縁起が良いヤモリはペットにおすすめ!イモリとの違いや種類、飼い方や寿命ついても解説!の画像01

そこで本記事では、ヤモリの種類や飼い方、寿命について詳しく解説します。
縁起が良いといわれる理由や、イモリ・トカゲとの違いについても取り上げるので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

ヤモリはペットの中ではお世話の内容が比較的簡単なので、初めて動物を飼う方にもおすすめできる生き物だよ。
ヤモリについて、まずはよく知ってみよう!



ヤモリは神聖な動物!縁起が良いといわれるのはなぜ?

「ヤモリが縁起が良い生き物だとされているのはなぜ?」と疑問に思っている方は多いでしょう。
諸説ありますが、ここでは代表的な理由を3つ取り上げます。

1.古くから幸運のシンボルとされてきた
2.害虫を食べてくれる
3.幸運体験エピソードが寄せられている

それぞれを詳しく解説していきましょう。

1.ヤモリは古くから幸運のシンボルとされてきた

ヤモリは、漢字では「家守」と表記します。漢字の表記どおり、ヤモリは古くから「家の守り神」「幸運のシンボル」として扱われ、日本人に親しまれてきました。
中でも特に、白いヤモリは「龍神様の使い」と呼ばれ、特別視されています。
家庭円満をもたらし、災厄を防いでくれる神聖な生き物として、長い年月の間、日本人に寄り添ってきたのですね。
その名残が現代にも残っていて、「ヤモリは縁起が良い」と考えられているようです。

2.ヤモリは害虫を食べてくれる

ヤモリは、ゴキブリ・シロアリ・クモなどの害虫を食べてくれる生き物です。
つまり、野生のヤモリが住みついている家には、害虫は出にくいといえるでしょう。
ヤモリは、スピリチュアル的な意味だけではなく、実生活でも害を排除してくれる有難い生き物なのです。
このような理由から、「ヤモリが出る家は縁起が良い」と捉えられるようになりました。

3.ヤモリに関する幸運体験エピソードが寄せられている

偶然ヤモリを見かけた方が体験した幸運エピソードが、インターネットにはたくさん投稿されています。
たとえば、以下のような幸運体験エピソードが見受けられました。

・ヤモリを見かけたあとに妊娠が判明した
・ヤモリを見た数日後に、仕事で大きな契約がとれた
・ヤモリを見かけたあとに臨時収入があった

上記のような幸運体験エピソードが人づてに広がって、「ヤモリは縁起が良い」といわれるようになったのでしょう。

ヤモリの生態と特徴

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ヤモリとは、爬虫綱>有鱗目>ヤモリ科に分類される生き物のことです。
屋久島に生息する「ヤクヤモリ」や、四国に生息する「タワヤモリ」など、日本固有の種も存在し、古くから日本人に親しまれてきました。
ヤモリがもつ主な特徴は以下の6つです。

1.食性は雑食である
2.夜行性である
3.趾下薄板(しかはくばん)をもつ
4.尻尾切り(自切)をする場合がある
5.5月~7月が産卵期
6.鳴き声・臭いは少ない

それぞれを詳しく解説していきましょう。

1.食性は雑食である

野生のヤモリの食性は、動物食を中心とする雑食です。
蚊・蛾・クモなどの自分より小さな虫を好んで食べますが、ゴキブリなども獲物になります。花の蜜や果実などを食べる場合もあるようです。

2.夜行性である

種類にもよりますが、ほとんどのヤモリが夜行性です。日が沈んで暗くなってから、餌を求めて活動をはじめます。
人間にはない特殊な色覚能力により、暗がりでも色を識別できるのがヤモリの特徴。その能力を利用して、人家に住みついているヤモリは、人間が眠っている間に害虫を捕獲しています。

3.趾下薄板(しかはくばん)をもつ

ヤモリの足の裏には「趾下薄板(しかくはんばん)」という器官があります。
趾下薄板とは、人間の目では確認できないほど細かい毛の集まりです。細かい毛の先端は、壁などの凸凹面と接しやすいヘラ状になっています。
ヤモリが壁や天井に引っつきながら移動できるのは、この趾下薄板という器官のおかげです。

