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「カメを飼育してみたい」と考えている方は多いのではないでしょうか。
本記事では、カメの特徴や種類、飼い方を詳しく解説します。
気になる寿命についても取り上げ、インスタグラムの投稿からかわいいカメの写真・動画も紹介します。
カメに興味を持っている方は、ぜひ最後まで読み進めてみてください。



カメってどんな動物?英語や漢字ではどう表記するの?

カメは、爬虫綱カメ目に分類される生き物です。砂漠や海、森林など、世界中のあらゆるところに生息しています。
約2億年前に地球で誕生したと考えられているので、人間よりも歴史が長い生き物だといえるでしょう。
古代の中国やインドでは、神獣として扱われていた時期もありました。
英語では、陸に棲むカメを「tortoise」、水の中に棲むカメを「turtle」と表記します。
また、漢字では「亀」、旧字体では「龜」と表記するので、覚えておきましょう。

カメの特徴7つ

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それでは、カメの具体的な特徴を7つ、詳しく解説していきましょう。

1.両生類ではなく爬虫類

カメは両生類ではなく爬虫類です。陸に棲む種類もいれば水中で生活する種類もいるので、つい両生類だと勘違いしてしまいますよね。
両生類の場合は、生まれたときはえら呼吸で、途中から肺呼吸に変わります。
しかしカメは、生まれたときから肺呼吸。水中で生活しているカメも、水面から鼻を出して酸素を吸う場合が多いようです。

2.首・手・足が伸び縮みする

カメは、首・手・足を自由に伸び縮みさせられる生き物です。爬虫類の中でもカメだけがもつ珍しい特徴だといえるでしょう。
外敵から襲われそうになったときは手足を甲羅の中に収納したり、水中で呼吸するときに首を伸ばして鼻を外に出したりします。

3.昼行性・夜行性は生息地域によって変わる

カメのほとんどは昼行性ですが、沖縄で生息するカメなど、夜行性の種類も存在します。
気温や飼育環境によって生活リズムも変化する生き物だといえるでしょう。
飼育下のカメは飼い主の影響を受けるので、夜行性のカメでも昼行性になる場合があります。

4.視力が発達している

カメは視力が発達している生き物です。特に、陸に棲むカメの視力は人間よりも優れているといわれています。
人間は、「青・緑・赤」の三原色を組み合わせて色を識別していますが、リクガメには三原色に加えて「紫外線」が見えているそう。
光の感度も高く、暗い場所でも物を認識できていると考えられています。

5.甲羅で外敵から身を守る

カメの最大の特徴といえば硬い甲羅です。脊椎と肋骨の外に張り付いています。
甲羅は骨の一部なので、カメは甲羅を脱ぎ捨てることはできません。
人間の骨が内臓を守っているように、カメの甲羅にも体を守る役割があるのです。
外敵から攻撃されそうなときは、頭・手足・尾を甲羅の中に収納します。

6.定期的に脱皮する

カメは爬虫類なので、定期的に脱皮をします。
頻度は1年に1回程度。数日かけて甲羅を1枚ずつ脱いでいきます。
カメの甲羅は骨でできていますが、骨がむき出しになっているのではなく、表面が硬い成分で覆われています。その成分が剥がれ落ちるのが脱皮です。
カメの脱皮には、体を大きくしたり、甲羅をきれいにしたりといった役割があります。

7.気温が低いと冬眠する

カメは、周りの気温の変化に合わせて体温も変化する「変温動物」です。自分では熱を作り出せないため、気温が低くなると土や水の中に潜って冬眠します。
一般的には、気温が15℃以下になると冬眠に入るといわれているので、カメの飼育において温度管理は重要です。

カメの生態は3つにわかれる

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カメの生態は、生息してる場所によって主に3つにわけられます。

1.水中で暮らす水棲(すいせい)ガメ
2.陸地と水中を行き来する半水棲ガメ
3.陸地で暮らす陸棲(りくせい)ガメ

生態によって、性格や飼育の仕方も少し異なります。
それぞれを詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。

