。

体長は35㎝程度で、小鳥の中では大柄。平均寿命は30年〜50年なので、家族として迎え入れるには覚悟が必要です。

体は大きいですが鳴き声は小さめなので、マンションやアパートでも飼育できます。値段はかなり高額で、50万円〜100万円程度です。

7.コガネメキシコインコ

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コガネメキシコインコは、体長30㎝程度の中型サイズのインコです。頭から腹部にかけて、オレンジ色から黄色に変化していくグラデーション模様が入っているのが特徴。

性格は賢くてよく遊び、飼い主にもなつきます。一方で、寂しがりやな一面も持ち合わせているので、飼い主がそばを離れると甲高い声で鳴く場合も。

住環境を考慮したうえでお迎えする必要があるでしょう。値段相場は10万円〜16万円程度です。

インコを飼う際に必要なもの

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インコを飼う際に、最低限揃えておくべきアイテムを紹介します。

・ケージ(鳥かご)
・ケージカバー
・止まり木
・床材
・餌入れ
・水入れ(給水器)
・水遊び用品
・おもちゃ
・ヒーター
・ハサミ
・体重計
・キャリーケース

インコを家族に迎え入れようと考えている方は、準備しておきましょう。

ケージ(鳥かご)

インコの大きさに合わせたケージを用意しましょう。両羽根を広げてもぶつからないくらいの大きさが理想です。

狭すぎるとインコがストレスを溜めてしまうので注意してください。

また、糞の掃除のしやすさを考えると、下部分が引き出し式になっているケージがおすすめです。

ケージカバー

ケージカバーは必須ではありませんが、あるとインコが深い眠りにつきやすくなります。

インコの就寝時間は、明確に決まっているわけではありません。眠りたくても周囲の音や光が邪魔をして、安心して眠れないときもあるでしょう。

好きなときにいつでも眠りにつけるように、ケージカバーをつけて環境を整えてあげてください。

止まり木

インコがケージの中で楽しく過ごせるように、止まり木を設置してあげましょう。2本以上の設置がおすすめです。

止まり木がケージとセットになっている場合もありますが、インコの足のサイズに合っているとは限りません。飼うインコの足の大きさに合った、使いやすい止まり木を用意するようにしてください。

床材

ケージの床は糞や食べこぼしなどで汚れるので、床材を敷きましょう。

鳥用シーツや底砂などがおすすめですが、新聞紙でも代用できます。

餌入れ

餌を入れておく容器を用意しましょう。ケージに引っかけるタイプの小鳥専用の餌入れが販売されていますよ。

食器でも代用可能ですが、軽い食器だとインコがひっくり返してしまう可能性があります。重量のある陶器製のものを選びましょう。

水入れ(給水器)