4.尻尾切り(自切)をする場合がある

ヤモリは身の危険を感じたときに、尻尾切り(自切)を行います。命を繋ぐために、自分の尻尾をおとりにしてその場から立ち去る賢い習性です。
なくなった尻尾は1ヶ月ほどで再生しますが、以前とは違う形になる場合がほとんどです。
また、尻尾の再生には体力がいるので、多くの栄養が必要になります。栄養を補給するために、尻尾切りした場所に戻って、尻尾を食べる個体もいるようです。

5.初夏~夏にかけてが産卵期

ヤモリの繁殖・産卵期は5月〜7月頃です。この時期にオスとメスを飼っていれば、交尾する可能性が高いでしょう。
野生のヤモリは壁の隙間や天井裏に、飼育下のヤモリであればシェルターなどに、1㎝程度の卵を産みつけます。卵は1ヶ月〜2ヶ月ほどで孵化するのが一般的です。
なお、卵を産みつけてから孵化するまでの気温が28度前後であればオスが、それ以外の気温であればメスが生まれやすいといわれています。

6.鳴き声・臭いは少ない

ヤモリは大人しい生き物なので、基本的には鳴き声を出しません。
繁殖期や縄張り争いなどで気が荒くなっているときは、「ケケケケケ」「キューキュー」などと鳴く場合もあります。ただ、鳴き方は種類や個体によって異なるので断定はできません。
また、ヤモリは体臭が少ない生き物です。飼育下で気になるのは排せつ物の臭いくらいなので、定期的にケージの掃除をしていれば、臭いに悩まされることもありません。
ヤモリは、鳴き声・臭いが少なく、飼育しやすい生き物だといえるでしょう。

ヤモリ・イモリ・トカゲの違い

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「ヤモリとイモリって名前は似ているけど、どこが違うの?」
「ヤモリとトカゲの違いは何?」
上記のような疑問を持っている方は多いはず。
ヤモリ・イモリ・トカゲの違いを以下の表にまとめたので、目を通してみてください。

ヤモリ イモリ トカゲ
何類か 爬虫類 両生類 爬虫類
うろこの有無 あり なし あり
まぶたの有無 基本的にはなし あり あり
趾下薄板の有無 あり なし あり
食性 雑食 肉食 雑食
活動時間 夜行性 基本的には夜行性 昼行性
住んでいる場所 水場
お腹の色 赤くない 赤い 赤くない

表を見て分かるとおり、ヤモリ・イモリ・トカゲはそれぞれ違った特徴をもった異なる生き物です。
特にヤモリとイモリは、そもそもの分類が違います。ヤモリは爬虫類なので陸で生活していますが、イモリは両生類で、水田や池などの水場に生息しているのが特徴です。
また、イモリはお腹が赤くなっていて、外敵に襲われそうになると、お腹を見せて毒をもっているとアピールします。
一方で、ヤモリとトカゲは同じ爬虫類です。見た目もよく似ているので、見分けがつきづらいといえるでしょう。
1番分かりやすい違いは「まぶたの有無」です。ヤモリはまぶたがありませんが、トカゲはまぶたがあるのでまばたきをします。
また、トカゲはヤモリと違って趾下薄板をもたないので、壁に張り付いて移動することはできません。
活動時間帯も違うので、夜に見かければヤモリ、昼間に見かければトカゲだと考えておくとよいでしょう。
このように、ヤモリ・イモリ・トカゲは似て非なる生き物なのです。

ペットにおすすめのヤモリの種類7選と価格相場

一口にヤモリと言っても、たくさんの種類が存在します。
ここでは、その中でも特におすすめの、ペットとして人気が高い7種類を紹介していきましょう。

1.ヒョウモントカゲモドキ
2.ニホンヤモリ
3.トッケイヤモリ
4.ソメワケササクレヤモリ
5.ガーゴイルゲッコー
6.クレステッドゲッコー
7.ヨツメヒルヤモリ

ペットショップでの価格相場についても取り上げるので、ヤモリの飼育を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

1.ヒョウモントカゲモドキ

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品種改良によりさまざまな種類が生み出されており、ペットとしての人気が高いヤモリがヒョウモントカゲモドキです。「レオパードゲッコー」「レオパ」と呼ばれる場合もあります。
ヒョウモントカゲモドキはヤモリに分類されますが、まぶたがあり、趾下薄板をもたないので、まるでトカゲのようです。
「ヒョウモントカゲモドキ」という名前には、「ヒョウ柄のトカゲみたいな生き物」という意味が込められています。
種類によって差はありますが、全長は18㎝〜25㎝ほど。温和で大人しい性格なので、爬虫類を初めて飼う方でも飼育に挑戦しやすいでしょう。
ペットショップでの販売価格は5,000円〜1万円程度ですが、希少価値が高い種類だと10万円近くになります。
ヒョウモントカゲモドキについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