1. 水中で暮らす水棲(すいせい)ガメ

産卵などの特別なとき以外は水の中で生活するカメを「水棲(すいせい)ガメ」と呼びます。
人に慣れやすい性格で、中には水槽に近づくと寄ってくる愛嬌のある子もいますよ。
体も丈夫なので、爬虫類の飼育が初めての方でも飼いやすい種類だといえるでしょう。
飼育は水槽で行いますが、日光浴ができるような陸地や足場も必要です。
また、水棲ガメも肺呼吸をするので、水槽の上部は水を入れないで空けておくようにしましょう。

【主な水棲ガメの種類】
・ワニガメ
・スッポンモドキ

2.陸地と水中を行き来する半水棲ガメ

陸地と水中を行き来しながら暮らしているカメを「半水棲ガメ」と呼びます。日本で生息しているカメの大半は半水棲ガメです。
ほとんどの時間を水中で過ごしますが、日光浴をしに陸に上がる時間もあります。
人に慣れやすく体が丈夫だという点は、水棲ガメと同様です。
飼育は水槽で行い、必ず陸地も作ってあげるようにしましょう。

【主な半水棲ガメの種類】
・ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)
・クサガメ(ゼニガメ)
・キボイシガメ

3.陸地で暮らす陸棲(りくせい)ガメ

ほとんどの時間を陸地で過ごすカメを「陸棲(りくせい)ガメ」と呼びます。水の中に入るのは水浴びするときくらいです。
水棲・半水棲ガメに比べて甲羅が盛り上がっており、特徴的な幾何学模様をもっています。また、手に水かきがなく爪が生えているのも特徴です。
飼育は爬虫類用のケージで行います。

【主な陸棲ガメの種類】
・ヘルマンリクガメ
・ホシガメ
・ギリシャリクガメ

飼いやすいカメの種類8選と価格相場

世界には、300種類近くのカメが生息しているといわれています。
家族に迎え入れるならどの種類にするか、迷ってしまいますよね。
ここでは、比較的飼いやすく人気が高いカメを8種類紹介します。

1.ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)
2.クサガメ(ゼニガメ)
3.ミシシッピニオイガメ(スティングポットマスクタートル)
4.ニホンイシガメ
5.キボイシガメ
6.フロリダアカハラガメ
7.ニシキマゲクビガメ(アルバーティスマゲクビガメ)
8.ハイイロチズガメ(グレーマップタートル)

特徴と価格も詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

1.ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)

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「ミシシッピアカミミガメ」は、ペットとして人気が高い半水棲ガメです。濃い緑色の甲羅が特徴的で、ミドリガメとも呼ばれています。
顔の横に赤いラインがあるのも印象的ですね。
幼体は3㎝程度ですが、15㎝〜25㎝程度に成長します。
もともとの生息地は北アメリカ。しかし、ペットとして日本に持ち込まれたミシシッピアカミミガメが川に放流されたことをきっかけに、日本でも野生のミシシッピアカミミガメが見られるようになりました。
野生に定着したミシシッピアカミミガメが生態系に悪影響を及ぼしており、「緊急対策外来種」に指定されています。
ペットショップでの販売価格は500円~1,000円程度です。

2.クサガメ(ゼニガメ)

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「クサガメ」は、首に黄色いストライプ模様が入っている半水棲ガメです。
飼い主になつく個体が多く、ペットとしても人気を集めています。大きさは15㎝〜25㎝程度です。
捕まえられると「臭腺」という器官からニオイを放つ習性から、クサガメと名づけられました。幼体はゼニガメと呼ばれることもあります。
野生のクサガメは中国や日本に分布していますが、外来魚による捕食で個体数が減っており、長野県・高知県では準絶滅危惧種に指定されています。
ペットショップでの販売価格は1,000円~4,000円程度です。

3.ミシシッピニオイガメ(スティングポットマスクタートル)

