賃貸にもおすすめ!DIYで二重窓を設置する手順・費用とオシャレなDIY実例5選の画像01

今回は、二重窓をDIYする費用や手順、業者とDIYの比較について解説します。
引き違い二重窓と簡易二重窓キット、それぞれ設置する方法をまとめているので、ぜひご覧ください。



二重窓DIYのおしゃれな実例もご紹介します!
DIYに興味のある方は、ぜひチェックしてみてくださいね!

二重窓とは

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二重窓とは、窓ガラスを2列配置したもので「内窓」や「二重サッシ」とも呼ばれます
複層ガラスと混同されやすいですが、複層ガラスは複数枚のガラスを重ねて一体化したものを指します。


二重窓(内窓・二重サッシ) 複層ガラス(ペアガラス)
窓ガラスを2列配置したもの 複数枚のガラスを重ねて一体化したもの

断熱性に優れ結露対策になるため、寒さが厳しい地方で二重窓が採用されてきました。
近年では、省エネ効果が注目され、全国的に使用されるケースが増えています。

DIYで二重窓を設置するメリット

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DIYで二重窓を設置するメリットは、主に4つあります。

・断熱性がアップする
・結露対策になる
・防音効果がある
・防犯対策になる

以下で、詳しく解説しましょう。

断熱性がアップする

二重窓にすることで既存の窓と新しく設置された窓との間に空気の層が生まれることで、断熱性がアップします

室内のあたたかい空気が逃げるのを防止し、室外の冷気が室内に伝わるのを防ぎます。
室外の気温の影響を受けにくくなり、冬でも快適に過ごせる点が二重窓を設置するメリットです

断熱性能が向上すれば、暖房器具の負荷を軽減できるので省エネ対策にもなります。

結露対策になる

二重窓にすると、室内のあたたかい空気と窓ガラスの間にもう一層の空気ができるため、外の冷たい空気によって室内の空気が直接冷やされることが少なくなります。結果として、窓ガラス周辺での急激な温度低下を防ぎ、結露の発生を抑えることができます。
つまり、室内外の温度差を小さくすれば結露対策になるのです

結露を放置した場合、カビが生えてぜん息やアレルギー症状などの健康被害につながる危険性があります。
賃貸物件において、結露によるカビで建物に欠陥が生じ、トラブルに発展するケースも。

二重窓で断熱性を高めると、結露の発生を抑えられますよ
ただし、外側の窓では結露が発生するので、こまめに水滴を拭き取らなければいけません。

防音効果がある

壁や屋根と比較して窓ガラスは防音性が低く、窓周辺から音が伝わりやすいです。
二重窓にすることで、2枚のガラスの間に空気層が発生し、防音壁の役割を果たします

「交通量が多く騒音に困っている」や「ご近所とトラブルにならないために音漏れを防ぎたい」といった方に、二重窓はおすすめです。

防犯対策になる

二重窓にすると、不法に侵入するためには2回窓を割る必要があるので、侵入までに時間がかかります。
侵入が困難になれば、犯罪者が犯行を発見される可能性が高まります。二重窓にすることで、防犯対策になりますよ

さらに防犯性を高めたい場合は、割れにくい防犯ガラスを使用して二重窓にするとよいでしょう。

DIYする前にチェック!二重窓を取り付けられる条件

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既存の窓に二重窓を取り付けるために必要な条件は、以下の通りです。

・クレセント錠の持ち手がぶつからないか
・二重窓を設置できるほどの奥行きがあるか
・手前に引くタイプの窓ではないか

クレセント錠とは、半円形の金具が付いた鍵のことで、引き違い窓に多く見られます。
クレセント錠の持ち手がぶつかると、既存の窓が開けられなくなるので注意してください。

二重窓の種類によって異なりますが、設置するには奥行きが80ミリほど必要です
既存の窓が手前に引くタイプの場合は、二重窓があると開閉時に接触してしまいます。

上記のポイントを、DIYする前にチェックしておきましょう。

DIYで引き違い二重窓を設置する手順

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DIYで引き違い二重窓を設置する手順をご紹介します。

・採寸する
・レールを取り付ける
・ポリカーボネイトを切断する
・カブセを取り付ける
・パネルフレームを差し込む

「引き違い窓の完成形を動画で見てみたい」という方は、こちらの動画をチェックしてみてください。

ポリカーボネートとプラスチックモールで二重窓をDIYしています。

必要なもの・費用はいくら?