2.ニホンヤモリ

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ニホンヤモリは、北海道を除く日本全国に幅広く分布しているヤモリです。「ニホンヤモリ」という名前ですが、中国や朝鮮半島から渡ってきた外来種だといわれています。
体の大きさは8㎝〜10㎝程度と小柄で、体色は灰褐色が基本です。
野生では昆虫を捕食するので、飼育下でも生き餌が必要になります。
ペットショップでの販売価格は1,000円〜2,000円程度。野生で見かけることが多く誰でも捕まえられるので、ペットショップでの取り扱いは少ない傾向にあります。

3.トッケイヤモリ

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トッケイヤモリは、名前のとおり「トッケイ!トッケイ!」と特殊な鳴き声を出すヤモリです。野生では、東南アジア・東アジアにかけて生息しています。
体の大きさは20㎝〜35㎝ほどと大きく、別名は「オオヤモリ」です。ぱっと目を引く派手な体色も印象的で、爬虫類愛好家から人気を集めています。
ただ、他のヤモリに比べると気性が荒く、鳴き声も大きいのが特徴。体に触れるときには注意が必要です。爬虫類の飼育に慣れていない方にはあまりおすすめできません。
ペットショップでの販売価格は15,000円〜2万円程度です。

4.ソメワケササクレヤモリ

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ソメワケササクレヤモリは、マダガスカルに生息している小型のヤモリです。全長は15㎝程度なので、広い飼育スペースが確保できない方でも飼育に挑戦できます。
体と比較すると頭が大きめなのが特徴。品種改良により、さまざまな体色・模様の個体が生み出されています。
動きが早いヤモリなので、ハンドリング(手で触れる)目的の飼育には向きません。必要な時以外は鑑賞用として楽しみましょう。
ペットショップでの販売価格は1万円〜5万円程度です。

5.ガーゴイルゲッコー

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ガーゴイルゲッコーは、ニューカレドニア本島南部に生息する樹木性のヤモリです。体長は20㎝〜25㎝程度ですが、その約半分を尻尾が占めています。
頭部にある角のような突起が印象的。また、体には大理石のような模様が入っています。
性格は穏やかで動きも遅いので、ゆっくりと距離を縮めていけば、ハンドリングも可能になるでしょう。
また、体調や周囲の環境によって体色が変わるという珍しい習性ももっています。
ガーゴイルゲッコーは珍しい品種なので、ペットショップでの販売価格は2万円〜3万円程度です。

6.クレステッドゲッコー

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クレステッドゲッコーも、ニューカレドニア本島南部に生息する樹木性のヤモリです。日本では、ヒョウモントカゲモドキに次いで人気があります。
頭に王冠のような突起があり、別名は「オウカンミカドヤモリ」。
体長は15㎝〜20㎝程度で、大人しくあまり動きません。ゆっくりと信頼関係を築いていけば、ハンドリングも可能になるでしょう。
ただし、尻尾切りをしてしまうと長い尾には戻らないので、ハンドリングの際は充分に気をつけてください。
ペットショップでの販売価格は1万円〜3万円程度です。

7.ヨツメヒルヤモリ

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ヨツメヒルヤモリは、マダガスカル島に生息する小型のヤモリです。体長は10㎝〜12㎝程度で、ヤモリにしては珍しく昼間に活動します。
左右の前脚の付け根のあたりに黒い斑点模様があり、目が4つあるように見えることから「ヨツメヒルヤモリ」と名づけられました。
警戒心が強く動きも素早いので、ハンドリングにはあまり向きません。ケージからの脱走には気をつけましょう。
昼行性のヤモリなので、人間の活動時間に合わせて飼育できるという魅力があります。
ペットショップでの販売価格は1万円〜2万円程度です。

ヤモリはなつく?性格について解説!