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「ミシシッピニオイガメ」は、世界最小級の半水棲ガメです。幼体は2㎝程度、大人になっても13㎝程度にしかならないので、マンションなどで飼育スペースを大きくとれない方でも飼いやすいでしょう。
野生のミシシッピニオイガメはアメリカやカナダの一部に分布しており、湖・川・沼などに分布しています。
甲羅は真っ黒の卵型で、目の周りに黄色い模様があるのが特徴。性格は大人しく、野生下では夜行性です。
ペットショップでは3,000円〜5,000円で販売されています。

4.ニホンイシガメ

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「二ホンイシガメ」は、本州・四国・九州に分布する日本固有の半水棲ガメです。
クサガメと見た目が似ていますが、首に黄色いストライプ模様はありません。また、甲羅が黄色味を帯びているのが特徴です。
13㎝〜20㎝ほどの大きさに成長し、メスはオスよりも大きくなります。
近年では、水質の悪化や外来動物による捕食、生息地の破壊などにより野生の個体数が減少。東京・千葉をはじめとするさまざまな地域で絶滅危惧種に指定されています。
ペットショップでの販売価格は5,000円〜10,000円程度です。

5.キボシイシガメ

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「キボイシガメ」は、黒い甲羅に黄色の斑点模様が特徴の半水棲ガメです。黄色い斑点模様の数は、成長するにつれて増加するといわれています。
体の大きさは13㎝前後と小柄。野生のキボイシガメは、北米やカナダの浅い水場に生息しています。
屋外でも飼育可能なほど日本の環境に適応できるカメなので、飼育は比較的簡単です。初めてカメを飼う方にもおすすめできるでしょう。
ただし、アメリカでは、野生のキボイシガメの絶滅が危惧されており、保護の対象です。そのため、日本への輸出も制限されており、流通量はあまり多くありません。
ペットショップでも、15,000円〜50,000円と高価な値段で販売されています。

6.フロリダアカハラガメ

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「フロリダアカハラガメ」は、甲羅にある赤い模様が印象的な水棲ガメです。ミシシッピアカミミガメとよく似ていますが、フロリダアカハラガメの首や四肢には明色のラインが入っています。
甲羅の模様や色合いに個体差があり、「大切に育てると甲羅の赤い模様が映える」ともいわれていますよ。
野生の分布地域はアメリカ南東部で、最大34㎝程度の大きさにまで成長します。
ペットショップでの販売価格は5,000円〜10,000円程度です。

7.ニシキマゲクビガメ(アルバーティスマゲクビガメ)

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「ニシキマゲクビガメ」は、甲羅が赤く縁どられる水棲ガメです。特にお腹側の甲羅は赤味が強くて印象的で、爬虫類愛好家の方から人気を集めています。
野生での生息地はオーストラリアで、大きさは20㎝程度。首を縦ではなく横にしまう「曲頸類(きょくけいるい)」のカメです。
幼体の頃は皮膚病になりやすいので注意が必要。また、気が荒いが個体が多いので、複数での飼育には向きません。
ペットショップでは3,000円~10,000円程度で販売されています。

8.ハイイロチズガメ(グレーマップタートル)

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「ハイイロチズガメ」は、シックな色味の甲羅が特徴の水棲ガメです。ハイイロチズガメという名前は、甲羅に地図のような模様が入っていることに由来しています。
好奇心旺盛でやんちゃな性格の個体が多く、飼い主になつくスピードが早いのが特徴。カメには似合わない活発な動きを見せることもあります。
成体の大きさは20㎝程度。流通量が多いので、ペットショップでも3,000円~4,000円と手頃な価格で販売されています。

カメの寿命は何年?

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「亀は万年」という言葉がありますが、実際は、100年生きるカメはほとんど存在しません。
たとえば、ペットとして人気が高い「ミシシッピアカミミガメ」の平均寿命は40年程度。「クサガメ」の平均寿命は15年〜30年程度です。
このように、カメの寿命は種類によって異なります。カメ全体で考えると、平均寿命は30年〜50年程度だと考えておきましょう。
ただし、ギネス世界記録に認定されている世界最高齢のカメは、191歳まで生きたという事実もあります。丁寧にお世話をすれば、長い時間を共に過ごせる生き物だといえるでしょう。

カメはなつくの?性格について解説!