インコがいつでも新鮮な水が飲めるように、水入れを設置しておきます。ケージに引っかけるタイプの小鳥専用の給水器がおすすめです。

食器でも代用可能ですが、餌入れと同様に、ある程度重量のあるものを選ぶようにしましょう。

水遊び用品

インコは水遊びが好きな小鳥です。水遊びには、ストレス発散や体温調節、羽の洗浄などの効果が期待できます。水遊び用品は必ず用意しておきましょう。

最近では、噴水のように水が湧き出てくるものなど、インコが興味を示すように工夫された水遊びグッズが販売されていますよ。

もちろんお皿でも代用可能です。インコの足がつかるくらいの深さのお皿を用意しましょう。

おもちゃ

インコは遊ぶことが大好きなので、おもちゃを与えると喜んでくれます。一人遊びはストレス解消にもつながりますよ。

音が鳴るものや突っつくと転がるものなど、さまざまな種類のおもちゃが販売されているので、ペットショップをチェックしてみてください。

ヒーター

インコは寒さに弱い生き物なので、特に冬場はヒーターを設置してあげた方がよいでしょう。

パネルタイプ・電球タイプ・止まり木タイプなど、ヒーターにもさまざまな種類があります。予算と相談しながら、インコが快適に過ごせるヒーターを探してみてください。

ハサミ

インコの羽切り(クリッピング)を考えているならハサミが必要です。錆びついていない綺麗な状態のハサミを用意しましょう。

羽切りにはメリットもあればデメリットもあるので、慎重に検討してください。

体重計

インコの健康管理をするために、体重計は必ず用意しておきましょう。

インコは不調を隠す習性があります。見た目だけでは体調不良に気付いてあげられない可能性があるので、定期的な体重測定が必要です。

細かく数値を把握するために、0.1g単位で測れるものを購入しましょう。

キャリーケース

キャリーケースはインコを動物病院に連れて行く際に必要です。何かあったときに備えて準備しておくとよいでしょう。

インコの大きさに合わせて選んでください。

インコの飼い方のポイント

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インコの飼い方のポイントを4つ紹介します。

1.定期的にコミュニケーションをとる
2.日光浴をさせてあげる
3.鳥かごを清潔に保つ
4.放鳥時間を決めて遊ぶ

インコを初めて飼う方は、最低限この4つのポイントを心に留めつつ、インコとの距離を縮めていきましょう。

1.定期的にコミュニケーションをとる

最低でも1日に1回はインコをケージから出して、コミュニケーションをとる時間を作りましょう。飼い主とのコミュニケーションの時間を楽しみにしている子が多いので、構ってあげない期間が続くとストレスを溜めてしまいます。

おもちゃで思いっきり遊びたい子もいれば、飼い主の肩に乗っているだけでも楽しいと感じる子もいて、性格はさまざまです。その子の個性に合わせた遊び方を探っていきましょう。

警戒心が強く臆病な子に対しては、ゆっくりと話しかけながらコミュニケーションをとり、顔周りから触れるようにしてください。

2.日光浴をさせてあげる

1日に30分~1時間程度、インコに日光浴をさせてあげましょう。

日光を浴びることで体内時計が調整され、ビタミンDの生成が促されます。また、ストレス解消や体表の殺菌効果もあるので、日光浴はインコの健康維持に欠かせないといえるでしょう。

ただし、夏場の直射日光には注意が必要です。熱中症になってしまう可能性があるので、ケージを半分覆うなどして日陰も作ってあげてください。

悪天候の日や猛暑の日は無理に日光浴を行わず、小鳥用のUVライトで代用するのがおすすめです。

また、カラスや野良猫、蛇などから攻撃される可能性もあるので、日光浴は必ず室内で行いましょう。室内でもカーテンを開けていれば、充分に日光が届きます。

3.鳥かごを清潔に保つ

鳥かご(ケージ)の掃除は毎日行い、清潔な空間を保ちましょう。糞や餌の食べ残しを放置した不衛生な状態が続くと、さまざまな病気や不調の原因になってしまいます。

・糞が網にこびりついていれば歯ブラシなどでこすり取る
・餌入れが汚れていれば洗浄する
・水入れを洗浄し、新鮮な水に入れ替える

以上の3点は毎日行うようにしましょう。

鳥かご全体の掃除は月に2回程度で大丈夫です。掃除中は、インコをキャリーケースに移すようにしてください。

4.放鳥時間を決めて遊ぶ

インコをダラダラと放鳥し続けるのではなく、放鳥時間を決めて遊ぶようにしてください。

インコは飼い主さんと遊ぶ時間が好きなので、疲れていても気丈に振る舞い、飼い主さんの傍から離れなくなってしまう傾向にあります。気付かないうちに体力が落ち、病気や事故を引き起こす可能性もあるでしょう。

飼い主さんがしっかりと放鳥時間を区切り、インコが休める時間を作ってあげてください。生活にメリハリをつければ、インコの長生きにもつながります。

インコにはどんな餌をあげるの?

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インコの餌は雛(ヒナ)の場合と成鳥の場合で異なります。それぞれを詳しく見ていきましょう。

雛(ヒナ)の場合

雛(ヒナ)の餌は主に以下の3つです。

・パウダーフード(総合栄養食)
・粟玉(主食)
・サプリメント(粟玉を与える場合に必要な補助栄養食)

粟玉もパウダーフードも、ぬるま湯でふやかして与えます。パウダーフードはそれだけで栄養素が整っていますが、粟玉の場合は栄養素が不足しているので、サプリメントも一緒に与えましょう。

雛(ヒナ)の餌やりは1日3回からスタートします。餌を食べると胸の上部にある「そのう」が膨らむので、「そのう」が8分目になるくらいまで与えます。

再び餌を与えるときは、「そのう」が空になっているのを確認してから与えてください。

成鳥の場合

成鳥の餌は主に以下の4つです。

・ペレット(総合栄養食)
・粒餌・シード食(主食)
・青菜・野菜(粒餌を与える場合の補助栄養食)
・サプリメント(粒餌を与える場合の補助栄養食)