引き違い二重窓をDIYするために、必要なものをまとめました。

・メジャー
・マジックペン
・のこぎり
・カッターナイフ
・定規
・やすり
・両面テープ
・セロハンテープ
・レール
・ポリカーボネート×2枚
・カブセ

メジャーやカッターナイフなどはご家庭にあるものを活用できるので、基本的に購入しなければいけないのは「レール・ポリカーボネート・カブセ」ですね。
DIYにかかる費用の目安は、約4,000〜6,000円です。

引き違い二重窓のDIY手順①採寸する

まずは窓枠の奥行きを測り、二重窓を取り付けられるかを確認します

最低でもレールの幅は必要で、レール幅の2倍の奥行きがあると安心です
たとえば、レール幅が15ミリならば30ミリ以上の奥行きが必要ですよ。

窓枠が歪んでいるケースがあるので、両側と真ん中をそれぞれ測っておくと正確な寸法を把握できます。

そして、二重窓のサイズを把握するために「窓枠の高さと幅」を計測します。
ガラス窓ではなく、窓枠を計測する点に注意しましょう。

引き違い二重窓のDIY手順②レールを取り付ける

計測した窓枠の幅にもとづき、のこぎりでレールを切断します
切断して断面がザラザラしていたり、サイズが少し大きかったりした場合は、やすりで削って調整してください。

レールは上下どちらに設置するかで形状が異なりますよ。

・溝が深い……窓枠の上に取り付ける
・溝が浅い……窓枠の下に取り付ける

取り付け箇所を間違えないように意識しながら、両面テープを貼ってレールを上下に取り付けます。

引き違い二重窓のDIY手順③ポリカーボネートを切断する

ポリカーボネイトは透明度と耐衝撃性に優れており、プラスチック材の一種です。
採寸したサイズを参考にしながらカッターナイフを用いて、二重窓となるポリカーボネートを切断しましょう

二重窓のサイズ目安は、以下の通りです。

・縦幅……窓枠の縦幅より2ミリ小さくする
・横幅……窓枠の横幅の半分より1センチ大きくする

窓枠の半分よりも横幅を少し大きくすることで、2枚の二重窓が重なる部分を作ります。
ポリカーボネートの切断面はめくれやすく鋭利なので、セロハンテープで補強しましょう。

引き違い二重窓のDIY手順④カブセを取り付ける

ポリカーボネートの縦部分に、カブセと呼ばれる部品を取り付けます
ちなみに、ポリカーボネートの横部分が二重窓の上下にあたりますよ。

二重窓の上下はレールに差し込むので、カブセをはめこむ必要はありません。

引き違い二重窓のDIY手順⑤パネルフレームを差し込む

カブセの取り付けが完了したら、パネルフレームをレールに差し込んでください

まずは奥側のレールに1枚入れ込み、次に手前側のレールにフレームを入れます。
はめこむときは、最初に上部分を差し込んでから下部分をはめると、スムーズに作業が進みますよ。

隙間ができてしまった場合は、隙間テープを貼って調整しましょう。

DIYで簡易二重窓キットを設置する手順

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DIYで簡易二重窓キットを設置する手順は、以下の通りです。

・採寸する
・レールを切断する
・ポリカーボネイトを切断する
・フレームを切断する
・パネルとフレームを組み立てる
・パネルを設置する

手順をイメージするために、まずは動画を見てみましょう。

キットを使用して二重窓をDIYする手順を、ステップごとに丁寧に解説しています。

必要なもの・費用はいくら?

簡易二重窓キットのDIYに必要な道具は、以下の通りです。

・メジャー
・マジックペン
・のこぎり
・カッターナイフ
・定規
・やすり
・両面テープ
・簡易二重窓キット

窓の大きさによって異なりますが、費用の目安は1〜2万円程度。
部屋の雰囲気によって二重窓のカラーを選べば、統一感が失われることはありません。

簡易二重窓キットのDIY手順①採寸する

引き違い二重窓と同様に、まずは窓枠のサイズを計測します
窓枠の高さと幅を計測してメモしましょう。

DIY初心者の方には「寸法の記入欄が設けられた説明書」が付属しているキットを選ぶのがおすすめです。
「窓枠上部分〇ミリ・窓枠下部分〇ミリ」など、計測すべき箇所がまとめられているので、初心者の方でも安心して作業を進められます。

簡易二重窓キットのDIY手順②レールを切断する

計測したサイズにしたがって、窓枠の横に設置するカバーや上下のレールを切断しましょう
取り付けるパーツを間違えないように、溝の形状をきちんと確認することがポイントです。