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カメは一般的に、穏やかでマイペースな性格をしています。
自分よりも大きな生き物に対しては臆病になってしまう子が多いので、迎え入れた当初は、飼い主が近づくと甲羅に首を引っ込めてしまうかもしれませんね。
しかし、時間をかけて丁寧に接していれば、心を許してくれる子がほとんどです。
自分から近づいてきたり、体に上ってきたりもするようになりますよ。
また、カメは非常に知能が高い生き物なので、複数の人の顔を見分けることも可能です。餌の時間を覚えたり、足をばたつかせておねだりする子もいます。
犬や猫のように鳴きませんが、飼い主とコミュニケーションがとれる賢い生き物です。

カメの飼育に必要なもの

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カメを迎え入れる前に揃えておきたい、飼育に必要なものを7つ紹介します。

・水槽(飼育ケージ)
・フィルター
・床材
・浮島(シェルター)
・水質調整剤
・ヒーター
・紫外線ライト・バスキングライト

他にも必要なものは色々と出てきますが、まずこの7つは用意しておきましょう。

水槽(飼育ケージ)

水棲ガメ・半水棲ガメを飼育するなら水槽を、陸棲ガメを飼育するならケージを用意しましょう。
水槽やケージのサイズは、体長10㎝のカメなら幅60㎝程度、体長20㎝のカメなら幅90㎝程度が理想です。体長の4倍以上は必要だと考えて起きましょう。
幼体の頃は小さくても、カメは大きく成長するので、余裕のある大きさの水槽やケージを選んでください。
また、水棲ガメ・半水棲ガメの場合は、陸地と水場をつくってあげなければなりません。陸地と水場の最適な割合は、カメの種類によって異なります。
ペットショップの店員さんに聞いたり、自分で調べたりして水槽のレイアウトを考え、カメが過ごしやすい環境をつくりましょう。

フィルター

水槽内の水はカメの排せつ物などですぐに汚れてしまいます。水を清潔に保つために、フィルターは必ず導入しましょう。
水中式・外部式・投げ込み式など、フィルターにも種類があります。価格や性能を比較しながら、自分が扱いやすいフィルターを選んでください。

床材

カメが日光浴をする場所(陸地)には、床材を敷きます。
石・レンガ・砂などが一般的ですが、砂だと水の交換が大変になるので注意しましょう。
床材を色々試しつつ、カメの好みを探っていく方法もおすすめです。

浮島(シェルター)

直射日光が当たる場所や屋外でカメを飼育する場合は、浮島が必要です。暑いときは浮島に身を隠せるので、自分で温度調節ができます。
また、自分だけで落ち着ける空間があると、カメのストレス軽減にもつながるでしょう。
ただ、浮島があると身を隠してしまうため、人に慣れにくくなる可能性があります。直射日光が当たらない場所で飼育する場合は、カメの反応や性格を見つつ、浮島を置くかどうかを判断していきましょう。

水質調整剤

一般的には、カメの水槽には水道水をそのまま使ってはいけない、といわれています。水道水の中に含まれているカルキが、カメの体の負担になってしまう可能性があるからです。
水質調整剤を使用して、カルキを抜いてから水を入れるようにしましょう。水質調整剤には、水をきれいに保つ効果もあります。

ヒーター

カメを冬眠させないようにする場合は、冬場はヒーターが必要になります。小型水槽に対応したものを選んでください。
また、カメがヒーターに触れてやけどしてしまう可能性があるので、カバーがついているヒーターがおすすめです。

紫外線ライト・バスキングライト

日光が当たらない部屋の中でカメを飼育する場合は、紫外線ライトを用意しましょう。日光浴の代わりになります。
また、必須ではありませんが、カメの体温を上げるバスキングライトもあると便利です。

カメの飼い方のポイント4つ

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カメは、爬虫類を初めて飼う方でも飼育に挑戦しやすい生き物です。
カメを迎え入れる前に押さえておくべき「飼い方のポイント」を4つ解説します。