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ヤモリは大人しくて温和な性格をしています。警戒心が強く臆病な一面も持ち合わせているので、焦らずゆっくりと距離を縮めていきましょう。
基本的に、ヤモリは飼い主になつくことはありません。ただ、時間をかけて関係性を築いていけば、「飼い主に慣れる」ことはあります。
餌を与えたり、定期的にケージの掃除をしたりしながら、徐々に信頼を得ていきましょう。
また、無理に体を触ると、ヤモリは大きなストレスを感じます。最悪の場合、尻尾切り(自切)してしまう可能性も。
尻尾切りはヤモリの体に負担がかかるので、必要以上に触る行為は避けましょう。

ヤモリの飼育に必要なもの

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ヤモリをペットショップから迎え入れる前に、準備しておきたいものを8つ紹介します。

・飼育ケージ
・シェルター
・止まり木
・水入れ
・床材
・ヒーター
・温度計
・ピンセット

他にも色々と必要なものは出てきますが、とりあえず、以下の8つのアイテムは揃えておきましょう。

飼育ケージ

ヤモリの家となる飼育ケージを用意しましょう。脱走の可能性があるので、蓋や扉がしっかりと閉まるものを用意してください。
体長10㎝程度のヤモリであれば、ケージの大きさは20㎝×20㎝程度で大丈夫です。ヒョウモントカゲモドキのように体長が20㎝以上ある場合は、30㎝×30㎝以上のケージを用意しましょう。
また、樹木性のヤモリを飼育する場合は、ケージの高さにも注意が必要です。体長の2倍以上の高さがある飼育ケージを選んであげましょう。

シェルター

野生のヤモリは夜行性なので、昼間は狭くて暗いところに身を潜めています。飼育下のヤモリにもその習性が残っているので、ヤモリが安心して隠れられるシェルターを用意してください。
大きさは、ヤモリの体がすっぽり隠れるくらいのサイズが理想です。中には、シェルターの上に登ったり、シェルターの側面の凸凹を脱皮時に活用したりする子もいます。
さまざまなデザインのシェルターが販売されているので、いくつか購入してヤモリの好みを探ってみてもよいでしょう。

止まり木

ケージの中に止まり木を設置してあげると、ヤモリが登って遊べるので、運動不足・ストレス解消にもつながりますよ。
特に樹木性のヤモリの場合は、上下運動を好みます。登れる場所がないとストレスが溜まってしまうので、止まり木や枝をいくつかレイアウトしてあげるのがおすすめです。

水入れ

ヤモリがいつでも水を飲めるように、水入れを設置しましょう。誤って水入れをひっくり返してしまう可能性があるので、ある程度重さのあるものが理想です。
また、水入れが高すぎると、中に水が入っていると認識できない恐れがあります。高さにも配慮して水入れを選ぶようにしましょう。
最近では、吸盤で好きなところに貼り付けられるタイプの、便利な水入れも販売されています。さまざまな商品を比較して、ぴったり合うものを探してみてください。
水入れから水を飲んでくれない場合は、霧吹きを使用しましょう。水ケージのガラス面に吹きかければ、水滴から水分を摂取してくれます。

床材

床材は必須ではありませんが、敷いておくと掃除が楽になります。床材には以下のようなものを使用しましょう。

・ヤシガラ
・爬虫類用ソイル
・キッチンペーパー

ヤシガラや爬虫類用ソイルは保湿性が高いので、湿度を保ちやすいというメリットがあります。キッチンペーパーは安く手に入るので頻繁に交換できますが、ヤモリが誤飲してしまわないように注意しましょう。

ヒーター

ヤモリは寒さが苦手な生き物なので、ヒーターは必ず用意しておきましょう。
気温が低すぎる中での飼育は、さまざまな病気や不調を引き起こします。
ただし、気温が高すぎても熱中症になってしまうので、床面積の3分の1程度の大きさのヒーターを購入しましょう。ケージ内に温度の高い部分と低い部分をつくっておけば、ヤモリが自分で移動して温度調節を行えます。

温度計

前述したとおり、ヤモリは寒さが得意ではありません。温度計を設置して、ケージ内の気温を18度〜28度に保って起きましょう。

ピンセット

ピンセットは餌を与えるときに使用します。餌をピンセットでつまみ、ヤモリの顔の前までもっていくと食いついてくれるでしょう。
勢いよく餌に食いついて、ピンセットで怪我をしてしまう可能性があるので、先が丸くなっているピンセットがおすすめです。

ヤモリにはどんな餌をあげるの?

