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対策しないと後悔するペットのにおい

新居で犬や猫を飼おうと考えたときに、まず気になるのはフローリングや壁の傷ではないでしょうか。傷つきそうな場所は、保護シートなどを貼って対策すると思います。しかし、傷と同様に、見逃してはいけないのがペットのにおいです。

犬や猫などのペットには体から発せられる特有のにおいがあります。また、最近のペットは室内飼いが基本となっているため、家の中にずっといることになり、においが室内にとどまりやすくなっています。

同様に、体からのにおいのほかに、排泄のにおいも気にしなければなりません。犬は散歩のときに排泄することもありますが、猫であれば室内でトイレをすませることになります。トイレグッズもにおいを防ぐようなものが増えていますが、小さいころは間違えてトイレの外で排泄されてしまうということはままあります。

ずっと一緒に暮らす家族はにおいに慣れていきますし、何よりかわいいペットのこと、それほど不快感はないかもしれません。しかし、お客様などふだんその家にいない人は、そういうにおいにはたいてい敏感です。何より、家に染み込んでしまったにおいを取り去るのは容易ではありません。もし将来家を売却することになった場合などに、困ることになる可能性も考えられます。

におい対策

そこで実施したいのが、入念なにおい対策です。においを防ぐトイレグッズの活用や、ペット用品のこまめな掃除・洗濯などはもちろんのこと、消臭効果のあるカーテンや洗いやすいカーペットを用意したほうがいいでしょう。

犬の場合は年に2度毛が生え変わる時期がありますので、抜け毛の時期に掃除がしやすい床材選びも重要です。また普通のフローリングは水拭き可能ですがアンモニアには弱く、しみこんで変色したりにおいが残ったりする場合があるため、コーティングなどで保護しておくのが良いでしょう。

それと合わせて、いまから家を建てるならぜひ考えたいのが、消臭効果のある建材や設備の活用です。ここでは、代表的なものをいくつかご紹介します。

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機能性壁材

消臭機能や湿度調節機能、有害物質の吸着機能といったように、室内を快適な状態に保つための機能をもった壁材です。壁の面積はとても広いので、ここに消臭効果があるかどうかでにおいの感じ方は大きく違ってきます。

こうした壁材には、珪藻土、漆喰などといった昔からの素材や近年開発された建材製品など、さまざまなものがあります。費用や見た目の観点をふまえて、部屋の用途に応じて選ぶことをおすすめします。

最近では珪藻土を表面に使った珪藻土クロスというものがありますが、珪藻土の持つ風合いを目的としたものになり、クロスの表面に珪藻土の素材を使ってはいますが、珪藻土の塗り壁程の調湿・消臭効果は期待できません。むしろ水拭きなどが出来ないので壁の下面には水拭きなどが出来る素材のクロスなどを選びましょう。また珪藻土本来の性能を維持したまま手軽に使える珪藻土パネルなども便利です。いずれにしても壁の中間にトリムなどを入れて上半分などに使うことが効果的です。

光触媒消臭天井

天井に用いる材料で、においを光触媒で分解する効果があります。温められた空気は上に集まる性質がありますから、上昇したにおいを天井で分解できれば効果が高くなるでしょう。また、壁材と同じように天井も面積が広いため、その意味でも効果が期待できるでしょう。

光触媒については光触媒素材の天井材を選ぶ以外にも、東芝が開発したルネキャットというスプレー式の酸化タングステンを原料とした光触媒もあります。こちらは数年に一度天井材や壁材にスプレーするだけで外光や室内の照明を利用して消臭するもので手軽さもあり、またウイルスを抑制する効果もあるので小さなお子様や高齢者のいる家庭でもおススメです。工務店に塗布してもらうもののほか、自分で出来るスプレー缶も販売されています。

24時間換気システム

においが染み込まないようにするために、換気はかなり重要です。ふだんペットがいる部屋を中心として空気の出入りを保つシステムを確保することで、においの定着を防止できます。換気は人間の健康のためにも有効です。

おわりに

日々発せられるペットのにおいは、日々の中で消臭していくことが最も効果的であり効率的であるといえます。

マイホームでペットを飼いたいとお考えの方は、ぜひ消臭対策をして、人間にもペットにも快適な住まいになるよう心がけましょう。

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