1.定期的に水を交換する
2.日光浴をさせる
3.甲羅をお手入れする
4.カメの種類に合わせて陸地と水場をつくる

カメに必要なお世話の内容が知りたい方は、目を通してみてください。

1.定期的に水を交換する

カメはきれい好きな生き物なので、最低でも週に1回は水を交換するようにしましょう。食べ残した餌や排せつ物で水が汚れていると、カメのストレスにつながります。
水を交換するときは、忘れずにカルキ抜きと水温チェックを行いましょう。
なお、水槽内でフィルターを使用していない場合は、水が汚れるスピードが早いので、2日に1回は水の交換が必要です。

2.日光浴をさせる

カメにとって日光浴は、必要不可欠な行動です。紫外線を浴びることで、皮膚や甲羅の健康維持やビタミンの生成が促されます。
また、カメの活力をアップさせる効果もあるといわれています。
最低でも週に1回は、日光を浴びる時間をつくってあげましょう。紫外線ライトでも代用可能です。

3.甲羅をお手入れする

カメの甲羅は大切な体の一部です。汚れたままにしていると、病気や体調不良の原因になります。
コケがついていたり、ぬめりが出ていたりしたら、スポンジや歯ブラシで磨いてあげるようにしましょう。
ただし、力を入れて磨きすぎると甲羅を傷つけてしまうので、注意してください。

4.カメの種類に合わせて陸地と水場をつくる

ケージや水槽はカメにとっての家なので、レイアウトは大切です。陸地と水場を適切な割合でつくってあげるようにしましょう。
一般的には、水棲ガメの場合は陸と水の割合が3:7、半水棲ガメは7:3が適切だといわれています。しかし、カメの種類によって誤差は生まれます。
カメを迎え入れる前に最適な割合を調べておき、過ごしやすい環境を用意してあげてください。

カメにはどんな餌をあげればいいの?

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「カメにはどんな食べ物を与えればいいの?」と疑問に思っている方に向けて、カメの餌について詳しく解説します。

カメの主な餌は?

カメは雑食なので、さまざまなものを食べます。代表的なものは以下の8つです。

・ミミズやメダカなどの活エサ
・生肉や魚肉などの生エサ
・ごはん
・パン
・野菜
・果物
・甲殻類を乾燥させて細かくした飼料
・人工飼料

人工飼料には、カメが必要とする栄養素がバランスよく含まれています。食いつきが悪くなければ、基本的には人工飼料を与えるようにしましょう。
おやつや副食として他の餌を与えるようにすると、カメも食事に飽きず興味を示してくれるでしょう。

カメに与えてはいけない食べ物は?

カメには、糖分・脂肪分が多いものや、加工されているものは与えないようにしましょう。誤って与えてしまうと、カメの体に悪影響が出ます。
代表的なものは以下の5つです。

・人間のお菓子
・ソーセージ
・ちくわ
・ハム
・はんぺん

カメは与えられたものを何でも食べてしまうので、飼い主がしっかりと把握しておくようにしましょう。

カメを飼育する際の注意点4つ

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カメを飼育する際の注意点を4つ紹介します。

1.冬眠させるかどうかは慎重に判断する
2.温度管理を徹底する
3.感染症に注意する
4.最後まで面倒をみれる場合のみ購入する

「飼育下のカメの生死は飼い主にかかっている」と言っても過言ではありません。
カメの健康と長生きのために、注意点を把握したうえで飼育するようにしましょう。

1.冬眠させるかどうかは慎重に判断する

野生のカメは11月〜3月にかけて冬眠しますが、飼育下でも同じように冬眠させる必要はありません。水温を20度以上に保っていれば、冬眠せずに冬を越せます。
特に、幼体でまだ体力のないカメの場合は、冬眠したまま目を覚まさない可能性も。
「カメは必ず冬眠しなければならない」というわけではないので、飼い主が慎重に判断していきましょう。
ただ、冬眠はカメの繁殖に影響がある、ともいわれています。繁殖させたいと考えている方は、冬眠を視野に入れた方がいいかもしれませんね。