ペレットは総合栄養食なので、それだけを与えていれば必要な栄養素を摂取できます。ただ、人工的に作られた餌なので、個体によっては食いつきが悪い場合もあるのが難点です。

粒餌・シード食は、アワやヒエ、キビなどの実をブレンドしたものです。自然食に近いので、インコの食いつきも期待できるでしょう。
粒餌・シード食だけでは栄養素が足りていないので、野菜やサプリメントも一緒に与えてください。

アボカドやほうれん草など、インコに与えてはいけない野菜もあります。野菜を与える際は、事前にしっかりと確認しておきましょう。

インコの入手方法は?

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インコの入手方法は主に3つです。自分に合った方法を選んでください。

インコの入手はペットショップが一般的

大型のペットショップであれば、ほぼ一年中インコの雛(ヒナ)を販売しています。

インコの繁殖時期は春と夏なので、その時期に合わせて見に行けば、販売されている雛(ヒナ)の数も多いでしょう。

インコの里親も募集している

「ペットのおうち」や「ジモティー」などのサイトでは、インコの里親を募集しています。

ただし、里親募集中のインコは成鳥が多いので、雛(ヒナ)から育てたいと考えている方には向きません。

また、過去にインコを飼育した経験がある方が里親に選ばれやすい傾向にあるので、その点も心に留めておきましょう。

触れ合うだけならインコカフェもおすすめ

「住環境や金銭面などの理由でインコは飼えないけど、インコと触れ合いたい」
という方には、インコカフェがおすすめです。

インコを眺めながら食事ができるお店や、ふれあい体験ができるカフェなど、店舗によってサービス内容はさまざま。気になる方は、「インコカフェ」で検索してみてください。

インコの寿命とかかりやすい病気

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インコの平均寿命は種類によって変化します。代表的な種類と平均寿命を以下の表にまとめました。

代表的な種類 平均寿命
セキセイインコ 8年~10年
コザクラインコ 10年~15年
ボタンインコ 10年~15年
サザナミインコ 7年~12年
マメルリハ 7年~15年
ヨウム 30年~50年
コガネメキシコインコ 約15年

ただし、上記はあくまで目安であり、個体によって寿命は異なります。29年生きたセキセイインコも存在するので、大切に飼育すれば長い期間を共に過ごせる生き物だといえるでしょう。

インコの長生きと健康のためにも、日頃から健康管理をしっかりと行ってください。

インコがかかりやすい病気には以下のようなものがあります。

・そのう炎…そのうが細菌に感染する病気
・鼻炎…インコの風邪のようなもの
・疥癬(かいせん)症…皮膚に寄生するダニによって引き起こされる
・栄養不良…粟玉だけ与えていると栄養が不足して不調を起こす

日頃から飼育環境を清潔に保ち、栄養管理や温度調節を適切に行っていれば、これらの病気は予防できます。インコの体調に異変を感じたら、放置せずに動物病院を受診しましょう。

インコを飼うときの注意点

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インコを飼うときの注意点を6つ紹介します。

1.餌入れと水入れは毎日交換する
2.背中は撫でない
3.冷房を直接あてない
4.羽切りの判断は慎重に行う
5.与えてはいけない食べ物を把握しておく
6.犬や猫などのペットには近付けない

病気や事故を未然に防ぐためにも、6つの注意点を心がけながら飼育しましょう。

1.餌入れと水入れは毎日交換する

餌入れは、必ず1日に1回は交換するようにしましょう。餌が入っているように見えても、「実は殻つきシードの殻だけが残っていた」ということも多々あります。

また、水入れは1日に2回交換するのが理想です。新鮮で綺麗な水が飲める状態を、常に維持しておきましょう。

2.背中は撫でない

背中を撫でられることを苦手に感じるインコは多いようです。どう感じるかは個体によりますが、なるべく背中は撫でないようにしましょう。

また、メスの場合は、背中を刺激されると発情してしまう可能性もあります。体に負担がかかったり、卵詰まりを起こしてしまったりするので、背中にはなるべく刺激を与えないようにしてください。