レールをカットできたら、両面テープを貼って窓枠にレールを設置します。

簡易二重窓キットのDIY手順③ポリカーボネートを切断する

カッターと定規を使い、線に沿ってポリカーボネートを切断します
定規とマジックペンであらかじめ線を引いておくと、正確に部品をカットできますよ。

加えて、できるだけ長い定規を使用するほうが、まっすぐ美しくカットできるでしょう。
ポリカーボネートには向きがあるので、縦と横を間違えないように気を付けてください。

簡易二重窓キットのDIY手順④フレームを切断する

ポリカーボネート縦用・横用をそれぞれカットします
サイズの微調整は、やすりで削るとよいでしょう。

簡易二重窓キットのDIY手順⑤パネルとフレームを組み立てる

各部品のカットが完了したら、パネルとフレームを組み立ててください
余分な隙間が生まれないように、奥までしっかりと差し込んでいきます。

縦のフレームは取っ手の向きに注意しましょう。

・室外側の窓……取っ手の一方が室外側、もう一方が室内側に向くように互い違いに設置する
・室内側の窓……取っ手が両方とも室内側に向くように設置する

フレームの取り付けができたところで、窓は完成です。

簡易二重窓キットのDIY手順⑥パネルを設置する

奥側の窓を先に取り付け、その後に手前側の窓を差し込みます
取っ手の向きを確認しながら、差し込む際は「上側→下側」の順に差し込みましょう。

隙間テープを貼れば、さらに断熱性を高められますよ。

二重窓の設置についてDIYと業者の比較

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二重窓の設置について、DIYと業者の比較を表にまとめました。

DIY 業者
メリット ・費用を抑えられる
・自分のアイデアを形にできる
・作業時間を楽しめる
・他人を部屋に入れなくてよい
・専門的な技術を持つ職人が作業してくれる
・不完全な施工になるリスクが低い
・手間がかからない
・アフターフォローを受けられる
デメリット ・知識や工具が必要
・思った通りの仕上がりにならない可能性がある
・費用が高額になりやすい
・業者の選定が難しい
費用(小さいサイズの窓の場合) 約4,000~1万円 約4~6万円
取り付けにかかる時間 約2~3時間 約1~2時間

費用はガラスの種類や設置場所、施工方法によって上下変動するので、あくまで参考程度にしてください。
DIYで取り付けるときは2〜3時間程度かかりますが、DIY作業に慣れていない方の場合は、半日ほどかかる可能性があります。

二重窓DIYのおしゃれな実例【Instagramより】

二重窓DIYのおしゃれな実例を5つピックアップしました。

・実例①モダンシックなアイアン風の二重窓
・実例②アンティーク風の二重窓
・実例③日光が差し込む大きな二重窓
・実例④100均のシールを活用した二重窓
・実例⑤障子をリメイクした二重窓

どのような二重窓にするか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

二重窓のDIY実例①モダンシックなアイアン風の二重窓

アイアン風の黒ペイントを塗り、二重窓と他のインテリアの雰囲気を合わせています。
真ん中のデザイン枠は両面テープで固定しているので、飽きたら違うデザインに変更できるんだそう。

二重窓のDIY実例②アンティーク風の二重窓

二重窓に施されているレトロな蝶の装飾は、なんと100均のフラワーフェンスを金属風にペイントして貼り付けているんだとか。
アンティークな高級感がプラスされていますね。

二重窓のDIY実例③日光が差し込む大きな二重窓

大きな窓を二重窓にDIYした実例です。
窓が二重になっていますが、しっかりと日光が差し込んでいます。

二重窓のDIY実例④100均のシールを活用した二重窓

100均のシールを活用して、二重窓にオリジナリティを加えています。
機能性だけでなく、インテリアとしての役割を果たしている二重窓です。

二重窓のDIY実例⑤障子をリメイクした二重窓

障子の和紙を取りはずし、透明のポリカーボネートを取り付けた実例ですよ。
日当たりがよくなり、部屋全体の雰囲気が明るくなっています。

寒い冬を快適に過ごすために!DIYで二重窓を設置するのがオススメ

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今回は、二重窓をDIYする費用や手順、業者とDIYの比較について解説しました。
二重窓を設置すると断熱性が高まるため、電気代の節約につながります。

DIY作業を始める前に「クレセント錠の持ち手がぶつからないか」や「設置できる奥行きがあるか」を確認しましょう。
業者に設置を依頼するよりも、DIYで取り付けるほうが費用を抑えられますよ。

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