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減税制度を利用すればリフォームで支払う税金を減らせる

リフォームに関する減税制度は幅広く、住宅ローン減税や住宅ローンを利用しない場合でも、一定の要件を満たした内容のリフォームであればお得な減税制度を利用することができます。

住宅に関する減税制度が設けられた背景には、若年層の住居費負担を軽減させることや良質な住宅ストックの形成、既存住宅の流通促進・リフォーム市場の拡大を図ることなどを目的として、国がその費用の一部をサポートしようとする制度の一環です。

リフォームに関する10個の減税制度

リフォームの内容が一定の要件を満たしていれば、「所得税の控除」や「固定資産税の減額」を受けることができます。
所得税の控除に関しては、「投資型減税」と「ローン型減税」にわかれています。

耐震リフォームを行った場合(住宅耐震改修特別控除)

一定の住宅について、一定の耐震改修工事を行った場合

所得税の控除[投資型減税]

控除対象限度額を上限として工事費用の10%が所得税額から控除されます。
(申告方法:確定申告)

固定資産税の減額

1年間、固定資産税額(120㎡相当分まで)が2分の1ほど減額されます。
(申告方法:物件所在の市区町村に証明書等の必要書類を提出する方法による申告)

バリアフリーリフォーム(住宅特定改修特別税額控除)/ 省エネリフォーム(住宅特定改修特別税額控除)

一定のバリアフリー改修工事/省エネ改修工事を行った場合

所得税の控除[投資型減税]

控除対象限度額を上限として工事費用の10%が所得税額から控除されます。
(申告方法:確定申告)

所得税の控除[ローン型減税]

工事費用の年末ローン残高の2%又は1%が5年間、所得税額より控除されます。
(申告方法:確定申告)

固定資産税の減額

翌年度の固定資産税額(100㎡相当分まで)が3分の1ほど減額されます。
(申告方法:物件所在の市区町村に証明書等の必要書類を提出する方法による申告)

多世帯同居リフォーム(同居対応改修に関する特例措置)

対象となる同居対応改修工事を行った場合

所得税の控除[投資型減税]

控除対象限度額を上限として工事費用の10%が所得税額から控除されます。
(申告方法:確定申告)

所得税の控除[ローン型減税]

工事費用の年末ローン残高の2%又は1%が5年間、所得税額より控除されます。
(申告方法:確定申告)

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賢くお得にリフォームするために

上記の他にも、リフォームにかかる費用負担を軽減できる様々な減税制度や特例があります。ここでは2つご紹介いたしますが、地域性やリフォームの特徴によっても特色がありますので、ご自身でもいろいろ調べてみると、もっとお得にリフォームできるかもしれません。

住宅取得等資金に係る贈与税の非課税借置

これは、日本に眠っているお金を市場に流通させることを目的とした新しい政策の一環で、贈与にかかる税金を、一定の要件を満たすときは、一定金額までは非課税にしてあげようというものです。

親からの恩恵を最大限に享受すべく生みだされたもので、いわば“最後のすねかじり”を政府が後押ししてくれているようなものとなっています。

地方公共団体の支援制度

国が設置するこれらの制度とは別に、各都道府県の地方公共団体なども住宅リフォームにかかる支援制度を設けているところもあります。ホームページや各地方公共団体の窓口に問い合わせるなど情報収集をしてみましょう。

専門家からのアドバイス

中古住宅流通を増やしていきたいという国の施策があり、そのため流通を促進する住宅の品質向上を狙えるリフォームなら減税という特典が与えられます。

また、減税以外にも「住宅ストック循環支援事業」などで補助金の交付も行っています。今年1月~3月では建て替えなども含み、合計3万戸に約50億円の補助金(交付申請額を見込む)が出ていますので、チェックされてみてはいかがでしょうか?

ただし、この補助金は事業者の登録が必要です。「私たちにも補助金が出るのかしら?」とお思いなら、リフォームを依頼するところにお尋ねになってみて下さい。

ただ、こうは書きましたが何が何でも「中古を買ってリフォームをするのが得だ」と思われるのは早計です。新築の方が何かと軽減優遇措置などがあり、総合的には得をすることもあります。じっくりと比較検討されることをお薦めいたします。

おわりに

人間が生きていくために必要な3要素「衣・食・住」のひとつである「家」に関係する法律や税金は、数も多くとても複雑です。しかし、自分や家族にとってメリットとなることから少しずつ紐解いていくことで、身近に感じられるようになるかもしれません。減税制度を活用することで、浮いたお金をさらに快適にするためのリフォーム費用にすることもできるでしょう。

思い出がたくさん詰まった愛着のある家のおもかげはそのままに、明るい笑顔が絶えない、住み心地のいいマイホームに生まれ変われるといいですね。


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監修:

畑中 学(はたなか おさむ)

Profile
不動産コンサルタント・武蔵野不動産相談室株式会社 代表 1974年東京都生まれ。設計事務所にて一戸建てや公団分譲地を手掛けた後、不動産会社へ移り最年少で店長になる等、7年間にわたり不動産の販売・企画・仲介を責任者として携わる。2008年に創業。家に関する相談を約800組受け、お金の面から多くの方に満足のいく家づくりと家の買い方をサポートしている。 「不動産の基本を学ぶ(かんき出版)」「不動産の落とし穴にハマるな(同)」「マンション・戸建 中古の選び方(日経ビジネス)」「お金持ち入門(実業之日本社 不動産編)」など著書は多数。