3.冷房を直接あてない

インコは暖かい環境を好む生き物なので、冷房の風が直撃すると、体調不良を起こしてしまう可能性があります。冷房の風が直接あたらない場所にケージを設置してください。

冷房がきいていて部屋全体の温度が低いときは、夏場でも小鳥用ヒーターを利用するようにしましょう。

4.羽切り(クリッピング)の判断は慎重に行う

羽切り(クリッピング)とは、インコの風切り羽の先端をカットして飛べなくする処置のことです。窓や扉が開いているときに飛んでいってしまうのを防ぐために行います。

脱走を防ぐためには有効な手段ですが、リスクも伴います。羽を切られたインコは自由に飛び回れなくなり、大きなストレスを感じてしまうからです。

羽切り(グリッピング)をするかどうかは、インコの性格も考えながら慎重に判断してください。

5.与えてはいけない食べ物を把握しておく

インコには、与えてはいけない食べ物があります。代表的なものは以下の5つです。

・チョコレート
・アボカド
・コーヒー
・ネギ類
・アルコール

食べてしまうと中毒症状を起こし、死に至る可能性もあります。また、食べていなくても、加熱した際に揮発した成分をインコが吸い込めば、中毒症状を起こしてしまう場合もあるでしょう。

危険な食べ物は、なるべくインコの傍に持ち込まないようにしてください。また、人間が食事をしている間は、インコをケージに入れるようにしましょう。

6.犬や猫などのペットには近づけない

犬や猫などのペットを飼っている場合は、なるべくインコに近づけないようにしましょう。インコと猫が仲良く遊んでいるような写真を見かけることもありますが、すべてのインコと猫がそうなるとは限りません。

相性やその日の機嫌によっても変わるので、相応の危険がともないます。怪我や事故を未然に防ぐためにも、同じ部屋には同居させないようにしましょう。

インコはなぜおしゃべりするの?

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インコに声帯はありませんが、肺の近くに「鳴管」という器官があります。インコはこの鳴管をうまく変化させることで、音を生み出しているのです。

野生のインコはもともと、鳴管を使って音を出し、仲間とコミュニケーションをとっていました。つまり、飼育下のインコがおしゃべりをするのは、飼い主を信頼し、仲間だと認識している証拠です。

人間と同じような音を出してコミュニケーションをとり、良好な関係を築いていこうと試みているのでしょう。

手乗りインコの育て方

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インコは人懐っこい性格ではあるものの、警戒心が強い一面も持ち合わせています。「手乗りインコ」に育てたい場合は、雛(ヒナ)の頃からお世話をして、信頼関係を築いていく必要があるでしょう。

雛(ヒナ)には、飼い主が食事を口に運んであげる「挿し餌」を行います。挿し餌を続けているうちに、人間の手を「怖くないものだ」と認識してくれるようになるでしょう。

挿し餌が必要なくなってからも、定期的に飼い主の手から餌をあげるようにしてみてください。根気強く続けていれば、自然と手乗りしてくれるようになりますよ。

Instagramの投稿からかわいいインコの写真や動画を紹介!

最後に、Instagramの投稿からかわいいインコの写真と動画を紹介します。インコの魅力を堪能してください。

コザクラインコのあおちゃんとむーちゃん

水浴び後の仲良しな2人をパシャリ。被毛がフワフワでかわいいですね〜!
鮮やかな水色と、薄いグリーンの体色がとってもきれいで相性抜群!いつまでも見ていたくなるような癒しの風景です。

ヨウムのちーちゃん

羽を広げているヨウムのちーちゃん。まるで「しんらばんしょー」と言っているかのようなポーズだと、飼い主さんが投稿しています。
どこかを見つめているように感じますが、一体何を考えているのでしょうか?
ヨウムはセキセイインコやコザクラインコに比べて大きいので、存在感もひとしおですね。

セキセイインコのそらちゃん

カラフルな体色がとっても魅力的なセキセイインコのそらちゃん。
車の音や人が歩く音に耳を傾けている姿がかわいいですね。「ピヨ」という鳴き声が透き通っていて、外から聞こえてくる音たちと会話しているようにも見えます。

かわいいインコを家族に迎えてみよう!

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インコの特徴や種類、飼い方や寿命、飼うときの注意点について解説しました。いかがだったでしょうか。

インコは、人間とのコミュニケーションが得意なコンパニオンアニマルです。愛情を注いで育てれば、かけがえのない家族の一員となってくれるでしょう。

日々のお世話の内容は比較的簡単なので、初めてペットを飼う方でも挑戦しやすい生き物です。

気になっている方は、魅力的でかわいいインコを家族に迎え入れてみてはいかがでしょうか。

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