2.温度管理を徹底する

水槽・ケージ内の温度管理は徹底して行うようにしましょう。気温が低すぎると体調不良に、高すぎると熱中症になってしまいます。
カメの飼育に最適な気温は24度〜30度、水温は24度〜29度です。バスキングライトやヒーターを使用して、適切な温度を保ちましょう。

3.感染症に注意する

カメをはじめとする爬虫類は、「サルモネラ菌」をもっている個体が多いといえます。人が感染すると発熱・下痢・嘔吐などの症状が出て、最悪の場合は死に至る可能性も。
特に、小さなお子さんや、病気を患っている方がいる家庭は注意してください。
カメを触ったあとは必ず手を洗い、噛まれてしまったときはすぐに病院を受診するようにしましょう。

4.最後まで面倒をみれる場合のみ購入する

カメは他のペットに比べて長寿な生き物です。平均寿命は30年〜50年ですが、飼育状態によっては、それ以上に長生きする可能性もあります。
途中で飼えなくなって川や池に放流してしまうと、環境に適応できず、カメが亡くなってしまうかもしれません。
将来のことを考えて、最後までカメの面倒をみれる場合のみ購入するようにしましょう。

Instagramの投稿からかわいいカメの画像を紹介!

Instagramの投稿から、かわいいカメの画像を紹介します。
カメの魅力を堪能してください。

ミシシッピニオイガメのどんちゃん

お気に入りの土管を背景にポーズをとるミシシッピニオイガメのどんちゃん。
カメラ目線なのがまたかわいいですね〜。甲羅の色も鮮やかできれいです。
どうやらどんちゃん、後ろにある土管を持ち上げたみたい…キュートなお顔からは想像できないくらい力持ち!!

桜の木とカメ吉くん

旭山桜の下でお花見をしているカメ吉くん。春を感じているのかな~?
映画のワンシーン?と思うくらい絵になっています。
カメ吉くんはニホンイシガメとクサガメのハーフだそう。
シックな色・模様の甲羅が味があって良いですね〜!

カメに関するよくある質問

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最後に、カメに関するよくある質問3つに回答します。

1.大きくならないカメはいるの?

ペットとして流通しているカメの中でも最小サイズなのが、本記事でも紹介した「ミシシッピニオイガメ」です。
成長しても13cm程度の大きさにしかなりません。
それ以上に小さいカメとなると、なかなか巡り会うのは難しいといえるでしょう。
小さいカメはその分環境の変化にも弱いので、ペットとしてはあまり流通していないのが現状です。

2.カメの病院の連れて行き方は?

長距離の移動でなければ、水槽ごともってくる必要はありません。数時間の範囲なら水がなくても大丈夫です。
バケツや箱などにカメを入れて病院に向かいましょう。
ただし、気温は24度以上を保ってあげるようにしてください。

3.カメが餌を食べないときの対処法は?

カメが餌を食べない原因として考えられるのが、主に以下の3つです。

・水温が低すぎる
・日光浴が足りていない
・同じ餌を与えすぎている

上記のどれかに当てはまる場合は、環境を改善してあげましょう。
また、人工飼料ばかりを与えていると、カメが食事に飽きてしまう可能性があります。活エサや生エサなど嗜好性が高いものを与えると、興味を示してくれるかもしれませんよ。
歳を重ねるにつれて食の好みが変化する場合もあるので、エサの種類を変えて食いつきを観察してみましょう。

かわいいカメを家族に迎え入れてみよう!

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カメの特徴や種類、寿命や飼い方について詳しく解説しました。
カメは長寿なので、他のペットに比べると、長い時間を共に過ごせる生き物です。
お世話の内容は比較的簡単なので、爬虫類を初めて飼う方でも飼育に挑戦しやすいといえるでしょう。
また、カメは鳴かないので騒音の心配がなく、マンション・アパート暮らしの方でも飼育できます。
カメに興味を持っている方は、ぜひ本記事の内容を参考にしながら、飼育を検討してみてくださいね!

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