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ヤモリの主食は昆虫です。以下のようなものをペットショップなどで購入して与えましょう。

・コオロギ
・レッドローチ
・ミルワーム
・デュビア

また、昆虫だけではカルシウムが不足する可能性があるので、カルシウムパウダーを昆虫にまぶして与える方法がおすすめです。
「生きた昆虫を与えるのはちょっと抵抗がある」という方は、クレステッドゲッコー用やヒョウモントカゲモドキ用の人工餌を購入しましょう。人工餌は、それだけで栄養バランスがとれているので安心です。
ただし、個体によっては人工餌に食いついてくれない場合もあります。ヤモリの反応を見ながら餌を選んでいきましょう。

ヤモリの飼い方のポイント

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ヤモリの飼育に興味がある方に向けて、飼い方のポイントを5つ紹介します。

1.飼育ケージを清潔に保つ
2.温度管理を徹底する
3.冬眠をさせるかは慎重に判断する
4.ハンドリングしすぎない
5.脱走には注意する

正しい飼い方をしないと、病気や不調を引き起こしてしまうかもしれません。ヤモリを迎え入れる前に、しっかりと把握しておきましょう。
それぞれのポイントを詳しく解説していきます。

1.飼育ケージを清潔に保つ

飼育ケージの掃除は定期的に行い、清潔に保っておきましょう。フンや食べ残しをそのままにしておくと不衛生です。病気や不調の原因になる可能性もあります。
ケージのガラス面が汚れていたらふき取ったり、シェルターが汚れたら洗ったりなど、部分的な掃除をこまめに行いましょう。
ケージ全体の大掃除は、ヤモリにストレスがかかってしまうので、半年に1回程度で大丈夫です。食べ残した餌やフンの回収は、できれば毎日行ってください。

2.温度管理を徹底する

ヤモリの飼育適温は18度〜28度です。温度計を設置して、温度管理をしっかりと行うようにしましょう。
特に冬場は、暖房をつけていたとしても部屋全体の気温が下がりがちです。ヒーターをつけ忘れていると、ケージ内の温度も下がり、ヤモリが体調不良を起こしてしまいます。
家を留守にするときも忘れずにヒーターをつけて、温度管理を徹底するようにしましょう。

3.ハンドリングしすぎない

ヤモリは犬や猫と違って、基本的には人に触られても喜びません。人に慣れることはあっても、餌をもらうとき以外で自分から近寄ってくることはないでしょう。
ハンドリングのしすぎはヤモリのストレスになるので、必要最低限にとどめておいてください。

4.体調管理をしっかりと行う

ヤモリの状態を毎日観察し、体調に異変がないかを確認するようにしてください。

・動きは鈍くないか
・色つやは悪くないか
・怪我をしていないか
・尻尾が細くなっていないか(ヒョウモントカゲモドキの場合)

などをチェックして、異変があればすぐに動物病院を受診しましょう。

5.脱走には注意する

ヤモリの中には動きが素早い種類もいるので、脱走には注意してください。
脱走して、見失ってしまったヤモリを見つけ出すのは困難です。冬場などで外の気温が低いと、命を落としてしまう可能性もあるでしょう。
また、ヤモリが部屋の中を動き回っているといると、飼い主が誤って踏みつけてしまう危険性もあります。
掃除や食事でケージの扉を開けるときは、細心の注意を払いましょう。

ヤモリの寿命とかかりやすい病気

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ヤモリの平均寿命は、約10年ほどだといわれています。しかし、5年程度で亡くなってしまう種類もいれば、15年程度生きる種類もいるので、一概には言えません。
丁寧にお世話をして、体調管理をしっかりと行えば、長い時間をともに過ごせる生き物だといえるでしょう。
ヤモリがかかりやすい病気には以下のようなものがあります。

・脱皮不全
・くる病
・自切
・脱水

生死に関わる場合もあるので、日頃からしっかりと予防しておきましょう。
それぞれの病気について詳しく解説していきます。

脱皮不全

ヤモリは脱皮をする生き物です。脱皮の頻度は種類によって異なりますが、ニホンヤモリの場合は2週間に1度くらいのペースで脱皮します。
脱皮がうまくいかず、一部の古い皮が残ってしまう状況が「脱皮不全」です。湿度・栄養不足やストレスなど、さまざまなことが原因で起こります。
脱皮不全を放置すると、その部分で血行不良が起こり、組織が壊死してしまう可能性も。しばらく様子を見ても脱皮不全が治らない場合は、手を貸してあげてください。
ぬるま湯で皮をふやかして、綿棒やピンセットで優しく取り除いてあげる方法がおすすめです。
うまくいかない場合は無理をせず、動物病院に連れていきましょう。

くる病

カルシウム不足が原因で骨が変形してしまう病気が「くる病」です。症状が進行すると、手足を動かせなくなります。
ヤモリは種類に関わらずくる病にかかりやすいので、カルシウムが不足しないように、普段から栄養管理をしっかりと行いましょう。
もし以下のような様子が見られたら、ヤモリがくる病にかかっている可能性があります。

・口をパクパク動かしている
・体がぶるぶる震えている
・動かない
・餌に食いつかない

放置せずに、すぐに動物病院を受診してください。

自切

ヤモリは身の危険やストレスを感じると、尻尾を自切してしまいます。尻尾は1ヶ月程度で再生しますが、同じ形では生えてきません。
また、尻尾を再生するのには、沢山の栄養素と体力が必要になります。ヤモリの体にかかる負担が大きいといえるでしょう。
ヤモリを驚かせるようなことをしたり、触りすぎたりしないようにして、自切させないようにしてください。

脱水

充分な水分が摂れていないと、ヤモリが脱水症状を起こし、衰弱してしまいます。水入れをこまめにチェックして、いつでも新鮮な水が飲めるようにしておきましょう。
また、ヤモリが水入れから水を飲むとは限らないので、定期的に霧吹きをするようにしてください。

インスタグラムの投稿からかわいいヤモリを紹介!

最後に、インスタグラムの投稿からかわいいヤモリを紹介します。
ヤモリの魅力を堪能してください。

キュートなニホンヤモリのふたり

キュートなニホンヤモリの2人組。
ぴたっと顔をひっつけて、仲の良さが伝わってきます!
飼い主さんの手を見るとわかりますが、2人ともかなりミニサイズ。ですが、小さくても生き餌には勢いよく食いつくそうです。
生命力を感じますね〜!

男前のクレステッドゲッコー

男前な表情を浮かべているクレステッドゲッコー。特に横顔が美しくて見とれてしまいます。
3枚目の舌をペロリと出した顔には、可愛さも見え隠れしていますね。
体の模様もおしゃれで特徴的です〜!

クレステッドゲッコーとオウカンミカドヤモリ

クレステッドゲッコーとオウカンミカドヤモリ、種類は違ってもとっても仲良しなんですね〜!
表情や体の特徴がどことなく似ていて、兄弟のようにも見えます。
一緒にいると似てくるのは人間と同じなのかな!?
元気いっぱいでピョンピョン飛び回るので、写真におさめるのは大変なようです。

ニホンヤモリの赤ちゃん

ニホンヤモリの赤ちゃん「ムーニー」と「ムーチョ」。
産まれたときの顔を見て、直感で名前を付けたそうですよ〜!ネーミングセンスが抜群ですね。
指にのるくらいのミニサイズ!可愛くてたまりません。
よく似ていますが、ムーチョの方が少し頭が大きいそうです。

成長中のソメワケササクレヤモリ

丸っこいフォルムが印象的なソメワケササクレヤモリさん。
2枚目のお迎え当初の写真と見比べると、成長が分かりますね〜!
1ヶ月でここまで大人な顔立ちになるなんて驚きです。
飼い主さんの手にぴたっとはりつく手がとっても可愛いです。

縁起が良いといわれているヤモリをペットとして飼育してみよう!

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ヤモリの特徴や種類、飼い方や寿命について詳しく解説しました。
ヤモリは鳴き声や臭いが少なく、大人しい性格なので、爬虫類を初めて飼う方でも飼育に挑戦しやすい生き物です。
個体によって性格や体のデザインも違うので、慣れてきたら多頭飼いしても楽しめるでしょう。
また、ヤモリは古くから「幸運のシンボル」として日本人に親しまれてきた生き物です。
ヤモリをペットとして迎え入れれば、あなたのもとにも幸運が巡ってくるかもしれませんよ。
気になっている方は、ぜひ本記事を参考にしながら、ヤモリの飼育を検討してみてください。

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